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修験者候補生さんへ

コメントをいただき本当にありがとうございます。わが人生の少なからぬ時間と資金を投入(独学ですが)して獲得した「アンチ・バベルの塔」方式をみなさんに知っていただきたくて発表したコラムですから真摯な反応をいただけることはこの上なくうれしいことです。いただいたコメントに関する感想をいくつか箇条書きにして述べてみます。

① ネイティヴの語彙数は6万前後だと書きましたが、この語彙レベルはもちろん派生語なども含んだ数字です。だいたい4万から8万ぐらいで、知識人の場合は12万程度になると思います。

英和辞典に当てはめると、たとえば「ニューヴィクトリーアンカー英和辞典」がそれに近いレベルだろうと考えています。

「ニューヴィクトリーアンカー英和辞典」は約46000語の単語・成句を収録し、その内見出し語が約25300、成句が約5500、語形変化・派生語などが約15200となっています。6万語よりはかなり少ないですがネイティヴの下層レベルには十分達しているでしょう。

② 日本では米国の週刊誌TIMEを特別視して時には崇拝さえしかねない傾向がありますが、なぜそうなるのか不思議です。米国ではだれでも読んでいるありふれた雑誌です。決して低級ではありませんが特に高級でもありません。数多い雑誌のひとつに過ぎません。

私は、今はTIMEであっても日経であっても同じように読めます。ただ、固有名詞や現地にいないとわからない事情や芸能ネタなどがからむと分からないことがあります。しかしそれは日本の雑誌でも同じです。

③ 私がこんなに語彙数にこだわるのは以下の2つの理由があります。

1 私は若いときから英語の本を日本語同様に読めるようになることが夢でした。しゃべることはネイティヴにかなうわけがない(日常の会話やニュースを聞いたりすることにまったく不自由はありませんが)と思っていますが、本を読むことにかけては同等以上の力をつけることが可能だと感じています。

それに書物を通す場合は英語界の俊秀や天才たちとも精神的な交流を持つことができます。会話でこんな機会を持つことはほぼ不可能ですし、吟味されつくした書物でこそ味わえるような深い議論に接することもないでしょう。そんな著者の語彙力は10万語を超えます。背景知識や教養も必須ですが何と行っても語彙力がなければだめです。分からない語は前後関係から類推すればよいとか概略さえ分かればよいとか言う人も多いですが、それはごまかしに過ぎません。日本語の書物を読むときにそんな読み方をしますか? 私はしません。ざっと読み飛ばす場合は別にして、緻密な本であれば精読します。かなりの語彙量がないとそれはかなわぬことです。

2 Reader’s Digest に Word Power というコーナーがあります。もちろん、ネイティヴ用のクイズで、問題数は20問(20語)です。私はこのクイズの Vocabulary ratings で Excellent や Exceptional の評価を常に得られるようになりたいのです。5万語では無理で10万語前後の語彙力が必要です。

「アンチ・バベルの塔」の画像は10万語を達成してから掲載します。目下、ボキャビルの完成バージョン(10万語達成ヴァージョン)として Cambridge Advanced Learner’s Dictionary(1883ページ)に取り掛かっています。今はBの項目を覚えています。1~2年で終了する予定です。

これからもときどきコメントくださればうれしいです!

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Comments

まず、お返事をしていただきありがとうございます。

>1~2年で終了する予定です。
そうですか…ちょっと残念ですが首を長~~くしてお待ちしています。 バビロン塔が建設されている間に、僕もニネヴェ文書館の館長として蔵書を増やしつつお待ちしています。(笑
(僕の場合はルーズリーフに表現をストックしたり、テキストを大き目のポストイットで増強しているので…:-P)

お互い頑張りましょう。

あと、Reader's Digest の Word Power はオンライン版を遊んでみました。数回遊んで、100%自信があったのは2,3個でしたが… T_T

Posted by: 修験者候補生 | September 17, 2004 11:32 PM

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