ちょっとひとこと(1)

成人レヴェルの語彙獲得には膨大な時間が必要

私たちの日本語がほぼ完成するあるいは固定化するのは20歳を越してからでしょう。 高校生の日本語はまだまだです。

語彙の質・量に関してもだいたい完成あるいは固定の域に達するのは ― 自分の子供たちやその他の若い人たちと接してきた経験からしても ― 20歳を越してからだという実感があります。

20歳を越した日本人の日本語の語彙数はおよそ5万語前後になることはもう何度も述べてきたことです。

20歳を越すということは、日本語に触れる時間が毎日8時間~10時間だとすると、5万8400~7万3000時間を費やしてはじめて5万語前後の語彙を獲得できるということです。

もちろん、その5万語前後で知らない語彙がなくなるわけではない。 時には「広辞苑」などを使うこともある。 

さらに、その5万語前後で各人の語彙の充実がとまってしまうわけではない。 熱心にものを読んだりする人なら年に1000語前後の語彙が生涯にわたって増えていく。

しかし、ちゃんと認識しておかなくてはならないことは、「広辞苑」などを利用できることまた生涯にわたって語彙を増やせることの背景にその5万語前後の語彙があるという事実だ。

読書などをすれば自然に語彙が増えていく」 と主張する人はまことに多い。 しかし、その背景に5万語前後の語彙があることをしっかり認識している人はまことに少ない。 

そして、その5万語前後の語彙を獲得するのに5万8400~7万3000時間もの時間が必要なことをしっかり認識している人はさらに少ない。

さて、英語の語彙獲得の話。

母語の日本語の語彙でさえ5万8400~7万3000時間。 

日本語とはまったく異質な言語である英語の成人語彙獲得に、膨大な時間がかかることは、もはや自明の理。 

認識語彙だけに限っても、数十時間や数百時間で何とかなるなどと思うのはこっけいな話。 個人差が大きいとはいえ、数千~1万~2万時間かかって何の不思議もない。 

幼児の語彙で満足するならそんなにかからない。 

しかし、大人の語彙を獲得したいなら、人によって2~5~10~20年かかってもそれは効率が悪いからではありません。 どうしても必要な時間数なのです。

「塔」 があまりにも非効率的にみえるとしたら、それは、成人レヴェルの語彙獲得には膨大な時間が必要であるというどうしようもない(曲芸は一助に過ぎない)事実を無視していることになります。 

「塔」 は、その事実を何度も何度も無視して効率を追求し逆に時間を浪費してしまった男の所産なのです。

他方、その事実をしっかり見据えてなお例えば幼児レヴェルの語彙に(やむを得ずあるいは自分の価値判断に基づいて)甘んじるとすれば、それはまことに合理的な判断でしょう。 

以上、あくまでも私の私見にすぎず、皆さんに共感を訴えるつもりなどまったくありません。

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「塔における充分な認識語彙(見聞きして分かる語彙)」について雑談

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自分の英語の語彙の質・量に関して不満のない人は 「塔」 には無縁の人ですから 「塔」 などに関心を持つ必要はありません。 

他方、独自の方法で 「学習英英辞典」 の語彙の質・量(専門・業界用語などを除く5~10万語)に充分匹敵する語彙力を実際に獲得された方は ― 既に「塔」方式によって目的を達した私はさておき他の人たちには大いに参考になると思いますので ― その方法をぜひ教えていただきたい。 

また、既知語彙が98%を超える語彙レヴェルの本を多読することは、語彙力に限らず英語の総合力を増すためにも、たいへん有効であることは言うまでもありません。 

なお、語彙には 「単語」 に限らず 「多様で大量に存在するイディオムやスラングその他のチャンク表現極めて重要で軽視してはならない!)も含まれる。 あなたが単語ばかりに注目しているのであれば要注意です。 

さらに、「塔」 方式は、あなたが考えているようなことはすべて真剣に長期間にわたって試した後にたどりついたブレイク・スルーであることを付言しておきます。 だから、あなたにとっておそろしく非効率にみえるかもしれないカードの利用も ― 既にしっかり定着している既知語彙に加えて、いくら覚えても忘れてしまうような語彙をしかも5000語~1万語単位で既知化するためには ― すばらしく効率の高いやりかたなのです。 

数千や1万語内外のそれも 「市販の単・熟語帳レヴェルの語彙」 暗記に妥当であったのと同じ方法で 「塔」 レヴェルの語彙を暗記しようとしてもそれは不可能です。 たとえばカードがいやならそれに匹敵するなんらかのツールが必要でしょう。

「塔レヴェルの語彙暗記」 は、ほとんどの人たちにとって、今までに経験した語彙暗記とは質・量共にまったく次元の異なる ― まさに未体験の営為です。 同じような方法は通用しない ― やってみれば分かる。 ただ、やりぬけば、効果は絶大です

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英語で 「ニュースを聞いたり、 たとえばhttp://itunes.stanford.edu/ で大学の授業その他を楽しんだり、http://podcast.com/ とかでいろいろな話を傾聴したり、ペーパーバックに夢中になったり、http://www.newyorker.com/ などの雑誌を拾い読みしたり、映画に浸ったりする」 ためには、一定レヴェルを超える英語の語彙が必要です 

「塔における充分な認識語彙(見聞きして分かる語彙)」とはそんな語彙のことです。

もっと具体的に言えば、 少なくとも「中級学習英英辞典」の、可能なら「上級学習英英辞典」の語彙のことです。

英検1級やTOEIC950点超程度の語彙ではとてもじゃないが足りないというのが塔主の実感です

ただし、そんなレヴェルの語彙を習得する方法はひとつとは限りません。どんな方法でも良い。ひとりひとり違ってもまったくかまわない。

どんどん独自の方法を開発して語彙レヴェルの向上にまい進すればいい。

私は 「塔方式」 を採用して成功した。 そして、語彙習得法に関してはずいぶん勉強しているつもりだが、「塔」以外の成功例を知らない。

その成功例をみなさんの語彙学習の参考にしてもらいたくて 「アンチ・ブログの塔」 のブログを書いているわけです。

私は 「塔以外に方法はあるだろうか。そんなものはない!」 と思っています。 しかし、それは単なる私見に過ぎません。 

塔はひとつの成功例として参考にしてもらえれば幸いだし、そのまま実行してもらってもかまわないし、独自の方法で「塔レヴェルの語彙」を習得できるならなおいいでしょう。

いずれにしても、「塔レヴェルの語彙」を獲得するには数千時間超はかかる作業です。 私が 「充分な語彙の獲得には人によって数年~10年~20年かかる」というのはそのためです。 

get やmake などの基本語彙はもちろん、単語(多義語も多い)・熟語・スラングその他のチャンク表現を ― 音声も含めて(Longman の学習英英辞典は見出し語も例文もすべて音声化されていてリスニング教材としても秀逸) ― 数万語習得しなければならない。

手軽にできる作業ではない!(と私は確信しているし、手軽にやって成功した人をだれも知らない ― もっと手軽にできるだろう!という人やいろいろな方法を提案する人はあちこちにおられるが実際に成功した人はだれもいない)

「そこまでする必要があるのか?」と疑問を呈するあるいは「そんなことをするのはばかげている!」と言う人はさらに多い。

もしあなたがそんな人であるなら「塔」など無視するべきです。そんな人にとって膨大な時間を費やす語彙強化など愚の骨頂かもしれない。ならば、そんな愚かな企てには手を出さぬことです。

しかし、私は ― 体験上 ― 塔レヴェルの語彙がなければ「ニュースを聞いたり、 たとえばhttp://itunes.stanford.edu/ で大学の授業その他を楽しんだり、http://podcast.com/ とかでいろいろな話を傾聴したり、、ペーパーバックに夢中になったり、http://www.newyorker.com/ などの雑誌を拾い読みしたり、映画に浸ったりする」 ことはかなわないと確信しています。

とまれ、各人各様人は実にさまざまです。価値観も違います。お互いに、とりわけ個人色が豊かな語彙などに関しては、干渉すべきではありません。 

他方、語彙に不満がある人は、黙々と淡々と勉強しましょう。 その際、「塔」 は少なからず参考になるはずです。 

話しは逸れますが、最近 出版された 『Oxford Student's Dictionary for learners using English to study other subjects 』 のCDーROMには ― ジェットエンジンのメカニズムなどについて ― 音声解説のある動画もたのしめます。 新たなサービスですね。

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英語の語彙:雑談(54)

a party school という語彙

Longman Advanced American Dictionary 』 は a party school のことを a college or university where the students are not serious about studying and have lots of parties と記述している。

また 『 Wikipedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Party_school ) 』 は a party school のことを "Party school" is a term used to describe a college or university (usually in the United States) that has a reputation for heavy alcohol and drug use or a general culture of licentiousness. と記述している。 

アルコールやドラッグに浸って勉強しない放恣(ほうし)な学生が多い大学というわけである。

そんな大学の具体例として 『 Wikipedia 』 は West Virginia University, the University of Mississippi, the University of Texas at Austin, the University of Florida and the University of Georgia などに言及している。

「塔」 が重視している語彙レヴェル ( 5万~10万語の語彙) は、 party universities ではない大学を卒業した人たちの標準的な語彙レヴェルである。

それが 「中級超~上級学習英英辞典の語彙レヴェル(専門用語などは除く)」 に相当する。 

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語彙強化法に対する自覚(2)

言い訳と自覚

普通の語彙力を備えた日本人の日本語の語彙数は4~6万語です。

日本語で書かれたものならたいていの場合辞書なしに読めるのはそんな4~6万語の語彙力があるからです。

読み物の中に未知語彙があっても無視できたり未知語彙の意味をほぼただしく推測できたりするのはそんな4~6万語の語彙力があるからです。

もし日本語の語彙力が小学校低学年並みの2万語前後だったら未知語彙を無視したり未知語彙の意味をほぼ正しく推測したりすることなど不可能です。

読み物の全体を通して98%超の語彙が既知語彙でないかぎり未知語彙を無視したり未知語彙の意味をほぼ正しく推測したりすることはできないのです。

そうしたことはすべて英語を読む場合にも当てはまります。 普通にものを読むために日本語なら4~6万語の語彙力が必要だが英語の場合は1万語や2万語の語彙力でしかも辞書なしでも支障がないなどと考えるとしたらそんな 「滑稽な話」 はない。 しかし、そんな 「滑稽な話」 がまことしやかに蔓延している。

英語の場合普通の語彙力は 「学習(英英)辞典」 のレヴェルに相当します。そして、視力にたとえるなら 「中級学習(英英)辞典」 のレヴェルで0.8、「上級学習(英英)辞典」 で1.0 程度だと言えるでしょう。 

裸眼で(=辞書なしで)ほぼものが見える(=ほぼものが読める)語彙力は 「裸眼視力0.8=中級学習(英英)辞典のレヴェル」 であり、だから「塔」の標準到達目標を 「中級学習(英英)辞典」 にしているわけです。

さて、語彙学習の上で典型的な言い訳のひとつが 「時間がない」 という言い訳です。

時間がないのであればしかたがない。 たとえ小学校低学年あるいはそれ以下の英語の語彙力しかないとしても、時間がないなら、それは仕方のないことです。

他方で「時間がないなら語彙強化は不可能である」 という自覚が必要です。

時間がないなら語彙強化は不可能である」 というはっきりした自覚がないと 「時間がなくても 曲芸(=語呂合わせ、種々の暗記法、語源、いわゆる多読 etc.) を使えば可能になるという錯覚」 を抱いて「滑稽な話」 でも 「まともな話」 に思えてしまうわけです。

その挙句、うっかりすると生涯を通じて、「英語学習の迷路」 にはまりこむことになります。 こうなればもういくら時間をかけてもさほどの効果は期待できません。 

「時間がない」 というのはただの言い訳に過ぎず 「時間がなければ大人にふさわしい語彙(=0.8以上の視力)を獲得することは不可能」 だと明確に自覚することが重要です。

この自覚は 「塔」 の場合は次のような認識に直結しています。

1 「学習(英英)辞典」 を覚えるのに時間がかかるからと言ってそれが 「学習(英英)辞典を覚えなくてもかまわない」 理由には決してならない。 なぜなら「学習(英英)辞典」に不要な語彙などまったくないからである。

2 覚えるのに時間がかかるからと言って曲芸(=語呂合わせ、種々の暗記法、語源、いわゆる多読 etc.) にたよっても ― どの曲芸もある程度は有効だし私も利用しているが ― 決してブレイク・スルーにはならない。 そんなことは試してみればすぐに分かる。 たとえば、語源だけで裸眼視力0.8超に達した人などひとりもいない。

「塔」 の大きな利点のひとつは 「所要時間が計算できること」 です。 曲芸でそんな計算はできません。 計算の結果とても無理だと思うならいさぎよく撤退して英語習得以外のことに時間を割くべきでしょう。 

 

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コメントにお答えする(6/2008)

koji さんへ。

はじめまして。 塔主の k.y. です。

今回は正直なコメントをいただきありがとうございました。

早速ですが私も正直に回答させていただきます。 

> 最近辞書を用いた学習について疑問をもちはじめました。

私は「塔」で画期的な成果をあげることができました。 そのことはもう何度も述べてきた通りなので繰り返しません。 

> たとえ辞書を全て覚えたとしても一日三十分の復習を要するのなら、わからない言葉が出たときにその都度辞書を引いた方がいいのではないかという気がしてきました。

私も koji さんが考えておられるようなことは、おそらくすべて、それこそ真剣に試行して、最終的にたどりついた方法が「塔」でした。 

そしてその「塔」 はまさにブレイク・スルーでした。

しかし、再三述べていますように「塔」が唯一で最高の方法だとは決して考えていません。 

もっとすぐれた方法があれば、いまのところ他に実証済みの方法は私はまったく知らないので、ぜひ教えていただきたいのです。

koji さんも自分のやり方を貫徹して「塔」に匹敵する成果が実証されたら、ぜひ、私やみなさんに紹介してください!

まずやってみることだと思います。 

> 既知の語彙が少なくても三十分辞書を引けば、かなりしっかりと本が読めると思います。

どうぞ実行してください! ご自身で確認してください。 それで5万語超の質・量ともに「塔」並みの語彙力がつくなら、「塔」よりダントツにすぐれた方法でしょう。 私に限れば、そんなこともすべて試しましたがだめでした

> それにネイティブなら義務教育を受けて間もない8才からハリーポッターが読めるということは自然に覚える語彙が13000位しかないということと考え合わせると、逆にスラスラ読めることと既知語彙の多さとの因果関係がないことを証明しているような気がします。

ハリー・ポッターをすらすら読める子供の語彙数は1万3000語どころではなく2~3万語に達しています。 6歳で既にハリー・ポッターを読める子もいます。 日本語でも同じで語彙が豊かな日本の小学生は想像以上の読書力を備えています。 

> 疑問がどうしても晴れないので失礼かとも思いましたがこの点、どうお考えになるのか知りたく思い投稿しました。

すべて、自分で実行してみてはじめて分かり納得できるのだと思います。 人のやり方に疑問を感じたら今度は自分のアイデアを実行に移せばいいだけです。 私もそうでした。 いろいろなやり方を徹底して調べ試行し苦吟しながら「塔」という結論を得たわけです。

ご健闘をお祈りしています!

Thank you.
 

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語彙強化法に対する自覚(1)

「塔」 以外の語彙強化法の特徴は 1 真に必要な語彙の質・量の無視 2 必要時間数の無視 3 暗記法の重視 4 復習の無視 といえるでしょう。

そうした特徴にたいする自覚がないと、語彙の習得でひいては英語学習で行き詰まる人が多くなる。

1 真に必要な語彙の質・量の無視

たとえば、市販の語彙集は大学受験用とか資格試験用とかの設定はしてあります。 また、アルクのSVL標準語彙水準12000は、入門から最上級の12段階に語彙を区分けして、その12段階までマスターすれば充分であるような説明をしてあります。 

しかし、そんな語彙集の語彙レヴェルは、真に必要な語彙 ― つまりネイティヴ・スピーカーの成人なら普通に知っている語彙 ― のレヴェルには質・量ともにはるかに及ばない

受験や資格試験に合格したり高得点・満点を獲得しても、必要な語彙を習得しているとは決して言えない。

たとえば英検1級に合格しても、ネイティヴ・スピーカーなら8歳から夢中になれるハリー・ポッターでさえ楽に読めないし、雑誌やペーパーバックは明らかに難物である。 TIME などは、別に高級誌でもなんでもない普通の雑誌なのに、知識人しか読めない雑誌だなどと滑稽な誤解をしている人がいまだに多い。

現状の学習をいくら継続しても ― 音声や文法・構文には何も問題がないのに ― 英語を日本語と同様に読んだり聞いたりできないとしたら、それは英語の語彙の質・量が悲しいまでに乏しいからである。

ところが、そんな事情をはっきり述べた語彙強化法は「塔」を除いてありません。 はっきり述べるどころか、「分からない語彙は意味を推定しよう」とか、「語源で意味を推定できる」とか、「分からない語彙は飛ばして読もう」とか・・・まことに乱暴な処方箋が横行しています。 

曲芸(推定・語源・飛ばし・・・)で語彙強化の行き詰まりを打破することはできない。 それは各自の経験でも分かっているはずなのに、大多数の人たちが曲芸に活路を見出そうとする。 

( 曲芸が達者になってけっこう満足な人たちもおられる。 しかし、私は到底満足できなかった。 日本語で読んだり聞いたりできるレヴェルが真に分かると言えるレヴェルだと思っているから、英語もその日本語のレヴェルに限りなく近づきたい。 だから満足できなかった。 )

もちろん、満足している人たちに向かってとやかく言うことなどまったくない。 また、満足な場合は語彙強化など不必要だ。 そのまま英語を楽しめたらあるいは利用できれば何の問題もない。 「塔」 など無視すべきです。)

塔主は、「ネイティヴ・スピーカーの成人なら普通に知っている語彙=約5万語超が ― 獲得可能かどうかは別にして ― 真に必要なレヴェルの語彙である」 ことを無視するかあるいは明言しない語彙強化法は英語学習の迷える羊を大量生産する原因になっていると思います。 事実を無視せずにはっきり明言しておけば迷える羊の数は激減するでしょう。 

また、普及している語彙強化法も優れたものが多いわけですから、その明らかな限界さえ明言しておけば、ある程度までは大いに利用すべきだという合理的な判断がどの人にも可能になります。 幻想や誤解を抱かせる余地がなくなります。

繰り返しになりますが、自分の現状の語彙レヴェルあるいは自分なりの語彙強化法に特に不満のない人は上記の議論など無視されたく ― 気にする必要は皆無です。 万一不満が生じたら、そのときは、「塔」も参考のひとつになるはずです。

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英語の語彙:雑談(53)

Cleanliness is next to Godliness. という語彙

http://video.google.com/videoplay?docid=-8058856856809201878 に Madonna が掃除機を使っている映像がある。 彼女は 「掃除は自分でチャンとやろう」 と呼びかけているのだが、・・・cause, Cleanliness is next to Godliness. と言ってその理由を示している。

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E-DIC には次の記述がある: 

Cleanliness is next to Godliness.

《諺》「清潔さは敬神に次ぐ美徳」 When I was a kid, I had to take a bath every Saturday night because my mama said, "Cleanliness is next to Godliness." (子どものころ,毎週土曜日の夜は風呂に入らねばならなかった。というのも,母が言うには「清潔さは敬神に次ぐ美徳」だったからだ)

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私も自分の部屋を2週間に1回は徹底して掃除し整頓する。 部屋の雰囲気が一変して気持ちがすっきりし新たなアイデアと意欲が湧きあがる。 

ドイツなどには毎日5時間前後も掃除に専念する主婦がいて家の隅々までピカピカだというような話しも聞く。 

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Collins Cobuild Advanced Learner's English Dictionary には次の記述がある:

If someone says that cleanliness is next to godliness, they are referring to the idea that people have a moral duty to keep themselves and their homes clean.

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掃除は a moral duty である というわけで Madonna もそんな感覚を持っているのだろうか。

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英語の語彙:雑談(52)

The World is Your Oyster という語彙

今日(2008年4月11日) Wall Street Journal から次のような新刊書の広告メールが届いた。

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Dear Subscriber,

"In the fall of 1995, I set out to become a global investor...
I'm convinced that as great as the opportunities are in America, they're not the only ones the world provides."
-Jeff Opdyke, "The World is Your Oyster"

We're proud to announce a timely new book from Jeff Opdyke, personal finance reporter for The Wall Street Journal, on how to make smart investments in the global stock market.

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The World is Your Oyster という表現も 「塔」 で習得した語彙である。

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『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 の記述:

the world is sb's oyster

If the world is someone's oyster, they can do what they want to or go where they want to:

You're young and healthy and you have no commitments - the world is your oyster.

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『 E-DIC』 の記述:

The world is someone's oyster.

「世界は~のものだ,世界は~の思いどおりになる」¶In the summers of our childhood, we laughed and played on the beach all day. The world was our oyster.(子どものころの夏は,一日中,浜辺で笑っては遊んでいた。世界は自分たちのものだった)¶Jay was young, rich, handsome. The world was indeed his oyster.(ジェイは若くて金持ちでハンサムだった。世界はまさに彼の思うがままだった)¶I have failed again. I guess the world will never be my oyster.(また失敗した。世界は絶対にぼくの思いどおりにはならないようだ)

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「塔」 を完成したら The bookreading-world is your oyster. ということになる。

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「塔」完成に要する時間(4)

「塔」完成に要する時間(2) で ― 「人のやり方・体力・能力その他いろいろな面で個人差が極めて大きい」 ・・・ 必要時間数はいかようにでも大きくなったり小さくなったりします。 しかし、そのことが語彙強化の質に与える影響の非常な大きさも認識しておくべきでしょう ― と述べました。

これについて、もう少し考えてみましょう。

私は 「学習辞書の暗記 (1字1句の丸暗記ではありません。内容の暗記です)」 がネイティヴ・スピーカーの語彙力に肉迫するための最善の方法であることについては確信があります。 文字通り究極の語彙強化法だと自負しています。

学習辞書を読み進めるだけでも多大な効果のあることは、ちゃんと実行したあるいは今している人たちにとっては、明らかなことだと思います。

また、カード作成の効用についても、何度も述べてきましたように、疑念を持っていません。 辞書の未知語彙にマークするだけでは関連学習の成果を記録できないし語彙の維持・長期記憶に欠かせない復習 (私でも、短期記憶だけであれば、1時間に多義語も含めて50語超は確実に暗記できます) を徹底できないという経験知があるからです。 完全に記憶済みだと安心して放置したら、私の場合、半年も経ったらすっかり忘れてしまったし、今もその可能性はあり、したがって復習は半永久的に続けるつもりです。

語彙(単語・熟語・スラングその他すべてのチャンク表現)はおそらく2万語を超えたレヴェルあたりから語彙相がかなり変わってきます。 それまでの語彙暗記の経験則があてはまらなくなるのです。 私にはどうしてもカードが必要だった。 たとえば、pop pills  pop your clogs  pop the question  Hey Pop, can I do anything to help?  a bottle of pop  take a pop at  pay $5000 a pop   till I pop off  pop sb off  pop-up  pop-up machine  poplin  poppadum   snap poppers  take poppers というような語彙群はカードで整理しておかないと、私の場合は、混乱して復習の効率や精度が落ちるかあるいは復習自体が不可能になります。

しかし、同じような成果を達成するのに、私が設定した2000時間や4000時間という数字がもっと短縮される可能性は多分にあります。 ひょっとしたらそれぞれ500時間や1000時間になる可能性だってあるでしょう

その原因は ひとつは 「能力差」 です。

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極端な例ですが 『文芸春秋(総力特集 脳力革命)2008年5月号』 から引用します。

(引用開始) 僕の友人の数学者は、数学の問題を解いていたら、楽しみにしていた夕食のカレーライスを食べることを忘れてしまって、気が付いたら朝、スズメがチュンチュン鳴いていたという。 きっと”数学脳”なんでしょう (引用終止・茂木健一郎氏談) 

これほどの集中力はすごい能力です。

(引用開始) 素質、筋肉の質、関節の柔軟性そして人気と、どれをとっても超一流でした。彼は肺活量が七千五00あったんですよ。 プロでも平均六000、 一般男性の平均は四000ですから、すごさが分かるというものです (引用終止・横浜ベイスターズ投手・工藤公康氏の渡辺久信・元投手についての談)

こんな人も実在するわけです。

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私など、足元にも及ばない 「語彙脳」 の持ち主も多数実在するはず。 そうなれば 「必要時間数はいかようにでも小さくなる」 しカードなど不要かもしれない。 

そんな優れた語彙脳を備えて 「5万~10万語超の暗記」 を達成された方も、そのプロセスをぜひ教えてください!

英語学習時間については http://www.ies-school.co.jp/column/roadtotatujin.php なども参考にされたし。

記事とはまったく無関係ですが http://sankei.jp.msn.com/photos/culture/academic/080411/acd0804111834009-p1.htm の映像 私たちはこんなに美しい球体に棲んでいる!

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「塔」完成に要する時間(3)

(未知語彙が5000語の場合) は合計 2000時間、(未知語彙が1万語の場合) は合計 4000時間で、時速は2.5語 (ただし個人差大) という ― 私の実際の経験に基づいた ― 話しをすると「何と効率の悪いやり方なんだ!」 というコメントが必ず返ってきます。

学習辞書を利用しカードを作成したあと丹念に暗記し半永久的に復習を繰り返すという 「塔方式」 がとてつもなく不自然なしかもベラボウな時間のかかる方法だという印象を持つ人が多いわけです。

もっと自然で効率の良い方法があるはずだと ― 「塔」 に匹敵する実証済みの方法を何ひとつ知らないにもかかわらず ( この言い方に反発を感じる方はどうぞ「塔」を無視してご退場ください。そして、自分独自のもっと効率の良い方法を確立して それを実行し成功した後で ぜひ教えてください!) ― 甘美な夢想を抱くのです。 

もっと自然で効率の良い方法」 を夢想する人の多くは 「ネイティヴ・スピーカーが語彙を増やすプロセスこそ自然で効率的な方法」 だと考えがちです。 「我々は日本語の語彙を学習辞書を利用して覚えたのか、そうじゃないだろう」 と主張します。 

とんでもない誤解です。

もし 「自然な語彙の習得法」 = 「実生活の中で無意識に覚えるプロセス」 だとするなら、そうしたプロセスだけで覚える語彙の数は英語の場合1万3000語ぐらいでしょう。 これはネイティヴ・スピーカーが6歳ぐらいまでに習得する語彙数です。 

この1万3000語の語彙を 「自然に覚える」 ためにネイティヴ・スピーカーはどれだけの時間を費やしているとお考えか?

毎日8時間英語に接するとして6年間で1万7520時間。 その間に覚える語彙数が約1万3000語。 語彙習得スピードは時速 0.74語 ですよ。 簡単にして時速1語だとしておきましょう。

その後は強制的な教育を受けて文字を習いものを読んだり語彙リストを暗記したり辞書を利用したりして習得する語彙が圧倒的に多くなります。 

だから文字なしにいわゆる自然に覚える語彙数はその後はあまり増えません。 だいたい1万数千語どまりではないかと思われます。 

実際、日本人の場合でも、日本語の語彙の少ない人たち学校の勉強や読書をほとんどしない人たちの語彙数はその程度で、普通に就職するのも困難です。 

そして、就学して成人するまでに、たいていのネイティヴ・スピーカーは学習辞書基準で5~6万語ぐらいの語彙を習得します。 前述の1万3000語に加えて37000語の語彙を習得する計算になります。 その間16年間で、毎日10時間英語に接するとして58400時間。 この場合の語彙習得時速は 0.63語ですよ。 ただし、10万語程度の語彙数を習得する人もそんなに珍しくない。 その場合の時速は 1.5語。 

そこで、全体を通して時速1語(習得語彙約7万語)としてもそんなに非現実的な計算ではないでしょう。 

他方、「塔方式」 の時速は2.5語です。 しかも覚える語彙の質・量は市販の単・熟語帳などをはるかに凌ぐレヴェルです。

「アンチ・バベルの塔」 は決して効率の悪い方法ではないのです。 

また、「ネイティヴ・スピーカーが語彙を増やすプロセスこそ自然で効率的な方法」 だと信じていたらそれこそ生涯幼児並の語彙力しか身につきません。 あなたが毎日英語に接する時間を考えてみてもそんなことは明らかでしょう。

ちなみに私たちの生涯労働時間は約8万時間定年後の自由時間も約8万時間です。

 

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英語の語彙:雑談(51)

満足感の度合

マーク・ピーターセン著 『 マーク・ピーターセンの英語のツボ(集英社インターナショナル)』 の35ページに次の記述がある:

(引用開始) 「満足している状態」を表すには、" be happy with ~"がよく使われる。もちろん、"be satisfied with ~"と言っても同じような意味を表現できるが、satisfied よりも happy のほうが「満足感」が幾分か強く感じられる。また、" be pleased with ~"と言えば、「満足感」がさらに高い感じになる。なお、" be content with ~"もあるが、これは " be satisfied with ~"と同じように「一応不満ではない」といったニュアンスになる。(引用終止)

また、『Collins Cobuild English Usage』 には pleased - disappointed という項目があり、最も満足な状態から最も不満足な状態に至る各段階を表す語彙を次の順で記述してある:

thrilled, overjoyed  → delighted → glad, pleased → satisfied → resigned, philosophical → disappointed → upset → shattered, devastated

そして、『 Collins Cobuild Advanced Learner's English Dictionary 』 には ― 上記の意味の philosophical に関連して ― 次の語義説明と例文がある:

Someone who is philosophical does not get upset when disappointing or disturbing things happen. Lewis has grown philosophical about life.

ちなみに、私が 「上級学習英英辞典」 で 「塔」 を完成させた時の満足度は、もちろん、thrilled と言うべきものだったし、今もそれは変わらない。 


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コメントにお答えする(5/2008)

keisuke さんへ。

はじめてのお便りをうれしく拝見しました。 

いつも塔に関心を寄せていただきありがとうございます。

あまり関係のない話しで恐縮ですが Kansas  ということばを見ていきなり思い出したのがあの高名な作家 Truman Capote の名作 In Cold Blood の冒頭 ― The village of Holcomb stands on the high wheat plains of western Kansas, a lonesome area that other Kansans call "out there." Some seventy miles east of the Colorado border, the countryside, with its hard blue skies and desert-clear air, has an atmosphere that is rather more Far Western than Middle West. ― でした。

さて、語彙のお話。

> 現在はSVL12000の単語をLDOCEをメインに、時にはOALDも引いてみながら建設しています。建設材料として5x8"のindex cardを選択、100枚を1階とし現在は2階を建設中です。

これは成功する、かなりの効果が期待できる、大学生活にも大いに活かせる、と思います。 学習辞書にアタックするための優れた準備作業にもなります。

また、カード方式は ― 学習辞書暗記に限らず ― 数千語以上に及ぶ語彙の暗記・定着にもっと利用されるべきだと考えています。 もちろん、既成の語彙カードではなく、各自が独自に作成するカードです。 

> 暗記は竣工後、本格的に開始しようと考えています(現在はカードをパラパラ読み進める程度です)。

正解です。 不断にカードを利用するうちにどんどんあるいは徐々にいずれにしても着実にカードの利用法が進化します。 それにつれて思考・記憶力も伸び、各語彙の理解・定着が進む結果、努力の果実を存分に味わうことができるはずです。 少なくとも私はそれを体験しています。

カードを作成する時間が無駄だという意見が耐えませんが、短兵急な成果の追求は薄っぺらな成果しかもたらしません。 

> 留学前からこの方法で勉強できていたら、今どれほど楽に本業に邁進できていただろう、と思います。あるいはあの頃、せめて丹念に辞書を読んでいたら。もし中学あるいは高校時代の自分に24時間体制で家庭教師が出来るなら、徹底的にこの方法を叩き込んでアメリカに送り込みたい、そう考えたりもします。

これを読ませていただいて、「英語学習法(22)」 に書いた次の記事を再録したくなりました。

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安井京子著 『女は英語でよみがえる 2 勉強編 (はまの出版)』 の209ページより引用します。

(引用開始)

 辞書のおもしろい使い方を一つ紹介しましょう。私が塾で教えていた高校生のA君。大変優秀な子でその勉強ぶりにはいつも驚かされたものですが、彼が使っていた辞書は何と小学校の卒業記念にもらった薄い中学生用の辞書でした。
 「高校生になってこんな辞書を使っていたらだめでしょう」と私が言うと、「いや、先生、これは単語を覚えるのに使っているんです」と言うのです。
 彼は、教科書や参考書で知らない単語が出てくると、この辞書で引いてマーカーで印をつけるのです。印をつけるだけなら誰でもやりますが、彼がすごいのはその辞書をいつも持ち歩き、印をつけた単語を暇を見ては熱心に覚えていたということです。
 辞書ならば用例説明や例文も適切なものが書いてあって、中学生用の辞書でも収録語彙は1万語近くにはなりますから、下手な単語集よりはずっといいはずです。しかも実際に読んだ中から拾った単語を覚えていくのです。この方法で単語を定着させたA君は、2年生の終わりには他の生徒が四苦八苦しているサイドリーダーでも、知らない単語はほとんどないという力をつけていました。

(引用終止)

私は、このA君に「アンチ・バベルの塔」を訪ねてほしいなあと思っています。

A君が辞書を「ちゃちな市販の単語集」代わりに利用したことは、とても賢明な策でした。

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私は、中学・高校の英語カリキュラムに学習辞書の暗記を組み入れたらどうかと考えています。 とんでもない発想だと無視されるでしょうが、英知を結集すれば、中高生に適した暗記用学習辞書の編纂も可能でしょう。 既成のものなら 『ジュニア・アンカー英和辞典』 などは有力な候補だと思います。

> 現実に話を戻しますと、まず当面の目標は、卒業までに残された1年半という時間枠で1)SVL12000の完全習得2)SiL6000・SAT・GREレベルで塔を作成、の2点です。

ぜひ、達成してください。 実現可能なものから実行するのが王道です。 

> ・・・これらを総合すれば(重複語彙数は不明ですが)派生語も含め2万語レベルには到達するでしょうし、そうなれば5万語クラスの学習英英辞書・英和辞書の暗記も完全に視野に入れることができるのではないかと考えています。

2万語に達したら英語の視野はもっと明るく広くなるでしょう。 最後は ― 広い意味で ― 語彙ですよ。


> 塔の建設に大きな進展があった時には、またコメントさせて頂きたいと思います。

心待ちにしています! しかし、本業もだいじですし、どうぞあせらずに、体に気をつけて、融通無碍(ゆうずうむげ)に、残りのキャンパスライフを満喫してください。

有益な語彙関連サイトの紹介もありがとうございました。

それでは、また。

Thank you.

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英語の語彙:雑談(50)

fruit という語彙

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学習英英辞典 たとえば 『Collins Cobuild Advanced Learner's English Dictionay』 の記述は次のようになっている。

Fruit or a fruit is something which grows on a tree or bush and which contains seeds or a stone covered by a substance that you can eat.

Fresh fruit and vegetables provide fibre and vitamins.
...bananas and other tropical fruits...
Try to eat at least one piece of fruit a day.

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周知のように:

Fruit or a fruit is something」 の a fruit は 「果物ひとつ」 という意味ではなく Fruit と同じく 「果物」 という意味である。 

fruits と複数になる場合は果物が種類が複数であることを示す。

そして one piece of fruit は 「果物ひとつ」 という意味になる。

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ニューアンカー英作文辞典』 の くだもの の項 には次のような例文が含まれている:

リンゴが3個、なしが2個あれば、果物が2種5個ある If you have three apples and two pears, you have two fruits [ two kinds of fruit ] and five pieces of fruit.

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また、『ジーニアス英和辞典 第4版』 の fruit の項を見ると、次のような例文や説明が含まれている。

The carrot is a vegetable, not a fruit. ニンジンは野菜であり、果物ではない

two pieces of fruit は 「(同種類または異種類の)2個の果物」

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ちなみに、私はバナナとリンゴは年中、今(3月)は伊予柑(イヨカン)も、毎日食べています。

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「塔」完成に要する時間(2)

前回に次のように書きました:

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(未知語彙が5000語の場合)
工程2 に必要な時間数は1000時間
工程3 に必要な時間数は1000時間(工程2の数倍のスピードで暗記可能だが復習に時間がかかる)
合計 2000時間

(未知語彙が1万語の場合)
工程2 に必要な時間数は2000時間
工程3 に必要な時間数は2000時間(工程2の数倍のスピードで暗記可能だが復習に時間がかかる)
合計 4000時間

(ただし、各人のやり方・体力・能力その他いろいろな面で個人差が極めて大きいので、非常に大雑把な計算であることを了解されたし)

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どんな作業を想定しての必要時間なのかもう少していねいに説明しておきます。

ターゲット辞書は (A) 『Longman Dictionary of American English 1000ページ』  だとしましょう。

その際に 工程2 で行う作業は:

No.1 まず A の各ページをもれなく読むことです。 1文字1フレーズでも音声も含めて不明な箇所があってはいけません。 したがって、(A)の辞書の語義説明や例文を読んで充分理解できる程度の語彙力と音声・文法・構文の知識が前提です(音声も必須!音を伴わない語彙は半死状態)。 時には英和辞典の併用も必要でしょう。

No.2 次に、No.1 の作業と併行して未知語彙を確定してゆきます。 うろ覚えであったり最近覚えたばかりで定着していなかったり多義語の1部の意味が未知であったりとにかく明確に暗記していない語彙はすべて未知語彙として処理します。 もちろん、未知語彙を含む例文もできるだけ転記します。

No.1~2 の辞書を読んで未知語彙を確定する作業に各ページ10~15分は必要でしょう。 10分だとして1000ページで約170時間必要です。

No.3 最後に、未知語彙をカードに転記します。 発見するごとに転記してもよいしページ毎に一括して転記してもいいでしょう。 その際に英語の語義説明だけでは不安な場合や適切な和訳が欲しいと感じた場合は英和辞典を引いたり自分で考えたりしながら追加記入しておきます。 図が欲しいときはカードの裏側にGoogleから転写することもあります。 

そして、転記しながら暗記します。 必ず忘れますが、それでもとにかく転記して暗記します。 本格的な暗記は「工程3」 の作業ですから今はとりあえずの暗記です。 ただ転記するだけでは脳に対するインパクトが弱すぎるからです。

この転記して暗記する作業 (英和辞典を引いたりGoogleやその他の参考文献・図などを参照したり未知語彙について思考したりする時間を含む) に各未知語彙について平均10分前後必要でしょう。 未知語彙が5000語の場合約800時間必要になります。

No.1~3 の辞書を読んで未知語彙を転記してとりあえず暗記する作業に、未知語彙が5000語の場合、合計で約1000時間が必要です。

工程3 に必要な時間数についての補足説明は後日行います。

念のため: 『中級学習辞書』 レヴェルの語彙をすべて暗記できる態勢にある人は ― 日本人としては ― 語彙に関してもかなり学習の進んだ人です。 そんな人の未知語彙のほとんどは ― 今までのやり方では暗記できなかったあるいは盲点になっていた ― 「ひと筋縄ではいかない語彙」 だと思います。 いかに当たり前に必要な語彙ばかりとはいえ、国内の資格試験レヴェルの語彙に比較したら難物でしょう。 今までに暗記している語彙と同じ容易さで暗記できれば幸いですがそうもいかないことが多いはずです。 ましてや、中学や高校での語彙暗記とはいろいろな面で比較にならない作業です。 100ページほど実行してみたら若干の感触はつかめると思います。 

そして、「人のやり方・体力・能力その他いろいろな面で個人差が極めて大きい」 と書いておきましたように、必要時間数はいかようにでも大きくなったり小さくなったりします。 しかし、そのことが語彙強化の質に与える影響の非常な大きさも認識しておくべきでしょう。

どれだけの語彙をどれほどの質を確保して覚えていくのかは各自の判断に依るしかありません。 

その各自の判断は、各自の日本語の質・量及び言語に対する感度によって ― おそらく本人は無意識の内に ― 規定されます。

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「塔」完成に要する時間(1)

「塔」を完成するためにはどの程度の時間が必要なのか?

これは単純に答えられる問いではありません。

さまざまな要素がからまってくるからです。

そこで、今回は、覚えるべき語彙数だけに焦点をあてて必要時間数を考えてみることにします。

「塔」の最高ターゲットは「上級学習英英辞典」ですがそこまで狙える人は少ないでしょうから標準的なターゲットである「(1)中級学習(英英/英和)辞典(1000ページぐらい)」を念頭において話しを進めます。

現在の語彙力を知るためには(1)の50~100ページぐらいをていねいに読みながら未知語彙(見出し語・イディオムその他あらゆる語彙)を探しその数を確認すればいいでしょう。 たとえば100ページで500個の未知語彙があったとして(1)が1000ページの辞書の場合、未知語彙の総数は500×10で5000ぐらいということになります。

そして「アンチ・バベルの塔」 の工程は4段階あります。

1 ターゲットの特定 (=学習辞書の選択)

2 未知語彙の選別・固定(=カード作成)

3 未知語彙の暗記(=本格的な暗記作業)

4 毎日30分の永久復習

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必要な時間数 (工程4 ― 慣れたら30分で700語彙前後の復習可能 ― は半永久的な作業なので計算外とする):

(未知語彙が5000語の場合)
2 に必要な時間数は1000時間
3 に必要な時間数は1000時間(工程2の数倍のスピードで暗記可能だが復習に時間がかかる)
合計 2000時間

(未知語彙が1万語の場合)
2 に必要な時間数は2000時間
3 に必要な時間数は2000時間(工程2の数倍のスピードで暗記可能だが復習に時間がかかる)
合計 4000時間

(ただし、各人のやり方・体力・能力その他いろいろな面で個人差が極めて大きいので、非常に大雑把な計算であることを了解されたし)

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未知語彙数は5000前後までが望ましく、1万5000~2万語が限界でしょう。 未知語彙があまりに多い場合は入門あるいは初級の学習辞書または 「アルク英語出版編集部: 究極の英単語 SVL Vol. 1~4 」 などから始めるほうが得策です。

なお、何度も述べましたように、「塔」 のターゲット辞書である 「中級学習(英英)辞典」 は、日本語でいえばたとえばベネッセから出版されている 『チャレンジ小学国語辞典』 + 『チャレンジ小学漢字辞典』 レヴェルの辞書です。 

その認識があれば 「塔」建設は ― 実行するかあるいはできるか否かは別にして ― ごく当たり前に必要な語彙力をつけるためであって、決して (多数の人が誤解しているような) 「特殊なあるいは不要な語彙」 を追い求める作業ではないことがわかると思います。

当たり前に必要な語彙レヴェルに達するだけでも普通は2~4千時間必要だということです。 


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「塔」工程 2 について(2)

( 以下は ― 断定的な表現であっても ― 塔主の単なる私見です。 その旨よろしくご了解ください。 私など比較にならない能力を持った人がおられる可能性も多分にあり、そんな人たちに私見を押し付けるのはとんでもないことです。 また、各自に適した方法もあるはずでそれを私が否定できるはずもありません。 なお、そもそも5万語超 (ネイティヴ・スピーカーならごく普通の語彙レヴェル - 語彙数のカウントは学習辞典方式 ) も必要ないだろうという意見もありますが、塔主はそれには与しません。)

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学習辞書暗記に原則的に賛成する人たちの間でも、工程(2)に関しては賛否両論があります。

そして、カード作成について、そんな手間のかかるものは必要ではない、時間の無駄だろう、そんな時間があるなら暗記に費やしたほうが得策だろう、という意見が耐えません。

学習辞書の未知語彙にマークしておくだけで充分復習できるではないかという主張が根強くあります。

私から見ればそれは 「実証されていない単なるアイデア」 にすぎません。 そんなやり方で5万語超の認識語彙獲得に成功した実例を知りません

できるだけ暗記の手間を省きたいという気持ち」 があるとしたら、それはよくわかります。 

しかし、5万語超の語彙は手間を省いて暗記できるものではありません。 

私もみなさんが提案されているような方法はひとつ残らず試してみました。 何度も何度も試してみました。 何度も何度も失敗しました。 自分の記憶力に何度も何度も絶望しました。 その結果が工程(2)(3)(4)なのです。

最初からカードを利用していたわけでは決してない。 悪戦苦闘の結果なのです。

なるほど市販の単語帳のような単純な語彙リストなら、それもおそらく5千語ぐらいまでなら、さまざまに手間を省いた方法で暗記可能でしょう。 市販のソフトも充分利用できるでしょう。

学習辞書暗記の場合でも数千語まではカードなしで対処できる。 私の場合は3~5千語で挫折を繰り返していました。

手間を省いても数千語までは実に快調に暗記が進捗することもあります。 意気揚々として未来が輝いて見えることも少なくありません。 「よし、これでいける!」 と省力手法に自信がみなぎることがあります。 あまりに成果が出て 「俺は天才か!?」 と思うことさえあるかもしれません。 

ところが、あるとき、徐々にあるいは突然に行き詰まるのです。 そうなると、マークだらけになった学習辞書は混乱の極みで 「ターゲット語彙だけを転写したカード」 のような切れ味や簡便さのないことを痛感します。

辞書読み ― 私も実行していますが ― で未知語彙の復習をかねることはたいへん有益ですし楽しくもあります。 しかし、それだけでは、5万語超の暗記はいつか行き詰まります。 

ターゲット(=未知語彙)は別リストにまとめて復習を繰り返すのが明らかに得策です。

辞書読みだけで完結するならまさに幸いですが、そんな幸運は ― 私には ― 無縁でした。

再三述べていますように暗記すべき語彙は単語だけではありません。 イディオムその他あらゆる形式の表現を含みます。 多義語もかなりあります。 それらをすべて覚えるためには何と言っても根気が欠かせません。 語源なども、強力には程遠く、多数ある助力のひとつに過ぎません(やってみれば分かります)。例文がなければ到底覚えられない語彙も少なくありません。

成功の鍵を握る 「根気」 に混乱なく付き合ってくれるのが 「未知語彙が整然と並ぶカード」 なのです。 

as straight as a die   You're a really attractive woman, straight up !   put / set sb straight   He's been straight for five months.   And the runners are just coming uo to the finishing straight.   straightaway   straight face   straightforward   straight man   in such dire straight   pull sth off   puckish   puerile   pusillanimous   というような語彙をスコンスコンと覚えさせてその記憶をいつまでも正確に維持させてくれるのはカードなのです。

手間を省くことは往々にして将来の混乱を招く。 しかるに手間を省くことへの誘惑はかくも強い。 私もその誘惑に何度屈したか分からない。 

しかし、未知語彙の暗記ということに限るなら、学習辞書をそのまま利用することは ― トヨタのいう「在庫のムダ 」 ( 『英語でkaizen! トヨタ生産方式 第2版』 日刊工業新聞社)より = 余分な材料、部品、仕掛品、完成品を持つこと。 さらに正確に言えば、きちっと運用されている後工程引き取り方式において、決められた量よりも、多く持つこと。 Keeping unnecessary raw materials, parts, WIP ( work in process ) and finished goods. More precisely, keeping more than the minimum stock necessary for aq well-controlled pull system. ― にあたると思います。

Happy learning !


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英語の語彙:雑談(49)

visionary ということば

今日(2008年3月3日)、AMAZONより 梅田望夫著 『ウェブ時代5つの定理(文芸春秋)』 が届いた。

その 「まえがき―私の勉強法」 で梅田さんは ― (引用開始) 十六年前、アメリカにやってきたばかりの私は、「ある種の人々」 が英語で発する切れ味の良い言葉を読み、その言葉の背景にある思考や発想に寄り添って深く考えることで (引用終止) 未来を見通すことができることに気づいた。 (引用開始) 「ある種の人々」 とは、テクノロジー業界の最先端を走る企業家や投資家、「普通の人」 よりも何歩も先を行く天才的技術者、日々の濃密な経験から世界を俯瞰して眺めている企業経営者、複数の専門性を究めた大学教授といった人たちの中で、とりわけ言語表現能力が高い人々のことです。 特にシリコンバレーでは、そういう人々がビジョナリーと呼ばれ、オピニオン・リーダーとしてたいへん尊敬されていることを知りました(太字k.y.) (引用終止) ― と述べている。

梅田さんのこの記述を読むと visionary という語彙の典型的な意味がよく理解できる。 

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いくつかの学習英英辞典にある visionary の(梅田さんの説明に相応する) 定義:

someone who has clear ideas and strong feelings about the way something should be in the future ( Longman Dictionary of Contemporary English )

If you refer to someone as a visionary, you mean that they have strong, original ideas about how things might be different in the future, especially about how things might be improved. ( Collins Cobuild Advanced Learner's Dictionary )

( usually approving ) a person who has the ability to think about or plan the future in a way that is intelligent or shows imagination ( Oxford Advanced Learner's Dictionary Of Current English )

a person who possesses the ability to imagine how a country, society, industry, etc. will develop in the future and to plan in a suitable way ( Cambridge Advanced Learner's Dictionary )

こうした学習英英辞典の visionary の記述は ― どんな語彙についても当てはまるわけでは決してないが ― 成人ネイティヴ・スピーカー用英英辞典や各レヴェルの英和辞典の visionary の記述よりはるかに分かりやすく学習辞典の面目躍如と言える 。 興味のある方はいろいろな辞書を参照されたし。 

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梅田さんはさらに ― (引用開始) そういう発見をして以来、私はひたすら、ビジョナリーたちの切れ味の良い言葉を探しては考える、ということをずっと繰り返してきました・・・これが、今も続けている私の勉強法の核心なのです(省略 k.y.) (引用終止) ― と書いている。 梅田さんは、実はめったに出会わないそんなビジョナリーの至言を求め ― 毎朝4~5時に起床し3~4時間 ― ここ10数年で集めた1万冊以上の本に目を通してきたそうだ。 

超多忙な人がこんなに膨大な時間をものを読むのに割いている! 

かくもことばに魅了され触発され成長を続けている人がいる。

そして、私が 「塔」 を築いた理由のひとつもそんなビジョナリーと自由に対話したいからだ。 

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コメントにお答えする(4/2008)

naoto さんへ。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

お尋ねの件についてですが、英語の語彙学習は 「構文・文法及び音声の習得」 を前提にしてあるいはそれと併行して行うべきものですから、念のためご注意ください。 

> 辞書を暗記するか単語帳を暗記するか迷っています。

まず、単語帳から暗記すればいいでしょう。 その方が簡単だし、英語の基礎構築のだいたいの証明になる英検1級の合格にも備えることができるからです。 その際、『アルク英語出版編集部: 究極の英単語 SVL Vol. 1~4 』 も選択肢のひとつに加えたらいいと思います。

そして、できたら 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 を併行して読みたいですね。 超特大文字で表示されている見出し語の説明や例文は特に念入りにチェックしましょう。 それから、未知語彙にマーカーでしるしをつけたりしておけばあとで何かと役に立ちます。

> 大学受験レベルからいきなりニューヴィクトリーアンカーに挑戦しても挫折しないで出来るものでしょうか。

少なくとも4年間あるわけですから不可能な企画だとは決して思いませんが、他の勉強や諸活動とのバランスもあるし各人の能力格差もあることですから、一概には言えません。 また、安易に始めたらたいてい挫折することも確かです。 まず、未知語彙にマーキングしながら、読んでみたらいかがでしょう

以上、何かの参考になれば幸いです。

また何かありましたらご相談ください。 

Thank you.

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「塔」 に至るプロセス(1)

当ブログ 「アンチ・バベルの塔」 を初めて訪ねて下さる人たちの多くは、「学習辞書暗記」 と言われてもすぐには納得できないかもしれません。

なぜ、そこまでするの?! と感じる人が非常に多い。 

やたらと数の多い雑然とした記事を全部読んでもらえるとは限らない ― そんなことは稀かもしれない ― ことも、納得してもらえない原因のひとつだと思います。

まず訴えたいのは 「学習辞書は英語習得の最高のツールのひとつだ」 ということですが、これがそもそも伝わらない。

「塔」 に至るプロセスはその端緒で拒否されかねない

だから、「なぜ、そこまでするの?!」 と感じる人たちに提案したいことがあります。

それは、「学習辞書を読み始めること」 です。

全部読もうとすると鬱陶しく感じるかもしれないので拾い読みでもかまいません。 書店でも図書館でも家でもどこでもちょっと読んでみる。 make とか take とかその他よく知っている(つもりの)語彙の説明を読んでみる。 

とたんに案外おもしろい!とわかる。

どんな 「学習辞書」 を読むのか? 

とりあえず自分が持っている辞書でいいですよ。

たとえば、1 『ジュニア・アンカー英和辞典』 あるいは 2 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 3 または 『Merriam-Webster's Primary Dictionary』 とか、何でもいいです。

英語に興味のある人ならきっと 1 2 3 などの辞書にも興味を持つはずです。

ちょっと読んだとたんに何か有用なものを発見するはずです。

1 を読んでいて ネクストバッターズサークルは on-deck circle ということを習うかもしれません。

2 の f の項 を読んでみて flail  flunk  flake  flop  flurry  flimsy  などネイティヴ・スピーカーなら小学校に入る前の幼児でも活用語彙にしている語彙をまったくあるいは明確に知らないことに気づくかもしれません。

3 を読んでいて 美しいイラストのある説明や興味の尽きない語源説明にしばし時を忘れるかもしれません。

「塔」 に至る端緒は 「辞書の食わず嫌い」 を払拭することでしょう

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コメントにお答えする(3/2008)

Aides さんへ。

さっそくですが、「このHP見ると、すごくやる気が出ます!」 と言っていただくと最高にうれしいです。 ありがとうございます。

> 単語帳を毎日30分暗記…なんて、絶対に出来そうに無いタイプの人間ですが・・・

無理しないようにちょっとずつやってみてください。 そのうちにコツが分かってきたら軌道に乗るかもしれません。 単語帳や辞書を拾い読みするだけでもずい分違います。 

私だって若いころは 「学習辞書暗記」 なんて考えたこともなかった。 最初は、みなさんとそっくり同じで、単語帳からはじめたのです。 「会話は中学英語で充分だ」 などというとんでもない神話を何も疑わずに信じていた頃さえありました。

> アンチ・バベルの塔というのは言い方がおかしいような気がしているのですが、お伺いしてもいいでしょうか?
バベルの塔自体は、神に近づくべく建てられたものでしたよね?それが神の怒りをかって壊されて言葉がバラバラにされてしまったと。

アンチ・バベルの塔 = 反・バベルの塔 ということです。 つまり、崩れてしまった 「バベルの塔」 と違って、「崩れない塔」 という意味です。 

しかし、学問的に厳密な意味を持たせた表現では決してないし、 また、私は神の存在などはなから信じていないので、 「アンチ・バベルの塔」 に宗教的な意味合いもまったくありません。 だから、あまり気にしないで下さい。

これからもよろしくお願いします。

Thank you.

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コメントにお答えする(2/2008)

takako さんへ。

はじめまして、塔主の k.y です。

コメントありがとうございました。

takako さんの英会話習得の体験談を.拝見してしばし懐旧の念に浸っていました。

私はほぼ20年間英会話学校でインストラクターをしていましたが、その間にいろいろな生徒さんと知りあいになりました。

1年ほどでやめる人は稀で、ほとんどの場合2~3年、少し長くなると5年超、なかには10~15年も通い続けておられる人たちもいました。

英語に対する要求レヴェルは各人各様で、英会話学校を社交もかねて楽しんでおられる人も多いようでした。

もちろん、takako さんのような意識の経年変化を経験する人たちにも出会いました。 そんな人たちは、英会話学校は止めて大学に再入学したりサイマルやインターなどの通訳・翻訳学校に鞍替えしたり独学に精を出したり、あるいはそのまま通いながら英語力を維持したりもっと海外旅行を楽しんだりするなど、対処法はさまざまでした。 

熱心な人ほどどこかで壁に突き当たる。 自然な成り行きだと思います。

だから、takako さんの状況もよくわかります。

> 昨秋にnovaが潰れたお陰で、自分は何の為に英語をしてきたのか?英語で何をしたいのか?その為にどうすれば良いのか?改めて考えておりました。自分がどのようにレベルを上げ、何故行き詰まったかも。前は少しの努力で手の届く範囲の目標を常に持っておりました。でも、行き詰まるだした頃から目標が大きくなりすぎて、どのように手を付けて良いかが不安定になり、何もかも中途半端になってしまったように思います。

これは実に大きな覚醒でしょう! 

> novaレベルに捕らわれず、マイレベルを鍛え上げるために、メリアム・ウェブスターズプライマリーとジュニアアンカー英和辞典を読んでおります。辞書がこんなに楽しい物だったなんて新鮮な驚きです・・・楽しすぎて、本を置かねばならない時が少々辛いです。

メリアム・ウェブスターズ