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語彙学習の盲点(3)

盲点(1)では、語彙を「楽に覚える」ことなど不可能だという話をしました。大人が外国語を楽に習得した実例など実はないのです。

盲点(2)では、「言葉を楽に覚える」典型的な例として頻繁に登場する子供が、実は、そんなに楽に言葉を覚えていくわけではないことを、ドミニク・チータム氏の説明を引用して、示しました。文法に焦点があてられていましたが、語彙も膨大な時間をかけて覚えていくことに変わりはありません。

ただし、ここで確認しておきたいことがあります。それは、サバイバルレヴェルの外国語習得を論じているのではないということです。

大人の文法と最低限5000語の語彙の習得が目標です。それを教材の広告コピーにあるように短期間に楽に達成するのは不可能だということです。

さて、盲点(3)に移ります。

それは、インプット教材は豊富にあるが、その内容を定着させるために欠かせない「実証済みの具体的な方法」に言及した教材がまったくないことです。

教材を利用する人たちも、漫然とほとんど無計画に教材に向かう結果、挫折を繰り返したりせっかく覚えてもすぐ忘れてしまったりすることです。

いや、暗記することの大切さを自覚していないと言ったほうが適切なのかもしれません。「暗記なんて大嫌いだ!」と叫ぶ人さえいます。

つまり、教材の供給者は故意か過失か分かりませんが「暗記の重要性」を熱心に語ろうとせず、教材の利用者も「暗記の重要性」をほとんど自覚していないことなのです

私自身はどうだったのか? 実は、新しい表紙のデザインやタイトルに魅了されて次々に購入してはちょっとやってみて代わり映えのしないことに気付きそのまま放置する状況が長い間続きました。

ところが、ある頃より、はたと気付いたのです。「いくら教材を買い揃えてもそれを暗記しなければ何の役にもたたない! 買って安心していたのではまったく前進がない!何か具体策を実行しなければこのまま一生が過ぎ去ってしまう!いつまでたっても勉強ごっこを超えることがない!」ことをはっきりと自覚するようになったのです。

当然のことなのに、分かっているつもりだったのに、実はマンネリ化して真剣にブレイクスルーを探ろうとはしていなかったのです。


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語彙学習の盲点(2)

『子供は自然に(=)ことばを覚えていくのだから、大人もそうすればよい。懸命に暗記するなどおもしろくないからすぐ飽きてしまい効果がない』という人が相変わらずいます。

いったい、子供はそんなに楽々とことばを覚えているのだろうか?

この問に関連して、「母語ならびに第2言語習得との関わりにおける児童文学を研究課題として取り組む」ドミニク・チータム氏はその著書『リチュウニング英語習得法(ちくま書房)』のなかで以下のように述べています(段落及び太字処理は k.y.)。

(引用開始)子どもはどのように言葉を学ぶか?
まずこの疑問に対する答えとして一般的なのは、次のようなものだろう。

子どもは言葉をあっと言う間に、そしていとも簡単に学んでいく。....

しかしこれらの答えは間違っている。

子どもは言葉をあっと言う間に学び取ることはないし、簡単に学ぶわけでもない。...

言語学者や児童心理学者の間でほぼ意見の一致を見ているのは、子どもが母語の基本的な文法を学ぶのに、約五年かかるという事実だ。

そして十歳か十二歳頃には、文法の細かいチューニングができるようになり、大人が手にしているレヴェルの文法もほぼマスターする

さらに二十歳代前半になると、一人前の大人が持つボキャブラリーを身につける

そして一生を通じて新しい言葉を学び続け、自分のものとした文法も変化と発達を続けていく。言語の他のパターンを学ばない点はびっくりするほどだが、かなりはっきりしていることは、よりむずかしいパターンの中には、年齢を重ねるまで十分に身につかないものがある点だ。ここで思い出すのは、日本人の若者が敬語を使えるようになるのが、そこそこ年齢を経てからのことだという事実だろう。

ボキャブラリーと談話のパターンを当面考えに入れなければ、母語の文法を学ぶのには十年以上の月日を必要とするわけだ。しかもこの十年は単なる語学学校での十年間でもないし、時どき思い出したように勉強しただけの十年間でもない。毎日倦(う)まずたゆまず学び続けた十年間なのである。...忘れてならないのは、母語を学び取る際に人間は信じられないほどの時間をそれに費やしているという事実だろう。
(引用終止)

こんなことが大人にできると思いますか? できません。

文法を習得するのに十年間。1日8時間母語に接しているとして約3万時間。子どもと同じ方法で1日2時間文法の勉強をすると、習得に要する日数は40年を超える! 

続く...


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語彙学習の盲点(1)

英語の勉強に熱心な人で語彙の強化を試みない人はないはずですが、ほとんどの人がある程度の語彙数であきらめてしまうのはなぜでしょう?

ありとあらゆるスタイルの内外の単語帳が書店にあり、語彙暗記のソフトも多様にあり、アルクなどの通信教育もある。CDが添付された単語帳もめずらしくなく発音はもちろん例文までクリアな音声で聞くことができる。映像を伴ったものさえある。考え得るかぎりどんな手段も利用できる環境にある。

しかし、日本人の英語の語彙がレヴェルアップしたという話はまったく聞かないし、大学生の英語自体の能力も顕著な低下を示している。

なぜでしょう?

私なりにその理由をいくつか考えてみました。

① 暗記が必要ではないと「思っている」または「思い込まされている」または「頭から嫌っている」人が多いこと。

インプットの教材(単語帳)はあふれているものの、その正しい学習法が明示されていない。「楽に自然に」とか「例文や文章のなかで自然に」とかいう広告文句がかまびすしいが、ちゃんとした教材になればなるほどその内容は高度でとてもじゃないが「自然に」覚えられるようなものではない。ところが、その広告文句は暗記を明らかに軽視するような内容になっていることがめずらしくない。

そんな広告コピーに釣られて単語帳を買う人が、現実にかなり多いのではないでしょうか?

現実は、自然に(=楽に)など覚えられるはずがありません。少なくとも私には不可能です。「覚えよう」と思って覚えないと頭に残りません。

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植田一三氏とボキャビル

植田一三氏が英語力を養った核になったのは読むことと辞書暗記で
しょう。そして氏のボキャビルに直接寄与したのは各種辞書の暗記
であったことは明らかです。

ただし、それを表面に出して売りにするのはビジネス上良策でもな
く万人向けでもありません。自分の方法を生に売るのではなく、そ
の知識をうまく一般向けにアレンジして出版したり、学校経営に生
かしたりしているわけです。氏の著書には著者略歴として必ず次の
ように書いてあります。この部分こそ氏の真骨頂でありボキャビル
を含めた英語力強化の方法論なのです。

(引用開始)英語の百科事典を10回以上読破し、辞書数十冊を読破&暗記し、洋画100本以上の全セリフをディクテーションするという超人的努力を果たす。(引用終止)

植田氏の語彙暗記の具体例をいくつか―「10000語レベル スーパーボキャビル」から―列挙しておきます。

① GRE(米国大学院 apply の際に要求される)対策の語彙補強の時、1000語のボキャビル時に自分で語彙をテープに録音して、それを暇さえあれば常にかけてリピートしているとすぐに覚えられた

② 認識語彙水準が2万語レヴェルぐらいだった16年前頃、例文のついた20万語語彙を収録したシソーラス(Word Finder 900ページ)を1ヶ月かかって読破した時、頭の中で英単語のネットワークが広がり一気に認識語彙が8~10万語ぐらいにUPした

③ 「最新日米口語辞典の例文すべてを約300時間(1ヶ月)かかってノートに写し、それをすべてテープに録音し、ネイティヴスピーカーとの会話の中でリアクションをみながら数年がかりでほぼすべてを覚えた

私も「最良の単語帳」は辞書だと言う確信がありますが、下記の単語帳は、辞書を除く次善の策としては、単語数もシステムも問題演習の質や量も、1万5000語レベル超の内容になっています。

「Houghton Mifflin Vocabulary for Achievement」
Introductory Course ~ Sixth Course 計1400ページ

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Something about the Kansai dialect

We should pay much more attention to the Kansai dialect.

It is the only dialect in Japan which has been openly used by Kansai people even in Tokyo where people try to refrain from using their own dialects. Some Tokyoites admit that the Kansai language is so powerful and influential that they are overpowered by the language when they speak with people from the Kansai area.

There seems to be three major reasons for its strength. Number one is its long history. It is deeply rooted in Japanese culture. So Japanese people have no doubts of its validity. Number two is its sophisticated quality. It has been through almost every major wave of Japanese culture including Shintoism, Buddhism and the introduction of Chinese characters and it has accordingly been refined. Number three is its verbal persuasive power. Kansai people could not have been survived in such a competitive and culturally complicated area as Kansai with Osaka and Kyoto as its economic and cultural centers if they had not had a persuasive language.

This powerful language is essential to a way of thinking which has set original ideas for venture business. A great deal more unique and prosperous firms are from the Kansai area than any other part of the country. Nintendo is only one example. The biggest number of talented professional story tellers also come from this area. Nobel Prize winners and famous baseball players as well.

An official language institute should be established to do systematic research on the language. We don't have one yet. People from overseas should also be encouraged to know something about the language at the institution and communicate with people in the streets using it. It may bring about a breakthrough in understanding Japan clearly.

The Kansai dialect is not merely a variety Japanese spoken in one part of the country. It is more than that. It is the key to the heart and soul of Japan. Being aware of it, we can take a more confident stance in the Kansai area when we suggest something to Tokyo, for example.

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2004年度を振り返って

今年は私にとって画期的な年でした。理由は6つあります。

① 5万語の語彙数を確立できたこと。

② さらに、最終目標の17万語についても、早ければ2005年中に、遅くても2006年度中には達成可能であることが分かったこと。

③ 数人の方が、私の記事を読んで「アンチ・バベルの塔方式」について真摯なコメントを寄せてくださったこと。

みなさん、ほんとうにありがとうございました。

③ ごく少数の人たちですが「アンチ・バベルの塔」を築き始めた人がいること。

④ また、暗記ではなくても、辞書に改めて注目しそれを読み始めた人も少し増えたこと。

⑤ 長男が弁理士試験に合格し、TOEIC935点をたたき出して、1月から今までとは別の特許事務所で専門業務に励むことが決まったこと。

⑥ 次男が司法試験に合格し、4月からの司法修習(18ヶ月)を経て、念願の弁護士になる見通しがついたこと。

年末にあたり、コメントしていただいた内容も念頭において、「アンチ・バベルの塔方式」を再度語っておきたいと思います。

辞書暗記はたいへんな作業ではあります

特に、夢豊かな若い人たちにとっては、「こんなことをしていていいのだろうか?」「もっと有効な時間の使い方があるのではないのか?」というような疑問がふつふつと湧いてきても何ら不思議ではありません。

私には、もうそんな悩みはありません。

第1に、ひとりでこつこつする作業が性格に合っているということを別にしても、生活に適度なリズムがあってあまり単調には時間が流れないからです。株式トレードや翻訳のかたわら、個人教授している生徒さんも2人いて、家庭では夫としての役割もありたまには来客もあります。

第2に、諦観(あきらめ)があるからです。私はもう57歳で、自分のできることとできないことが分かってしまっています。極めて元気で健康だとはいえ、残された時間もたっぷりあるわけでもありません。迷っている暇がないのです。

第3に、「アンチ・バベルの塔方式(情報カード+コントロールされた復習の持続)以外に実際に成功した方法はないからです。あれば、ぜひ知りたい!

そして、英語に関しては、「ネイティヴにはるかに劣る語彙数で英語を真に理解できない」という確信があります。少なくとも5万語前後の語彙数は必須だと実感しています。

その前提で、今までにありとあらゆる方法で語彙強化を試行錯誤してきました。しかし、「アンチ・バベルの塔方式」以上に有効だった方法は皆無でした。これは、少なくとも私自身にとっては、疑いようのない事実です。

なるほど、言語学者などの専門家を含む多くの識者たちや一般の英語学習者たちも盛んに語彙強化法を提唱し、参考書や単語強化ソフトなどもふんだんにあります。ところが、そんな人たち自身の語彙力は、例外的な人は除いて、せいぜい2万語程度、多くの場合1万語前後であることが予想されます。欧米の雑誌などを楽に読めるレヴェルに達しているとは思えません。

みなさん多忙に過ぎてボキャビルなどやっている暇がないこと、また、専門分野や担当業務以外の語彙不足なら、さほど不便に感じない場合も多いと考えられます。経済界きっての英語通といわれる寺澤芳男氏はその著『日本人英語でも恥ずかしくない』のなかで、次のように述べておられます(太字処理はk.y.)。

(引用開始) 書く英語にしても読む英語にしても、単語だけは知らなければならない。では、英語を楽に書き、読みこなすにはどのくらいの単語を知らなければならないのか。一般にその数は四万語と言われるけれど、日本人には四万語はとても無理だ。しかし、一万語は知らなければならないだろう。一万語といえば相当知っていることになる。ぼくの感じだが『ジャパン・タイムズ』なら七000語ぐらい知っていれば読みこなせるのではないか。(引用終止)

したがって、一般の人たちは1万語前後で十分であり、あとはもっと大切なことを身につけることに時間を割くべきだし、また、割かざるを得ないという事情があります。

ところが、私のように「欧米の雑誌やペーパーバック」を日本語を読むように楽しんだり英語の文学を言語の障害なしに鑑賞したい望みを持つものにはネイティヴの常識レヴェルの5万語はどうしても必要だったのです。

ありとあらゆる体験記を読み、語彙関連の専門書を渉猟しても、5万語レヴェルのボキャビル法を解説したものは皆無です。口先だけのアイデアはふんだんにありますがそんなものは5万語レヴェルでは何の役にもたちません。

かくして、「アンチ・バベルの塔方式」は最も効率がよくて最も復習しやすい語彙強化法であることに今は何の疑念もありません。

それにしても、夢多い人たち、多忙な人たちにとっては、「アンチ・バベルの塔方式」は、「こんなことをしていていいのだろうか?」「もっと有効な時間の使い方があるのではないのか?」という焦りをいだくには十分に時間もかかるし忍耐力も必要な作業です。

そこで、提案があります。前から主張していることも含めて3つあります。

① 1~2年という短期計画を5~10年に延長する。これだと、あせる必要はなくなります。復習の時間もたっぷり取れるでしょう。5~10年は長いようですが、この間に英検準1級や1級の実力を養える人は大変少ないのですよ!英検1級以上やTOEIC930以上ともなればさらに少なくなります。意識の高いひとでもレヴェルアップはたいへん困難なのです。

② 辞書のレヴェルを徐々にあげていく。5000→10000→15000→20000というふうにです。期間もひどいストレスにはならない長さに設定する。挫折したら、それまで達成した分量の復習だけは続ける。そうすれば、やる気が復活した時点で再開すればいいし、今まで蓄積した分量も無駄にならない。

③ 語彙数を最初から1~2万語に限定する。これだけでも日本人としては立派な専門家レヴェルです。このレヴェルで「アンチ・バベルの塔方式」を採用すれば、ボキャビルの目標達成はさほど困難とは言えません。

もっといい方法があって、自分もその方法で「実際に」5万語以上を達成したぞというアイデアがありましたら、ぜひ、ご紹介ください。

いっしょに、「5万語倶楽部」を結成しましょう!

さあ、また、がんばります!

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各自に異なる語彙状況

① 覚えても「無駄な語彙」とは何か?

答えはしごく簡単です。

人はそれぞれ、自分の生存に適した語彙を持っています。その他の
語彙は「当面」無駄になります。

普通の日本人であれば、日本語の語彙数は1万5千~6万になる。
英語の語彙暗記のベースになる日本語の語彙数が各人で非常に異なります。それぞれに最適語彙を獲得した結果、各自の語彙水準にかなりばらつきが生じています。

だから、他の人が、「この語彙は無駄だから覚える必要はありませ
ん」などと断定できません。ある人にとっては無駄でも他の人にと
っては必須であることが少なくないのです。

② 記憶可能な語彙水準は?

記憶することの可能な英語の語彙もその人の日本語の語彙範囲に限られます。日本語で自分なりに理解できない概念は英語でも暗記できないからです。この状況も各人各様です。

③ だから、英語の語彙を暗記する際には、自分が日本語で分かる
語彙をターゲットにすれば「無駄でもなく不可能でもない」わけで
す。

言い換えれば、人それぞれに目標語彙数は異ならざるを得ないとい
うことです。

あとは、根気根気根気.....根気根気根気です。

英語のネイティヴの語彙状況も同じです。人によって語彙数はピン
からキリまであります。そんな人たちに語彙の質問をしたりするの
は実は危ないのです。もちろん、すぐに役に立つ場合もありますか
ら、大いに参考にはすべきでしょう。信じ込んではいけません。信
じ込む人が無きにしもあらずです。「ネイティヴでも知らないと言
っている」というような基準は、だから、無意味です。

最低限5千語前後、できたら1万5千語はぜひとも覚えたい語彙数
になると思います。各自語彙状況が異なるとはいえ、この程度なら
どんな人にとっても無駄ではないし暗記可能な範囲に含まれる語彙
数です。

1万5千語あれば、日本の英英新聞なら不自由なく読めるし、辞書
があれば欧米の雑誌でも解読可能でしょう。英検1級は十分射程内
ですし、TOEIC超高得点も夢ではなくなります。

④ 数万語以上なら、最も信頼できる暗記教材は辞書です。

私は、3万語程度までは英和辞典を利用しましたが4万5千語以上
は英英辞典を主体に暗記しています。

英語の定義がそのまま頭に入っている語彙もあれば、自分の英語に
まとめなおして覚えている語彙もあります。

ただし、日本語で知っている動植物名など ― 英英辞典に掲載され
ている数はなぜか極めて少ないですが ― は「日本語を用いる」方
がイメージの定着に好都合ですし、その他の場合でも「日本語も用
いる」方が覚えやすい語彙もあります。犬と猫の説明を英英辞典で
読んでも判然としません。bilingual の強みは最大限活かすべき
で、何が何でも英英で通すのは得策ではないでしょう。

英英で暗記するひとつの利点は、たとえば、high-minded の類義
語が high-principled, principled, honorable, moral,
upright, upstanding, right-minded, noble, good, honest,
decent, ethical, righteous, virtuous, worthy,
idealistic であり、反意語が unprincipled であるというよう
な意味の web が自分の頭の中で徐々に整理されていくことです。

もうひとつの利点は、英英辞典を暗記するためにはまずそれを読ま
ざるを得ないのですが、そのこと自体が英語を読むことになってい
て、結果として英英で思考する機会を享受できることです。

⑤ 他方、翻訳を行う場合は日英表現のニュアンスの異同を鋭く意
識せざるを得ません。専門用語などは厳格に訳語が決まっている場
合もあります。プロとしてお金をいただく世界はまた別の世界で
す。

そして、「語彙の道」は果てしなく続く。呆けるまで続く...

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「日常母語獲得能力」と「特異な言語能力」

① 「日常母語獲得能力」 日常語をしゃべったり何とか書いたり
できる能力で、普通の人間であれば100%だれでも持っている。
英検1級(ネイティヴの中学生前後レヴェル)はもちろんこの日常
語のレヴェルに含まれる。したがって、だれでも獲得可能な能力で
あって特別な才能などまったく必要ではない。

ただし、ネイティヴと非ネイティヴの英語に接する時間数の比率は
だいたい100対1になる。だから、中学生前後の英語能力であっ
ても、普通の日本人はたいへんな時間を費やさないと獲得できな
い。秀才であれば達成スピードは格段に速くはなる。

「中1で英検1級合格」の少女の場合、私は、その合格年齢の若さ、
つまり、その吸収能力の高さ(おそらく集中力と理解・暗記の能力の高さ)に驚き、それを可能にした方法に興味が湧いたのである。

ちなみに、日常母語レヴェルで数ヶ国語を話したりする人は、同じ
語族に属する言語環境にあるヨーロッパでは、そんなに特異な存在
ではない。

このレヴェルで看過できないのは、文章を書く能力である。各人に
かなりの差がある。これは、なぜか?

② 「特異な言語能力」 ①とはまるで違う能力である。日本語で
あれば、芥川賞を受賞し、その後も質の高い作品を書き続けられる
ような能力で、高学歴か否か、秀才か否か、などには無関係の能力
である。もちろん、三島由紀夫のようなとんでもない秀才もいる。
彼は幼児のときから国語辞書を愛読し詩を書いていた。

この能力を発揮するために、実は、猛烈な作文練習や文体の工夫も
欠かせないが、それに耐えられるまたは楽しめることもこの「特異
な言語能力」の1部である。フローベールは「正確な単語→文章→パラグラフ→章→本」を追い求めた「完璧主義作家」と言われることがある。

私は、このレヴェルの能力を「才能」と呼んでいる。

「中1で英検1級合格」の少女に「特異な言語能力」があるか否かは不明である。また、あの子がもし秀才であるなら、その程度の訓練を課したからとて必ずしも他の能力の発達を阻害したとは思われない。逆に、英語の学習がいい刺激になって日本語も強化されている可能性もある。

多数の生徒を見てきたが、同じ1冊の参考書を仕上げるのに、鈍才
は1年かけても不安であるが、大秀才は1ヶ月で済ませ、その間に
スポーツも楽器も楽しみ、人間関係もたくみにこなす。

私はひたすら根気根気根気根気である。あきれるほどの根気があ
る。いや、それしかない! かっこ悪いが、それで楽しいからかま
わないと思える年齢になってしまった。

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コメントにお答えする(11)

ニヒリストさん、こんにちは。

さっそくですが、私は今57歳ですから世代は同じですね。そうですか、ニヒリストさんもアルクのカウンセラーをなさっていた。この業界はけっこう狭いです。私がいた英会話学校の元職員がアルクにいたり、英会話やTOEICの参考書を書いたりしている人もちらほらいます。

私が英検1級に合格したのが41歳の時で、英検2次の面接の話題にしたのが「五万語の語彙」でした。当時は3万語前後の英和辞典を2冊暗記した頃でした。「アンチ・バブルの塔」方式はまだ思いついていませんでしたから実際の語彙力は1.5万語程度だったでしょう。5万語がネイティヴの常識レヴェルであることを明確に意識はしていました。5万語という数字は読書をする内に何となく自分で知るようになった数字です。

その後は、覚えても忘れてしまうので辞書暗記がいやになり、数年間は他の皆さんと同じようなことを続けながら何とか2万語前後の語彙力を維持していたと思います。読書はかなりしていました。

カード方式を本格的に模索しだしたのは51歳の頃からです。何度もいろいろな方法で試行錯誤し、辞書も数冊途中で挫折しながら、それでもチラチラと点滅しては消える光明を見出しながら、続けていましたから、語彙も徐々に増えていました。カードを作っては失敗し、しかし、やっぱりカードで何とかなりそうだという出口はうっすらと見えていました。

ただ、「5万語の壁」は頑として行く手を阻んでいました。この壁を突破できた人はほとんどいないし、語彙増強の本などを書いている人もそのご本人の語彙力はかなり寒いものであることも十分予想はついていました。みなさん、1万語からせいぜい2万語なのです。語源で売れ筋の本など開いてみても知っている単語ばかりでした。そんな状況は今も変わっていません。

転機が訪れたのは55歳の時でした。「アンチ・バベルの塔」の建築法を確立した時期です。数知れない試行錯誤の末にカードの利便性をフルに活かせる方法を見つけたわけです。具体的な方法は既に書いたとおりです。それまでにあらゆる方法を試みた末の到達点でした。あんな風に説明すると「アー、あのカードの単語帳か。ありゃ、ダメだ!」と簡単に思われてしまうのですが、私にとっては全くの新手法です。言葉では説明できないのが非常に残念です!!

翻訳の仕事のない時は、1日6時間ほどひたすらカード作りをし、1.5年で5万語を達成しました! あと1~2年(多少余裕を計算して)で最後の目標である17万語に到達できます。

長崎さんに出会ったころは、何年前なのか失念しましたが、語彙力が2万語前後のときでした。21万語暗記のことを何かで知ったのは英検1級に合格する2~3年前だったと思います。

ニヒリストさんがおっしゃるようにものすごく時間のかかる作業であることは確かですが、私にはこの方法しかもう思いつきません。ネイティヴが20年かけて積み上げる語彙力を数年で何とか身につけようとするわけですから大変な作業です。

以上、少しでも参考にしていただければ幸いです。

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中学1年生の少女英検1級合格

以下すべて引用ですが、この少女の読書歴などはたいへん興味深いですね。

http://www.palkids.co.jp/support/sotsugyou/eiken/eiken_0
01.html

(引用開始)
娘はこの6月に受けた英検1級一次試験にほぼ8割の得点率で合格し、二次試験の結果を待っていましたが、合格の知らせを受けほっとしています。
今回同級生がたくさん英検を受けるというので、娘は1級に挑戦してみました。...とは言っても大した準備をするわけでもなく、無理だろうなあと半ばあきらめていたところ、一次試験にまさかの合格でした。
本人も二次試験を受けることに現実味を感じていなかったらしく、嬉しいながらも「どうしよう、受かっちゃったよう。」と言っていました。
二次試験のスピーチはごく短くしか話せなかったようですが、その後の質疑応答は一応つまることなく受け答えしたそうです。
5級を3歳で受けてちょうど10年、ここまで来れました。とりあえずにしろ英検を卒業なんて思ってもみませんでした。
そもそも英語の力を測るのに万能な試験などあり得ないと承知しています。
英語力という言葉自体があいまいで何をポイントにおくかによって違ってきます。ですから英検1級に合格したからと言って、ネイティブと同等の英語力を身に付けた証明になるなどとは思っていません。
英検1級はネイティブの中学生程度の英語力だと聞いたことがあります。
でも娘自身がランゲージバリアがあると言っているようにやはり母国語である日本語との力の差は歴然としています。
英語で教育を受けていないのですから当然です。
それでも子供に英語の働きかけをしてきた親として、娘が1級に合格したのは素直に嬉しかったです。よくぞここまで来れたと、正直感無量でした。それに比べて本人は、自分の英語力でもまぐれで受かるんだからと言って、1級に合格したことに私ほどの感動がないようです。
さて1級受験の準備としては、大したことはしませんでした。
さすがに1級ということで初めて『パス単』を買いましたが、やはり面白くないと言ってパラパラとしか見ていませんでした。それで過去問の筆記問題を数年分と、"Vocabulary Cartoons"という本の1と2を一通り読んだだけで当日になりました。
又、リスニングのために英検の過去問はやりませんでした。1級の場合、過去問付属のCDは本番よりスピードがかなり遅いという噂を聞きましたので、まあいいかと。
試験が終わって娘に聞いてみましたが、「別に速くはなかったよ。もっと早口で話す人もいっぱいいるし」と言っていました。
二次試験ではスピーチの前に1分間、トピックを選んで話す内容を考える時間が与えられています。
娘はその時間、フリートークの内容を思い出して気になったりして集中できなかったそうです。
でもスピーチの出来がどうであれ、その後の質疑応答で何も話せないってことはないだろうと開き直ったらしいです。
二次試験の直前には過去問で何度かスピーチの練習をしたのですが、これではあまり必要なかったという印象を持ちました。
★子供に英語をと考えるにあたって
私は英語を親子で楽しむ「必要」はないと思っています。子供が英語を勉強する必要もない。心掛けたのは、ただ「与えること」だけでした。
又、親が趣味や自己啓発として英語の勉強をすることは、子供に英語育児をする上で必要なことではないと思います。両者は関係がないと言い切ってもいいかもしれません。
英語はコミュニケーションの手段だからとは言っても、我が子とは実際のところ母国語で十分であって、英語上達のためには親が英語で話しかけることが絶対条件ということはないと思います。
私は娘がごく小さい頃、英語での話しかけをあきらめてしまいました。
それでも子供は勝手に英語を吸収していきました。基本は「英語のかけ流し」です。そして「暗唱」。加えて「本を読めるようにする」こと。この3つがキーポイントだったと思います。
音の基礎ができた後、とても大切なのは読書だと思います。母国語ならば親が読み聞かせをしてやれば良いのですが、そうでない場合、自分で読めるようになることが不可欠です。量的にも違ってきます。これができると爆発的に英語の力がついていきます。
娘の最近の読書傾向ですが、トム・クランシーの "Executive orders" (邦題『合衆国崩壊』)、"Bush at war" (邦題『ブッシュの戦争』)、ヘミングウェイの "The old man and the sea" (ご存じ『老人と海』)などが楽しめるようになってきました。一方でまだまだ "Harry Potter"も、何度も何度も読み返しています。
今後もうしばらく私がやれることがあるとしたら、面白そうな本を探して注文してやることくらいかもしれません。とりあえず一区切りという気持ちです。
(引用終始)

http://www.palkids.co.jp/support/sotsugyou/001.html

(引用開始)
最初に誤解のないよう、申し上げておきたいのですが、0歳から英語の働きかけをしてきましたが、私は、どうしても英語を話せるようになって欲しいと最初から熱望して始めたわけではありません。ですから英語に力は入れてきましたが、やはり日本語を一番大切に考えてきました。本の読みきかせも大量にしましたが、ほとんど日本語の本です。ただ今日は、英語の取り組みについて、どんな悩みや挫折があったか、又、当時は気づかなかったけれども今振り返ってみて気づいたことという内容で話させていただきますので、英語以外の事については一切触れません。だからと言って、毎日英語の働きかけばかり考えていたんじゃないかと誤解なさらないようにお願いいたします。

娘は、今9歳で、小学校3年生です。2歳10ヶ月の時に、七田の新しい英語通信教材、パルキッズができまして、さっそく始めました。つまりパルキッズ一期生ということになります。途中ホームステイで1ヶ月休みましたので、パルキッズの36ヶ月分の教材を、37ヶ月間で終了しました。うちの英語教育に関しては、パルキッズをしている間、船津先生に頼りきりで、励まされながら終了できたわけで、それがなかったら今の娘はなかったかも知れません。本当に感謝致しております。今振り返ってみても、パルキッズが、うちの英語の働きかけの核だったことは間違いありません。パルキッズは七田式英語教育法の考えを具体化した総合教材だと思います。七田式英語教育法では、1ヶ月に1本の英語のテープを用意して、1ヶ月間繰り返し聞かせるというのが、まず一番の基本的な取り組み方だと思います。

私も、0歳の時からやってきましたが、毎月新しいテープを探すのは、ひと苦労です。さわこやゆきおは3本ずつありますが、一月1本なら、単純計算して半年で終わってしまいます。その点、パルキッズは3年分用意されているわけで、こんな楽なことはありません。又、ボリューム的にも少ないので、気軽に何度もかけるのにはもってこいです。

さて、私も主人も英語は得意ではありませんので、直接子供に英語で話しかけることは、ほとんどしてきませんでした。それでも、ある程度までは、英語の核を与えてあげられるという意味で、娘の現在の英語力に関して少し申し上げておきます。英検2級は、今年の春に合格しました。世界的なベストセラーになっているハリーポッターも原語で楽しめます。英語劇団にも入っていまして、子供は他にいませんが、たまに台詞をもらったり、練習の時に欠席者がいると代役を務めたりできています。

1、暗唱について

0歳代は、さわこの一日、Wee Sing 、セサミのビデオ(30分)など、1ヶ月同じものを、1日1回ずつしかかけませんでした。日本語も含めいろいろ聞かせたかったので、機械音を少なくするように心がけていた中では(2時間以内)、仕方なかったと思います。英語に関しては、まだ目に見える成果はなかったので、「こんな風に英語を流していて効果があるだろうか?」と思いながらでした。「日本語の場合は、直接話しかけるから、ある特定の言い回しを使うシチュエーションが分かるはず。でも、英語は、こんな風に音声だけで意味がわかるんだろうか?」と不安に思ってました。しかし、絵カードのフラッシュや、絵本、ビデオを併用する事で、同じ言い回しを何度も目や耳にするのですから、そんなに心配する事はなかったと思います。

今思えば0歳代というのは、私の関心が英語にはあまり向いていなかったと思います。ともかく、英語の音に慣れるだけでも、やらないよりはやった方がいいんだろうけどと考えていました。

1歳9ヶ月の頃は、薄い英語の本を1日に44冊も読まされたこともありました。できるだけテープ付きの本を買ってましたが、JELLY BEANS シリーズ (今のリタラシーリンクス)などは、私が読むこともありました。そして1歳11ヶ月の時には、よく読んでやった英語の本を自分から音読してました。

暗唱スタート直前(2歳前)には、システムカードという教材(現在は販売しておりません)をしてました。これは20の単語の絵が紙に並んでおり、まずカードなどでインプットします。覚えたら、その紙の絵を見ながら、25秒以内にぱっぱっと答えていく、という教材でした。これをごほうびのシール欲しさに2歳少し前から言えるようになりました。当時は絵を見てさっと英単語を口から出すアウトプットの練習、又、スペルでもやりましたから一目で読みとる練習と思ってたんですが、これは結局、暗唱の準備段階として、良かったと思います。

2歳1ヶ月には、さわこの大判カード(しちだ・教育研究所取り扱い)を見てだいぶ言えるようになり、まもなく絵本の暗唱もスタートしました。さわこは、2歳の終わりには何も見ずにパート1の3分の2位まで暗唱できるようになってました。ですから、うちは、パルキッズを始める前に、一応暗唱を始めていたわけです。

さて、パルキッズのとしおの一日と今月の絵本は、カード化して見せてました。今月の絵本は最初から暗唱出来ました。としおはテープと同時に言ってましたが、スタート時点では、何も見ずに暗唱するところまでは行きませんでした。テープは、一日に4回(当時はテープの両面に同じもの入っていたのでAB面で8回)は必ずかけましたが、それ以上は、なかなかできませんでした。

ところで、パルキッズでは、暗唱の目的の一つは、読む力を育てることだと言っています。しかし、うちの場合、暗唱を始める前から初見の文でもかなり読めるようになっていました。にもかかわらず、やはり暗唱は絵本のページをめくりながらした方が良いという指導がありました。この時「なぜ?」という疑問がわきました。それをやると、暗唱してるのか、読んでるのかどうか区別がつきにくかったからです。

それに対しての船津先生のアドバイスは、「読めるようになっても暗唱が大事。耳だけで聞いて、暗唱できるようになったものを、絵本を自分でめくりながら暗唱することにより、一目で読みとる速読の能力が育って、読み方がスムーズになり、右脳が活発になる。」と言うことでした。

又、「ワークブックの左脳的働きかけと同時に、『暗唱』をしないと読み書きできるようにならない。」とも言われたのですが、後に暗唱した物を書き出すという練習をしたとき、これも実感できました。3歳3ヶ月の時、最終日にチェックしようとして、「読んでみて」と頼んだら、「何も見ずに言う。驚かせたいから。」と言い、何カ所か間違えたものの大体言えました。その様子を見て、暗唱の練習を月末の2、3日間することで、100パーセント出来るようになるのではないかと思いました。

としおを初めて何も見ずに100パーセント暗唱できたのは3歳7ヶ月でした。パルキッズをスタートしてから8ヶ月後のことでした。早口で、発音も気になりましたが直しませんでした。又、船津先生から「暗唱が完全でなくても次に移ることを続けると、短期間で1冊の本が暗唱できるようになる。暗唱は右脳をとても活発にし、結果的に右脳の資質を高めていることになる。量を増やすことにより、短時間に大量に記憶できるようになる。」と指導されたのですが、これは本当で、としおの暗唱が軌道に乗るにつれ、流す回数が少なくても、短期間で覚えられるようになっていきました。

4歳5ヶ月頃には、一日4回位かければ20日位で完全に暗唱できるようになってました。としおのカード化も4歳の終わりには不要になり、月初めと月末に2回位テキストを見る程度で、2週間位で楽に暗唱ができるようになっていきました。

テープはBGM的に流すように努め、本人がしゃべりながら遊んでいても気にしてませんでしたが、ある日テープをかけ始めた途端にピアノを弾きながら歌い出したので、さすがにテープをとめたら、「ちゃんと聞こえてるから消さなくていいの」と言いました。毎月録音する数日前に初めて言わせた時点で95パーセント以上言えるので一体いつ覚えたんだろうと、いつも内心思っていたのですが、謎が解けたような気がしました。そういえば食事中テープをかけながら全く別の話をしているときでも、テープの内容について何か言うことがよくありました。それまでBGM的に流すことの大切さを充分分かっているつもりでしたが、あらためて娘本人から教えられたという形でした。

5歳8ヶ月の時点では、パルキッズ以外に暗唱する絵本を編集したテープは20分位でした。その中には、一冊24ページのJELLY BEANS シリーズや、中学の教科書 NEW HORIZEN も含まれていました。

5歳10ヶ月でパルキッズ終了後は、どうやって働きかけていくか悩みました。「右脳の記憶力を鈍らせないためには、やはり暗唱。放っておくと記憶力は落ちていくので、完全に左脳期の小学生になっても記憶訓練を続けると良い。」とアドバイスされましたので。JELLY BEANS や NEW HORIZEN も、ちょうど時期を同じくして終わってしまい、一から考える必要がありました。テープ付き絵本を毎月選んでいこうかとか、ゆきおは暗唱しきれてないので再挑戦しようかとか、教科書プログレスが全6冊でレベルも高いと聞いているので、使ってみようかとか思っていました。

結局、プログレスを使うことにしました。その他に、ノーマルスピードの英語をもっと聞かせたい、と思いました。それについては、セサミの放送を録画し、音声のみ、一部をテープにコピーして暗唱用に使うことにしました。

6歳7ヶ月には、七田の大人用英語教材、イングリッシュジャーニーをスタートしました。速聴部分は好きなことをしていて良いことにして、速読部分はカードの文を目で追わせてました。

2倍速は、ゆっくり過ぎて苦痛で、4倍速でも娘が読み取る方が速いと言ってました。これを11~13回位かけると全部暗唱出来ました暗唱した物を本文通り書き出す訓練をすると良いと指導されたので、少しずつやりました。

ある台湾人の話。----学会で特に流暢に英語を話していた。最近半年ほど、専門の研究をするためハーバード大学に留学していた以外は海外体験はない。台湾の英語教育も、最近小学校から始まった程度で、日本と似たり寄ったり。彼の勉強法は、英語のテープを毎日、何時間も聞くこと。

今でも、プログレスを中心に暗唱は続けています。後ほど触れますが、映画のトイストーリーを丸覚えしたのも、暗唱と言えますし、英語劇団の練習を見ていて台詞を覚えるのも暗唱だと思います。

2、カードについて

0歳8ヶ月の時には、フラッシュカードは全部で14~15種やってました(各15~20枚)。とにかくカードは、音声付きの教材がほんとに少なくて困りました。教室で販売している物は、いくつか音声付きもありましたが、量がもっと欲しいと思ってあちこち探しました。絵辞書も音声付きの物を出来るだけ探し、切り抜いて手製のカードを作ったりしました。個人レッスンの先生に録音してもらったこともありました。単語カードばかりでなく、早い段階から文カードを多く見せました。1歳5ヶ月の時に、アルファベットは、小文字も全部、カード取りで取れるようになりました。

その時、アルファベットは文字の名前に過ぎないのだから、取れても役立たない事に気づきました。それより単語の文字カードを増やそうと思いました。だけどどうやったら単語が読めるようになるのか?と思いました。今にして思うと、漢字カードは沢山取れてたので、英単語も同じ事で、フラッシュカードで見せてれば読めるようになると考えても良かったと思います。

実際、日本語でフラッシュしていて、片仮名の「ロ」が出てくると口をさわるので、あれ?とおもって漢字カードを何枚か並べて「くちはどれかな?」と聞いたら取れたりしました。英語でも1歳0ヶ月の時に、「カードフラッシュ中、hand の絵カードが出てくると、自分の手をさわる。」と記録が残ってますので、ごく小さくても実物とカードの絵又は文字を結びつけることができるのだと思います。

ちょっと話はズレますが、1歳0ヶ月の時に、"Car" と言ってるような気がするので、「英語で自動車はなんて言うの?」と聞いてみると、「カー」と答えてました。ということは、そのごく小さい頃から英語と日本語の区別がついてたということになります。もう少し大きくなった1歳10ヶ月の頃には、さわこの一部など、ほんの少しですが、私が英語でも話しかけることはあったので、「英語で言うの」と催促されて困ったこともあります。逆に英単語を指して「日本語で言うの」と言うこともありました。バターなど英語と日本語の発音も区別して言ってました。(英語バージョンの時は英語らしく)ですから、日本語と英語と同時に与えて混乱しないか?という心配も無用だと思います。

1歳7ヶ月の時、英単語の文字カードをフラッシュしても見ないので、ひょっとしてと思って、あとでカルタ取りの要領で確かめたら、やっただけ全部取れました。Sで始まる単語ばかりだったのですが、まさか認識出来てるとは思わなかったので、ものすごく驚きました。

1歳10ヶ月の頃は、カードは日本語英語合わせて30種、合計500枚見せてました。さすがに目の回るような速さでやらないと、集中させるのは難しかったです。どんな順番で見せると見てくれるかを、随分試行錯誤しました。又、確かめるために、英単語カードをパッと見せて、言わせたりしました。そういうやり方でないと応じてくれなかったからですが、一瞬見せるだけでも、かなり沢山答えられてました。後に生活基本文などのセンテンスのカードでも試しましたが、やはり、読みとれてました。つまり、フォニックス的な一字ずつ読む方法でなく、単語、或いはセンテンス丸ごと認識できてたことになります。英検を受けるようになって、黙読のスピードが速い事に気づきましたが、それはフラッシュカードのおかげだったかなと思います。

3歳11ヶ月頃には、カードを嫌がるので、思い切って英語のみにしたこともありました。 4歳8ヶ月の時、パルキッズのカードの中で、言わせるとあやしいのが2~3枚あるので来月も引き続き見せようと思ったのですが、船津先生からは、「じっくりカードを覚えさせる方法は良くない。年齢が高くなるとそうなりがちだが、フラッシュカードの意義は、あくまでも右脳にイメージ記憶させること。無理に発語させると聞き取ろうとする左脳が働いてしまう。」と言われました。

3、書くこと

2歳9ヶ月で、アルファベットが書けるようになって、ほんの一時期ですが、パッと単語のカードを見せて、丸ごと読みとって書く練習をしていました。その後は、パルキッズのワークブックと"Let's Study Phonics(松香フォニックス研究所発行)" をしてました。3歳2ヶ月の頃、インタビュー形式でどんどん作文をさせた方が良いと言われたのですが、本人が嫌がって結局できませんでした。

3歳6ヶ月には、5文字位の単語は、耳で聞いただけで書けるようになってました。3歳8ヶ月の時、急に自分から文を書き始めました。スペルも間違いだらけでしたが、指摘はしませんでした。

4歳3ヶ月の頃は、創作文を書くときは全部大文字でなきゃ嫌だと言ってました。単語と単語の間をあまり空けないので読みにくさを指摘しても、「いいの」と言うので放っておきました。

4歳6ヶ月の時、絵本の暗唱の書き出し練習をすると良いと指導されました。まず絵本を見ながら、次に絵本を見ないで書けるようにという事でした。これは最初は、JELLY BEANS を使い、後に七田の大人用英語教材のイングリッシュジャーニー(現It`s New York)を使いました。書くことに関しては、今申し上げたこと以外、特には、やってません。でも、今では英語で気軽にE-mailをやりとりしてますし、それほどスペルミスはありません。少なくとも幼児のうちは、あまり力を入れる必要はないと思います。

4、英検について

英検は、基本的に英語の大量インプットの機会として利用してました。ただ5級に関しては、そんな意識もなくて、ちょっとやってみようという事で、3歳半で受けました。マークミスがなければ大丈夫と思っていたので、英語そのものについては何もやりませんでした。問題番号に○を付けてから問題文を読み(飛ばさないように)答えを解答用紙にマークする練習をしたり、どうやったらページを飛ばさずにめくれるかとか英語以前のテストの形式に慣れることに工夫をこらしました。5級は、それまで、どれ位の英文が読めるか確かめたことがなかったので、理解度を知るきっかけにはなりました。

4級以降は、絵本だけでは得られない語彙の、大量インプットの機会として利用しました。市販の英検対策用のドリルを買ってきて、正解文をパソコンに打ち込み、プリントアウトして、個人レッスンの先生に録音してもらって作ったテープを流す一方で、それをカード化してフラッシュしました。4級で550文、3級で約1000文、準2級で約1500文でした。

しばらくして「覚えてるんだよ」と言って、テープの最初の20~30文を暗唱してみせてくれました。そのテープを2週間位かけたあと、初めてドリルを一緒にやりました。その際、答えを指ささせる方法をとりました。これは、時間の節約という意味もありましたが、間違った答えを口から出して欲しくないと思ったのです。で、私は解答を用意し、違ったら、すぐに指摘して答えを教えて、その文を読ませました。娘は、非常に素早くぱっぱっぱっと正解を出していきました。なぜわかるか聞くと「先生がテープで言ってるから」と言ってましたから、耳から聞いたのが効果があったと言うことでしょう。又、日本語訳をしないのはもちろんのこと、熟語を分離して教えたり、文法的説明はしないよう心がけ、文全体をインプットしました。

4級は中2程度ということなので、実は中学の教科書 NEW HORIZEN も少しだけ読ませました。

しかしテストに合格するためには能率が悪いことに気づき、このような方法を考えたのです。

当時、英検に出てくる文を実際に応用して使うなどということもありましたから、英検を受けたことは無駄ではなかったかなと思いました。

5歳0ヶ月で受けた準2級はカード化する時間がありませんでしたので、テープだけ聞かせました。それでもドリル練習をした時、テープとテキストの違いを指摘しました。確かめたら、先生の読み間違いでしたから、耳だけで聞き取れていたようです。それでも、直前に過去問をさせたりして、これでは足りないと思ってドリルを3冊買い増したのですが、当然録音してもらう時間は無く、しょうがないので文の並べ替え問題の正解文120を毎日1回音読させたら、5日位で全部覚えました。7つの単語の並べ替えだったのですが、ドリルの問題を見て、まるで正解文を読んでるかのように、すらすら言うのです。丸暗記してるのかと、ページの最後から言わせてみたのですが、「下からやっても同じだよ」と言われてしまいました。

まだ幼児だったので、ドリルをするときも私の膝に座って、常におもちゃを手に持ちながらで、試験前日の総復習の時にも、ままごとのおちゃわんを口に当てたまま、ふざけて答えを言うというような状態でした。

その後、5歳4ヶ月の時、本人がやりたいと言うので2級に挑戦しましたが、不合格でした。さすがに2級ともなると、幼児には日本語で説明しても分からない単語が多く、無謀だったと後悔しました。ただ、やはりドリルに出てきた文を普段の生活の中で幾つも言ってはいました。以前と同じように作ったテープは、100分もの長さでしたが、ほとんど覚えて、テープにある問題はできるようになっていたにもかかわらず、歯が立ちませんでした。

カード化はしませんでしたが、あらかじめ耳からテープで入っているため、ドリルをした時、

スペルの紛らわしいものや聞き取りにくかったところを目で確認するという感じでした。「頭の中のテープを巻き戻すから、ちょっと待って」と言い、丸覚えしてるだけで意味が分かってない文も多いだろうとは思いましたが、放っておきました。文法や日本語訳を教えたりするのは無意味だと思いましたから、仕方ありませんでした。単語力の補強になればと思い、"TIMES 1000 ACTION WORDS" をカード化したものを見せたりもしました。

今思うと、準2級までは、英検は大量インプットのために利用すると思っていたのが、2級では目的が違ってきてしまってました。不合格と言っても、ほんとに1~2点足りないだけでしたから、「もうちょっとだ」とか、「運が良ければ」とか思って、結局3回も受けさせてしまいました。(5歳4ヶ月平成8年2回、6歳4ヶ月平成9年2回、7歳0ヶ月平成10年1回)3回目に不合格だった7歳0ヶ月の時に、「合格できる力が自然につくまで英検はやめよう」と思いました。

そして今年、9歳0ヶ月で久しぶりに受けた時は、一次試験は60パーセント前後で合格のところ、ちょうど80パーセントの出来で余裕の合格、二次試験は満点合格でした。今回の英検対策としては、過去問を2回やっただけでした。英語の環境を与え続けている限り、レベルアップしていくのですから、2級は、早い時期に無理して受けさせる必要はなかったなと思っています。

5、アウトプットの機会について

1歳3ヶ月の頃、英語の本を読むと真似して発音するので、私の下手な発音がそのまま入っているかと思うと怖いという感じでした。それに、これから長い本が増えることを思うと限界を感じていました。あやしい単語は、あらかじめ辞書で発音を調べたりしてましたから。「結局は親の英語能力次第なのかなあ」とも思いましたが、「バイリンガルに!」なんて目標はないので、他にもたくさんしている働きかけのうちの一つと考えていました。

下手な発音を聞かせるよりはと、それまでほとんど直接に話しかけてませんでした。ところが、さわこの一部など少し言うようにしたら教えただけ覚えてしまい、「このまま続けても良いのか?悪影響を及ぼさないか?」と戸惑ってました。「正しく発音してるテープをしっかり聞かせていれば母親の発音でも構わない。」とは指導されましたが、やはり自信がなく、ランゲージパル(現在は取り扱っておりません)という機械を購入したりもしました。毎日大量にカードを持ってきて私の膝に座るので、私が次々機械に通してやってました。今と違って、カードの音声がある物が少なかったので、これも役に立ったかもしれません。

2歳5ヶ月頃には、私に向かって、英語を文章で、かなりしゃべるようになってきたのですが、充分に相手をしてやれないのが非常に、もどかしかったです。考えたあげく、週1時間だけ、ネイティブの先生の個人レッスンを受けることにしました。又、パルキッズ受講中には、英語の誘い水になるから、としおの表現を日常会話に取り入れなさいと何度も指導されたのですが、結局できませんでした。

3歳2ヶ月の頃は、遊びの最中、日本語英語織り交ぜ、えんえんと一人でしゃべっていました。

時々、私にも英語のみでしゃべりたがり、「日本語で言っちゃダメ」という事がありました。私はできるだけ文法的にも正しくしゃべろうと思うのですが、すると言えることが限られ、自信がないので、主人がいるときには 途中で逃げる事もありました。

3歳3ヶ月の時には、インターナショナルスクールの幼稚園に入れようかと迷いました。船津先生からは、「インターは求める物が英語力でなく英語の刺激ならば参加する意義はあります」と指導されました。せっかくインターに入れるなら、そこの幼稚園から高校まで通わせようと思ったのですが、やはり小学校以降の事を不安に思い、断念しました。

ともかく、どんどん英語が口から出てくるようになる中で、いかにしてアウトプットの場、英語で返してくれる相手を見つけるか、考えていました。特に個人レッスンでは何をしてもらうか、ずいぶん悩みました。基本的にお遊びの相手をしてもらうような形でしたが、できるだけ発語を促すようお願いし、片言ですが、自然な自発的な発語が見られました。

それでも週1回のレッスンでは足らないような気がしたので、3歳5ヶ月から、ある英語教室にも行き始めました。そこの先生達は、全員ネイティブでした。週一日で3時間位レッスンをとってた時期もありましたが、とても喜んで行ってました。授業の合間に自分で先生達の部屋へ行って、いろいろと話すようになっていきました。

4歳5ヶ月の時、アメリカ旅行をしました。行く先々で英語の歌を大声で歌うので皆がにこにこして話しかけてくれました。本屋でも1時間も床に座り込んで次々に読んでました。グーフィーズキッチンでドナルドダックに会えず、外へ出てから「聞いてくる」と言って一人で戻り、「ディズニーランドにいるんだって」と納得したり、窓から手を出さないでというアナウンスの途端手を引っ込める、空港でカウンターが高すぎ見えないので、自分で何があるか聞いて、もらってくる、など、ちゃんと相手の言うことを聞き取れてる、又、自分から話しかけてる場面が沢山ありました。そして帰りの飛行機に乗り込んで、離陸前に窓から手を振る後ろ姿を見て、ホームステイを思いついたのです。

4歳7ヶ月頃から半年位、日本語英語共に、遊びで勝手に本を大量に音読してました。さわこ、ゆきお、幼稚園児の一日、ジェリービーンズシリーズ全冊を続けてずっと音読し続けるという具合でした。ちなみに暗唱用の本は、手の届かないところにしまっておきました。私は当時、音読はあまり好ましくないと思っていました。速読的な読み方が将来出来るようになって欲しいと思ってましたから、音読の癖をつけてしまうと、黙読する時にも頭の中で音読しながら読むようになってしまい、妨げになると思っていたからです。でも今思うと、英語の場合は、口慣らし的なアウトプットにも役だったのかなと思います。

ホームステイは、毎回アメリカに一人で行かせています。5歳0ヶ月で初めてのホームステイをして以来、去年まで毎年、1~2ヶ月ずつ、合計4回しました。いずれも個人レッスンの先生のご実家でした。実は、スイスなどの全寮制の学校に入れる可能性を探ったこともありました。しかし基本は日本人でいて欲しいため、ホームステイという形に落ち着いたのです。

初めてのホームステイからの帰国直後の数日は、私達に英語で話しかけることが多く、遊んでるときも英語の方が多いくらいでした。しばらくして、日本語のみの日常生活に戻りつつある頃、個人レッスンの先生御夫妻と食事をしました。ところが娘はその時、ほとんど英語では話さなかったのです。それで、日本語が分からない先生に対して失礼だったと、後でひどく叱ってしまいました。食後アメリカの写真を一緒に見たときは結構英語で説明していたのに、私達は娘の複雑な気持ちが分かりませんでした。ホームステイ先に迎えに行った主人が録音してきたテープを聞き、娘がさぞかしよく英語を話すだろうと楽しみにしていたので、落胆が大きかったのです。娘自身、日本で英語を話すことに違和感を覚える自分の気持ちにとまどっているところへ、叱られたのだからショックが大きかったろうと思います。

その後、レッスンの時も無口な状態になったり、外で私にべたべたするなど精神的に不安定になりました。こんな事は初めてで、たいへん戸惑い、本人とよく話し合って、やっと理解できました。つまり、英語のみの環境から、急激に日本語だけの世界に戻り、おそらく娘は娘なりに一生懸命適応しようとしていたのです。そんな時期に、両親ばかりか、お店の日本人も周りにいる中で英語を話さなければいけない状態に、違和感を感じたのだと思います。これは私の対応が悪かったと反省したので、よく甘えさせました。その甲斐あって、結局、一月も立たずに落ち着いたので、ほっとしました。

6歳1ヶ月には2度目のホームステイに出発しました。前日まで幼稚園に行く普段通りの生活をし、心の準備が出来てなかったのか、当日、一人で飛行機に乗るのを怖がったり、不安がったりしました。一緒に行こうと言われて困りましたし、送り出してからは、かわいそうなことをしているのではないかと思いました。しかし娘の将来に必ずプラスになると信じてました。

さて、この2度目の時は、初めて会う人は皆、娘をネイティブの子供だと思ったようです。言われたことが全て理解でき、娘が言う事も全て通じたそうでした。又、アメリカ人の前で日本語を話すこと、逆に、日本人の前で英語を話すことも抵抗が無くなったようでした。迎えに行った私達がホームステイ先にいる間は、時には英語で時には日本語で話していました。日本語が続くと、たまに今言ってたことを英語で彼らに簡単に説明していました。又、一人で読める英語の本のレベルがぐんと上がってることに気づきました。それで、アメリカで50冊程、小学生向きの本をまとめ買いしました。

7歳2ヶ月に3度目のホームステイに出発しました。別れ際、泣きべそをかきましたが、「イメージを使えば何でも絶対うまくいくからね」とアドバイスしました。この時は、現地の小学校へ1ヶ月間通いました。向こうの同年齢の子供達に混じって果たして楽しくやっていけるか、内心は心配でしたが、実際は皆から引っ張りだこで、暖かく迎えられました。言葉も問題なく、英語の授業中でさえ、周りの子に教えてあげたということでした。帰国直後は「アメリカに対してホームシックだ」と言ってました。

ホームステイを繰り返すうち、いずれ本格的に留学させたいと思うようになっていきました。先方からは数年先などと言わず、来年からでも来ないかという誘いが来ました。1ヶ月程度でなく、夏休み、冬休みなどの長期の休みの時だけ日本に帰るようにしたら?と言うのです。2年後には奥様も退職して暇になるから、自分が教育することもできると言って下さいました。しかし、小2で手放してしまっていいのだろうか?という思いがありました。日本語が今のレベルで止まってしまうのではないか、日本文化についても、ほとんど知らないままだし。安全面に対する不安、まだまだ親が必要ではないかという意見、アメリカ至上主義だとか、最近、親のエゴや安易な気持ちで小さな子供をアメリカに来させる親が多く、トラブルが絶えないなどという批判も聞く。一方、「自分も小さい頃から寄宿舎に入って学校に通ったが、親のことは尊敬しているし、愛しているので問題はい、自分の国ではそれ程珍しいことではない。」という意見も。

又、こんなアドバイスもありました。「かわいい子には旅をさせろということわざ通り、早くから外に出して学ばせることにマイナスよりプラスの面を見ることが大切。小3から一人でアメリカに行かせて、今高2になってる子もいる。アメリカにやりっ放しにするのでなく、始終電話をしたり、休みには帰ってくるので、親子の絆が弱まるどころか、むしろそのために強く保たれることもある。子供がアメリカで学びたいというから行かせる、この子にはその方が自分の才能を良く伸ばせるから行かせるというのであれば世間の評判は気にすることない。」

当の本人は、長期休暇の時以外は、ずっと向こうの学校へ行きたいと言ってました。ほんとに行かせるのであれば、将来を見据えて、数年後の学校選び、教育方法の話し合いも重要になってくるので、しばらく考えることにしました。しかし、結局この話は、奥様のスケジュールが変わり、長期に娘を預かるのは不可能になって、立ち消えとなりました。

7歳10ヶ月の時に、4回目のホームステイに出かけました。学校では、また大歓迎で、ランチタイムには皆が競って隣に座りたがるので、先生がくじびきで決めるほどでした。

このようにうちは、ホームステイを4回もしたわけですが、このことが娘の英語力に一番大きな影響を与えたとは、今でも思っていません。0歳時からの働きかけで、英語のベースができていたからこそ、効果的に楽しく過ごせたと思っています。

ところで、ホームステイについての考え方は、最近は主人と私では、少し違いが出てきました。主人は、「学習用語なんて高校になってからの留学で充分追いつける。学校の勉強の内容は、何語でやっても大して変わらないから、日本語でやればよい。もし、英語で学校の勉強をさせるんであっても、日本でアメリカの教科書を読ませるだけで大丈夫だ。それより日本でやれることは幾つもある。とにかく沢山英語の本を読ませること。TV等を利用して英語の音を聞かせ続けること。当面はそれだけで充分で、アメリカに行かせる必要はないんじゃないか?」という考えです。

私としては、短期間でも24時間、英語どっぷりの環境を与えられると言う意味で、ホームステイは有効だと思っていたわけです。しかし、もうここまで来れば、確かに毎年のホームステイに固執する必要はないかも知れません。英語劇団や個人レッスンで、少ないながらも日本で英語のアウトプットの機会はありますし。一時期は、中学生から本格的に留学させようかという話も出たのですが、最近では、日本語での勉強を大切にするため、高校以降からの留学で良いのではないかと思い始めています。

6、パルキッズ終了後の課題

さて、5歳10ヶ月でパルキッズ終了後の課題は、どうやって語彙を増やしていくかでした。復習としてパルキッズ1冊目からテープをかけ始め、トータルで1ヶ月30分のテープを暗唱できるよう継続して行くつもりでいました。又、英語の本を読むことが重要だと思っていたのですが、ひまさえあれば読書しているとは言え、当時は日本語の物ばかりでした。興味が向くように、スヌーピーのマンガなども買ったりしました。セサミの放送はビデオに録っても1回しか見ないので、耳で聞いたことを目で確認するのも良いかと思い、セサミのNHKのテキストを買って、放送後、その日の分だけ見せるなんてことも一時期やりました。

又、ホームステイ先から、アメリカの小学校の教科書を送ってもらって、個人レッスンの先生と共に、少しずつ読むことにしました。ロングマン社やオックスフォード社から出ている名作のダイジェスト版のようなシリーズも、先生と一緒にレッスンで読みました。

7歳0ヶ月の時に、個人レッスンの先生に誘われ、アマチュア英語劇団に初参加しました。この劇団は、大学や英会話学校の講師であるネイティブが中心で、子供は他にはいません。8歳3ヶ月の頃からは、『マチルダ』や『パディントン』など日本語版で親しんだものを英語で読み比べするようになりました。

パルキッズの復習は8歳5ヶ月頃まではしていましたが、「全部、楽に聞き取れて簡単すぎる、もういいんじゃないかなあ」と娘が言うのでやめました。TVのセサミも「もう見なくていい」と言って卒業しました。基本的にビデオやTVは、ろくろく見てくれませんでした。ホントは耳に入ってさえいればいいという事はわかっていたのですが、ともかく気に入りそうな番組を探してました。個人レッスンでは、アメリカの3、4年生の算数、歴史の教科書を学習用語をチェックしつつ読むことが中心になってました。

8歳8ヶ月の時に、世界的なベストセラー、ハリーポッターシリーズの原語版3冊を取り寄せました。300~400ページある大作ですが、夢中になって、何度も繰り返し読みました。8歳10ヶ月の時には、『トイストーリー』のビデオを観て、夢中になり台詞をほとんど覚えてしまいました。実は、「全部言えるよ」と娘が豪語するのは信じてなかったのですが、自分から私に聞かせてくれて分かったのです。情景描写は日本語で、台詞は英語で、時々演技付き、すごい早口で、1時間以上も続けて止まりませんでした。うちのトイストーリーのビデオは、2カ国語版なので、字幕は出ません。つまり耳から聞き取って、全部覚えてしまったということです。パルキッズを終了間際の時点では、セサミはほとんど分かるけど、ごくたまに見る映画のビデオは、(実はその中に『トイストーリー』もあったのですが)、あまり聞き取れないと言ってたことを思うと、格段の進歩です。

現在の様子ですが、730ページ以上もあるハリーポッター原語版第4巻を、5回も6回も繰り返して読んでます。英語劇団では、この秋の公演にも参加しています。今回は台詞はないのですが、みんなの練習を聞いているだけで、人の台詞もほとんど覚えているようです。この間も練習で主役のクレオパトラが用事があって来なかったので、自分からやりたいと言って代役をさせてもらったそうです。台本無しでも、間違えたのは2、3箇所だけだったそうです。その役者さんそっくりに真似して言うので、みんなの笑いを誘うそうですが。ただ本人は、「耳からじゃないと覚えられないんだよね」と言っています。

というわけで、最後に私が是非強調したいのは、家庭での英語教育は、まず何でも良いからとにかくCDのスタートボタンを押すことから、と申し上げて終わりにさせていただきます。
(引用終始)

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長崎玄弥さんの思い出

私は、自分の語彙力がまだ1万語もなかったころに長崎さんの語彙
力を知って唖然としました。なんと21万語を暗記しているというのです。1年間に1万語ずつ暗記したそうです。

「そんなことが可能なのか!?」

当時は神業のように感じました。半信半疑でしたね。

ところが、今私は17万語に挑戦している。5万語の壁は頑強でな
かなか突破できなったけれども17万語は、既習の5万語を種にし
ている部分が多くて、さほどの壁だとは思わない。時間があれば十
分達成可能な語彙数である。成せば成るものである。

さて、5万語の世界と1万語の世界ではまったく違う。5万語(ネ
イティヴの常識レヴェル)の視力を1とすれば、1万語の視力は
0.1である。0.1でもそれに慣れてしまえば別に不自由を感じ
ないかもしれない。必要な時に辞書で矯正すればOKなレヴェルか
もしれない。

ところが、5万語を頭に格納して見る世界と辞書で矯正しながら見
る世界とは違うのです。単に、語彙数だけの問題ではなくて英語の
世界がトータルに変わるのです。実感しないと分からないのです
が、ぼやけていた景色 ― 慣れっこになるとそのまま脳が了解して
しまうので別に不自由は感じないかも知れないけれども ― が一変
して鮮明な世界に変わるのです。

また、「語彙が増やせるということ」は、英語力が増したことの証
であり、視界がそれだけ広くなっていることの証なのです。英語力
が同じなのに語彙だけがやみくもに増えることはありえないので
す。

さらにそのベースには日本語の語彙力があります。日本語の語彙が
0.5しかないのに英語の語彙が1.0になることは絶対ありませ
ん。日本語の力が英語の力を牽引していくわけです。それなりに英
語力がある人は、日本語が充実してくればするほど、自分の英語の
語彙の不足を痛感するようになるはずです。そのギャップを埋めた
いと思うのが自然でしょう。語彙(=言語力)への渇望です。

数年前に、アルクの学習カウンセラーをしていた時に、長崎さんに
お会いできてちょこっと話をしたことがあります。ずば抜けた英語
を駆使する方でしたが、今はもう故人ですから、いい思い出になっ
ています。

17万語を達成した後の目標は、4万語前後をアクティヴ・ボキャ
ブラリーにすることです。

もうひとつ、ゆっくりとラテン語の勉強もする予定です。漢字の世
界も深めたい!

10~30代の人たち、時間を大切にしてください。すばらしい世
界を押し開けることができますよ。 いや、年齢はあまり関係ない
かもしれない!

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辞書暗記法「アンチ・バベルの塔」の応用

私の語彙強化に関する基本的な考え方

語彙強化について、社会心理学者の岡本浩一さんがその著書「最強の英語上達法」のなかで次のように書いておられます。私もその考え方に100%賛成なので引用しておきます。

(引用開始)
■丸暗記せよ
 
 英単語は、まず、丸暗記するのが正しいと考えている。中学生向きの参考書、高校生向きの参考書などでは、「英単語を丸暗記するのは正しくない、単語は文に出てきたときにその文脈とともに学習しましょう」と奨めている。けれども、私はそのようなやり方はまちがっていると考えている。あえて、このことについて、一言書いておきたい。
 まず、実質的に、そのようなやり方では間に合わない。後述するように、仮に1日40語ずつ覚えたとしても、4000語(k.y.注:岡本さんは4000語を最低限必要な語彙数としている)覚えるのに、忘却のロスがないとして、100日かかることになる。それでもかなり大変である。「文で見るたびに覚えましょう」というやり方では、もっと時間がかかることが予測される。
 いったい一日に何時間英文を読むのに費やせるだろうか。また、重要語でも、自分が読んでいる文でたまたま目にしないこともあり得る。そういう場合には、重要語の知識に抜け落ちが生じることになる。したがって、実質的に考えると、やはり、豆単のようなもので集中的に覚えるのがよいということになる。
 つぎに、文のなかで見て、用法やニュアンスを理解するという活動は、覚えるという活動とはまったく別の頭の使い方を必要とする。そのふたつを同時にすることは、心理学的には競合反応となり、どちらも中途半端になる。覚える時には覚え、知識の正確さや豊潤化をはかるときは、いったん覚えたものについてするというように区別することが適切である。
 そもそも、「文で見たときに覚えましょう」という言い方には、単語を集中的に覚える苦痛を厭(いと)う気持ちにおもねている向きがある。
 おもねないでほんとうのことを言うと、英語ときちんと向き合うのには、やはりとりあえず猛烈なスピードで単語を覚えなければならないのだ。文で出てきたときに覚えるというような悠長な覚え方の方が、実は大変なのである。そんなやりかたで4000語を覚えるような根気と意志力のある人なら、すんなり、アルファベット順にでも、4000語とりあえず覚えてしまうほうがやさしいのである。
 だいたい、私たちが母国語である日本語の漢字をどうやって覚えたか思い出してみよう。目からも耳からも1日中刺激を受け続けている母国語にして、感じのひとつひとつ、2字熟語、4字熟語を、何度も書いて脳裏に刻みつけるようにして覚えたはずである。それを思い起こせば、「英単語は文で出会ったときに覚えれば十分」という美辞がいかに空疎なものであるか、実感していただけるはずである。
(引用終始)

ましてや、その4000語を超えて数万語の語彙力を目指すとしたら、辞書暗記しかないと私は思うのです。


さて、「アンチ・バベルの塔」は、私が自分が必要だと思う語彙を

①最も効率的に暗記するために

②最も効率的に復習するために

考案し、その結果5万語の語彙獲得に成功した、カードを用いた方法です。8~9ヶ月後には17万語達成の予定です。

この方法は、しかし、英検2級前後や大学受験の語彙獲得(単語や熟語の暗記)にも優れた効果を発揮することは言うまでもありません。

これからは、「アンチ・バベルの塔」を、5~10万語というネイティヴ並みの語彙獲得方法としてだけではなく、1000~2000~1万語程度の語彙暗記にも応用する具体的な方法を示して行きたいと思っています。

つまり、辞書暗記の前段階のボキャビルにも活用できることを示していくつもりです。また、いろいろなコメントをいただければ幸いです。

それでは、さっそくはじめましょう。

まず英検1級

(1) テキスト:『英検 文で覚えるプラス単熟語 1級』 今日本屋で買ってきました。

私が1級に合格したのは12年前、当時は1級の語彙力をつけるのにかなり苦労した。ところが、今の語彙力は5万語を超える。 『英検 文で覚えるプラス単熟語 1級』 を見て感じたのは、なんと優しく簡単なこと!という感慨です。勉強の威力は強烈です。

さて、この参考書はたったの340ページ(例文の日本語訳を除く)。単熟語数もたったの1672語しかない。辞書を暗記した経験からすれば、まるで簡単!

しかし、今勉強中の人たちにとっては大変な重荷であることは、私の英検勉強中の当時をふりかえればよく分かる。

そこで、まず大雑把なパス単征服戦略を提案してみます。

1 カード(アンチ・バベルの塔で紹介済み)を用意する。

2 そのカードの、左半分に、ターゲットになる単熟語を1から番号をつけて 『英検 文で覚えるプラス単熟語 1級』 から転写する。そのすぐ下の行に例文を転写する。

3 カードの右側の同じ位置に、また同じ番号をつけて、英英の説明と日本語の意味を転写する。

4 以下、同様に、各単熟語に所定の番号をつけて、上記のように、左右に転写していく。

そうすれば、1枚に5~6つの単熟語を転写して、およそ350~400枚のカードにすべて整理できます。

各カードはパンチ穴をあけてリングでまとめていく。50枚を一束としてまとめる。すると、だいたい7束程度に整理できます。これは、一日に一束復習する(慣れれば30分で終了)として、1週間で終了します。

毎日2ページずつ(約10語)暗記すれば6ヶ月、4ページずつ(約20語)だと3ヶ月で終わります。だらだらやるのではなく、数ヶ月程度で済ませる決意で、毎日のノルマをできるだけこなすようにしましょう。

5 毎日その日の分は確実に暗記し、10~20枚貯まるまでは最初の日の分も毎日復習を繰り返す。10~20枚貯まれば最初の1日分は復習からはずす。10~20枚の区切りの印に付箋をつける。毎日10枚は必ず復習するようにし、復習済みではずしたものについても2~3日、4~5日、7日等と徐々に間隔を広くしながらも復習を繰り返す。50枚貯まれば、今度はその50枚を毎日の復習に追加していくわけです。

以上は概略です。自分に合うようにいろいろ工夫すればよいと思います。

いちど、ぜひはじめてください。必ず、語彙の暗記が楽しくなりますよ!


そして、常に心すべきこと: 

① 「自分の記憶などまったくあてにならない―放置すればすぐに忘れる!」 だから、完全に覚えたつもりでも10日以上放っておくとやばくなる場合があるという事実。

② 「いやになったら復習だけにする(その分だけでも後に残る)」。そして、また意欲が出てきたら再開する。

③ いかに、効率が悪くしんどい作業だと思っても、文章を読みながら単語を拾っていくよりはるかに効率的であることを自覚する。

③ そのうちに、3~6~9ヶ月先に、必ずおもしろくなるはずである。ただし、これは保障できませんぞ! 私は十分に楽しい!!

○ 使用カードについて

(1)なぜ、カードにするのか?

① どこへでも持って歩ける利便性

② 一つ穴にリングをつけて簡単に束ねるられるので、どんどん枚数が増えても整理しやすいこと。この物理的に整理が用意であることは、「暗記作業」にとってはたいへん有利な特徴になる。

③ 開閉が容易であり、たとえば復習している途中で電話が入ったり来客があったりしても、開いたところからすぐ復習を再開できること。

④ 月日を経るごとに高くなるカードの山は―メンテナンスつまり復習が行き届いている限り―少なからぬ充実感を与えてくれる。無駄に年をくっていない証になる!

(2) カードのサイズ

私はかなり大きなカード(182×128ミリ)を使っています。単語カードという言葉からイメージするものとはちょっと違うかもしれません。

この大きさは、昔からいろいろな大きさのカードを試してみて最後に落ち着いたサイズです。理由をいくつか列挙して見ます。

① カードを左右に2段に分けて、左側に番号を付したターゲット語彙とそのすぐ下の行に例文(例文を省く時もあり)、それと同列の右側に再度同じ番号を付して意味を―今は英英辞典を使っているので英語で時には日本語訳も添えて―を書き込むわけだが、私にはバランスが取れて見やすい10.5ポイントの活字で印字(以前は手書きだったが今はWordを使用)しても十分なスペースがあり、出来上がりも窮屈な感じがしないこと。

② だいたい5~6語彙が一枚のカードに記入できるので、相関連した語彙を連続して展望できる可能性が高くなること。

③ 続く

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リスニングの諸相

http://www.uda30.com/M-WEng/ktra-mokuji.htm

リスニングをマスターする4つの秘訣(私見)

① 構文の徹底学習
② 発音とリズムその他の発声テクニックの習得
③ 語彙の充実(これを自覚していない人が案外多い)

この3つをカバーしても最後に残る障壁は、

④ 特定の国や地域に住んでいる人にしか分からない話題(政治・
音楽・映画・芸能・行事 etc.)である。

私は④は無視することにしている。分かるはずがないからである。
また、普通は、分かる必要もないからである。リスニングに限ら
ず、たとえば日本で人気の高い TIME が想定している読者は、
「今発生している事柄に関する広範な背景知識を持つ人たち」であ
る。だから、そういう背景知識がない人たちには全く分からない記
事も時にある。しかし、それはやむを得ない。もちろん、日本に数
年以上滞在しているネイティヴでも分からない。

また、英検1級に合格しTOEICは950以上であっても、あま
り話したり聞いたりした経験のない場合は、たとえば留学してネイ
ティヴ間の会話にまったくついていけないことも珍しくない。TO
EICのような無色透明できれいな英語に出会える機会は多くない
からである。ただし、そんな人は3ヶ月~半年も滞在すれば状況は
変わる。

私は、自分の妻や子供の話が聞き取れないことさえ時々ある。お互
いだろうと思っている。ましてや英語は聞き取れないことは珍しく
ない。ただし、意思疎通に支障をきたすことはない。また、話題に
よっては自分の方が詳しい時もあるから、そういうコンテンツの聞
き取りはネイティヴに勝る。

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コメントにお答えする(10)

こんにちは、マルタ島の石ころさん。

もう12月ですね! 

しかし、辞書暗記を進めているかぎり、アンチ・バブルの塔が確実に高くなっていきますから、月日のたつのが楽しみです。

> 英文法と英作文が全然出来ませんでした。

文法は参考書や問題集で勉強すればほとんどカバーできますよね。

作文はむずかしい、最もむずかしいです。日本語の場合でも、文法も語法も正しい文章を書ける人は実はそんなに多くありません。SVOCがきちんと整い、適切なところに適切な語彙を使って書くのは知識も技術も経験も感性も必要です。

> やはり単語一つ一つの例文が入っていないとイケナイということでしょうか?

そんなことはありません。全体としての意味ができるだけ正確に伝わるように書けばいいのですが、これは「言うは安く行なうは難し」です。さらに、マルタ島の石ころさんさんの実力がどの程度かもまったく分かりません。それに参考書もいっぱいあるので推薦するのもむずかしい。

それでもヒントになればと思いますので1冊だけ挙げておきます。

タイトル: 『「英語で書く」基本が身に付く本』
著者名: 大木崇
出版社: 研究社

大木さんは、実力がかなり怪しい人の多い大学の先生などではなくて、立派な実務家で、http://www.engedit.com/では、無料で添削までしてくださっています。一度ぜひごらんになってください。どれほど価値のあるものか分かるはずです。

> 英文読解でも大学入試レベルの英文が正確に読めてないなぁという感じがしていて・・・不安だらけです。

これもひとつだけ例示しておきます。

タイトル: 『思考訓練の場としての英文解釈(1)(2)』
著者名: 多田正行
出版社: 育文社

> 翻訳や通訳の英語学校に、ある程度のレベルになるまでは通うべきでしょうか?

これはいいことだと思いますよ。サイマルやインターなら内容は充実しています。ただし、クラス分けのテストは相当難しいし、宿題も多く、受身ではやっていけないシステムになっています。授業料も必要ですから、貪欲に学ばねばなりませんが、うまく利用すれば大学の授業などよりはるかにいいでしょう。

以上、少しでも参考になればと思います。

ぜひ、がんばってください!

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