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絶対必要な英単語6000語(56/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

989 club

990 clue

991 clumsy

992 cluster

993 clutch

994 coach

995 coal

996 coarse

997 coast

998 coat

999 coax

1000 cocaine

1001 cock

1002 cockpit

1003 cockroach

1004 cocktail

1005 cocoa

1006 coconut

1007 code

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① ground zero

ふつうは3つの意味がある。

1 [C or singular] (核爆弾の)爆心地

2 [U] 2001年9月11日のテロで崩壊したニューヨーク市のワールドトレードセンターの跡地

3 [U] 大災害の現場

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マルコムXは英英辞典を暗記した!(3)

私は、この「アンチ・バベルの塔」の記事に、辞書を暗記した人の記事を何回も書いてきた。

英語の辞書暗記に関連して4種類の人たちがいる。

① 辞書の暗記を達成した人たちで、全員、英語では大きな成功を収めている。極めて少数の人たち。

② 「辞書を暗記するなんて!」と頭から否定する人たちで圧倒的多数を占める。

暗記否定派の人たちは、また、「言語能力は語彙力ではない」とか「めったにお目にかからない単語など覚えても仕方がない」とか「本や雑誌を読みながら分からない単語をピックアップして覚えていく方がよい」とか「単語だけ覚えても効果がない」とか、だいたい同じようなことを言う。

「暗記はダメだ!イヤだ!」と絶叫する人さえいる。

そんな人たちは、全員、各自それぞれの低いレヴェルで頭打ちになる

③ 語彙不足を自覚しながら ― 5万語が常識語彙であることをしっかり知りながら ― 多忙だからあるいは他にするべきことがあるからという当然の理由で妥協している人たち。

④ 英語は興味も必要もない人たち。

私としては、もちろん、②の人たちに注目している。

「辞書暗記」を強く薦めたい。「アンチ・バベルの塔」を実行してもらいたい。

時間がないなら、5~10年計画でもかまわない。

たとえ、2~3万語だけでもかまわない。

それでも、数千語や1万語前後とはまったく別の世界が開けます。

たった、1冊の辞書で飛躍的に向上する!

ただし、辞書暗記の前提条件がふたつある。

(1) 構文をマスターしていること。
(2) 標準的な音声をマスターしていること。

辞書暗記の効果は強烈です。徹底すればするほどすごいことになる!

ここで、再度、マルコムXのことばを引用します。太字・省略はk.y.。

『...まず最初のページを―句読点もそのまま―丸々転写した...次に、自分が紙に書いたものを全部声を出して読み直した。何回も何回も自分の字を音読した...』

マルコムが辞書を丸写しする目的はふたつあった。ひとつは、語彙増強。もうひとつはきれいに正しく綴ること。

このふたつの目的のために、書写・音読を繰り返した

『 次の朝...ちょっと考えるだけでけっこう思い出すことができた。意味を思い出せなかった語彙は復習した...』 

最初にしっかり書写し音読して覚えた語彙は頭に定着しやすい。しかし、当然忘れるから、必ず復習を繰り返す。

『...次々とページをこなすうちに、歴史上のいろいろな人物や場所やできごとも知るようになった。その辞書は、だから、ミニ百科辞典のようだった。ついにAの項が終了してノートが1冊いっぱいになる。次にB、Cと続けているうちに結局最後まで写してしまった。慣れてくると書くのがどんどん速くなる。私は、ノートに写したり手紙を書いたりして、入所中に100万語ほどの語彙を書いた...』

②の人たちはすぐ「辞書の丸暗記など無意味だ」と言います。それは、実行したことがない人あるいは中途半端にやめてしまった人のせりふです。実は、決してそんなことはないのです。

市販の単語帳と同じに考えてはいけません。辞書は、ミニ百科辞典になるのです。

100万語という文字数はバッチリ1500ページ前後の辞書の文字数です。ビッシリ活字の詰まった辞書です。マルコムの驚異的な徹底ぶりがうかがえます。

『...語彙が拡大するにつれて、当然、読む本も理解できるようになった。だれでも、たくさん本を読めば、新たな世界が開けたように感じるものだ。それからというもの、私は、出所するまでの間、寸暇を惜しんで本を読んだ。図書館で読み、寝台でも読んだ。梃子(てこ)でも本を手放さなかった...』

SSS多読法とは正反対の方法がこのマルコムのやり方です。

つまり、まず数万語の語彙を徹底して理解して覚えながら、あるいは覚えてから、猛烈な読書をしたわけです。

「カント」などの著作は生半可な語彙力ではとてもじゃないが歯が立ちません。マルコムがいかに深く語彙を習得したのかよく分かります

SSS多読法が推薦する本とはレヴェルがけた外れに違う

マルコムの実話を読んで私がさらに自信を深めたことを3つ書いておきます。

1 辞書暗記は最高度に効率的な無駄のない語彙学習法であること。

2 辞書暗記は「いわゆる丸暗記」などでは断じてないこと。

3 辞書暗記のプロセス自体が「読書」であること。

○ マルコムの場合は特別な事情もある。

辞書暗記の環境が刑務所・強烈な動機・尋常でない集中力とその持続・高いIQの可能性

みなさんは、どんな感想をお持ちですか? ぜひ、コメントを寄せてください。

追記:SSS多読法を批判しているのではありません

SSS多読法は、語彙増強の面では明らかに限界がありますが、覚えた語彙の維持(ただし、5000語まで)とその用法の確認及び基本語の語感訓練には非常に有益ですし、何よりもストーリーを味わえる楽しみがあります。

他方、ボキャビルをしないと、SSS多読法だけで大人の本が読めるようにはならないことも自覚しておく必要があります。

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マルコムXは英英辞典を暗記した!(2)

マルコムはここで辞書に出会う!(前回はここまで書きました)

コロニーの学校に頼んで、「一冊の辞書」と「ノート」と「鉛筆」を手に入れる。

マルコムは、作家・アレックス・ヘイリーの多大な協力によって出版した自伝に、次のように書いている(翻訳 k.y.)。

『私は、2日間、その辞書のページを分けも分からずめくった。こんなに多くの語彙があるとは! どのことばを覚えたらいいのか見当もつかない。とにかく、何かしなければと思って、転写を始めた。
 のろのろと、苦労して、ギクシャクした字で、まず最初のページを―句読点もそのまま―丸々転写した。
 それに1日費やしたと思う。次に、自分が紙に書いたものを全部声を出して読み直した。何回も何回も自分の字を音読した。
 次の朝、目が覚めたとき、途方もなく誇らしく思った。あんなにたくさんの、しかもこの世で全く知ることのなかった語彙を、一度に、書き上げたのだ。しかも、その語彙の意味も、ちょっと考えるだけでけっこう思い出すことができた。意味を思い出せなかった語彙は復習した。今ふりかえってすぐに思い出すのは、愉快なことに、最初のページの"aardvark"である。辞書にその絵があった。尻尾が長く、耳も長く、穴を掘るアフリカの哺乳類で、アリ食いのように舌を突き出しシロアリを捕食して生きている。
 私は、すっかり夢中になって、次のページを転写した。手ごたえは変わらなかった。次々とページをこなすうちに、歴史上のいろいろな人物や場所やできごとも知るようになった。その辞書は、だから、ミニ百科辞典のようだった。ついにAの項が終了してノートが1冊いっぱいになる。次にB、Cと続けているうちに結局最後まで写してしまった。慣れてくると書くのがどんどん速くなる。私は、ノートに写したり手紙を書いたりして、入所中に100万語ほどの語彙を書いた。
 語彙が拡大するにつれて、当然、読む本も理解できるようになった。だれでも、たくさん本を読めば、新たな世界が開けたように感じるものだ。それからというもの、私は、出所するまでの間、寸暇を惜しんで本を読んだ。図書館で読み、寝台でも読んだ。梃子(てこ)でも本を手放さなかった。ムハンマド氏の教えを受けたり、手紙のやり取りをしたり、訪問者(たいていはエラとレジナルド)があったり、読書をしたりしながら、収監されていることさえ忘れて月日が経っていった。あんなに心から自由を味わったことはそれまで決してなかった。

ノーフォーク犯罪者コロニーの図書館は校舎の中にあった。いろいろな授業があってハーヴァード大学やボストン大学から講師が来ていた。毎週、仲間のチーム対抗でディベートも行われた。人は、有罪判決を受けた囚人たちが「赤ちゃんは授乳されるべきか?」などという討論に熱を上げていると知ったら、びっくりだろう。』

かくして、マルコムXはイライジャ・ムハマド師に毎日1枚のはがきを書くために猛烈な独習を続けた。

一般の歴史書、デュラントの『文明史』、ウェルズの『世界の歴史』、ウッドスンの『黒人の歴史』、デュボイスの『黒人の魂』、ロジャースの『性と人種』などを読んで、黒人に対する抑圧、白人が白人のための作ってきた歴史を知り、ショーペンハウエル、カント、ニーチェなどを読んで白人のロジックを考え、スピノザが黒人の血を引いていたことを知って感動する。

歴史に名を残す黒人開放運動のリーダーの知的武装が着々と進行していた。

すべて、1冊の英英辞典の暗記から始まったのだ!

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絶対必要な英単語6000語(55/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

968 click

969 client

970 cliff

971 climate

972 climax

973 climb

974 cling

975 clinic

976 clip

977 cloak

978 clock

979 clog

980 close ( adj )

981 close ( V )

982 closet

983 cloth

984 clothe

985 clothes

986 cloud

987 clover

988 clown

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① You've been putting off making that phone call for days - I think it's about time you grasped the nettle !

しなきゃいけない電話をもう何日も引き伸ばして - そろそろ方をつけるころだよ。

grasp the nettle → やっかいなことを処理する

② I'm afraid I am no great shakes as a cook / at cooking !

あいにく料理はちょっとね

no great shakes → あまり得意ではない

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マルコムX は 英英辞典を暗記した!(1)

マルコムX (本名 マルコム・リトル):

黒人解放運動の指導者

1925年5月19日、ネブラスカ州オマハに生まれ、1965年2月21日に39歳のときニューヨークで暗殺される。

父親は、マルコムが6歳の時、クー・クラックス・クラン(KKK)に殺害される。

8人の子供を生んだ母親は神経衰弱。

マルコムは里子を経て矯正院入り。15歳で学校をドロップアウト。放蕩・犯罪・麻薬・淫蕩三昧の生活を送り、1946年に強盗罪で州立刑務所に収監される。21歳のときだった。

まともな教育を受けていない。

マルコムが自分の語彙不足に困惑し始めたのは最初に収監されたチャールズタウン州立刑務所でビンビイという友人ができてからだった。

いつも議論をリードするビンビイの知識の豊かさがうらやましくなったのだ。

ビンビイと張り合うために本を読もうとした。

しかし、分からない単語を飛ばして読むと、ほとんど何を書いてあるのか分からなかった。

それでも、英語やラテン語の通信教育を受けていた。

その後1948年にノーフォーク犯罪者コロニーに移されたがひどい語彙不足は相変わらずだった。

そんなマルコムがブラック・ムスリムの指導者イライジャ・ムハンマドを敬愛し傾倒するようになった。

マルコムは、イライジャ・ムハンマド宛てに手紙を書くようになって、ますます自分の語彙不足にいらだつようになった。

思いを文字で表現できなかったからだ。

街で人に話しかけて注意をひくことは簡単だった。 しかし、同じ調子で尊敬する師に手紙を書くわけにはいかない。スラングばかりではどうしようもない。

筆跡もひどかった。まっすぐに書くことさえできなかった。

真剣に何とかしなければと思うようになった。

マルコムはここで辞書に出会う!

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絶対必要な英単語6000語(54/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

951 clash

952 clasp

953 class

954 classic

955 classified ad

956 classify

957 clatter

958 clause

959 claw

960 clay

961 clean

962 cleanser

963 clear

964 clench

965 clergy

966 clerk

967 clever

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① What they promise sounds impressive enough - let's see if they come up with the goods.

約束の内容は頼もしいものだが、それに見合う結果が出るのか注目している。

come up with the goods → 期待通りの結果を出す

② Ian wanted to be an actor, but he didn't make the grade.

イアンは役者になりたかったが、それだけの演技ができなかった

make the grade → to perform well enough to succeed in something → ふさわしい成果をあげる

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英語学習法(1)

大人の英語学習は、能動的なものです。

あくまで自主的な学習です。

そこで案外無視されるのが各自の英語のレヴェルの自覚です。

3つあります。

(1) 現在のレヴェル

(2) 当面の目標到達レヴェル

(3) 最終の目標到達レヴェル

この3つをしっかり把握すれば、効率の高い学習計画を立てることができます。人の異見にまどわされたり、無数にある教材に迷ったりする確率がぐんと低くなるはずです。

そこで、この記事 ( http://geo-g.com/04essay/contents/other/es/index.htm )がたいへん参考になります。

シリーズの全記事をお薦めしますが、今回は英語のレヴェルに関する記事から引用しておきます。太字はk.y.。

(引用開始)

▼「仕事で使える」英語力 3つのレベル

■実用レベル
試験:英検準1級、TOEFL 550(Computer Basedでは213)、TOEIC 730 程度以上
聴解能力:面と向かってのゆっくりとした会話は、かなり理解できるが、
CNNなどのニュースは、ほとんど理解できず。
語彙力:7,000語程度

■上級レベル
試験:英検1級、TOEFL 610(Computer Basedでは253)、TOEIC 910 程度以上
聴解能力:CNNなどのニュースなどは、半分以上理解できる(気がする)。
語彙力:10,000語-15,000語程度。新聞・雑誌を辞書なしで読み、
概ね理解することはできるが、語彙力の不足を感ずる。

■最上級レベル
検定試験の類では計れず。
大学卒以上の教養のあるネイティブスピーカーの英語能力と同じとは行かないまで
も、かなりそれに近づく。
英語の新聞・雑誌を、日本語のものを読むのとほぼ同じ程度の気軽さで読める。
聴解能力:CNNなどのニュースは、特殊な専門用語を除いては、ほぼすべて理解で
きる。
語彙力:20,000語以上

 繰り返すが、まず重要なのは自分に必要な英語のレベルをはっきりさせることだ。誰もが「上級レベル」や「最上級レベル」が必要とは限らない。もちろん少しでも高いレベルを目指すことは、立派なことだが、英語の学習に時間を割くよりも優先順位の高い事を抱えている人も少なくないはずだ。

▼それぞれのレベルの内容は

 もし自分には英語が必要だと思えば、少なくとも「実用レベル」を目指すべきだろう。この「実用レベル」がないと、英語を仕事で使うことは難しい。学生時代にあまり英語の勉強には縁がなかった人は、このレベルに達するのにもかなりの困難が伴うだろう。

 さらに、日本の外資系企業などである程度自由に英語を使って仕事ができるようになりたいというのであれば、少なくとも「上級レベル」は欲しいところだろう。ただ、このレベルの英語力を身につけるためには、かなりの学習時間が必要だ。留学などせずとも、「上級レベル」の英語力を身につけることは十分に可能だが、逆に言えば、留学したからといってこの段階に達するとは限らない

 「最上級レベル」となると少々ややこしい。このレベルになると英語能力を測る一般的な試験が見当たらない。英検の上を行くものとして、国連英検や通訳検定などというものもあるにはあるが、これらで必ずしも測れるようなものではない。到達点が計りづらく、胸突き八丁といったところだろう。

 「上級レベル」と「最上級レベル」との間には、大きな能力的な差がある。「最上級レベル」を目指そうという人であれば、「上級レベル」の英語力がいかにあやふやで未熟なものかは重々承知のことだろう。

 「上級レベル」であれば、日本の会社内では、英語のできる人ということで、大抵通用する。しかし、英語を母国語とする人間と対等に渡り合うような仕事を目指すのであれば、「上級レベル」では心もとない。もはや、TOEFLやTOEICといった非母国語者向けの英語試験での点数など役にたたない段階だ。

(引用終止)

日本は英語学習超大国ですが、上記3つのレヴェルをしっかり自覚した上で学習計画を立てる人は案外少ないと思います。

英語学習法の議論が錯綜・迷走する最大の原因がそこにあります。

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フランス人と辞書

私は学生だったころ第2外国語はフランス語だった。

高校生の時にロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」の和訳を読み、ひどく感動してできたら原語のフランス語で読みたいと思ったからだ。

巻頭のことば ― ダンテの文句だったと思うが ― を今でも覚えている。

「汝が魂(たましい)なおも身内(みうち)に眠りいし時...]

フランス語は、ロマン・ロランを読めるほどのレヴェルにはとても届かなかったが、かなりまじめに勉強した。

当時のラジオ講座も2年間聞いた。

フランスを旅行した時にパリで幼稚園の子供たちに道を尋ねたらパラパラパラと返事されてあまり分からなかったりしたが、かんたんな会話ならまずまず楽しめる程度にはなった。「星の王子さま」も辞書を片手に読むことができた。

シャンソンも楽しんだ。

今は、すっかり忘れてしまい、残っているのは暗誦したいくつかのセンテンスと発音のしかただけ。

しかし、フランスには今でも興味がある。篠沢秀夫先生の本も読む。

それで辞書の話。

篠沢先生は、『辞書の話(三省堂編集所編)』のなかで、フランス人の「辞書好き」について次のように書いておられる。太字はk.y.。

(引用開始)フランス人の辞書好きは世界に名高い。作るのも好き、買うのも好き、引くのも好きである。学校教育のレベルの高い人ほどすぐ辞書を引く。フランス語やフランスの社会現象、風物について話していても、自分の勘だけでは断定しない。辞書で調べてきてから最終的意見を言う。われわれのフランス文学科の共同空間は辞書部屋でもあるので、その場で引ける。何人かいるフランス人の同僚たちが、いずれも見識ある人たちで、何か聞くと、一応考えを言ってから、立って行って辞書を持って戻ってくる。だからもともとわれわれ自身で辞書で引けばわかるようなことを聞くわけにはいかなくなる。調べた上でたずねるのだが、フランス人はやはり母国語だけあって、辞書を引く観点が別だったりして感心する。文法や語法についてもよい辞書、あるいは辞書に類するものは多く、極めつきのロングセラーもある...(引用終止)

フランスは哲学に関しては今も流行の先端を走ることが多い。篠沢先生の指摘されるような「ことばへのこだわり」がフランスのまぶしいような秀才たちを哲学に駆り立てるひとつの原動力になっているのかもしれないと思った。


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絶対必要な英単語6000語 (53/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

933 circumference

934 circumstances

935 circus

936 cite

937 citizen

938 city

939 city hall

940 civil

941 civilization

942 claim

943 clam

944 clamor

945 clamp

946 clan

947 clang

948 clap

949 clarify

950 clarity

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


いろいろな「動物のグループ」

a brood of chicks

a covey of quail

a flock of sheep

a gaggle of geese

a herd of cows or deer

a litter of kittens or puppies

a pack of wolves

a pod of seals or whales

a pride of lions

a school of dolphins or fish

a swarm of bees

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リンカーンの演説(13)「O の 呪縛 」

私は、リンカーンの演説(3)において、次のように書きました。

> government of the people, by the people, for the people

> このリンカーンの言葉 ― リンカーが創作したものではなくもっと古くからある言葉ですが ― の意味を取り違えている原因は2つあると思います。

> それは、① 構文と ② 歴史的な背景 の誤解です。

今日は、① 「構文の誤解」の まとめを書いて、次回からは ② 「歴史的な背景の誤解」について検討するつもりです。

単に構文から見る限り、government of the people, by the people, for the people の government は「他動詞派生名詞」なのか「自動詞派生名詞」なのか不明です。

それは、私たちが非ネイティヴだからです。正しい判断ができる人もいますが、迷ったりまちがったりする人もいます。

ネイティヴであれば、「他動詞派生名詞」なのか「自動詞派生名詞」なのかという分析はせず、直感的に意味を把握して全く迷うことがない。

つまり、「k.y.パターン」が脳にビルト・インされているために無意識のうちに正しい判断ができるわけです。

英語のネイティヴが、「k.y.パターン」に限らず、どんな文法・構文も意識せずに英語を正しく使えるのは、私たちが日本語を自然に正しく使えるのと同じです。

それでも、日本人は、元来、 government of the people, by the people, for the people を「人民の、人民による、人民のための政治」という実に見事な翻訳を持っています。

多数の英和辞典も、その翻訳を採用し、「人民を、人民が、人民のために統治すること」という奇妙な翻訳を採用している英和辞典は少数です。

ところが、英文学者の間では、どうやら、「人民を、人民が、人民のために統治すること」が定訳になっているらしい。

なぜか?

govern は他動詞であると思い込んでいたからとしか考えられません。

そう思い込んだら最後、government by A の A は主語にしか見えません。だから of A の A は目的語だとしないと説明がつかなくなります。あり地獄です。

他動詞だと思い込むと、「S + V + O」 の 「O の呪縛 」 から逃れなくなります。

私はなぜ「k.y.パターン」に気づいたのか?

「文脈」に注目したからです。

「動詞派生名詞 of A, by A」という構文が表す意味をリンカーンの演説以外の文脈で探ったとき、「A を A が~する」という他動詞の意味には決してならなかったのです。

いろいろな例文を検証して帰納的に「k.y.パターン=自動詞派生名詞 of A, by A」を探り出したのです。

自動詞であれば、S + V ですから、「O の呪縛 」 はありません。

以上で ① を終了します

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絶対必要な英単語6000語 (52/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

912 chirp

913 chisel

914 chivalry

915 chocolate

916 choice

917 choir

918 choke

919 cholesterol

920 choose

921 chop

922 chorus

923 chronic

924 chuckle

925 church

926 cigar

927 cigarette

928 cinder

929 circle

930 circuit

931 circular

932 circulate

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① How far gone is she ?

彼女は妊娠何ヶ月?

gone → pregnant

② The decorating is as good as finished - I just need to finish off the painting.

飾りつけはほとんど済んだ - あとは塗装の仕上げだけ。

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新たな辞書を買いました

「また、買いました」と言ったほうが適切かもしれません。

辞書が、本と同じで、どんどん増えていきます。

新たな辞書は『グランドセンチュリー英和辞典(第2版)』。 初版を買ったばかりだと思っていたのにすでに4年。

Time flies !!

この間、車の中でラジオを聴いていたら、立命館大学のある先生が次のような話を紹介されていました。

「人生は馬車である。10代の頃は1頭立て、20代は2頭立て、30代は3頭立て、40代は4頭立て、50代は5頭立て、60代は6頭立て、70代は7頭立て... となってどんどん馬車の速度が増す!」

しかし、前にもお話しましたが、いいこともありますよ。

「アンチ・バベルの塔」の建設もどんどん ― 主観的には ― 速くなるのです!

他の蓄積作業も同じでしょう。すばらしいことです。

さて、『グランドセンチュリー英和辞典(第2版)』:

総収録項目6万2000(見出し語4万、成句9000など)
和英インデックスの収録項目1万600

表示  970語 中学学習語 大活字・☆☆☆
    2850語 高校学習語 代活字・☆☆
    3690語 それ以外で高校生に必要な語 並活字

見出し語数などがはっきり示されていない辞書も多いですが、このように明示されていると助かります。いろいろな意味で目処がつき便利です。

改定のポイントは以下の如し:

1 場面別 / 機能別会話をカラー頁にまとめた。
2 「三省堂学習コーパス」を活用して、語義を頻度別に配列した。
3 基本語の語義を整理・充実して多くの例文を付し、読む辞書の性格をもたせた。
4 高校教科書に完全対応・大学入試問題をコンピュータ分析して例文を掲載(頻出後にはマークをつけた)した。
5 「リスニング極意」の欄を設置した。
6 語源を含む全般的な見直しをした。

つまり、うまくまとまった学習辞典です。

内容は見た目にも非常に読みやすし、表紙の手触りも上出来です。また、楽しみが増えました。

知っている単語ばかりですが、私のこれからの課題は、この辞書にあるような語彙をアクティヴ・ボキャブラリーにしていくことです。分かりやすく整理された語義はそうした目的にもよく合致すると思います。

ところで、辞書がどんどん改訂される理由のひとつに語彙の変化があります。

たとえば、「電話」に関する英会話の表現は、携帯電話が普及する以前に比較して、大幅に増加しまた変化しました。

みなさんの勉強も進化を続けていますか?

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リンカーンの演説(12)

もっと多くのみなさんのコメントをいただいたあとでその各コメントにお答えしようと考えていたのですが、Gilderoy さんと「英語と格闘」さん以外の方からはコメントがないようでした。

それで、「英語と格闘」さんからのコメントに対しては ― 「k.y.パターン」の確認という形で ―「 リンカーンの演説(11)」において最終的な回答をしておきました。

「英語と格闘」さんが新たな視点をお持ちであればまたぜひお聞きしたいと思います。

今回は Gilderoy さんのコメントに対してまとめの回答をしておきます。

> Democracy is self-government over all the people, for all the people, by all the people.

> 統治を行うのは人民(by)であり、その統治は人民のため(for)に行われ、その統治対象(over)は人民である。

> 我々はこれを『自治』と呼ぶのではないでしょうか?

「Democracy is self-government over all the people, for all the people, by all the people.」を翻訳すると、「民主主義とは全人民に及ぶ、全人民のための、全人民による自治である」となります。

したがって、Gilderoy さんの「その統治対象(over)」という解釈はあたらないと考えます。

「self-government=自治」 に「統治対象者=被支配者」を組み込む余地はありません。

「self-government=自治」とは、「自律=自らが自らを律すること」であり、「支配者が被支配者を律すること」ではありません。支配者と被支配者は「別々の人 / 人々」であり、self-government の概念にはなじみません。

> そして、その自治は誰のものでもない、人民の(of『所有』)人民による(by『動作主』)人民のための(for『目的』)ものである。これが民主主義の精神である、と。

自治=self-government の実質的な意味は自動詞としての govern の意味に相当します。したがって ( by 『動作主』 ) という発想は必然的に消失します。

だから、self-government by all the people は「全人民による=全人民が関与する / 全人民のやりかたによる」という意味です。

> また、政治とは国を統治することであり、国とは人民なのではないでしょうか?独裁的な王が民をgovernすればそれは「支配」です。でも人民が「自らの手で」自らを「自らのために」支配すれば、それは「自治」であり、民主主義なのではないでしょうか?

同感です。

> 支配の対象は敢えて言うまでも無い事柄だと思うんです。だっていつも支配されるのは人民でしょ?それより「誰のもの?」「誰のため?」「誰が?」が断然重要だと思います。

これはたいへん大事なご指摘だと考えます。

「支配の対象は敢えて言うまでも無い事柄」だという観点は、「リンカーンの演説」を歴史的に検討する場合に基軸になる視点でしょう。

> 字だけを見れば確かに「目的のof」かもしれなし、事実、統治の対象は人民。でもその奥に隠れている真意は「所有のof」であるのだから、「人民の、人民による、人民のための政治」ほど素晴らしい日本語訳は無いと思いますし、演説を聴いていた聴衆の脳裏「ofの目的の側面」など過りもしなかったと思います。

「字だけを見れば確かに「目的のof」かもしれなし」という部分は誤解です。大いなるまちがいです。それについてはすでに詳細に検証しました。

> 薬袋論は『カンマを無視して「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターン』に辿り着いてしまった事自体が誤りであり、他動詞か否かも問題ではありません。「カンマを無視」した事が大問題です。と、僕は思います。この3つの前置詞句は並列。よって、
The government of the people
The government by the people
The government for the people
(上記の「the」はgovermentへ係ると言うよりは前置詞句を示唆した後方照応的theなので、意味は「政府」にならない。)
の3つを合成した1文なのではないでしょうか?(翻訳通信で引用された同格説も「逃げ」だと思います。だって前置詞句は形容詞句か副詞句を作るのだから…。意味上同格であることと、構文上同格である事には雲泥の差があります。)訳読法、日本語による英語の理解を批判する解釈派の薬袋先生が、その悪しきパターンには足をすくわれてしまったのでしょうか?

『「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンに辿り着いてしまった』こと自体にはまったく問題はないと思います。

次に、「3つを合成した1文」というご指摘ですが、合成ではなくもともと1つの文でしょう。

3つの government を並列した文ではなく、1つの government の民主的特質を見事に表した表現だと解釈します。

「カンマ」はなくてもまちがいではありませんが、あったほうが分かりやすいでしょう。

マーク・ピーターセンの「government ( which is ) of the people ( and is ) by the people ( and is ) for the people」という説明はさすがに明快でした。

Thank you.

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絶対必要な英単語6000語(51/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

894 cheese

895 chemical

896 chemistry

897 cherish

898 cherry

899 chest

900 chew

901 chicken

902 chief

903 child

904 childhood

905 children

906 chili

907 chill

908 chimney

909 chin

910 china

911 chip

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です

みなさん、復習を定期的に入れましょう。アンチ・バベルの塔の特徴は①自分の辞書を手作りすること、②復習をビルト・インすること、③ その復習に最適の手段であるカード方式を採用していること、です。

あなたは、復習を定期的にしていますか? 忘れると意欲をなくしますから、前進できなくても復習だけはやりましょう!!

○ ことばの習得に関していえば、コンスタントな勉強と復習をしないと、5年や10年はあっというまにすぎさり何の収穫もありません。

しかし、ちゃんと勉強していても、5年や10年はあっというまにすぎさるのですよ!

なのに、その成果はすごいことになる。

もう廃刊になってしまいましたが、以前「時事英語研究」という月刊雑誌がありました。私が若かった頃は唯一の実用英語雑誌であった時期もあります。テープも付いたたいへん優れた雑誌でした。

私の部屋には「時事英語研究」のバックナンバーが完全な形で360冊(30年間)以上そろっています。

その「時事英語研究」には和訳や英訳の課題が毎月提示されてコンクールが行われていました。

その最優秀・優秀の賞に輝いた人たちは圧倒的に年配で、それこそ10年20年30年40年と自分の英語に磨きをかけてきた人たちでした。

私が最初にお宅を訪ねて話をした英語ネイティヴはスコットさんというニュージーランドの方でしたが、その人を見つけたのは「時事英語研究」の英/和訳コーナーでした。なつかしい、思い出です。

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絶対必要な英単語6000語(50/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

877 charm

878 chart

879 charter

880 chase

881 chaste

882 chat

883 chatter

884 chauffeur

885 cheap

886 cheat

887 check

888 checkbook

889 checking account

890 checkroom

891 checkup

892 cheek

893 cheer

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です

みなさん、復習を定期的に入れましょう。アンチ・バベルの塔の特徴は①自分の辞書を手作りすること、②復習をビルト・インすること、③ その復習に最適の手段であるカード方式を採用していること、です。

あなたは、復習を定期的にしていますか? 忘れると意欲をなくしますから、前進できなくても復習だけはやりましょう!!

○ 何十年も英語圏で生活していても、ネイティヴと結婚していても、つたない英語しか話せず、新聞や雑誌は読めず、ニュースを聞いても分からないひとが大勢います。

英語圏で生活すれば自然にことばを覚えるというのはただの幻想にすぎません。

ことばの習得に関していえば、コンスタントな勉強と復習をしないと、5年や10年はあっというまにすぎさり何の収穫もありません。

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リンカーンの演説(11)

「英語と格闘」さんへ

真摯な関心を寄せていただきありがとうございます。

今回の私の回答も論争ではなく確認です。

まず、「k.y.パターン」とは「自動詞派生名詞 of A, by A」の名詞構文のことです。

そして、名詞構文とは、「動詞または形容詞が名詞化されて文に組み込まれた構文」のことです。

したがって、その名詞化される元の語は a ) 自動詞、b ) 他動詞、c ) 形容詞 の3種類です。


再度 「k.y.パターン」をみてください。これは a ) の自動詞から派生した名詞構文です。さらに、何度も言ってますが、ふたつの A は実質的にも形式的にもまったく同一でなければなりません。

ご指摘の「The "people" who exercise the power, are not always the same people with those over whom it is exercised, and the "self-government" spoken of, is not the government of each by himself, but of each by all the rest.」は、名詞構文の形が「k.y.パターン」とは異なることを確認ください。

この文章は、『権力を行使する「人民」は、権力を行使される人民と同一であるとは限らないし、件(クダン)の「自治」とは、各人を本人が統治することではなく、各人を他の全員が統治することである』という意味になります。

したがって、この名詞構文「not the government of each by himself, but of each by all the rest」は仰るように明らかに「他動詞派生名詞構文」です。

なるほど、each = himself です。しかし、明らかに文字が違います。実質的には同じですが形式的に異なっています

J.S.ミルは、文字を変える事によって、各文字が担う役割( each =客体 himself = 主体)を明確に区別しているわけです。


次に Every government of one nationality by another is of the nature of slavery.という文章は、「ある国家の別の国家による統治はすべて奴隷制の傾向を有する」という意味で、これも、明らかに「他動詞派生名詞 of A by B」というパターンであり、「k.y.パターン」ではありません。


さらに、'Democracy is self-government,' Parker has said, 'over all the people, for all the people, by all the people.'の場合を検討します。

① この self-government の元の語は 上記 C ) の形容詞 ( self-governed / self-governing ) です。
self-govern という動詞はありません。

self-government の元の語は他動詞ではなく形容詞です。

② また、この場合、over all the people の over は of に代替して all the people を 主語/ 所有者 / 由来 / 目的語 にする役割を持つものではなく、self-government over all the people は、「全人民にわたる ( or及ぶ ) 自治」、つまり、「自治は奴隷にも及ぶ=自治に奴隷も参加する」という意味を持たせる役割を持つ前置詞です。

Parker は abolishonist = 奴隷制廃止論者 だったからこの主張をしたのです。

① ② から、「'Democracy is self-government,' Parker has said, 'over all the people, for all the people, by all the people.'」も「k.y.パターン」とは別であることが分かります。

ちなみに、self-government of A のパターンになる場合は、 of A の A は 主語 / 所有者 / 由来 を示し、自動詞派生名詞の場合と同じになります。これは、形容詞派生名詞構文の特徴です。

下記は、over all the people と同じ意味の over the entire people を含む例文です(太字k.y.)。参考にしてください。

出所: http://www.nepalnews.com.np/contents/englishdaily/ktmpost/2002/apr/apr01/features1.htm

In our national case, we must have been full of hope and enthusiasm because the twentieth century gave us the valuable gift of democracy in the form of a multiparty system before it bade farewell. We enjoyed it immensely while restoring parliamentary democracy taking for granted that Abraham Lincoln’s famous phrase ‘government of the people, by the people, and for the people", would be realised in its true spirit. According to Lincoln’s definition of democracy, government of the people means the people’s government, or government over the entire people. None of the people are left out. Government by the people means the people are the governors. In their capacity as rulers they choose executives and representatives to make and enforce their laws. Government for the people means government that acts for the general welfare of all the people, not just some, and especially not just the rulers themselves. 

以上、ご確認ください。

Thank you.

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ウィンストン・チャーチルの英語勉強法

私は構文や文法の分析がたいへん好きで、リンカーンの演説シリーズを書いているのも構文分析に関連があるからです。

どんなに複雑な文章であっても ― それが標準文法に沿って書かれたものである限り ― 理解できるのは構文の知識があるからです。

これはまさに受験英語のおかげ。

私が受験英語の構文を懸命に勉強するようになったのは社会人になってからです。

英語を人に教える職業に就いたために ― 元来嫌いではなかった ― 構文分析をさらに精緻なものにする必要が生じました。それができないと自信を持って生徒に説明できないからです。自分があやふやなものを人に説いても決して理解してもらえません。

そして、その受験英語が、翻訳だけではなくリーディング・リスニング・スピーキングにも少なからず役立っています。

さて、予備校講師・薬袋善郎氏の指摘によると、第2次大戦中の英国の首相ウィンストン・チャーチルの卓越した英語を支える大きな柱のひとつが、日本でいう「受験英語」風の勉強だったようです。

チャーチルは構文分析の訓練を徹底して受けた。

ハーロウ校時代古典語がたいへん苦手で ― 英語しか覚えられないと判断され ― 普通の英語の書き方を人より余計に練習するはめになった。

そこで毎日やらされたのが「構文分析」。 

長い文章を解剖し色インクで S V O や 関係節や条件節などを色分けしていった。

他の生徒の3倍もそんな作業をした結果、普通の英文ならその構造を完全に理解できるようになり、ラテン語やギリシャ語の優秀生に比較しても全くひけをとらない英語が書けるようになった。

ネイティヴでもそんなに大きな効果があるのですから、ノン・ネイティヴが受験英語を懸命に勉強して悪いはずはありません。

とりわけ構文分析は威力があります

英語の勉強に行き詰まる人の大半が受験英語の勉強不足であることをちゃんと認識すべきだと思います。

奇妙な英文解釈を繰り返して、構文の誤解を指摘されてもなお気づかずに反発さえする人があります。

そんな人の英文和訳は ―日本語のエッセーなどは見事に書ける人であっても ― 不思議なほど意味不明になります。

もちろん、他の人のことばかり偉そうに言える立場ではありません。

私自身も、優れた人の文章を模範にして、常に勉強を怠らないようにしています。

アンチ・バベルの塔の基盤も ― 隠れて見えませんが ― 構文です

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リンカーンの演説(10)

「Gilderoy」 さんや「英語と格闘」さんからコメントをいただきましたが、みなさんが疑問に思っていることを指摘してくださることによって、私の主張の論点がより明快に伝わると思います。

また、もし私にまちがいがあればそれを訂正する必要もあります。

だから、さらにみなさんのコメントをお待ちしています。

どんなことでも結構です。例文とコンテクストを ― 必要な場合は ― 添えて指摘してください。

さて、これまでの私の主張を4点に整理しておきます。

なお、文法的にも意味の上でも異論のない for the people については省略します。

① リンカーンの演説 government of the people, by the people, for the people の正しい翻訳は、「人民の、人民による、人民のための政治」であり、「人民を、人民が、人民のために統治すること」という翻訳はとんでもない誤訳である。

② of the people の the people は当該名詞構文の主語 / 所有者 / 由来 に相当する。

この the people を「目的語」に相当すると解釈する「教養あるネイティヴ」はいない。

また、他の同パターンの文章における of the A の A を目的語に解釈して意味の通じる事例はまったくない。

③ government of the people, by the people, for the people を名詞構文のひとつの典型的なパターンとして定式化すると、「自動詞名詞構文 of A, by A, for A 」 という形になる。

なお、以後は for A の部分を省略して「自動詞名詞構文 of A, by A」 のパターンとし ― 便宜上 ― 「k.y.パターン」と呼ぶことにする。

of the people の the people を 主語 / 所有者 / 由来 と解釈できるのは「k.y.パターン」のみである。

④ 「k.y.パターン」において、ふたつのAは、形式的にも実質的にも、まったく同一でなければならない。

したがって、たとえば harassment of employees, by enmployees は harassment of some employees, by other enmployees の意味であり、ふたつのemployeesは、形式的には同一であるが実質的には異なるものであるから、「k.y.パターン」ではない。

of the people の the people を目的語と解釈する人たちは全員 「k.y.パターン」 に無知であったと言えるでしょう。

以上はすべて、「1. 文法・構文の観点からの考察」です。

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リンカーンの演説(9)

英語と格闘さんへ

いつもコメントをいただきありがとうございます。

Gilderoy さんの場合と同じで、私の主張について確認しておきたいことがあります。


> 『「動詞派生名詞 of A, by A」というパターン』において、その「動詞派生名詞」は「自動詞」になる』

という点ですが、以下の表現は該当しないのではないでしょうか。

harassment of employees by employees


私の確認: Gilderoy さんにも申し上げたのですが2つのAはまったく同一でなければなりません。

「harassment of ① employees by ② employees」

① の employees と ② の employees は同一の人たちではありません。異なる人たちです。

したがって、実質的にはこの表現は harassment of A, by A ではなく、明らかに harassment of A, by B のパターンであり harassment は他動詞派生名詞です。

また、harass という動詞は他動詞だけの意味しかないので、『「動詞(自動詞)派生名詞 of A, by A」』というパターンが成立する余地はありません。


> この問題は、(1)人民の政治、(2)人民統治、という2つの解釈に対し、(a)文法的に、(b)文脈的に、という2つの観点から検討すべきだと思います。(1)についてはアメリカ人の常識として(a)も(b)も成立すると思います。ですが、(2)についても両方とも成立する余地があるからこそ、いびつな解釈とは言え、この解釈が根強く残っているように思います。

私の確認: 事実として、英語圏の人はだれも(2)の解釈をしません。文法的にも、何度も説明しましたように、(2)の解釈を支える一貫した説明は不可能です。

そのことを前提に、『(2)についても両方とも成立する余地がある』という点について、具体的な「文法的根拠と文脈」を例文と共に示してください。

以上、よろしくお願いします。

追記:みなさんにお願い:

コメントくださる場合、英語の問題については、必ず文脈(できればサイトアドレス・少なくともターゲットのフレーズを含むパラグラフ・それが不可能な場合は必ず完結した文章の形)を備えたネイティヴの例文を添えてください。

まず、各主張の具体的な根拠が必要ですし、さらに、単なるフレーズだけでは、判断の基準にできなかったり、正しい翻訳が不可能になったり、添付された翻訳の正誤が不明になったりして、議論のソースにはなり得ないことがあるからです。

Thank you.

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アンチ・バベルの塔便り(God に再会!)

みなさん、こんにちは。

アンチ・バベルの塔主・k.y.・山紫水明です。

私のアンチ・バベルの旅は2週目(英英辞典の2冊目)ですが、今日、ついに God の項に達しました。に再会できた!

神に至る直前には give や go という遠目にはやさしくなだらかな平原に見えてその実陥穽(かんせい)に満ちた難所がありました。

これらの単語が織り成すことばは私がいつも話しのネタにしている「超基本語の幅の壁」を成す語彙群ですから、God のおわす神殿に至る表側の難所と言えます。

私にはまだまだ十分に知ったとはいえない語彙群ですがまま無事に通り抜けて God に至りました。神殿は God の威光のわりには非常に簡素な作り(項目が少ない)ですが、案外そんなものかも知れません。Godは孤高の存在と言えます。

アンチ・バベルの地図を見ますとこの位置は 始点(A)から終点(Z)までの35パーセント程度のところです。God の神殿は35パーセントの位置になるわけです。

3分の1は十分に過ぎて50パーセントの位置がもうはっきり見えてきました。

50パーセントに到達したらまた便りを書きますね!

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絶対必要な英単語6000語 (49/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

863 champion

864 chance

865 change

866 channel

867 chant

868 chaos

869 chap

870 chapel

871 chapter

872 character

873 charateristic

874 charcoal

875 charge

876 charity この単語は英英辞典で定義を確認しましょう。一部の英和辞典とはかなり違った意味が見つかるかもしれませんよ。

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です

みなさん、復習を定期的に入れましょう。アンチ・バベルの塔の特徴は①自分の辞書を手作りすること、②復習をビルト・インすること、③ その復習に最適の手段であるカード方式を採用していること、です。

あなたは、復習を定期的にしていますか? 忘れると意欲をなくしますから、前進できなくても復習だけはやりましょう!!


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① Drink your coffee while it's good and hot.

コーヒーはまだ熱いうちに飲んでください。

good and → very

② The table is broken good and proper.

テーブルはすっかり壊れている。

good and proper → completely

がんばってね!

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リンカーンの演説(8)

柴田耕太郎氏がおもしろい記事を書いている ( → http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/eigo/goyaku6.html )。

何と、英文学、英文法、英語翻訳家の権威たちが ― 何十年間も ― 「そんなあほな!」式構文解釈をしていたことになる!

予備校講師の方や一部の有名英和辞典などは、そんな権威筋の解釈に従っているだけかもしれない。

柴田氏のリンカーンの演説とマーク・ピーターセン氏の記事に関する記述は非常におもしろいと思います。下記に引用しておきます。

(引用開始)(リンカーンの演説の文句について触れる箇所)

「英語との比較」の話ではないが、最近『丸谷才一の日本語相談』(朝日新聞社)にも驚かされた部分があった。きっかけは、こんな「問い」である。「リンカーンの有名な言葉、『人民の、人民による、人民のための政治』ですが、『人民による、人民のための政治』だけで意味を尽くしていると思います。『人民の』には、どういう意味があるのですか。助詞『の』について詳しく説明してください」。この場合の「の」の曖昧さが指摘されて、鋭い質問だと思ったのだが、その答えに、こんなことが書かれていた。「government of the people, by the people, for the peopleは、『人民を、人民によって、人民のために統治すること』の意である」(イタリック・太字《元は傍点》は引用者=ピーターセン)。つまり、government of the peopleのofは、「所属」(例:a member of the team)や「所有」(例:a friend of mine)、「材料」(a ring of gold)等々を示すようなofではなく、「目的格関係」(例:the exchange of opinions=意見を交換すること)を示すofだ、と説明しているわけである。英語圏で141年以上も続いてきた常識的受け止め方が引っ繰り返される、リンカーンも驚くにちがいない、突拍子もない文法的解釈だが、実は、そこでやっと筆者がいちばん指摘したかったと思われるポイントが浮上するのだ。つまり、現在の日本語では当たり前となっている「歴史の研究(=歴史を研究すること)」などのような表現に見られる「目的格」を示す「の」は、「どうも昔はなかったらしい」、英語のofの影響でそれが生じたのではないか、というポイントである。
 リンカーンの言葉について簡単に言えば、government (which is) of the people (and is) by the people (and is) for the people(ちなみに、中国ではこれは「民有、民治、民享的政府」と訳されているようだが)のof the peopleは、いわば、「人民の合意の上で出来た」や、「人民の間から生まれた」などのような意味を表している(下線は、私による)。リンカーンはこの言葉で「government=政治」を説明しているわけで、governmentに統治されているのはthe birdsでもthe flowersでもなくthe peopleだよと、わざわざ述べる必要も意図も、いうまでもなく、ない。


コメント:これは困った。というより途方にくれる。このリンカーンのゲティスバーグ演説に関して、日本の英文学界で定説となっているのは次のようなものだ。


「人民による、人民のための」--そこまでは問題はないが問題は、最後の「人民の政府 *」the government of the peopleである。
 終戦後、この言葉が日本でも流行するようになるのと一緒に、私なども英語をやっているせいか、幾度か質問を受けたのはこの最後の一句である。十人の九人までは、これを人民が立てる政府、人民が治める政府、人民政府、いいかえれば、「の」のofを第一格的意味にとっていて怪しまないのである。稀に、あれは、「人民を治める、支配する」意味だという人もありますが本当ですか、という人もいた。だが、それも実はこの解釈には不満なのであり、もちろん、そうじゃない、人民のつくる政府という意味なのでしょうと、半分以上は結論をつくっているのである。そこで私が、いや、人民を治めること、すなわちこのofは第四格的なofで、「人民を治める政府」の方が正しいでしょうといっても、まず例外なしに信用してくれなかった。市河三喜教授にいつかこの話をしたら、教授も同じ経験があるそうで、ただ私と違って教授ほどの権威になると、聞く者も一応は納得したらしい。
*governmentはgが小文字なので「政治」ととるのが順当と思うが、ここでは触れない(柴田注)


上記は、戦後のいわゆる進歩的文化人であり、翻訳家としても大活躍した中野好夫の文(酸っぱい葡萄、1948)よりの引用である。これについては数年前に、青山学院の教授であり翻訳家としての実績もある飛田茂雄が、とうに解決済みの問題ではあるがとして、似たようなことを『英語青年』誌上に書いていた。それが、ピーターセンのような教養あるネイティヴ・スピーカーに自信たっぷりに「違う」と断定されると、日本人すべての英語力が否定されたような気になってしまう…。
 ではネイティヴのピーターセン様に恐れ入りましたとひれ伏せばよいかといえば、そうともいえない。中野はこの文の後のほうでこんな隠し玉を用意しているのである。


「人民による、人民のための、人民の政府」という言葉は、民主政治の客体と主体と目的とを、実にこの上の言い方がないほど簡潔に述べたものだと思う。幸い先日の『英語青年』誌を読んでいたら、一読者からの投書があり、この名句に対して、さる向うのある著者からの明快きわまる引用が載っていたから孫引きさせてもらう。問題の箇所だけをそのままに書くと、「人民の―とは、人民は治められなければならない。文明社会の秩序と安全と幸福とのために、人民の統治(人民を統治すること)がなければならない」というのである。
 この問題はこれでもう疑問の余地はなかろうと思う。…(下線、私)


 こう識者の意見が割れると、解釈の許される範囲で文脈を読み、自分なりの理解をする、というしかなくなってくる。私はかつて自著(「翻訳家になる方法」青弓社)に次のごとく記したが、皆さんの判断はいかがだろうか。


「人民の人民による人民のための<政治>」というが、何かもどかしかった。
 by以下は言い換えだ、と教えてくれたのは予備校のS先生。「人民の政治、それ即ち人民による人民のための政治」
 ofは目的格関係だよ、と説いたのは大学のO先生。「人民を、人民が、人民のために統治する」
 リズムを合わせただけ、と断言したのは翻訳家のC 先生。「普及している訳でいいのだ」
 翻訳は範を超えねば自由なのである。(引用終止)

柴田氏の唯一の反撃材料は、『「人民の―とは、人民は治められなければならない。文明社会の秩序と安全と幸福とのために、人民の統治(人民を統治すること)がなければならない」というのである』の部分だけで、これは反撃にはまったくならない

なぜか? 

① 原文がない。

② 著者がだれだかまったく分からない。

③ コンテクストも不明である。

④ 翻訳も正しいのかまちがっているのか ― 原文とコンテクストがないから ― 不明である。

⑤ 私もかなり調べたが ― 米国のリンカーンセンターにも問いあわせたが ― ネイティヴで 「government of the people」 を「人民を統治すること」と解釈している人は皆無である。

さらに、⑤  「government of the people」 を「人民を統治すること」と解釈すると、他の同じパターン(=動詞派生名詞 of A, by A)を取る文章がまったく理解できなくなり、文法の一貫性がなくなってしまう

つまり、「of A の A を目的語とする解釈」はリンカーンの言葉の解釈にだけ限られる「例外文法」になってしまう。

ところが、リンカーンの言葉以外の「動詞派生名詞 of A, by A」のパターンもおそらく「government of the people, by the people, for the people」を起源としているように思われる。原型なのだ。

その原型だけが例外的な意味を持つとすれば奇妙なことこの上なしである。

また、そんな例外を認める英語圏のインテリも ― 文法的に詰問されれば誘導尋問にかかる人はあるかもしれないが ―皆無のようである。

なぜ、源流である英語圏の常識的解釈を無視し、しかもまったく文法の一貫性を欠く主張をするのか?

私は、繰り返しになりますが、「誤った解釈をしている人たちが government が自動詞派生名詞だとはまったく考えなかったこと」が誤解の最大の原因だと考えています。

他動詞派生名詞だと ― 意識的無意識的を問わず ― 決めつけてしまうと、「of 目的語、by 主語」にしか見えなくなるからでしょう。

ぜひ、みなさんのコメントもお聞きしたいと思います。

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絶対必要な英単語6000語 (48/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

844 cement

845 cemetery

846 censure

847 census

848 cent

849 center

850 centigrade

851 central

852 century

853 cereal

854 ceremony

855 certain

856 certificate

857 chain

858 chair

859 chairman

860 chalk

861 challenge → この単語を正確に理解している人は少ない! しっかり確認しておきましょう。

862 chamber

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① Nicky's really gone on Marty.

ニッキーはマーティーに夢中である

② I thought I was a goner when I saw that car heading towards me.

私は、その車が迫ってきたとき、もうダメだと思った。

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リンカーンの演説(7)

Gilderoy さん、私の「確認」事項を了解いただきありがとうございました。その他の点に関しては後日に検討したいと思います。

さて、本論です。

私の主張: 『「動詞派生名詞 of A, by A」というパターン』において、その「動詞派生名詞」は「自動詞」になる

つまり、上記のパターンは、『自動詞派生名詞 of A, by A』という形に収斂(しゅうれん)します。

government of the people, by the people, for the people ということばは、宗教改革の父と言われるジョン・ウィクリフが史上初めて英訳した聖書(当時の聖書はラテン語)に記したフレーズだったようです。14世紀のことです。

したがって、かなり古くからある英語起源のことばです。

その英語のことばの意味を、「人民が、人民のために、人民を統治すること」と解釈するのは、1部の日本人だけでしょう。

英語を母語とする人のなかで、私の知る限り、「人民が、人民のために、人民を統治すること」と解釈する人はいません。

マーク・ピーターセン氏が自著の『ニホン語話せますか?(新潮社)』で、「英語圏で141年以上も続いてきた常識的受け止め方が引っ繰り返される、リンカーンも驚くに違いない、突拍子もない文法的解釈」と述べています。

突拍子もない文法的解釈」というのが英語圏のインテリの正直な感想でしょう。

ネイティヴは、of A の A を ― 主語 / 所有者 / 由来 と解釈しますが ― 目的語(他動詞派生名詞とする解釈からの結論)だとは考えません。

実際は、そんな文法分析はするはずもなく、意味を直感するはずです。

マーク・ピーターセン氏は、上掲書で、『リンカーンの言葉について簡単に言えば、government ( which is ) of the people ( and is ) by the people ( and is ) for the people (ちなみに、中国ではこれを「民有、民治、民享的政府」と訳されているようだが)のof the peopleは、いわば、「人民の合意の上で出来た」や、「人民の間から生まれた」などのような意味を表している。リンカーンはこの言葉で「government=政治」を説明しているわけで、 governmentに統治されるのはthe birdsでもthe flowersでもなくthe peopleだよ、とわざわざ述べる必要も意図も、言うまでもなく、ない』とも述べています。

「governmentに統治されるのはthe birdsでもthe flowersでもなくthe peopleだよ、とわざわざ述べる必要も意図も、言うまでもなく、ない」という部分は、私が「 government は自動詞派生名詞」だと主張していることを ― 文法的な分析なしに ― 直感的に示していると思います。

私も、「人民の、人民による、人民のための政治」で何の違和感も感じません。構文上の不自然さもまったく感じません。

同じパターンを取る他の ― リンカーンの演説以外の ― フレーズを検索してみても、『自動詞派生名詞 of A, by A』という解釈を適用できないものは全くありません。何の矛盾も生じません。

それなのに、丸谷才一氏、山形浩生氏、『リーダーズ英和辞典』、『プログレッシブ英和中辞典』などの極めて影響力の大きい人や辞典が「突拍子もない文法的解釈」を主張するのでしょうか?!

こんな構文解釈を最初に発明したのはだれなのか、ご存知の方があれば、ぜひ教えて欲しいです。

なお、私が間違っていると思われる方は、実際の例文とコンテクストを提示して、その旨ご教示ください

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絶対必要な英単語6000語 (47/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

822 cat

823 catalog

824 catastrophe

825 catch

826 caterpillar

827 cathedral

828 cattle

829 cause

830 caution

831 cautious

832 cavalry

833 cave

834 caveman

835 cavern

836 cavity

837 cease

838 cedar

839 ceiling

840 celebrate

841 celery

842 cell

843 cellar

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① I was given to understand she was staying at this hotel.

私は、彼女がこのホテルに滞在しているという察しがついていた

② Among the audience, eyes glazed over and a few heads started to nod.

聴衆は、退屈で目が虚(うつ)ろになり、コックリコックリ始める人もいた。

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リンカーンの演説(6)

Gilderoy さんへ

いただいたコメントについては、議論がいろいろあると思いますのでまだしばらくは待機させていただき、あとでみなさんといっしょに検討したいと考えていますが、Gilderoy さんのコメントには、私のほうで確認しておきたいことがあります。

① > あと、k.y.さんの解釈だと以下の文意が取れなくなります。

(k.y.の解釈) → ところが、「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンが使われるとき、of ~が「意味上の目的語」を示し、by ~が「意味上の主語」を示すことはなく、of ~が「意味上の主語」を示し、by ~が「手段など」を示すというのが実態です。

Gilderoy さんの例文 → Every goverment of one nationality by another is of nature of salvery.

私の確認 → 『「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターン』 とは 「動詞派生名詞 of A, by A」というパターン』のことです。「ふたつのAはまったく同じもの」です。

Gilderoy さんの例文は、「動詞派生名詞 of A~ by A」というパターンではなく、「動詞派生名詞 of A~ by B」というパターンですから、私の指摘するパターンではありません


② > また、『of ~が「意味上の主語」を示し、by ~が「手段など」』を表すと目的語がなくなってしまいます。これだと「名詞構文は他動詞」というk.y.さんの指摘と矛盾する事にならないでしょうか?

私の確認 → 私は、(上記パターンにおいて)「名詞構文は他動詞」と書いたのではなく、「名詞構文は自動詞」と書いたのです。 だから、Gilderoy さん、もう一度確認してください

私の主張: 『「動詞派生名詞 of A, by A」というパターン』において、その「動詞派生名詞」は「自動詞」になる

③ 「自動詞派生名詞 of A, by A 」のパターンにおいては、「of A」 の A は主語 / 所有者 であり、「by A」の A は 主語ではなく手段、やり方などを表します。 government of the people, by the people, for the people の場合、by the people は 人民自らの方法で / 人民自ら / 人民自ら関与して という意味であり、具体的には選挙による方法を示しています。

government of Bush, by Bush, for Bush であれば、ブッシュの、ブッシュ(の手法)による、ブッシュのための政治という意味になります。

名詞構文における主語は自動詞派生名詞の場合、名詞の所有格 → the people's government または 前置詞 of → government of the people で示されます

したがって、「自動詞派生名詞 of A, by A のパターン」で by A のA が主語を示すことはありません

Thank you.

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なぜ、ボキャビルをするのか?(続続)

なぜ、「ボキャビルをするのか?(続)」で、国語学者・大野晋先生の『日本語練習帳』に言及しました。

大野先生は、同書の第一章「単語に敏感になろう」のなかで、日本語の読み書き能力を伸ばすためには、まず、文章の構成単位である単語の形と意味に敏感になるべきだという趣旨のことを語っておられます。

そして、言葉づかいの適切さを判断する基準は「それまでに出あった文例の記憶」であり、文例の記憶が豊かな人は「こんな言い方はしない」という判断ができる。だから、よい言葉づかいがしたいなら、言葉のセンスが鋭い、「小説家・劇作家・詩人・歌人たち、あるいは適切な言葉を使って論文を書く学者」の作品や文章を多く読んで、「文脈ごと言葉を覚えるのがよい」と指摘されています。

さらに、語彙を増やすことについて、次のように述べておられます。以下に引用しておきます。太字はk.y.。

(引用開始)人間の行為・行動に、社会のいろいろな状況に応じて新しい行動が出てくるように、必要から新しい言葉が出てきます。それがいい言葉かどうかを感じる鋭い感覚が必要です。そこで必要なことはまず区別できる単語の数を増やすこと。自分が区別して使える語彙が多くなくては、ぴったりした表現ができない。
 自分の語彙を増やすことに関しては、小説家とか歌詠みたちなどは、みんな非常な苦心をしています。例えば、与謝野晶子とか斉藤茂吉などの歌人は、辞書を読んでいって単語を拾ったようです。井上ひさしさんは、辞書をたくさん買って頭からそれを読むそうですし、大江健三郎さんは、あの堅牢な製本の『広辞苑』を三冊取り替えたという噂です。『広辞苑』はそう簡単にはこわれない。だから、大江さんがいかに辞典を引いたか分かります。普通の人間は、せいぜい五、六万語知っていれば多い方でしょう。しかし、彼は二〇万語の日本語を消化しようとしたように見えます。しかも覚えた単語をそのままは使わない。大江さんには『万延(まんえん)元年のフットボール』とか『芋むしり仔(こ)撃ち』とか、普通にはない単語の組み合わせがあるでしょう。それは単語そのものではなくて、単語の組み合わせ方において新しくしようとしたのでしょう。(引用終止)

たいへん示唆に富む記述で、英語の勉強にもそのまま通じることだと思っています。

追記:ケンブリッジ大学出版局が出している『Basic Vocabulary in Use』の日本語訳が出版されました。その帯に玉川大学教授・佐藤久美子さんの推薦文があります。

その冒頭部分(省略・太字k.y.)に「赤ちゃんは10ヶ月くらいから単語を獲得し始め、英語を母体とする幼児の場合、5歳までにおよそ3000語、13歳までに20000語が使えるようになると言われています...」という指摘があります。

しっかり銘記しておきたい事実ですね。

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絶対必要な英単語6000語 (46/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

806 carpet

807 carriage

808 carrot

809 carry

810 cart

811 carton

812 cartoon

813 cartridge

814 carve

815 case

816 cash

817 cashier

818 cassette

819 cast

820 castle

821 casual

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① I won't give the game away.

私が手の内を明かすことはない。

② I know she likes him because her face when I said he'd be there really gave her away.

私が「彼はそこにいる」と言ったときの彼女のあの表情からして、「彼が好きなんだな」と分かる

give someone away → to show someone's secret feelings

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リンカーンの演説(5)

「英語と格闘」さんから、「リンカーンの演説(3)」にコメントをいただきました。

リンカーンの演説の government of the people, by the people についてはいくつかの異なる見解がありますので、まだしばらくは他の方からのコメントも待ち、あとでみなさんと共に検討したいと思っています。

私は自分の主張が正しいと考えています。しかし、もし私の解釈がまちがっていたら、訂正しなければなりません。

どんどんコメントくださいますようお願いします。

さて、リンカーンの演説(4)で、リンカーンの演説を薬袋氏が誤解した理由のひとつとして下記の点を指摘しました。

 「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンの動詞 ( リンカーンの演説の場合は govern )は「他動詞」ではなく「自動詞」であることに気づいていなかったこと

なぜか?

リンカーンの演説以外でも 動詞派生名詞 of B, by B, ( for B ) のパターンの例文をピックアップして薬袋氏のように解釈すると実に奇妙な意味になるものばかりだったからです

そのいくつかの例はすでに示しておきました。

そして、「動詞派生名詞 of B, by B, ( for B ) のパターン」を持つ名詞構文の意味を ― 文脈の中ですなおにまたは自然に ― 解釈すると、その「動詞派生名詞」は例外なく自動詞であると断定できました。

自動詞であるから「目的語」を持つことは不可能であり、したがって、「動詞派生名詞 of B」のBを目的語として解釈すればとんでもなく奇妙な意味になることは当然なわけです。

「動詞派生名詞 of B, by B, ( for B ) のパターン」の「動詞派生名詞」は例外なく自動詞であるという視点は、たぶん、私独自のものですから、批判があれば大歓迎です。実例をあげて論破してください。

そこで、もうひとつ、名詞構文:

Love of God, by God

これも実際にある表現ですが、どこから見ても、「神の(人に対する)神ながらの愛=神が神ながらに(人を)愛すること」という意味です。

(神ながらに=神のやり方で)

神が神を愛すること」という解釈などナンセンス。関西弁で言えば「そんなあほな!」ということになります。

love は他動詞にも自動詞にもなりますが、これは「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンですから、自動詞です。

(人に対する)とか(人を)というのは当然のことであえて言う必要もないことですが、便宜上挿入しておきました。

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リンカーンの演説(4)

リンカーンの演説(3)に引用文を書き加えましたので再度読んでください。

さて、リンカーンの演説(3)で述べた ① 構文 の話を続けます。

薬袋善郎氏はなぜ、『「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンで、of ~が「意味上の目的語」を示し、by ~が「意味上の主語」を示す』という間違った結論を出してしまったのか

理由はふたつあります。

 「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンの動詞 ( リンカーンの演説の場合は govern )は「他動詞」ではなく「自動詞」であることに気づいていなかったこと

 この演説の歴史的意味をまったく考慮しなかったこと

2 についてはあとで言及しますから、当面は1 についてのみ検討します。

薬袋善郎氏は、おそらく、「govern は他動詞である」と無意識に決め付けていたのだと思われます。他動詞の名詞構文であれば当然薬袋善郎氏の構文解釈が正しくなります

たとえば:

「employment of young people は「若者雇用すること」という意味になります。employ は 他動詞だからです。

ところが:

the arrival of the President は「大統領到着」=「大統領到着すること」という意味になります。

注意しなければいけないのは、同じ動詞が他動詞になったり自動詞になったりする場合です。

実は govern は他動詞になったり自動詞になったりします。薬袋善郎氏はひょっとしたらそれを知らなかったのかもしれません。

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絶対必要な英単語6000語 (45/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

789 captain

790 captive

791 capture

792 car

793 caravan

794 carbon

795 carcass

796 card

797 cardboard

798 cardinal

799 care

800 career

801 caress

802 caretaker

803 careworn

804 cargo

805 carpenter

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① They had been drinking all night and were stewed to the gills.

彼らは飲み明かしてベロンベロンに酔っていた

② The restaurant was packed to the gills.

レストランはいっぱいに混んでいた。

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なぜ、ボキャビルをするのか?(続)

なぜ、数万語の語彙が必要なのか?

私は、いろいろなものを読むのが好きで、もちろんいちいち辞書を引かずに気楽に読みたい。

たとえば the Newyorker を楽しんで読みたいし、そのためには5~10万語の語彙が必要になる。

そんな趣旨のことを、「なぜ、ボキャビルをするのか?」で書きました。

国語学の大野晋先生は、自著『日本語練習長(岩波新書)』の第1章「単語に敏感になろう」で、数万語の語彙が必要な理由を次のように述べておられます(省略・太字はk.y.)。

(引用開始)語彙が多いとか少ないとかいうけれど、人間はどのくらいの言葉を使うものなのか。
 例えば新聞や雑誌に使われている単語は、年間およそ三万語といわれています。しかし、その五十~六十パーセントは、年間の使用度数1です。つまり、半分の単語は新聞・雑誌で一年に二度とお目にかかることがない...
 生活していく上で間に合うという数でいえば、三千語あれば間に合う。だいたいは生きていられる。これが、いわゆる基本語です。では、三千語知っていればいいか。言語生活がよく営めるには、三千語では間に合わない。三万から五万の単語の約半分は、実のところは新聞でも一年に一度しか使われない。一生に一度しかお目にかからないかもしれない。しかし、一年に一度、一生に一度しか出会わないような単語が、ここというときに適切に使えるかどうか。使えて初めて、よい言語生活が営めるのです。そこが大事です。語彙を七万も十万ももっていたって使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語を蓄えていること。
 例えば「味」についていえば、「味得する」という単語があります。これは確かに使用度数は少ない。今やもう、ほとんど使わなくなっているけれど、なにかの時に「それが味得できた」と使うことでピタッと決まることがある。「深い、かすかな味わいが分かった」では、文章の調子、文体としてだめなときがある。文章を書くには、一度使った単語や言い回しを二度繰り返さないという文章上の美意識がある。それに触れる。何か、別の言い回しが必要になる。そのとき、その書き手がどれだけ語彙をもっているかが問題になる。類語辞典が役立つのはそういうときです。
 なんでもかんでもむずかしい言葉をたくさん覚える必要があるといっているのではありません。そのときどきに、ピタッと合う、あるいは美しい表現ができるかどうか。それが問題です。それが言語の能力があるということです。歌人や小説家が辞書を読んで単語を覚えようとしたのは、そういうときに備えたいからです。だから、読み手もその細かい心づかいにつきあうだけの感度をそなえていなくてはいい読者といえません。(引用終止)

いい文章ですね!

読み手の側にたって、ある単語ひとつが分からないためにその節全体が分からなくなることもめずらしくありません。出現頻度の問題ではないのです。

「語彙力=言語能力ではない」という人たちに読んでほしいと思います。

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リンカーンの演説(3)

government of the people, by the people, for the people

このリンカーンの言葉 ― リンカーが創作したものではなくもっと古くからある言葉ですが ― の意味を取り違えている原因は2つあると思います。

それは、① 構文と ② 歴史的な背景 の誤解です。

まず、① 構文から検討します。

予備校講師・薬袋善郎氏は、自著『学校で教えてくれない英文法』(研究社)で次のように主張します。

『「government」 は、述語動詞 govern を名詞形に変えることによって名詞化したものであり、その意味は「政府」ではなく 「govern すること=支配すること」の意味である。

つまり、リンカーンの言葉は述語動詞 govern を名詞形に変えることによって文を名詞化した「名詞構文」であり、「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンで、of ~が「意味上の目的語」を示し、by ~が「意味上の主語」を示す。

だからリンカーンの言葉の本当の意味は「人民を、人民が、人民のために統治すること」である』

ところが、「動詞派生名詞 of ~ by ...」というパターンが使われるとき、of ~が「意味上の目的語」を示し、by ~が「意味上の主語」を示すことはなく、of ~が「意味上の主語」を示し、by ~が「手段など」を示すというのが実態です。

薬袋善郎氏(だけではなくリンカーンの言葉を誤解するひとたち)は、その実態を無視して、この構文のパターンが表す意味を誤解してしまったわけです。

次の記事を読んでください( http://www.tribuneindia.com/2003/20030326/mailbag.htm より)。太字はk.y.

(引用開始)Lincoln & Bush

Mr Hari Jaisingh has rightly averred that a war against the “evil forces” is sometimes necessary, otherwise arrogant Kauravas, power drunk Adolf Hitlers and oppressive anti-people rulers have gone down in history as killers of humanity and civilisation.

The USA produced Abrahim Lincoln who defined democracy as a government of the people, by the people and for the people. But now President Bush redefines American democracy as the government of Bush, by Bush and for Bush. His obsession to capture Osama bin Laden, alive or dead, and now his deadly aim to eliminate President Saddam Hussein at any cost has threatened world peace.
(引用終止)

薬袋善郎氏の説をあてはめて訳すと、the government of Bush, by Bush and for Bush の意味は「ブッシュを、ブッシュが、ブッシュのために統治すること」になります。

これは明らかにばかげています。

みなさんは、どう思いますか? コメントしてください。

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市橋敬三氏の辞書に対する怨念(おんねん)!

笠島氏は、先に「語彙数4~5万語の辞書」で言及したように、「アンカー英和辞典」をフルに活用してジョージタウン大学の博士課程を卒業したと語っています。

他方、市橋敬三氏は、最近の著書『アメリカ英語ビジネス会話辞典』で痛烈な辞書批判を展開しています。

以下に引用します。省略・太字はk.y.。

(引用開始)...筆者は高校生のとき単語は一語の単語で覚えても意味はなく、辞典の中に出ている例文の中で覚えるべきだと英語の先生に強く勧められた。以来辞典を引くといつも必ず各単語の例文を算数の九九と同様、すらすら口について出てくるまで各文を何度も朗読した。辞書の執筆陣は一流大学の高名な教授たちだったので全幅の信頼を置いていた。誤りがあるとは微塵も考えなかった。ところが、後にアメリカ留学し、レポートを提出したところ全く使われていない Japanese English や、ある小説家の独特な表現の例文をたくさん覚えこんでいることを教授たちに指摘された。筆者はこのとき味わった挫折感、失望は長年経った今でも、つい先日のようにはっきりと覚えている。まさに地面にたたきつけられた、言葉では言い尽くせない苦い、苦い、苦い経験であった。
 問題なのは筆者が初めて留学してから何十年も経っていながら辞典が旧態依然の状態であることである...(引用終止)

大津氏が、私が『ショッキングな「まえがき」』で言及したように、英語不可知論者の典型だとすれば、市橋氏は日本の「英語辞典不信論者」の典型と言えるでしょう。

「言葉では言い尽くせない苦い、苦い、苦い経験であった」という表現には、文字通りの怨念が感じられます。

私は、実は、十数年前から市橋氏の熱心なファンです。新たな著書が出るたびに購入して勉強させてもらっています。

市橋氏の著書は、英語の各表現の微妙なニュアンスや普通の辞書だけでは把握できない用法などの指摘が多くあって、他の辞書の内容を補足するうえでたいへん貴重なものです。いつも、感謝しています。

また、「各単語の例文を算数の九九と同様、すらすら口について出てくるまで各文を何度も朗読」という方法は市橋氏の一貫した主張であり私も全く異論はありません。氏の各著書はその方法を活かせるような編集になっています。

しかし、市橋氏の「猛烈な辞書批判」にそのまま同意するわけではありません。ここ数年の辞書の進歩は、常に述べていますように、すばらしいものです。

市橋氏が何十年も前に利用された辞書とは ― 旧態依然だと言われますが ― さまがわりです。あまり改良されていない辞書も確かにありますが、氏が各著書で指摘されているような欠点はどんどん修正されてきていて、十分信頼できるレヴェルに達している辞書もあります。

進化を遂げた辞書は、今や、最高に信頼できる参考書です。

だからこそ、「辞書暗記論」を展開しているわけです。

ただし、できれば最初から「英和」と「英英」を併用したり、できるだけ早い時期に「英英主体」に転換することは大事だと思います。氏の指摘される「例文」は「英英」のほうがはるかにおもしろいですし、「英英」を読むこと自体が英語を読むことでもあり、学習上より有利な条件が整うことは今まで述べてきた通りです。

+市橋氏のすばらしい著書 ― なかでも『アメリカ英語表現辞典』 ― を座右におくことは実に心強いことです。市橋氏は実用アメリカ英語の権威です。

ひとつ、市橋氏の猛烈な批判から逆にわかるのは、氏がいかに熱心に「辞書を暗記」して勉強したかという点です。激しい怨念の裏には激しい愛着があったわけです。

氏の英語のバックボーンになったのもおそらく辞書ではないでしょうか?

だから、今度は ― 怨念を昇華(しょうか)して ― 自分で「独自の辞書」を書いておられるのだと思います。

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リンカーンの演説(2)

日本国憲法とリンカーンのことば

日本国憲法前文に「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである」という一節があります。

これは明らかに民主主義の理念を謳(うた)ったものです。

とくに、「(A)その(=国政の)権威は国民に由来し、(B)その権力は国民の代表者がこれを行使し、(C)その福利は国民がこれを享受する」という部分が重要です。

これはまさしく、リンカーンの演説「(A)人民の、(B)人民による、(C)人民のための政治」に対応する文言です。

端的に言えば Democracy means (or is) ‘the government of the people’. なのです。

そして、government の同意語は rule ですから、‘the rule of the people’ と言い換えることができます。対極的な例をあげれば ‘the rule of the dictator(独裁者の支配=独裁者が支配すること)’です。

民主主義とは、ずばり、‘the government (or rule) of the people’ です。これだけでも十分意味が通じます。

つまり「人民を支配することではなく、「人民が支配すること(システム)」が民主主義なのです。by the people は具体的には選挙制度のことですし、for the people は当然受益者を示す表現です。

リンカーンは、たった2分間程度だったスピーチを、『人民の、人民による、人民のための政治を滅びさせてはなりません』 という、レトリック豊かなしかも実に具体的なイメージのわく言葉で締めくくったのです。

リンカーンの「政治 人民の… ( government of ... ) 」という言葉を聴いて「人民を支配すること」なんて解釈した聴衆がひとりでもいたとはとても考えられませんね。

「人民の、人民による、人民のための政治!」 いい表現ですよ!


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絶対必要な英単語6000語 (44/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

768 canal

769 cancel

770 cancer

771 candidate

772 candle

773 candy

774 cane

775 cannon

776 cannot

777 canoe

778 can't

779 canvas

780 canyon

781 cap

782 capable

783 capacity

784 cape

785 capital ( 1 )

786 capital ( 2 )

787 Capitol

788 capsule

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① His book moves from the general to the particular.

彼の本は総論から各論に進む。

② She took elocution lessons to try to make her accent sound more genteel.

彼女は、上流階級の訛(なま)りを身につけるためにことばのレッスンを受けた。

英国の元首相サッチャーも同じようなことをしましたね。

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絶対必要な英単語6000語 (43/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

754 calculate

755 calendar

756 calf

757 call

758 calm

759 calorie

760 calves

761 camel

762 camera

763 camp

764 campaign

765 campus

766 can ( 1)

767 can ( 2 )

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① Step on the gas !

もっと急げ!」 

the gas → 車のアクセルペダル

② Don't sit there gawking like that - give me a hand !

すわってボケーと見てないで、手伝えよ!

gawk → to look at someone or something in a stupid or rude way

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リンカーンの演説(1)

「government of the people, by the people, for the people」の解釈について、「人民の、人民による、人民のための政治」という正確にして美しい翻訳があるにもかかわらず、ここ数年奇妙な翻訳が出回っている。

それは、「人民を、人民が、人民のために支配すること」という解釈ないしは翻訳である。

この奇妙奇天烈な解釈を取り入れたきらいのある英和辞典は数冊あるが、研究社の「リーダーズ英和辞典」もそのひとつである。

いわく、「人民による、人民のための人民統治」。

人民統治という表現は「人民を統治すること」という意味であろう。

for はだれにも異論はないので、of と by に注目する。

(A)「人民の、人民による、人民のための政治」という解釈の場合、構文は:

① government of the people の of は主格 / 所有格で the people は govern の主語 / government の所有者になる

② by the people は、「人民による」という意味で、具体的には「人民による選挙」を示す

(B)「人民を、人民が、人民のために支配すること」という解釈の場合、構文は:

③ government of the people の of は目的格で the people は govern の(主語ではなく)目的語になる

④ by the people の by は the people が govern 主語であることを示す

ということになる。


(B)の解釈の奇妙さは、次の各記事(文脈例)を読めば明らかであろう。

文脈例(1)http://www.tribuneindia.com/2003/20030326/mailbag.htm

Lincoln & Bush

The USA produced Abrahim Lincoln who defined democracy as a government of the people, by the people and for the people. But now President Bush redefines American democracy as the government of Bush, by Bush and for Bush. His obsession to capture Osama bin Laden, alive or dead, and now his deadly aim to eliminate President Saddam Hussein at any cost has threatened world peace.

(翻訳:k.y.)米国が産んだエイブラハム・リンカーンは民主主義を ① 「人民の、人民による、人民のための政治」と定義した。ところが、今やブッシュ大統領はアメリカの民主主義の定義を改めて ②「ブッシュの、ブッシュによる、ブッシュのための政治」だとした。…

しかし、(B)の解釈に従うと、① は「人民を、人民が、人民のために統治すること」、② は「ブッシュを、ブッシュが、ブッシュのために統治すること」となり、まことに奇妙な結果になる。

文脈例(2)http://www.house.gov/duncan/floor106/fs_990520_land.html

It really boils down to whether we still have a government of, by, and for the people, or has it become one of, by, and for unelected bureaucrats and elitists who want to control other people's land.

(翻訳:k.y.)つまるところ、依然として ③「人民の ( of )、人民による ( by )、人民のための ( for ) 政治」なのか、あるいは、④「選挙で選ばれたのではない官僚とエリートの ( of ) ― 他人の土地を支配したいがための ― 官僚とエリートによる( by )、官僚とエリートのための( for ) 政治」なのかということになる。

しかし、(B)の解釈に従うと、③ は「人民が ( by )、人民を(of)、人民のために ( for) 統治すること」、④ は「選挙で選ばれたのではない官僚とエリートが ( by ) ― 他人の土地を支配したいがために ― 官僚とエリートを( of )、官僚とエリートのために ( for) 統治すること」となり、まことに奇妙な結果になる。

以下、英文のみを記す。

文脈例(3)http://www.autobuyology.org/demdir.pdf

... representative democratic government has been thwarted by special self-interests, and government of, by, and for all of the people has been turned into a government of, by, and for a relative few expatriate corporations and loopholed individuals.

文脈例(4)http://truthout.org/docs_01/0070_Daschle.CamF.htm

Ours is a government "of the people, by the people, and for the people." It is not a government of, by, and for some of the people. This bill will help put the reins of government back into the hands of all of the people.

みなさんも一緒に考えてみてください。


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語彙数4~5万語の辞書

笠島準一さんはその著書『英語辞典を使いこなす』で、米国留学中に使った辞書について興味深いことを書いておられる。

笠島さんは、上智大学で英語学科を卒業したあと同大学の大学院修士課程で応用言語学を専攻した。その間、中高生に英語を教えていたため、基礎j的な学習辞典が必要になって見出し語が4万2000語の『アンカー英和辞典』を入手。それまで使った辞書の中で最も語彙数の少ない辞書だったらしい。

その後、ワシントンDCにあるジョージタウン大学の博士課程に入学。トランクに入れて持っていった辞書は次の3冊。

① 『新ポケット英和辞典』  語彙数7万5000語

② 『アンカー英和辞典』   語彙数4万2000語

③ 『新英和活用大辞典』  

それで、大学院留学中に、専門文献を読んだり博士論文を書いたりするために最もよく利用した辞書は、②であったという。ぐんと利用率の低かったのが③、①はほとんど使わなかった。

笠島さんの高校時代に最もよく利用したのが ① 、大学時代は ④ 『研究者新英和中辞典(語彙数5万6000語)』、留学の博士課程は ②。

つまり、高校→大学→留学と学ぶレヴェルがアップするにつれて利用する辞書の語彙数が少なくなっていった。

笠島さんの説明によると理由は3つ。

1 単語の意味を推測する力がついたこと。 もし、『アンカー』をひいて見つからなくても、4万語レヴェル以上の単語など知らなくてもよいと平然としていたらしい。

(k.y. 注: 4~5万語の語彙力が蓄積されたからでしょう。これに専門用語が+されたら、研究生活に関する限り、辞書を引く必要はほとんどない) 

2 専門用語を覚え、論理の展開法にも慣れ、内容の把握がどんどん容易になった。

3 留学中は、英和辞典を読むためより書くために利用することが多くなった。書く時は難語は不要であるし、non-native speaker としては避けたほうがいい。そうなると高校生用の英和辞典が適切である。

(k.y. 注: 私は、インタースクールの翻訳科のクラスで、米人ライターに「大きな辞書にしかない語彙は使わない方がいい」というアドヴァイスを受けた。笠島さんのことばで思い出した) 

以上、私が最も注目していたのは、実は、4~5万語という語彙の数でした。

見出し語が4万2000語(総収録語彙数は7万前後)の辞書が頭に格納されると、ほとんど辞書を引く必要はなくなるという点に関心があったのです。

笠島さんの英語の認識語彙数が日本語の認識語彙数の5~6万語に匹敵する程度になったとき、もはや未知語に出会っても平然としていられたという事実をおもしろく感じたわけです。

笠島さんは、猛烈な勉強をされたはずですから、その4~5万語の質も非常に高いと思います。

単語帳並みの語彙質ではもちろんないでしょう

追記: 笠島さんは、大学で教える立場になると学生のどんな質問にも答えなければならず、『研究者新英和大辞典(語彙数は20万語を超える)』が手放せない由。

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ショッキングな「まえがき」

1993年、英語習得に関心のある人たちを驚愕させた人がいた。

知る人ぞ知るかの「まえがき」を書いた人である。

その人は、岩波新書『英語の感覚(上・下)』の著者、大津栄一郎。

「まえがき」とは『英語の感覚(上・)』の「まえがき」のことである。

以下に前半部分を引用する。太字はk.y.。

(引用開始) まえがき ― 暗記と反復練習を超えて

1983年4月から1年間、いわゆる留学ということで、ボストン市の隣り、ケンブリッジ市のハーヴァード大学に滞在した。だが1年たっても英語はうまくならなかった。教授と学生たちがくつろいで話しているときなど、ひと言も分からなかったし、いつまでたっても英語で話すのが楽になることはなかった。それに半年たった頃には、結局この程度のままで終わるということが、残念ながらなんとなく分かってしまった。
 半年で先が見えたということが、実はこの本を書かせることになったと言うことができる。
 始めのうちは、50歳をすぎて初めての留学だからとか、わずか1年の留学だからとか考えて、それが当然だと思おうとした。だが、これが1年の留学でなくて2年の留学ならうまくなれるだろうかと自問してみても、自信はなかった。ではもっと若いときに、たとえば20歳代に留学していたなら、英語がうまくなれただろうかと自問したが、それでも自信はなかった。小学生の頃にアメリカに来たら相当うまくなれただろうという気はしたが、それでは、日本語が犠牲になってしまうだろう。だから英語を自由に聞いたり話したりというのは、私には所詮無理なことだったのだ、結局私には才能がないのだ、と思おうとした。
 だが考えてみると、12歳で旧制の中学で英語を始めて教わったときから数えると、その当時までに、実に40年間英語にたずさわっていた。大学では教養学科という英語を読むのを目的にしていたような学科に席を置いたし、卒業してからは高校や大学で英語を教え、頼まれれば英語の小説の翻訳もしてきた。学生時代はともかく、卒業してからは日本でいちばん英語の辞書を引いて暮らしてきた人間のひとりだったわけである。その私が1年間アメリカに滞在しても満足に英語を習得できないとすると、だれができるだろうと思わざるを得なかった
 そう思って、周囲を眺めると、日本人は大勢いたが、英語がうまいといえる人はひとりもいなかった。日本人は女性が男性よりうまく英語を話すというのがアメリカ人の間での定評だったが、その女性も当たり障りのない社交的な会話が上手なだけで、英語を正確に聞いたり、自由に意見を言ったりする人はいなかった。そうなると、自分が英語がうまくなれないのを自分の個人的な素質の問題にするわけにいかなかった。それからは、「日本人はなぜ英語が下手なのか」ということが頭から離れなくなってしまった。大げさだと思われるかもしれないが、それだけを考えて暮していたような気さえするのである。 私が考えたのはこういうことだった。いま日本ではブームといえるくらい英語教育が盛んだが、結局は暗記と反復練習を学習の基本的方法にしている。だが暗記や反復練習が効果をあげるのは、ある程度近い系統の言語の場合ではないだろうか。まったく異質な言語の場合は、譬えはあまりよくないが、暗記と反復練習だけでは木々を覚えるだけで、森全体は見えないのではないだろうか。それに木は無数にあるから、それを全部暗記するのはとうていできるはずはない...(引用終止)

これは「英語不可知論」の最たるもの。

私は英語可知論者だが、大津先生のような優れた方に大上段に不可知論を唱えられるとそれを完全に払拭することは難しくなる。

他方で、ドナルド・キーン氏、リービ・英雄氏、ピーター・フランクル氏、グレゴリー・クラー氏を含む日本を知悉した人たちの驚嘆すべき日本語がある。緒方貞子さんのことばは、日本語で聞いたのか英語で聞いたのか定かでなくなるほど日英両語に質的隔壁を感じさせない自然さがあり、見事に緒方流に統一されている。

サッカーのトルシエ前監督の通訳を務めた人の日本語もすばらしい。

マーク・ピーターセン氏は、日本人は、英語がよくできる人も多いのに、どうして「日本人はなぜ英語が下手なのか」という議論ばかりするのかと問いかけている。

とまれ、大津先生の日英語論は、私にはあまりにも深遠で、ひとつの形而上学のように響く。

みなさんは、いかがですか?

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絶対必要な英単語6000語 (42/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

738 by

739 bypass

740 by-product

741 cab

742 cabbage

743 cabin

744 cabinet

745 cable

746 cactus

747 cafe

748 cafeteria

749 cage

750 cagey

751 cake

752 calamity

753 calcium

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① "She's a very funny woman." "Funny ha-ha or funny peculiar ?"

「彼女はおもしろい人だよ」 「おもしろいのそれとも変わってるの?」 (イギリス英語)

② If you try any funny business you'll be sorry.

ずるいことをしたら後悔するよ。

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単語の勉強やめますか、それとも英語やめますか

この長崎外語短大のまっとうな主張をぜひ読んでください → http://www.nagasaki-gaigo.ac.jp/ncfl/yoshi/vocabulary.htm

冒頭に『英語を熟達した人は、単語の意味が分からなくとも、周囲の単語から推測することが出来るから大丈夫だとアドバイスすることがありますが、そのアドバイスは「周囲の単語の意味」も分からない初学者には全く意味がありません』と書いてあります。

「初学者」ということばを見て、私は初学者ではないからと思うのは早計です。

ネイティヴの常識語彙数は5万語以上です。日本人の日本語の語彙数も5万語以上です。ところが、英語の語彙数はせいぜい1万語です。

たいへん甘く見ても5:1(日本人の1万語は幅が極めて狭い)の語彙力であることを常に念頭に入れてボキャビルに励まないと、「周囲の単語から推測することが出来から大丈夫だ」というアドバイスするひと(この人の英語の語彙もせいぜい1万語)のことばを真に受けてしまっては、生涯レヴェルアップできないまま過ごすことになります。

日本語を読む時は5万語以上の語彙を基盤にしていることを忘れて、「日本語でも同じでしょう。いちいち辞書を引きますか? 推測して読んでいるでしょう。英語もそれでいいのです」などという暴論を吐くひとがたくさんおられます。

「ボキャ貧」の自覚こそ必要なのに、逆の主張が大勢を占めています。

その結果「読めたつもりになる」人も少なくありません。まったくの勘違い、とんでもないまちがい、文字通りの創作(=もとの英文とはかけ離れた意味の創出)をしながら、「語彙力は言語能力ではない」とまじめに説く人がいます。

他方、構文及び音声のマスターを前提にすれば、5000~1万語でもほとんど大丈夫な場合もあります。

専門書を読んだりするときです。専門用語さえ理解すればそんなに語彙数は必要ではありません。

私の書いたものを見て次のようなコメントをくれた方がいました。

『私は語彙数は8000~1万語だと思うが、本を読むのに困難を感じたことがない。99パーセントは理解できる。たまにわからないことがあるのは語彙のためではなく構文である』(正確な記憶ではないので、万一間違っていればご寛恕願います)。

この方が例にあげていた書物は『Teach Yourself Psychology』という本でした。この本は専門書でもありません。入門書で心理学の基本をだれにもわかるように平易な語彙と構文を使って解説した書物です。ネイティヴであれば小学生でもわかる英語の水準です。構文も極めて平易です。

ちなみに、Encyclopedia Britannica は小学生も読んでいます。

また、専門書の場合も、専門用語を除いて1万語レヴェル以上の語彙が頻出することはありません。

つまり、入門書や専門書に関する限り、5000~1万語程度の一般語彙(専門文献の場合は+専門用語)があればさして支障は感じないでしょう。

しかし、一般のペーパーバックや雑誌になると事情は一変します。「5:1類推の世界」は瓦解します。

上智大学の渡部昇一先生は「英語学」の権威ですが、35歳前後(年齢はうろ覚えです)になるまでペーパーバックや雑誌はスラスラ読めなかったそうです。英語で専門書を読んだり論文を書いたりするのに何の不自由もないのに
小説や TIME は決して気楽には読めなかったそうです。

それで渡部先生はどうされたか?

せっせとボキャビルに励み、それまでの困難を克服されたそうです。

「外国語の5:1の壁」は、どんな人(人種を問わず)にとっても、厚い壁なのかもしれません。

社会人になってしまったら、時間がないからです。

解決法は?

「アンチ・バベルの塔」の建設に10~15年費やせばどうでしょう? そうしたら、「5万の壁突破」も不可能ではないと思います。その間に5万語を頭に格納し、CPU を飛躍的に強化する。リスニング能力も当然飛躍する!

今、20歳の人なら30~35歳。 30歳の人なら40~45歳。 40歳の人なら50~55歳(それでも定年前!)。 

これを半分に短縮できる人も少なくない。

やってみる価値大いにありだと思うのですが、いかがでしょう?

追記:英語とは無関係の話で恐縮ですが「語彙の壁」の話をしていていつも念頭にあるのは「株式銘柄の上下価格の壁」です。たとえば、「イー・アクセス」という銘柄にはここしばらく11万円という「鉄壁」があって大量の売り玉が上昇を阻止しています。ところが、この銘柄、下の壁がかなり底上げしてきています。今日当たりは11万円の売り玉もいつになく盛んに食って天井を押し破ろうとしています。最後の1分で10万9000円に押し戻されましたが最後まで買い方が攻めていました。英語で言えば「5000語の壁」ほどの強度しかありません。さて、明日には突破できるのか?!


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絶対必要な英単語6000語 (41/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

718 burial

719 burn

720 burrow

721 burst

722 bury

723 bus

724 bush

725 bushel

726 business

727 bust

728 bustle

729 busy

730 but

731 butcher

732 butt

733 butter

734 butterfly

735 button

736 buy

737 buzz

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① They think I'm an old fuddy-duddy because I don't approve of tattoos.

私は、刺青(いれずみ)をよしとしないので、古くさい人だと思われている。

② As a mayor, he has a lot of official functions to attend.

彼は、市長なので、公式行事が多い。

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正確な語彙力別英語能力

植田一三さんの「英語運用力」表は、ほぼ正確な水準を具体的に示していて見るたびにおもしろいと感じていますので、紹介します。

ご存知の方も多いでしょう。

植田さんはかなり正確に実態を把握していると思います。他の「単語帳作成者」とはレヴェルの異なる人であることは確かでしょう。

転写の労を省くために、こちら「英語達人への道 (Last Update 2004/2/14) どのくらいの時間をかけたら ...」 (http://www.geocities.jp/kinzo6/eigo01.html ) を利用させていただきましたのでご覧ください。

この表には RD ( Reader's Digest ) も登場しますが、RD は日常英作文力(=スピーキング力)を高めるにも適しています。

たとえば、こんな記事があります(RD December 2004)。太字k.y.。

(引用開始)Fighting for Respect
 It was a quiet, muggy day in what was then East Pakistan when Pakistani troops began raiding towns and villages in an attempt to quash the Bengali independence movement. Like many of her countrymen, Ferousi Priyabhashini had laid low since the bloodletting began in March 1971, but now she decided to flee.
 The 23-year-old raced from her job at a jute mill to her home in the south-western city of Khulna where she thought she’d be safe. Priyabhashini later returned to the mill only to have her manager turn her over to a Pakistani officer, and she was held for nine months in nearby Jessore.
 Like thousands of other Bangladeshi women, she was repeatedly raped and abused by her captors. Priyabhashini was released in December 1971 when the war ended and Bangladesh became an independent state. But in many ways her suffering was just beginning.
 For three decades, living within the confines of conservative Bangladeshi society, she battled with the stigma and the guilt of what had happened to her.
 Finally she decided enough was enough. “I asked myself if I was at fault, and I realized that after being captured I had two choices: either give in to the soldiers’ lust or be killed. I opted to live and that isn’t a crime,” says Priyabhashini.
 Against the wishes of her eldest daughter and younger sister, Priyabhashini agreed to tell human rights activist and writer Shariar Kabir what happened to her and the other “Birangana” – Bangladesh’s “comfort women.” His book, Tormenting ’71, shocked Bangladeshis when it was published in November 1999.
  “I have been accepted and honoured since the book’s launch,” says Priyabhashini. She has also convinced seven other Birangana to openly discuss their experiences and live with pride as “freedom fighters.” Many more have secretly confided in her about their suffering.
 An artist, Priyabhashini sculpts driftwood and other castoffs to express her memories of 1971 and help other women come to grips with their feelings. “There is nothing to be ashamed about,” she tells the women, many of whom are from Bangladesh’s upper classes, who seek her out for counseling.
 Today she works with human rights groups like Ain O Salish Kendra to help victims of the war recover their self-respect and peace of mind. But she knows there is much work to be done to secure not only the victims’ place in society but also rights for all women in Bangladesh. “I’m a proud witness of the war, but I think the war is yet to end for Bangladeshi women.” (引用終止)

上記太字の箇所が「自分では書けない表現」だと仮定すると、その部分を繰り返し音読するなり「アンチ・バベルの塔式表現集」に転記するなりして覚えていけば作文力は確実に強化されます。

あなたの脳裏には、パキスタンの兵士に虐待される女性たちの悲惨な物語(=コンテクスト)を背景に、今まで使えなかった表現が刻まれていくことでしょう。

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斉藤兆史さんはこんなことを語っている

斎藤さんは「英語達人列伝」の著者です。

ASAHI WEEKLY に「英語達人に学ぶ」というコラム(http://www.asahi.com/english/weekly/column/pro.html)を執筆されていますが、そこに次のような記述がありました。太字はk.y.

(引用開始)●辞書検索と単語帳作り●

 辞書の引き方と言っても、別にこむずかしい作法があるわけでなし、知らない単語が出てくるたびにその発音や意味を確認していけばいいだけである。ただし、最近は英語辞書の多くが電子化され、電子辞書や CD-ROM という形で販売されているので、辞書の引き方にも多少工夫の余地ができてきた。

 私自身はそもそもアナログ・アナクロ人間であり、辞書の記載についてはどの位置にどんな風に書かれていたかということを視覚的に覚える質(たち)なので、携帯する場合は別として、机に向かっての本格的な英語学習には本型の辞書のほうが適しているような気がするが、人によっては電子化された辞書のほうが使いやすいかもしれない。自分にとって使いやすいものを選んでいただければいいと思う。

 ひたすら辞書をひきながら文章を精読するだけでも十分に読解力は養われるが、さらに語彙 (ごい) 力を高めるために、単語帳を作ることをお勧めする。単語帳といっても、小さな紙片を金(かね)の輪で綴(と)じた程度の単語カードでは駄目だ。やはり普通のノートを用意していただきたい。そこに辞書の記載中の必要事項を3~6行程度で書いていく。

 ただ辞書の内容を書き写して何になるのかと思われるかもしれないが、この作業には重要な意味がある。すなわち、でき上がった単語帳は、いわば自分が覚えそこなっていた単語を集めたものだ。それを何度も読み返し、覚えた単語に確認印をつけていく。もちろん、一度覚えたと思っても、単語の意味などそうそう頭のなかにきちんと残るものではない。たいがいの場合は、片っ端から忘れていく。そうしたら、また同じ単語、まったく同じ語義を改めて単語帳に書き記せばいい。そのうちに体が覚える。ぜひ実践していただきたい。 (引用終止)

以上、辞書を転写するという意味では、「アンチ・バベルの塔」とそっくり同じです。

異なる点は「そうしたら、また同じ単語、まったく同じ語義を改めて単語帳に書き記せばいい」の部分ですが、これは無駄でしょう。

「アンチ・バベルの塔主」は、この部分を「コントロールされた復習」として塔の一部にビルト・インし、同じ項目を再度・再再度転写するやり方は取っていません。そんなことをする時間はありません。復習に当てた方がはるかに効率的でしょう! 

また、ノートの単語帳よりも、情報カード(ノートに匹敵するスペースは十分ある)のほうが、復習をビルト・インすることを考えれば、格段に優れています。数千語の未知語彙が集積されてくるとノート式と情報カード式の優劣がはっきりしてきます。体験しないとなかなか理解できないのが残念です。着脱自在の情報カード方式は復習に最適なのです。ユニット方式だからです。立体的だからです。

再三述べていますように学習用英和辞典や学習用英英辞典に無駄な記述はありませんから、知らない語彙の意味・例文などを「無駄のない辞書」から転写したあとは復習をうまく組み入れて記憶の定着を図ればいいのです。無駄を懸念する時間が無駄です

日本語ならわかる語彙はあなたの語彙です。その英語ヴァージョンを覚えても無駄な知識ではなくあなたをバイリングアルに仕立てる必須のプロセスです。

だから、もし日本語でもわからない語彙が学習用英和辞典や学習用英英辞典にあるならその語彙を記憶対象からはずしてもかまわないかもしれません。

しかし、「私」はそんなことはしません。すべて、記憶すべき語彙(常識語彙)だからです。

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なぜ英語がわからないのか?

なぜ、しゃべれないのか? なぜ、聞いてわからないのか? なぜ、読めないのか? なぜ書けないのか?

答えは単純です。英語を知らないだけのことです。

① 発音・アクセント・抑揚・リズムを知らない → 訓練すればいい → 訓練手段はふんだんにある

② 構文を知らない → 勉強すればいい → 参考書はふんだんにある

③ 幅広い超基本語彙の意味用法をほんの1部しか知らない → 辞書で習得すればいい → すばらしい辞書がある

④ 十分な語彙を知らない → 辞書で習得すればいい → すばらしい辞書がある

⑤ 自分の好みのスタイル(文体)を知らない → 本を読めばいい → いっぱい読んで模索すればいい → 転写して模倣から出発すればいい → 模倣を気にする必要はない(個性は自ずと現れる)

それであなたはどの程度できるんですか?とは聞かぬが花です。もちろん、知らないことは山ほどあります。

ただ、私は英語に関して不可知論者ではありません。①から⑤まですべて知ることができると考えています。可知論者です。

母国語の習得に比較して違うのは時間だけでしょう。勉強する時間、経験する時間だけでしょう。

子供だから有利だとか大人だから不利だとも思いません

子供が、外国語の習得に関して、有利な点がひとつあります。専門家の意見も一致しています。それは、①の音声です。

しかし、音声がそんなに重要だとは考えません。世界には英語を駆使して活躍している人はいっぱいいます。そして、その中にはお国なまりのひどい人もめずらしくありません。そんなことはたいしたことではありません。

逆に大人の方が有利なこともいっぱいあります。時間だけが問題です。

また、書く英語には厳然と「標準英語」があります。まったくお国なまりのない英語です。

「標準英語」を押し付けるのは差別につながるとか言う人もいます。

現実はどうか? いかなるひとも「標準英語」を無視できません。いわんや、出世したい人、学位論文を書きたい人、誤解を防ぐ英語を書きたい人は「標準英語」に殺到します。強制しなくても懸命になって「標準英語」を勉強します。ネイティヴでも同じです。

標準英語は完璧に知ることが可能です。私はそう信じています。国籍のない英語だから、標準文法に沿う英語だからです。

非標準英語はどうするのか? 時間の余裕に応じて必要に応じて習得すればいいでしょう。

わからないのは、知り得ることを知らないだけのことです。謎でもなんでもありません。

時間? なければ仕方がありません。

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絶対必要な英単語6000語 (40/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

701 bulb

702 bulge

703 bulk

704 bull

705 bull's eye

706 bullet

707 bulletin

708 bully

709 bulwark

710 bump

711 bun

712 bunch

713 bundle

714 bungalow

715 burden

716 bureau

717 burglar

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① a full-blooded Maori

純血のマオリ族

② a full-blooded Liverpool supporter

生粋のリヴァプールサポーター

Liverpool = Liverpool Football Club

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絶対必要な英単語6000語 (39/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

682 brown

683 bruise

684 brunette

685 brush ( 1 )

686 brush ( 2 )

687 brute

688 bubble

689 buck

690 bucket

691 buckle

692 bud

693 budget

694 buffalo

695 buffet ( 1 )

696 buffet ( 2 )

697 bug

698 bugle

699 build

700 building

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① There was a fresh fall of snow during the night.

夜に新雪があった。

② I felt wonderfully clean and fresh after my shower.

シャワーのあと実にさっぱりした

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アーサー・ビナード氏(38歳)―翻訳は究極の読書―

日本語学習・翻訳・読書読頁 / 読語

このアメリカ人も徹底して独自の方法で日本語を習得している。

言語習得に一般論はない

一般論=模倣からスタートして独自の方法を見出し、それを窮めることが成功に直結する。

たとえ同じ方法に見えても、真剣であれば、個性はおのずと色濃く現出する。あるいは、あらゆる個性のベースに模倣があるとも言える。独創性は突然現れるものではない。無から生じることはない。モーツアルトは模倣の天才であった。必要なのは没頭である。

本題に入る。日本語詩人・アーサー・ビナード氏の日本語歴である。まず、引用 ― 季刊誌『考える人2004年冬号』より ― から始める。省略・太字・(ふりがな)はk.y.。

(引用開始)...九十年の六月、日本にやってきて間もないころから、家の近所の池袋図書館に通い続けています。はじめはひらがなとカタカナしか読めなかったので、この《児童室》にいりびたって、日本の昔ばなしやいろいろな絵本を手当たり次第に読んでいた。
 ...日本にきてまだ一年くらいのころ、日本語学校の先生に小熊秀雄の『焼かれた魚』という童話を教わりました。生き物に共通する悲しみというものを、うまく掬(すく)いとって、秋刀魚(さんま)に託して語っている。その悲しみの深さと自然さに感銘をうけて、辞書と首っ引きで訳し始めた。物語に惚(ほ)れ込んで、何とか盗んで自分のものにしたいという気持ちで英語に訳しました。
 集中して読む、深く読む、さらに掘り下げて読むという作業が、翻訳なんじゃないかな。読んで、読み直して、自分が書いた文章と同じくらいまで徹底的にかかわって、異なる言葉でもういちど創作する。翻訳は究極の読書だと思います
 菅原克己の詩に初めて出合ったときも、自分のものにしたい衝動にかられた。「わだば菅原克己になる」(笑)。最初から、日本語でなにか詩のようなものが書けたらと思ってはいたんですが、菅原さんの詩の英訳と同時に、ぼくの日本語の試作もはじまった気がする。
 読みたい本はいっぱいあるんですけど、たくさん分量を読むよりは、じっくりと、ある一章、ある一ページ、一行を凝視していくタイプの読書ですね。へたをすると、読書というより「読頁」「読語」みたいになる。本当の名句には、一冊分の重みがあるでしょう。そんなふうだから、ぼく自身も小説ではなく詩を書いているのかな。どっちかといえば、ぼくの詩はかなり長めですけれど(笑)。
 でも、無駄なことばは使いたくないし、読みたくない。要らない言葉をそぐための包丁は、ユーモアだと思う。『ひょっこりひょうたん島』という作品はとても饒舌(じょうぜつ)だけれど、むだな言葉は一切ない。『ひょっこり』は最高の日本語教室でもあります。啄木の歌がガバチョ流に生まれ変わったり、四文字熟語も漢詩も平気でとびだして、日本語を謳歌(おうか)している。子供のころ、デトロイトのTVで「ウルトラマン」はよくみてたんです。でも三十を前にして初めてトラヒゲを知り、なんだか恵まれない子供時代をすごしたなあ、と思いました(笑)。(引用終止)

アーサー・ビナード氏の場合、模倣はつまり翻訳(=究極の精読)であり、それを徹底的に窮めて日本語を習得しながら独自の境地を見出し、詩の創作に至った

示唆に富む話だった

みなさんは、いかがですか?

なお、上記季刊誌によれば、アーサー・ビナード氏は詩集『釣り上げては』で中原中也賞を受賞。エッセイ集に『空からやってきた魚』。絵本の翻訳も多数。 

日本語のプロ作家ですね。

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絶対必要な英単語6000語 (38/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

665 brilliant

666 brim

667 bring

668 brink

669 brisk

670 bristle

671 brittle

672 broad

673 broadcast

674 broil

675 bronze

676 brood

677 brook

678 broom

679 brother

680 brother-in-law

681 brow

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


昨日(2月10日)は来客があって辞書を楽しむ時間がなかったので、今回はこれでおしまいです!

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語彙無知の壁(6)

語彙無知の壁(5)で、次のような話をしました。

『基本語彙の2000語は驚くほど強力で、 たとえば、新聞記事の語彙の内80~90パーセントは中核語彙になっているのが普通であり極めて高い割合を占めている。しかし、この「80~90パーセントの占拠率」 を 「80~90パーセントの理解」と短絡的に解釈するのはたいへん危険である』 

そこで、まず①に注意しなければなりません。

①  「80~90パーセントの占拠率」は決して 「80~90パーセントの理解」を意味するものではない。

これに関連して 『Activator初版』の前書きを引き続き読んでいきます。

(引用開始) Because the core vocabulary plays such an important role in English, some people have suggested that a basic vocabulary of 2000 words will allow you to understand 80 or 90 percent of everything that you hear or read in English. In fact, things are more complicated than that. What actually happens is that with a vocabulary of 2000 words, you can understand everything you see or hear a lot of the time, but other times you won't understand anything at all. It depends on what kind of situation you are dealing with. 2000 words will let you deal with a large number of ordinary everyday situations - buying drinks or bus tickets, for example - but once you leave these predictable situations, you will find it hard to get by with only a limited vocabulary.(引用終止)

(k.y.翻訳) 英語の中核語彙2000語の重要性が非常に高いために、それだけの語彙があれば英語で見聞きするあらゆることの80~90パーセントがわかると言う人もいます。しかし、実は、そんなに単純ではありません。2000語の語彙で何でも理解できる場合も多いですが、まったくわからない場合もあるというのが現状です。状況に左右され、一概には言えません。飲み物やバスの切符を買ったりする日常のことならたいてい2000語で間に合います。しかし、そんなお決まりのこと以外になると、限られた基礎語彙だけでは対処しがたくなります。

次に、②の問題があります。

② 「超基本語彙の幅の壁」も自覚されていない。

これは『Activator』も指摘していないことです。

そんな現況下、『100語でできる英会話』といったタイトルの本の出版が今でもあります。数百語も使えたらほとんどなんでも話せると説く本もあります。

これらはすべて、「超基本語彙の幅の壁」に気づいていない人をねらって英語習得の容易さをアピールする昔から変わらない方法です。

なぜ、① (事情は5000語でも変わりません) や ② のようなことが意識されないままになっているのでしょうか? 

そして、なぜ、数千語までの語彙力の人の多くが「言語能力は語彙力ではない」と言ったりするのでしょうか?

みなさんはなぜだと思われますか?

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絶対必要な英単語6000語 (37/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

648 breakfast

649 breast

650 breath

651 breathe

652 breed

653 breeze

654 brew

655 bribe

656 brick

657 bride

658 bridegroom

659 bridge

660 bridle

661 brief

662 briefcase

663 brier

664 bright

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある語彙列

以下は肥満体から痩身(やせた体)にいたる段階を表現する語彙列 = fat → thin です(上から徐々にやせていく)。

obese

corpulent

Falstaffian

rotund

endomorphic

roly-poly

stout

stocky

porky

portly

paunchy

dumpy

chunky

fleshy

tubby

overweight

well-upholstered

well-padded

well-rounded

corn-fed

ample

pudgy

fattish

chubby

plump

zaftig

buxom

full-figured

curvy

shapely

well-proportioned

mesomorphic

muscular

athletic

sleek

rangy

lean

lanky

spare

slender

slim

ectomorphic

svelte

willowy

sylphlike

slight

skinny

spindly

gangly

reedy

weedy

scrawny

scraggy

underfed

underweight

bony

angular

spindle-shanked

raw-boned

pinched

hollow-cheeked

gaunt

as thin as a reed

stick-like

emaciated

skeletal

anorexic

cadaverous

gracile

macilent

みなさんは、どのあたりですか? 私は slim 。

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「アンチ・バベルの塔」入門(4-語源2)

① 『英語語彙習得論(投野由紀夫編著)』より、同じ記事の引用を続けます。

(引用開始)...しかしながら、これらの接頭辞、接尾辞、語根を使った語彙増強の効果を実証的に検証しようとした研究はこれまでに我々の知るところではほとんどなされていないというのが現状である。Nation は、この方法は英語力の高い学習者には効果的であろうと述べているが、ではどれくらいの語彙レヴェルの学習者に適当なのであろうか。また、語源の知識を利用して、どれくらい未知語の意味推測が可能なのであろうか。さらに、上記に提示された、主要語のリストはどれくらい有効なのであろうか。今後の実証的研究が待たれる。(引用終止)

つまり、「語源学習の効果はまだ実証されていない」という結論になっています。

先にも述べましたように、ある程度有効ではありますが決定的な実効性を持つものではなく、あくまで補助的な役割を担う方法だと思います。

次は、語源学習に関する予備校講師・清水かつぞーさんのことばです。

② 『英単語ピーナツほどおいしいものはない 銅メダルコース(清水かつぞー著)』より、引用します。途中省略はk.y.。

(引用開始)...正直なところを言うと、私は語源を勉強して単語を増やしたという実感がほとんどない。接頭語や接尾語の知識のほとんどは、多くの単語のスペルを覚えていくうちに自然に、難しく言えば帰納的に身につけた。un, in, non, dis が否定の意味だとか、語尾に ment, tion が付けば名詞になるくらいなら、べつに教えてもらわなくても、誰でも自分で気がつくでしょう。(引用終止)

私もまったく同感です。

(引用開始) 何冊か、語源で単語力を伸ばすという類の本もやってみたが、いつも途中で挫折した。どうも語源は、気になるものだけ辞典を引くというのが私の性にあっているらしい。(引用終止)

この辺も私に似ています。インタースクールの翻訳・本科に在籍していたとき、300~400ページもある洋書の語源参考書を使ったボキャビルのクラスがありましたが、それが役に立ったとはあまり思いません。あんなに詳細に語源をやる暇があるならズバリ暗記した方が速いです。それに、「アンチ・バベルの塔」を建てればたいていの語源は覚えてしまいます。ただし、語源関係の書籍も和洋共に数冊所有していて利用する場合もあります。

(引用開始)ところで、大学入試用の単語集には語源でアプローチという本が何割か占める。性格的に合う人もいるらしい。ところが「絶対語源だ!これが一番だ!これ以外ない!」と言われると、私に反発心がむらむらと目を覚まし「どうですかね、本当に英単語を最初から語源で覚えたの?ひょっとしたら5千語位、シコシコ地道に覚えてから語源に目覚めたんじゃないんですか?」といじわるな質問をしたくなる。もしそうだとしたら、ズルイよね。受験生はその5千語が問題なんだから。(引用終止)

再度同感です。

私は、「絶対アンチ・バベルの塔だ!これが一番だ!これ以外ない!」とは言ってませんよ。「これしか知らない」と言っているのです。「口先ではない自分で実証した数万語獲得の方法」が他にあれば、ぜひ、教えていただきたいです。

(引用開始)ところが数年前に、その辺の事情を納得できるように説明してくれた本に出会った。『語源中心英単語辞典』(南雲堂)という本で、著者の田代正男氏が、次のように書いている。2箇所だけ引用させていただく。
 「英語学習者たる以上、とにかく基本になる2000語を完全に覚えよう。これは理屈ぬきである」...中略...「語彙力の核ともなるべき既習語の再確認と潜在性語彙力の強化拡充には、語源を中心とする研究こそ、もっとも科学的かつ能率的学習法であると信じるのである」(一部、文脈整理のため言葉を変更)
 これくらい正直に書いてもらうと私にもよくわかる。「既習語の再確認」という部分を抜かしていないですね。言い換えると「自分がすでに知っている単語を語源的な面から考え直すと理解が深くなりますよ。そして、その深まった理解力は新しい単語を覚えるときのちからになりますよ」となる。ふつうの語源単語集はこのへんの事情にほうかむりして、最初から、新しい単語を語源的にスイスイ覚えられるようなことをいう...さて、私個人はどうか、一語一語、語源で分析的に覚えていこうとすると、気分が滅入るのである。知的すぎるのだ。私にはある程度腕力とイメージに訴えるやり方が合っているらしい...(引用終止)

大学受験生と大人では状況が違いますが、「自分がすでに知っている単語を語源的な面から考え直すと理解が深くなりますよ。そして、その深まった理解力は新しい単語を覚えるときのちからになりますよ」という部分は、大人にもまた数万の語彙を目指す人にも当てはまるでしょう。

「アンチ・バベルの塔」は、語源学習を相当程度内包する方法であり、さらに深く知りたい場合は参考文献も豊富にありますから別に探求すればよいと考えています。

私個人としては、近い将来ラテン語とギリシャ語を学習したいと目論んでいます。これは語源を超える武器になるはずです。

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絶対必要な英単語6000語 (36/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

631 braid

632 braille

633 brain

634 brake

635 bran

636 branch

637 brand

638 brandy

639 brass

640 brave

641 brawl

642 bray

643 brazen

644 breach

645 bread

646 breadth

647 break

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① "I get to travel with my job but the downside is I have to give talks." "Well, there's no such thing as a free lunch."

「仕事で旅行はできるんだが、あいにく講演をしなくてはならい。」 「まあ、ただで手に入るものはないってことですよ」

② He claimed he'd been framed by the police.

彼は警察にはめられたと言った。

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「アンチ・バベルの塔」入門(4-語源1)

「英単語を覚える」話になると必ず登場するのが「語源」を利用した語彙暗記の方法です。

この語源学習についていくつかの発言を引用しながら考えてみたいと思います。

私の結論を先に述べますと、「知的刺激あふれる方法ではあるが、効率性・正確性の面から、辞書暗記にははるかに及ばない。さらに、語源知識の相当部分は辞書暗記の過程で自然に獲得しまた半ば無意識にそんな知識を活用しているのが実態である」ということです。

換言すれば、語源活用は―ある程度有効であるが―「アンチ・バベルの塔」の一部になっているということです。 また、それだけで十分だと考えています。

また、リスニングやリーディングのプロセスは絶え間ない瞬間認識の連続であって、役に立つのは「語源ではなくズバリの意味」だという実感もあります。

語源活用論は山ほどありますが、「アンチ・バベルの塔」を超える実効があった例はまったく聞いたことがありません。

ただし、ひょっとすると、もっぱら語源を活用して優れた結果をあげている方がおられるかもしれません。そんな方はぜひコメントを寄せていただきますようお願いします。その際は必ず「自分で成功した実例」をお聞かせください。有効レヴェルは万語単位です。

さて、検討にはいります。途中省略・引用太字はk.y.です。途中に私のコメントを入れますので、(引用開始)(引用終止)が繰り返されます。

① 『英語語彙習得論(投野由紀夫編著)』より

(引用開始)Nation(1990a) はギリシャ語やラテン語由来の接頭辞、接尾辞、語根の知識を使って、語彙力増進(vocabulary building) を図る方法は、英語力の高い学習者にとって次のような2つの長所があると述べている。まず最初に、これから覚えようとする新語の中に含まれる接頭辞、接尾辞を、既知の接頭辞、接尾辞と関連づけて学習することにより、記憶を強化することができる。例えば、接尾辞 con- は、「ともに」という意味を、語根 ven-( -veni -) は「来る」という意味を表すことを知っていれば、convene は「ともに来る」つまり「集まる」という意味であり、集まって開かれるのが、 convention(集会)であり、そんな集まりで取り決められたことにとらわれるのが conventional (慣習的な)であることがわかる...(引用終止)

(k.y.コメント): con-に「ともに」という意味があることは辞書に説明があるから当然覚える。また、convention(集会)も覚えてしまう。しかし、語源だけで「conventional =慣習的な」をパッと思いつくのは私にはできない。これも覚えた方が速いしいやでも覚える。

そして、ひとつの語源に関連する語彙群はたいてい辞書の同じ箇所にあるから特に注意しなくても束にして覚えてしまい、その語源も意識的無意識的を問わず認識するようになる。

(引用開始)また、2つ目の長所としては、単語を記憶するときだけでなく、読解中に未知語に遭遇した際に接頭辞、接尾辞、語根からその意味をある程度推測することも可能である...(引用終止)

(k.y.コメント): なるほど可能性はある。実際に役にも立つ。しかし、そんな効果はすべて「アンチ・バベルの塔」効果の一部である。他方、各語彙の瞬間認識を可能にする正確な知識にはとうてい敵(かな)わない。

(引用開始) Nation(1990a)では、Webster's Collegiate Dictionary 中の 14,000語以上の意味を推測する上で鍵となり得る20の接頭辞、14の語根を含んだ主要語(master word)のリストが紹介されている...
 上記の主要語を学ぶことにより、14000語以上に応用可能な接頭辞、語根を学ぶことができるという...(引用終止)

(k.y.コメント): 「20の接頭辞、14の語根を含んだ主要語で14,000語以上の意味を推測する」ことなど、私には「神業(わざ)」としか思えません。「冗談でしょう!!」と言いたい。しかも各語彙の複数の意味 ― 互いに無関係にみえる複数の意味があることもめずらしくない ― にはどう対処するのか? 

追記: 医学語彙に関しては、ずば抜けてすばらしい語源の書物(高度でユニーク・カラフルな単語集)があります。みなさん、ご存知ですか?

『骨単』『肉単』『脳単』『臓単』(一部未刊)のシリーズです。ぜひ、本屋で見てください。英語の語源はもちろん、漢字の勉強にもなる。おもしろいですよ!!

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絶対必要な英単語6000語 (35/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

614 boundary

615 bounty

616 bouquet

617 bourgeois

618 bout

619 bow ( 1 )

620 bow ( 2 )

621 bowl ( 1 )

622 bowl ( 2 )

623 box

624 box office

625 boy

626 boycott

627 brace

628 bracelet

629 bracket

630 brag

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① I've had a stressful day at work and it's left me feeling a bit frazzled.

今日は職場でいろんなことがあって、ちょっとクタクタだ

② Paul McCartney was made a freeman of the City of Liverpool.

ポールマッカートニーはリヴァプールの名誉市民になった。

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「アンチ・バベルの塔」入門(3)

今回は、2つのことを話します。

① 「アンチ・バベルの塔」入門用の辞書として ― もちろん自分が好きな辞書なら何でもかまわないのですが ― 「アクセスアンカー英和辞典」を推薦しています。

「この辞書の製作者の意図」は、正直に私の感触を述べると、辞書などをかなり苦手にしている人たちに対しできるだけ親しみやすくわかりやすく他方で高校生以上~大人としてそれなりに必要な語彙とその説明を記述することだったと思われます。

だから、辞書を ― 暗記するためではなくて ― ふだんから自然に利用している人は特に魅力を感じないかもしれません。たぶん、もっと詳細な辞書を使いこなしておられるでしょう。

しかし、「アンチ・バベルの塔」の入門として利用する場合は見方を変える必要があります。特に、先にも言いましたが「辞書暗記などとんでもない」と思い込んでいる人たちにとっては優れた入門書になります。

なぜなら、製作者が注力した簡明な記述のおかげで、情報カードをスムーズに作成できるからです。随所にはめこまれたイラストや文法・語法・用法その他の説明もすんなり理解できます。

したがって、英検2級程度の人から利用できるはずですし、準1級前後の人なら、既にこの辞書の見出し語1万500語のうち5000語ぐらいはすでになじみのある語彙になりますから、毎日4ページのペース(1年間で終了)でもあまり負担にならないでしょう。

3分の1ほど済ませたあたりできっと楽しくなりその効果を実感できるようになるはずです

② 最初から「英英辞典を使ってみたい人の参考になる英英辞典を紹介しておきます。

大書店や丸善書店の洋書売り場にはいろいろな辞書があります。学習用英英辞典はもちろん多様な英英辞典が並んでいます。実際にごらんになってピックアップするのが一番いいのですが、私なりに1冊をあげておきます。

『Scholastic Children's Dictionary』という豪華なハードカヴァーです。

ご承知のようにネイティヴの児童用辞書ですが、内容は大人の利用に十分耐えるものです。

200万冊以上売れているそうですから、たいへん人気のある辞書です。

この本を参考例にする理由は、「アンチ・バベルの塔」入門用としては十分な語彙数(見出し語2万語前後)があること各語彙の定義が実にわかりやすいこと、そして何と言ってもカラーの写真やイラストがすばらしいことです。

「アンチ・バベルの塔」を建てながら、グラビアを見ているような楽しさを味わえるわけですから、イメージが豊かにふくらむことまちがいなしです。

精細なイラストには、対象物の各部位に、単語が付されています。機械の部品名や花の部位の名称などです。

たとえば、human eye のイラストがあります。その解剖図に付されている各部位の単語は次のようになります。

ciliary muscles ( used to focus )

conjunctiva ( protective layer )

cornea

iris

pupil

lens

aqueous humor ( waterly liquid )

vitreous humor ( jellylike substance )

suspensory ligament

sclera ( outer covering )

optic nerve ( leads to brain )

retina ( light-sensitive cells )

こんな語彙の一部は優に5万語の水準を超えます。

さらに、類義語や同音異義語や語源などの説明もあります。

たとえば、happy の類義語のコラムを紹介しておきます。

Happy describes a general feeling of well-being. If you are happy, you may feel good about something you have done or seen or something that happened to you: When I woke up, the sun was shining, and I felt happy.

Glad describes your good feelings about something specific, such as an occasion or event: I'm glad you can make it to my party.

Pleased means that you have good feelings about the way something has turned out: I was pleased that Mr. Tanaka liked my idea for having a talent show.

Delighted describes extreme pleasure about something: We all were delighted to hear that Ginny will play the lead in the school play.

Joyful describes something that shows or causes joy: The room was filled with the joyful sounds of chidren playing.

Joyous is very close in meaning to joyful, but it usually refers to the event that causes joy: It was a joyous occasion for the whole family when my cousin graduated from college.

私は、この辞書をいつもそばにおいてあります。ときどき読んだりながめたりしながら、うっかりすると思わぬ時間が過ぎてしまってあわてることもあります。

そのほかにもいっぱい辞書があります。誘惑に負けないように自制する毎日です!


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絶対必要な英単語6000語 (34/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

596 bookkeeper

597 boom

598 boot

599 booth

600 border

601 bore

602 borough

603 borrow

604 boss

605 both

606 bother

607 bottle

608 bottleneck

609 bottom

610 bough

611 boulder

612 bounce

613 bound いろいろな意味あり!

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① The most important thing is to go into the exam in a positive frame of mind.

何よりも大事なのは、積極的な気持ちで試験にのぞむことである。

② How can Christians and atheists ever come to understand each other when their frames of reference are so different ?

キリスト教徒と無神論者は、考え方があんなに違うのに、どのようにして互いを理解できるのか?

frame of reference → a set of ideas or facts accepted by a person which explains their behaviour, opinions or decisions

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「アンチ・バベルの塔」入門(2)

「アンチ・バベルの塔」入門(1)で、「アクセスアンカー英和辞典」を利用する話をしました。

たいへんかわいい辞書で、要点が視覚的にもうまくまとめられていて情報カードに転写するのが容易だから、ひとつの有力な選択候補として検討されてはどうかということです。

ところで、入門にあたり、「アンチ・バベルの塔」とは何かを再度かんたんに整理・列挙しておきたいと思います。

① 自分の辞書を作成することである 

今、学生であったり、普段英語とは縁のない社会人であったり、英語の教師であったり、英語を使う仕事をしていたり、立場はそれぞれに違いますが、各人が「もう忘れることのない英語の知識=一定の増減しない知識」を持っていることは確かです。そんな知識の基盤の上に新たな知識を築き上げることこそ「自分の辞書」を作成することです。

市販の単語帳(=辞書の引きかじり)をあれこれはしごすることとはまったく違います。今までの各自の知識を「辞書」という最高度に信頼できる媒体を通じて整理し、「自分の辞書」としてまとめることです。

だから、100人100様の辞書(=「アンチ・バベルの塔」)があちこちに築かれることになります。

これは、際限のない重複学習の繰り返しにブレーキをかけることでもあります。

② 未知語彙の発見である

これは当然①と重なることですが、3つの観点からその意義を確認しておきましょう。

A ) 最速の未知語彙発見法である。

雑誌やペーパーバックを読みながら未知語彙をチェックする能率の悪さから開放されます。コンテクストのない単語の羅列は無意味だという人が多いですが、例文を添えておけばほとんど問題はありません。英英辞典であればその説明を読むこと自体がコンテクストを探ることにも直結します。納得がいかなければGoogleなどで検索して転写すればいい。

B ) 基本語彙の幅(はば=広大な意味の広がり)を知ることである。

これは、市販の単語帳の利用や雑誌やペーパーバックを読みながら未知語彙をチェックするやりかたでは絶対成し得ないことです。

C ) 語彙数を飛躍的充実させることである。

③ A~Z までの語彙・用法を頭に格納することである。

当然だと思うかもしれませんが、辞書を外装している状態と自分の頭にビルと・インしている状態では次元がまったく違います。

ひとことで言えば、英語のネイティヴの - または母語の日本語の - 状態に近似した次元に達することです。その度合いは「基本語彙の幅と語彙数」の充実に左右されます。

具体的な作戦・手続きとして、基本的に以下の3点があります。

イ) 本来のやりかた

未知の語彙を発見し、情報カードに転写し、同時にそれを暗記し、たえず復習を行いながらほぼ完全な語彙の蓄積・暗記を進めることです。

ロ) 未知語彙発見・転写に重点を置き、完璧な暗記は要求せず、転写を完成した時点で本格的な暗記に取りかかるやりかた。

ハ) もっぱら未知語彙発見・転写のみを行い、暗記はその転写完成後に取りかかるやりかた。

これだけでも、英語力はかなり強化されますし、当然知識も増えるわけですから、多忙な人には有力な選択肢になるはずです。

以上、自分の年齢、体力、時間の有無を勘案して最適な方法をいちはやく確率することが肝要です。また、当然、途中でやり方を変更することも可能です。

さらに、A~Zに抵抗を感じる場合は、重要語彙からまず征服するとか、ダントツに語彙数の多いSの語彙から始めるとか、他にもさまざまに作戦はあるはずです。

付録: あなたの日本語の語彙数は?(再録) → http://www.brl.ntt.co.jp/cs/human/goi/log-new3.cgi

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絶対必要な英単語6000語 (33/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

582 boast

583 boat

584 body

585 bodyguard

586 boil

587 bold

588 bolt

589 bomb

590 bond

591 bone

592 bonus

593 book ( N ) book にもいろいろな意味があるから注意!

594 book ( V )

595 bookend

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① I heard echoing footfalls in the corridor.

足音が廊下に響きわたった。

② He was always drawn to other men's wives - the forbidden fruit.

彼は決まって人妻 ― 禁断の木の実 ― に惹(ひ)かれた。

forbidden fruit → something, especially something sexual, which has a greater attraction because it is not allowed.

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「アンチ・バベルの塔」入門(1)

「アンチバベル選書」のコラムに「アンチ・バベルの塔事始(ことはじめ)」用の辞書として、「アクセスアンカー英和辞典」を載せておきました。

英検2級ぐらいの人から「アンチ・バベルの塔」の建設に利用できる最適の辞書だと考えています。

それで、「アクセスアンカー英和辞典」のことをもう少し詳細に紹介しておきます。

「はしがき」は次のようになっています。

(引用開始) いまや、私たちの生活に英語は欠かせないものとなりました。ふだんの会話のなかでは、毎日たくさんの英語を使うようになっていますし、インターネットが普及したおかげで、世界の人たちと触れ合う機会もどんどん増えています。それに合わせて、英語の辞書を引く人も増えているかというと、実は、あまりそうではないようです。それは、小さな文字を読むのが苦手だったり、重い辞書を持ち歩くのが面倒だったり、内容を難しく感じたりする人が多いからかもしれません。
 「アクセスアンカー英和辞典」は、そういう人たちのために、見やすくて、コンパクトで、わかりやすい辞書としてつくりました。初学者が、身近にある英語をもっと身近に感じられるように、いろいろなくふうをしています。主な特徴は次のとおりです。

1.高校生が使う頻度のもっとも高い語を厳選しました
 この辞書をつくるために、私たちは約20万の用例を、改めて高校の教科書や、ネイティブスピーカーが書いた文から集めました。この資料をもとにして、語彙を選び、語義の配列と定義を考え、いわゆる熟語や例文を示しました。

2.教科書に使われている表現をたくさん取り入れました
 高校教科書に出てくる表現のなかから、一般英語でもよく使われるものを選んで用例として採録しました。ほとんどがやさしい表現ですが、特徴のある表現でも、教科書に使われているものは、なるべく近い形で載せました。これは訳語を選ぶときにたいへん助けになるはずです。

3.重要語の解説をとくに充実させました
 英語を使いこなすうえで欠かせない、とくに重要な語には、大きな活字、図、表、イラストをたくさん使ってスペースを割きました。たいせつなことが一目でわかる文法や語法のまとめをたくさん入れました。

4.「単語トリビア(アイコン省略)」という欄をつくりました
 ふだんの会話のなかで、何気なく使われているカタカナ語を取り上げ、本来の英語の意味との共通点や違いをわかりやすく解説しました。身近な表現から、その英語の持つ意味がイメージできるようになります。

5.巻末に便利な用語集と和英小辞典をつけました
 巻末では、この辞書に収録されている語のなかから、専門的な意味を持つものを選び、それぞれ「商業」「工業」「農業」「コンピュータ」のジャンルの用語集をつくりました。また、ちょっとした会話や作文で役に立つ和英小辞典もつけました。

 英語は、辞書を引けば引くほど上達すると言われています。この「アクセスアンカー英和辞典」をどんどん活用して、英語にアクセスすることで、多くの人たちが英語に慣れ親しんでくださることを願っています。
 最後に、この辞書の製作に当たって、とくにお世話になりました永田博人、赤瀬川史郎両先生をはじめ、製作に携わってくださった全ての方々に深く感謝申し上げます。

2005年春

                                                        羽鳥博愛(引用終止)


私は、「アンチ・バベルの塔」のコラムを立ち上げたときから、初めて「辞書暗記」に取りくむ人たちに最適な辞書を探してきました。

辞書暗記などとんでもないと頭から否定する人がほとんどですから、なんとか辞書暗記のすばらしさ・おもしろさを実感して欲しいと思いながら、できるだけとっつきやすい辞書を探してきたわけです。

中学生用の辞書もいろいろ当たってみたのですが、学生~社会人にアッピールするためには、パワー不足かなと思案してもいました。中学生用の辞書(見出し語数が数千~1万)を暗記しても決してむだではなく有益なこともいっぱいあるのですが、内容の幼なすぎる点が気になります。

一方で、高校生用の辞書は見出し語彙数が少なくても3万内外でページ数も1700~2000ページあり、内容も複雑になっていて、初めて辞書暗記に利用するには重過ぎると思われました。

以前は見出し語が1万語程度の大人用の辞書もあったのですが、廃刊になっていたり、内容が古くなってしまったり
で今の人が覚えるには適切ではありません。

そんなときに、今年になって、「アクセスアンカー英和辞典」を店頭でみかけ、「あっ、これがいいかな!?」と感じたわけです。

① レイアウトがシンプルで活字が読みやすい → 情報カードに整理するときに便利!

② 文法や語法に関する素朴な疑問やウッカリ気づかないポイントなどの説明がていねいである

③ 関連語彙なども簡潔に整理・解説されている

④ 名詞の複数の発音がわかりやすく示されている

⑤ 付録の専門用語集も例文を探してきてカード化すればかなり有益である

⑥ 高校教科書に基点があるので、学校英語から違和感なく成人の学習に移行でき、本格的な「語彙暗記事始」としてはぴったりである

etc. という感触を得て「アンチバベル選書」に加えました。

語彙数は、以下のようになっていて、初心者には快適な(=ストレスなしの)水準であり、しかもこれを全部おぼえたら日本人としてはりっぱな水準です。

見出し語:       約1万500

熟語・文型       約7600

語形変化・派生語  約5900

総計: 約2万4000の単語・熟語

そのうち

中学必修語:  101語  (☆☆☆)

最重要基本語  約400語 (☆☆)

重要基本語   約500語 (☆) 

これらの基本語をしっかり暗記すれば、「超基本語彙の壁」をできるだけ薄くする効果大!です。

また、同じような語彙数でも「市販の単語帳でかせぐ語彙数とはまったく内容や深みが違います

ぜひ推薦したい、かわいい辞書です。

最初の「市販ではない私の辞書の製作に着手してください。

ただし、この辞書は暗記したり読んだりする辞書であって、大人用の雑誌やペーパーバックの未知語彙をなんでもチェックできる辞書(=語彙数10万以上)ではありません。

以上、ひとつの参考にしてください。

もっと上級の辞書に取り組めるならそれに越したことはありません。

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絶対必要な英単語6000語 (32/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

564 bloom

565 blossom

566 blot

567 blouse

568 blow ( V )

569 blow ( N )

570 blue

571 blueberry

572 blue jay

573 blueprint

574 bluff ( N )

575 bluff ( V )

576 blunder

577 blunt

578 blur

579 blush

580 board ( N )

581 board ( V )

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① Two of the mares are in foal.

2頭の馬がが妊娠している

② We all have our little foibles.

誰にもちょっとしたくせがある

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語彙無知の壁(5)

「語彙無知の壁(4)」で、『Longman Activator』 の前書きの最初の部分を引用しましたが、今回はその次の節を紹介します。

(引用開始)These new attitudes have yet to make a serious impact on textbooks and courses, however. English language textbooks are often built around a basic vocabulary of only 2000 words. This core vocabulary consists of highly frequent words, which you are likely to find in almost any text you pick up. It includes words like SEE and THINK, but excludes words like 'rheumatism' or 'paralysis', which normally only occur in specialist texts. This core vocabulary is surprisingly powerful: if you count the number of different words in an ordinary newspaper article, for example, you generally find that 80 or 90 percent of the words belong to the core vocabulary of English. This is a very high figure.(引用終止)

(k.y.翻訳) しかし、テキストや授業はまだ語彙を重視した形にはなっていません。英語のテキストの語彙はたいていの場合基本語彙の2000語に限られています。この2000語は、ほとんどの文献で使用頻度の非常に高い、中核になる語彙です。SEEとかTHINKは中核語彙ですが、 rheumatism とか paralysis のような専門用語はそうではありません。この中核語彙は驚くほど強力です ― たとえば、新聞記事の語彙の内80~90パーセントは中核語彙になっているのが普通です。極めて高い割合を占めているわけです。

多くの日本人も、この中核語彙の重要性を意識するあまり、上記の「80~90パーセントの占拠率」 を 「80~90パーセントの理解」と短絡的に解釈してしまい、大きな混乱を招いてしまいました。

「日本人も」と言ったのは、ネイティヴの英語教師たちも ― 『Activator』が指摘しているように ― 「基本語彙以外の語彙」を軽視する傾向があったからです。

さらに、 「語彙無知の壁(2)」で述べた「超基本語彙の幅の壁」もまったく自覚していませんでした。

① 「80~90パーセントの占拠率」は決して 「80~90パーセントの理解」を意味するものではなく、ましてや、② 「超基本語彙の幅の壁」まで示唆するものではありません。

英語教育の専門家でさえ ① と ② を意識しないままで学習方法を議論してきたきらいがあります。

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「アンチ・バベルの塔」を築き始めた方たちへ

最近、徐々に、「アンチ・バベルの塔」の建設に着手される方が出てきました。

ペースは速いに越したことはありませんが、この方(http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=hauolicafe2/)のように、ご自分のペースを手さぐりしながら、まず続けてやってみるのが一番いいと思います。

もし、いやになったらぜひ復習だけにしてください。

この塔の建設には丹念なメンテナンス(復習)が欠かせません。その復習のペースと要領を習得してメンテナンスの達人になることが成功の大きな鍵です。

数百枚を突破してきますと冷静にコントロールされたメンテナンスが必要になります。うまくゆけばそのンテナンスがまた楽しみになりますよ!

復習をビルト・インして耐忘性を獲得することこそアンチ・バベルの塔がアンチである所以(ゆえん)ですから、丁寧な復習をお願いします。

復習のやりかたは経験でだんだん洗練されてきます。自分の記憶の特徴やくせがわかってくるからです。

どうかいつまでも続けられることを祈っています。

徐々にそのパワーにお気づきになるはずです。

完成すればすごいことになりますよ! 

そして、音声面の練習も必ず併用なさいますように。 ことばにとって音声こそ命ですから。

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絶対必要な英単語6000語 (31/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

548 blaze

549 bleach

550 bleak

551 bleat

552 bleed

553 blend

554 blender

555 bless

556 blight

557 blind

558 blink

559 bliss

560 blister

561 block

562 blond, blonde

563 blood

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① It's a theme that's been flogged to death.

そのテーマはもうウンザリだ

flog something to death → to use, do or say something so often that it is no longer interesting

② The first goal was just a fluke.

最初のゴールはただのマグレだった。

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辞書を「ほんとうに」活用していますか?

上智大学外国語学部教授・応用言語学者・笠島準一さんは、その著 『英語辞典を使いこなす(講談社)』 のなかで次のように語っておられます。

共感するところ大なので引用します。

(引用開始)英語の宝庫としての辞書
...辞書は役に立つ。辞書には私たちにとって役に立つ情報がぎっしり詰まっている。まさに英語の宝庫だと言える。
 しかし、この宝庫の価値を知って、十分に活用している人は少ないと私は断言できる。それがわかったのは、私が大学で英語を教え始めて間もない頃、あるクラスで、授業で扱う英語でわからない箇所があったら、何でも紙に書いて提出するように言ったときだった。1人1人の疑問すべてに答えたかったし、実際1週間に30~40問ぐらい答えたときもあった。ところがしばらくして、私はこの方法をやめてしまった。質問の90パーセントは辞書を調べればわかることだったからである。
 ここで重要なのは、この意欲的な学生たちは、質問する前には真面目に辞書を引いていることである。ところが彼らは自分の求める情報を得ることができなかった。逆に言えば、自分にはわからないと思っていることの多くは、辞書をうまく使えば自分の力で、人に頼らなくてもわかるはずである。
 もしかすると見出し語に出ていないかもしれない。あるいは自分の辞書は該当する語義をカットしてあるかもしれない。ひょっとすれば訳語の豊富な英和辞典を調べるとぴったりする意味がわかるかもしれない。いや、英和辞典で調べるよりも英英辞典のほうが効果的かもしれないし、意外にも和英辞典で英語の意味を調べる方がよくわかるかもしれない。それはこれまでお話してきたとおりである。
 その他、本書では発音のこと、用例のことなど、様々なことについて具体例を取り上げ、いかにすれば辞書を活用することができるかを紹介してきた。一言でまとめれば、眠っている英語の宝庫としての辞書を、どのように使えばその真価を引き出せるのかを示してきたことになる。
 本当に宝の価値に気づいているかどうかを調べる簡単なテストがある。自分が持っている辞書の価格を見て、それが安いと思うか、高いと思うか自問してみればよい。安いと思う人ほど辞書の価値を知っている人である。
 辞書1冊を作るには莫大な費用はもちろん、莫大な時間と労力が費やされている。辞書の編集者の中には目を悪くしたり、「書痙(しょけい)」という、指にけいれんをおこす障害にかかる人もいる。そのような過程を経て1冊の辞典が誕生することも知っておいてほしい。もし、辞書の本当の価値はいくらだろうと尋ねられたら、迷わず私は "Priceless" と答えるだろう。
 辞書には有益な情報がぎっしりと詰まっている。辞書は自分からその情報を与えない。あなたに利用されなければ、その宝石の1かけらさえも見せようとはしない。しかしうまく活用されれば、惜しげもなくそのすべてを教えてくれる。辞書は使いこなしてこそ、その価値が見出されるものである。(引用終止)

まともに辞書を使わない人ほど辞書の欠陥を指摘しがちです。辞書を批判したいがためにとりあえず都合のいい項目を引っ張り出してきて的外れこの上ない発言をする人もいます。せっかく書いてあることを ― 時には日本語の説明を誤解して ― 理解できていない人もめずらしくありません。

辞書を活用するためには、辞書活用の達人になるまで使いこなす必要があります。手になじむほど使う頃にはかなりの使い手になっているはずです。その辞書の長所も短所もわきまえてうまく利用できる段階に達しているはずです。

わからない語彙や構文をネイティヴに聞いている人も多くいます。それは非常にいいことですし、その人の環境や仕事によっては的確な答えがかえってくることもあります。しかし、そのネイティヴの説明をうのみにしてはいけません。

あなたが外国の人にちょっとややこしい語彙や表現について質問されたらどうですか? 自信を持って答えられますか? 私なら自信がある場合でもできたら辞書その他で確認してから答えます。もちろんわからない場合もあります。

実際、他の人の質問に答えているネイティヴの説明を聞いているとかなりいいかげんなこともあります。ネイティヴによって言語能力は実に様々で、それは私たち日本人の日本語のことを考えてみても納得できることです。

決して完璧でも万能でもありませんが、だれよりも頼りになるのは辞書です!

言語能力は、辞書を覚えるほど深く利用している人といつまでたっても新品のような辞書を持っている人ではまったく異なることは明らかです。

笠島先生の学生たちのようにしっかり辞書を利用している人たちでさえなかなか活用できていないとすれば、自分はどうなのか自問してみる価値は十分あると思います。

私は、毎日辞書と格闘し飽きることがありません。

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語彙無知の壁(4)

語彙無知の壁(3)において、「語彙無知の壁」の背景には「必要語彙数の誤解」あるいは「英語力は語彙数ではないという誤解」があると言いました。

もうひとつの背景があります。それは、英語教育の現場における語彙教育に対する態度です。

1993年にみなさんよくご存知の Longman は『Longman Language Activator』という基本語彙の用法を徹底して網羅した辞書を出版しました。今の Activator は改定されて第2版になっています。この辞書についてはまた別に話をしたいと考えていますが、さしあたり言及したいのは Activator 初版の前書きです。第2版には削除されていますが、たいへん興味深いので引用しながら話を続けます。

(引用開始)Vocabulary acquisition and the Activator
Not so very long ago, it was very unfashionable for teachers to worry about vocabulary. It was generally believed that learners could get by with a basic vocabulary of about 2000 words. People also thought that the best way to pick up this basic vocabulary was to work through a carefully graded textbook, which introduced 2000 words slowly and cautiously, perhaps only a couple of hundred words a year. This method had the advantage of leaving the learners free to concentrate on what people thought was the real business of learning a language: grammar and sentence structure. Nowadays, not many people hold these views. Vocabulary is beginning to occupy a central place in the way people learn a language. Learning words and their meanings and how they are used is increasingly seen as the key to learning a language, not just an annoying or irrelevant side activity.(引用終止)

下記は上記引用部分の私の翻訳です。

「英語教師が語彙のことを懸念するようになったのは最近のことです。学習する語彙も基本的な2000語程度でさほど問題はないし、その習得は、周到にレヴェル分けされたテキストを用いて年に200~300語の割合で行うのが最適であると一般に考えられていました。この方法には、言語学習の中核とされる文法と構文に専念して学習できるという利点があったのです。しかし、今、こんな見方をする人は少数派です。語彙とその意味及び用法の習得が言語学習の中心的な位置を占める傾向がますます強くなり、もはや、めんどうで的外れな作業に過ぎないとは思われなくなったのです。」

言語学習の重点が語彙学習に移動する時代を迎えていたわけです。

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絶対必要な英単語6000語 (30/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

529 biography

530 biology

531 birch

532 bird

533 birth

534 biscuit

535 bishop

536 bit

537 bite

538 bitter

539 black

540 blackboard

541 blackmail

542 blacksmith

543 blade

544 blame

545 blank

546 blanket

547 blast

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① Of course I find pretty young women attractive - I'm only fresh and blood.

そりゃあ若くてきれいな女性を見たらいいなあって思いますよ - 私だってしっかり生身の人間ですからね。

be ( only ) fresh and blood → to have normal human limits, needs, etc.

② I couldn't send him away - he's my own flesh and blood.

彼を行かせるわけにはいかない - 私の肉親だもの。

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語彙無知の壁(3)

「語彙無知の壁」が頑固に破棄されない背景に、たいていの場合、牢固(ろうこ)とした誤解があります。

「必要語彙数の誤解」あるいは「英語力は語彙数ではないという誤解」です。

これについてはもう何度も述べてきたのですが、それを読んでくださった方も多いのですが、まだまだ頑として健在な誤解です。

これから述べることは、次の2つを前提にしていますのであらかじめ了解しておいてください。

(A) 文法・構文をマスターしていること

(B)  リズムを含む音声の訓練を済ませていること

さて、上記の誤解は、私に対する次のようなメッセージに象徴的に現れています。

曰く:

「数万の語彙を暗記することは、趣味としてなら否定しないが、実際に必要なことではなくむだである」

「語彙マニアでなかったらそんな語彙を覚えても意味がない。それよりもいろいろなものを読んだり映画を見たりして現実に使われている語彙を自然に覚えていく方が得策である」(どのようにして生きているうちに自然に覚えるのか??????

彼らの英語の語彙数は6000~1万語。たいていは勤勉な人たちで、辞書をひきながらまたは未知語を類推しながら雑誌やぺーパーバックに取り組んでいる人も少なくありません。周囲から見ればかなり英語のできる人たちです。しかし、永久に「語彙無知の壁」を突破することなく過ごすことになります。

趣味や語彙マニアの語彙力は5万や10万どころではないことをまったくご存じないのです。5~10万は英語を十分に理解するための「常識語彙」であることをなぜか???理解しない人たちです。

マニアまたはプロの語彙力はダントツです。

『辞書とつきあう法』 (ごま書房刊 服部一敏著)という本の中に次のような一節があります。

(引用開始)辞書が生んだ天才的詩人
 叙情小曲集『思い出』や、歌集『桐の花』『雲母集』で知られる北原白秋は、童謡、民謡、歌謡の方面でも活躍した天才的詩人であった。
 白秋の作品にみられる語彙の豊かさ、多彩な活躍の秘密の一つは、じつは白秋が辞書の愛読者であり、数々の辞書が書棚を占めていたことであった。
 暇さえあれば書斎で辞書に読みふけり、また門下生たちにも辞書の効用をさとし、「文学をもって、世に立とうとするものはまず最高の辞書類を身辺に置くことが必要だ。そして辞書を引くことを、怠ってはならぬ」「然し、辞書は引くものに限っていない辞書は読むものだ。よい辞書は最高の読み物だ」とつねに厳しく言っていたという。
 白秋の執筆に用いていた部屋の書棚の大半は、その言説を裏付けるかのように、燦然とした内外の権威ある膨大な辞書類によって占められていた。大きな辞書を広げて、あちこちと読んでいるその姿をよく見かけた。その駆使する語彙の豊かさの比いまれであったこの詩人の秘密の一つは、こういうところにあったといってよい。私は30年前のこの訓えを忘れることができない。若い頃はさほどでもなかったが、年を加えるに従って辞書を読むおもしろさたのしさをおぼえるようになった。」と白秋高弟の木俣修氏が述懐している。「砂山」「城ヶ島の雨」など多くの人の心を打つ白秋作詞の童謡。その流麗で叙情的なことばの源泉は辞書であった。(引用終止)

もうひとつ忘れてならないのは、「学習用ではないネイティヴ用の辞書」を読んで楽しむためには、5~10万の常識語彙が必要だということです。もちろん、普通の人が楽しんで読むのはむしろ辞書よりも雑誌やペーパーバックでしょうが、その大前提も5~10万の常識語彙です。1万内外の語彙で事足るはずなどありえません!

他方、一部の人たちは語彙の不足をしっかり自覚しています。仕事で忙しかったり、他にやるべきことがあったり、優先したいことがあってボキャビルを実行しないまたはできない人たちです。

これは、私も十分に納得できます。いい社会人になってボキャビルなどできる時間がある人は少ないです

さらに言えば、ほとんどの人がもっと必要とするのは英語ではなく日本語の豊かな語彙でしょう。

したがって、私が気になるのは、上記の誤解が招く「語彙無知の壁」の無自覚なのです。

自覚があれば、たとえ時間がなくてボキャビルは不可能でも、英語教育や留学や参考書に対する過剰な期待や費用・時間の浪費が緩和されるはずだと思うのです。

すばらしい変革を遂げた辞書にもっと熱い目が注がれるようになると考えるのです。

はかない夢か!?

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絶対必要な英単語6000語 (29/365)

どこから始めてもかませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

514 beverage

515 beware

516 bewilder

517 beyond

518 bias

519 Bible

520 bicycle

521 bid

522 big

523 bigot

524 bill いろんな意味があります!

525 billboard

526 billion

527 bind

528 binoculars

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です


今日、辞書で出会った興味ある文例:

① I suspect these statistics flatter to deceive.

この数字は出来過ぎでしょう。

flatter to deceive → to give the appearance of being better than the true situation.

② Andy is certainly flavour of the month with the boss.

アンディーはずばりボスのお気に入り

flavour of the month → the most popular person at a particular time. 時の人

みなさん、いやになったら復習だけでいいですよ! 放っておくとすっかり忘れてもったいないよ!

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コメントにお答えする(5/2005)

Efharistoさんへ。

再度のコメントありがとうございます。

> 「辞書に載っている単語を覚えるだけではネイティブ・レヴェルの語彙力は身に付かない」「語彙数は英語力に無関係」といった主張がありましたが、それはまさに、
(1)「辞書の存在理由」
(2)「単語を知っている、という意味」
という2点を、誤って捉えていることから生じるものだと思います。

私も同感です。辞書が万能だとは決して考えていませんが、教養のあるネイティヴの語彙力に近づき匹敵するレヴェルに到達する最も効率的なツールが辞書だと確信しています。辞書の暗記が私に与えてくれた恩恵を思えばこの確信は揺るぎようがありません。

> (1)につきましては、ネイティヴが頻繁に使用する「語彙・表現」を「教養のレベルを保ちつつ」一冊にまとめ上げた物が辞書ですから、辞書を覚えても「ネイティブ・レヴェルの語彙は身に付かない」というのは、的外れ、ですよね。

もちろん、「的外れ」です。さらに、極めて有用なツールを否定して遠ざけることの損失を考えると、心から残念なことだと思います。

なぜか?

最近の学習用英英辞典の見出し語・派生語・例文の選択、語法説明、さらにそのCDROM版のデザインなどは、巨大なコーパスを言語学的に研究・統計処理して語彙の現況を正確に反映したものです。

また、ノン・ネイティヴの学習の実態もかなり深く調査・研究され、その結果を辞書にフィードバックしてあります。

したがって、そんな辞書は、「ネイティヴの語彙」の近似であり学習者の視点も加味されているために、「ネイティブ・レヴェルの語彙」を身につける最善のツールなのです。

選択された語彙内容もその数も、決して完璧ではないにせよ、望みうる最高のものと言えます。上級のものまでマスターすれば知的なネイティヴにも十分匹敵する語彙力になります。

今の辞書は、コーパス言語学がもたらした成果のおかげで、語彙の現況と著しくずれることがないとは言えなかったコーパス革命前の辞書とは別物なのです。

だから、それを否定してしまうことは、実に残念なことです!

> 「辞書に載っていない表現」を多く覚えるというのは、「地域性の極めて高い語彙・表現(vernacular)、あるいは教養レヴェルの低い表現」を身につけることに帰因すると思います。

このような表現を身につけることもたいへん重要でしょう。特に円滑な人間関係や各地域の文化の大切さを考えれば欠かせない語彙や表現です。

しかし、必要な場合は、標準英語や環境から類推して、数ヶ月も現地に滞在すればだいたい分かってくる語彙群です。逆は不可能です。

(2)に関してですが、「語彙を知っているのに英語力がない」というような主張は、単に、「多くの語彙を知っていると錯覚しているだけ」だと思います。

これは、ずばり、「語彙無知の壁」を自覚していないからでしょう。「幅と数」の絶対的不足が原因です。

> 最後になりますが、単語を学ぶことは「知的好奇心の追求」だと思います。辞書には、数多くの分野における、知らない情報が満ちあふれているからです。例えば「aneurysm」という単語を調べれば、私など、それがどういうことによって起こるのか、などというところまで気になるものです。知らず知らずに多くの分野の色々な知識が身に付き、漢字・日本語の勉強にもなり・・・。

まことにその通りです。辞書の暗記は砂をかむような単調な作業だと思われがち(ほとんどの人はそう思っています)
ですが、そんなことはありません。楽しく広がる知的波紋の源です! ただし、いくら時間があっても足りないのが難点です!

> 私自身、五万語到達を実現できる日が待ち切れません。

長ーーーーーーーい、道程になるやもしれません。私は、辞書の旅を続けながら「The Lord of the Rings」の旅を思い浮かべることがあります。決してなだらかではありませんが、なぜかやめられない旅路です。

「知のリング」も人を魅了してやまない魔物かもしれません。

しんどくなればゆっくり休憩(=復習のみ)して、既に走破したはるかな道を振り返って英気を養ってください。あなたには若さもあります!

偏屈なおやじです。 こちらこそよろしくお願いします。

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