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2004年度を振り返って

今年は私にとって画期的な年でした。理由は6つあります。

① 5万語の語彙数を確立できたこと。

② さらに、最終目標の17万語についても、早ければ2005年中に、遅くても2006年度中には達成可能であることが分かったこと。

③ 数人の方が、私の記事を読んで「アンチ・バベルの塔方式」について真摯なコメントを寄せてくださったこと。

みなさん、ほんとうにありがとうございました。

③ ごく少数の人たちですが「アンチ・バベルの塔」を築き始めた人がいること。

④ また、暗記ではなくても、辞書に改めて注目しそれを読み始めた人も少し増えたこと。

⑤ 長男が弁理士試験に合格し、TOEIC935点をたたき出して、1月から今までとは別の特許事務所で専門業務に励むことが決まったこと。

⑥ 次男が司法試験に合格し、4月からの司法修習(18ヶ月)を経て、念願の弁護士になる見通しがついたこと。

年末にあたり、コメントしていただいた内容も念頭において、「アンチ・バベルの塔方式」を再度語っておきたいと思います。

辞書暗記はたいへんな作業ではあります

特に、夢豊かな若い人たちにとっては、「こんなことをしていていいのだろうか?」「もっと有効な時間の使い方があるのではないのか?」というような疑問がふつふつと湧いてきても何ら不思議ではありません。

私には、もうそんな悩みはありません。

第1に、ひとりでこつこつする作業が性格に合っているということを別にしても、生活に適度なリズムがあってあまり単調には時間が流れないからです。株式トレードや翻訳のかたわら、個人教授している生徒さんも2人いて、家庭では夫としての役割もありたまには来客もあります。

第2に、諦観(あきらめ)があるからです。私はもう57歳で、自分のできることとできないことが分かってしまっています。極めて元気で健康だとはいえ、残された時間もたっぷりあるわけでもありません。迷っている暇がないのです。

第3に、「アンチ・バベルの塔方式(情報カード+コントロールされた復習の持続)以外に実際に成功した方法はないからです。あれば、ぜひ知りたい!

そして、英語に関しては、「ネイティヴにはるかに劣る語彙数で英語を真に理解できない」という確信があります。少なくとも5万語前後の語彙数は必須だと実感しています。

その前提で、今までにありとあらゆる方法で語彙強化を試行錯誤してきました。しかし、「アンチ・バベルの塔方式」以上に有効だった方法は皆無でした。これは、少なくとも私自身にとっては、疑いようのない事実です。

なるほど、言語学者などの専門家を含む多くの識者たちや一般の英語学習者たちも盛んに語彙強化法を提唱し、参考書や単語強化ソフトなどもふんだんにあります。ところが、そんな人たち自身の語彙力は、例外的な人は除いて、せいぜい2万語程度、多くの場合1万語前後であることが予想されます。欧米の雑誌などを楽に読めるレヴェルに達しているとは思えません。

みなさん多忙に過ぎてボキャビルなどやっている暇がないこと、また、専門分野や担当業務以外の語彙不足なら、さほど不便に感じない場合も多いと考えられます。経済界きっての英語通といわれる寺澤芳男氏はその著『日本人英語でも恥ずかしくない』のなかで、次のように述べておられます(太字処理はk.y.)。

(引用開始) 書く英語にしても読む英語にしても、単語だけは知らなければならない。では、英語を楽に書き、読みこなすにはどのくらいの単語を知らなければならないのか。一般にその数は四万語と言われるけれど、日本人には四万語はとても無理だ。しかし、一万語は知らなければならないだろう。一万語といえば相当知っていることになる。ぼくの感じだが『ジャパン・タイムズ』なら七000語ぐらい知っていれば読みこなせるのではないか。(引用終止)

したがって、一般の人たちは1万語前後で十分であり、あとはもっと大切なことを身につけることに時間を割くべきだし、また、割かざるを得ないという事情があります。

ところが、私のように「欧米の雑誌やペーパーバック」を日本語を読むように楽しんだり英語の文学を言語の障害なしに鑑賞したい望みを持つものにはネイティヴの常識レヴェルの5万語はどうしても必要だったのです。

ありとあらゆる体験記を読み、語彙関連の専門書を渉猟しても、5万語レヴェルのボキャビル法を解説したものは皆無です。口先だけのアイデアはふんだんにありますがそんなものは5万語レヴェルでは何の役にもたちません。

かくして、「アンチ・バベルの塔方式」は最も効率がよくて最も復習しやすい語彙強化法であることに今は何の疑念もありません。

それにしても、夢多い人たち、多忙な人たちにとっては、「アンチ・バベルの塔方式」は、「こんなことをしていていいのだろうか?」「もっと有効な時間の使い方があるのではないのか?」という焦りをいだくには十分に時間もかかるし忍耐力も必要な作業です。

そこで、提案があります。前から主張していることも含めて3つあります。

① 1~2年という短期計画を5~10年に延長する。これだと、あせる必要はなくなります。復習の時間もたっぷり取れるでしょう。5~10年は長いようですが、この間に英検準1級や1級の実力を養える人は大変少ないのですよ!英検1級以上やTOEIC930以上ともなればさらに少なくなります。意識の高いひとでもレヴェルアップはたいへん困難なのです。

② 辞書のレヴェルを徐々にあげていく。5000→10000→15000→20000というふうにです。期間もひどいストレスにはならない長さに設定する。挫折したら、それまで達成した分量の復習だけは続ける。そうすれば、やる気が復活した時点で再開すればいいし、今まで蓄積した分量も無駄にならない。

③ 語彙数を最初から1~2万語に限定する。これだけでも日本人としては立派な専門家レヴェルです。このレヴェルで「アンチ・バベルの塔方式」を採用すれば、ボキャビルの目標達成はさほど困難とは言えません。

もっといい方法があって、自分もその方法で「実際に」5万語以上を達成したぞというアイデアがありましたら、ぜひ、ご紹介ください。

いっしょに、「5万語倶楽部」を結成しましょう!

さあ、また、がんばります!

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