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カトー・ロンブと単語帳

カトー・ロンブは、先に言及しました『わたしの外国語学習法』のなかで、「単語暗記法」という一節を設けていますが、その内容はずばり単語帳の解説です。

ちなみに、「市販の単語帳を買う」という発想はなかったようです。当時彼女の周辺に既成の単語帳は売っていなかったのかもしれません。

彼女は2種類の単語帳について書いています。

① 読んでいるものから知らない単語を書き出して行く ― 英語を勉強する日本人の場合なら左側に英語その右側に日本語の意味を書く ― 普通の単語帳

これは古い伝統的なやりかたでそれなりの長所もあるが、欠点は文脈から切り離してごく限られた意味だけを覚えこむことになってしまうこと。

大きなメリットは、自分自身の手で作られるという点。彼女の言葉を引用しておきます。

(引用開始)そこに書き込まれた単語の一つ一つは、わたしたちの何らかの行為や印象と結びついているはずなのです。ノートに、単語や語句を書き込みながら、わたしたちは同時にその文脈の中に《わたし》をも書き込んでいるのです。そのことによって、必要な時に記憶を蘇らせる時の苦労を軽減しているのです。そこには、その単語と出合ったときの状況、時間とかその時の出来事、時にはそれを書き込んでいた時のわたし自身の気分までが、定着させられてしまうのです(引用終止)→カトー・ロンブはこれを単語帳の個性だと指摘しています。

さらに、上記の長所に注目して、アルファベット順ではない単語帳の自主製作を心からすすめると書いています。

② 辞書から直接単語を拾い出して書いて行く単語帳

これについては「アンチ・バベルの塔の源泉」でもその一部を引用しました。

彼女は、辞書にある網羅的な意味や例文などに着目して、辞書暗記の利点を次のように述べています。引用の( )及び太字はk.y.の処理です。

(引用開始)単語帳に単語を隔離した形ではなく、他の何らかの単語と結びつけて書き込むことによって(複数の意味や豊富な例文などを書き込むこと)、辞書の持つ論理性のメリットと、単語帳の持つ個性を、結合させることができます(引用終止)

加えて、今の辞書、特に学習用英英辞典及びそれを参考にした英和辞典等は、カトー・ロンブが20~30年前に利用していたような辞書に比べてはるかに内容が充実し便利になっています

私が20数年前にカトー・ロンブの「単語暗記法」という一節を読みながら赤でマーキングしていたころ、まだ「アンチ・バベルの塔」はまったく見えていませんでした。

ただ、英会話学校へ通勤する電車の中で分厚い英和辞典を読んでいたことをなつかしく思い出します。やっぱり、カトー・ロンブの影響だったのかなと今は思います。

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