英単語の数(2)
英語のネイティヴの成人の語彙数を6万語として、少し単純な計算をしてみましょう。
20歳前後でその6万語の習得を終え、英語に接する時間を一日14時間と仮定する。
すると、
英語に接する総時間数: 14×365×20=10万2200時間
∴ 1時間に約0.6個の単語、または5時間で3個を習得する。一ヶ月で約252個、年間で3000語である。
私たち日本人が大学受験で暗記する単語は2000~6000語。
平均3000語(これだけ覚える受験生は実は希だが...)とすれば、6万語に達するためには残り5万7,000語になる。
1日20語覚える(ひとつの単語に複数の意味があるから実質は3倍程度になる)と仮定すると、2850日(8年)必要になる。
しかも、どんどん忘れていく!
そこで、普通は妥協して、いわゆる必須語彙だけにしぼることになる。
言語学者(故人)の千野栄一氏は、『外国語上達法』(岩波新書)で次のように述べている。
『小説や詩を楽しみ、会話もでき、その言語で手紙も論文も書けるというようになるには最低四~五千の語が必要になり、その学習には三~四年は必要である。この五千語をさらに六千語、七千語、八千語...にするには、その道のプロ以外必要ではない。いくら覚えてもきりがない単語の学習には、目安が必要である。使いもしない語を無理して覚えるのは、ナンセンスとしかいいようがない。もし、辞書を引き引きその言語で書かれたテキストを読みたいというのであれば、二~三千語で足りる。ここまで覚えれば、その言語に関しては一応の上がりである』
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Comments
初めまして。k.y.さん?の根性と情熱には大変感銘を受けました。英語を極めようと志している後輩としては大変刺激を受ける内容でした。
まだ英語を学び始めてから10年も経たない若輩者ですが、いくつか思うところがありますのでコメントさせていただきたく思います。
まず、トリッキーな語彙数の算出方法についてです。僕自身、語学、及び教授法の専門家ではありませんので、いくつかの書籍で得た知識を引用させていただきます。
山口の英文法講座では以下のように述べられています。
>中学の指導要領は「1000語程度」...実質は「機能語」がほとんどで...「内容語(意義語)」はほとんどないと言っていいくらいなんですね。...高校の教科書も...1900増えるだけです。
さらに
>Accurateは(7000レベル)、 Abstract(8000)、 Oblidge(9000)...
合計2900の語彙がどうして9000まで実際の受験で飛躍するかといえば、それは「派生語」の存在によるものです。(biology, biologocal, biologist, biologically といった具合です。)
よって、9000を高校レベルの最高到達点とすると他の試験では、「準1級、Toefl180前後と同等のレベルである」と、言われています。
また、アメリカ人が受けるSATは日本の高校レベルの1つ上を行くレベルです。これは自分で実感しました。このレベルのボキャビル本はk.y.さんの仰る通り市販されていて、候補は以下となります:
1. Word Power Made Easy(???)
2. 1100 Words You Need to Know
3. Merriam Webster Vocabulary Building(3000)
4. Word Smart(823+α)
5. The Wizard of Oz Vocabulary Builder(1000+α)
6. スーパーボキャビル(4500)
*()内はリストアップされた単語数
仮に大半の単語がいずれかの単語集と被っていたとしても2~3000ぐらいはユニークな物として残りそうな気がしませんか?(笑
また、いわゆるGREレベルでも派生する単語は存在しますし、ハリポタ程度の児童書にすらGREレベルの単語は登場します。
さらに、コーパスから作られた英英辞書:Cobuild では派生語込みの14,600語が会話の95%を占めていると言っています。(もちろんTIMEは残り5%を使ってきますが)
これらの事を考慮してみるとネイティブの語彙レベルはGRE相当以上と考えて問題がないと思います。
英検1級は10000~15000レベルと謳われています。そして、これは派生語込みのデータです。
高校レベルが9000
SATレベルが3000 * 2 = 6000
GREレベルが3000 * 1.5 = 4500
よってネイティブ相当の派生語込みのデータは
約二万ということになります。これはk.y.さんと同じく辞書やシソーラスを通読したと自負する植田一三さんの定義する「玄人」レベルと一致します。(というか無理やり一致させた :-P)
k.y.さんはこのレベルまで到達なされて、Ichy曰く「達人」「仙人」レベルを目指すべく辞書通読を実行なさったとお見受けします。
辞書を読むと言う行為自体はさほど驚く事ではありません。と言っても僕が知る限りk.y.さんが3人目ですが…。(笑
ただ僕が知りたいのは「何故そこまでする必要があるのか?」と、言う事です。やはり、翻訳を生業として生きるにはGRE程度では心許ないのでしょうか?僕個人の所感としては、このレベルまで達したのならば、TIMEなど簡単に読めてしまいそうなのですが…。
P.S. できればk.y.さんのバベルの塔の画像をアップしていただく事はできませんでしょうか?誰しもがk.y.さんの主張には多少なりとも懐疑的だと思いますので…。
Posted by: 修験者候補生 | September 16, 2004 at 05:34 PM