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フランス人と辞書

私は学生だったころ第2外国語はフランス語だった。

高校生の時にロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」の和訳を読み、ひどく感動してできたら原語のフランス語で読みたいと思ったからだ。

巻頭のことば ― ダンテの文句だったと思うが ― を今でも覚えている。

「汝が魂(たましい)なおも身内(みうち)に眠りいし時...]

フランス語は、ロマン・ロランを読めるほどのレヴェルにはとても届かなかったが、かなりまじめに勉強した。

当時のラジオ講座も2年間聞いた。

フランスを旅行した時にパリで幼稚園の子供たちに道を尋ねたらパラパラパラと返事されてあまり分からなかったりしたが、かんたんな会話ならまずまず楽しめる程度にはなった。「星の王子さま」も辞書を片手に読むことができた。

シャンソンも楽しんだ。

今は、すっかり忘れてしまい、残っているのは暗誦したいくつかのセンテンスと発音のしかただけ。

しかし、フランスには今でも興味がある。篠沢秀夫先生の本も読む。

それで辞書の話。

篠沢先生は、『辞書の話(三省堂編集所編)』のなかで、フランス人の「辞書好き」について次のように書いておられる。太字はk.y.。

(引用開始)フランス人の辞書好きは世界に名高い。作るのも好き、買うのも好き、引くのも好きである。学校教育のレベルの高い人ほどすぐ辞書を引く。フランス語やフランスの社会現象、風物について話していても、自分の勘だけでは断定しない。辞書で調べてきてから最終的意見を言う。われわれのフランス文学科の共同空間は辞書部屋でもあるので、その場で引ける。何人かいるフランス人の同僚たちが、いずれも見識ある人たちで、何か聞くと、一応考えを言ってから、立って行って辞書を持って戻ってくる。だからもともとわれわれ自身で辞書で引けばわかるようなことを聞くわけにはいかなくなる。調べた上でたずねるのだが、フランス人はやはり母国語だけあって、辞書を引く観点が別だったりして感心する。文法や語法についてもよい辞書、あるいは辞書に類するものは多く、極めつきのロングセラーもある...(引用終止)

フランスは哲学に関しては今も流行の先端を走ることが多い。篠沢先生の指摘されるような「ことばへのこだわり」がフランスのまぶしいような秀才たちを哲学に駆り立てるひとつの原動力になっているのかもしれないと思った。


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