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マルコムXは英英辞典を暗記した!(4)

マルコムは、まったく無教養のまま放蕩の限りを尽くし強盗罪で逮捕されてから知に目覚め、ケンブリッジ世界人名辞典にもその名を残す第1級の知識人・黒人解放運動指導者になった。

その博識とロジックを養う出発点になったのが「英英辞典を最初のページから最後のページまで筆写しつつ覚えたこと」であった。

言うまでもないことだが、マルコムが筆写して覚えたのは「学習用英英辞典」でも「児童用英英辞典」でもない成人用の英英辞典である。

その総語彙数はおそらく15万語前後あるいは20万語に迫った可能性もある。

さらに、その後の読書の質・量はすさまじい!

ある英国の作家が、ロンドンから電話して話したときに、マルコムに母校(大学)はどこかと尋ねた。マルコムはただ books と答えたそうだが、まさにその通りである。

彼の読書のようすを、『マルコムX自伝』から引用しながら、記しておきたいと思う。翻訳・省略・太字はk.y.。

『...刑務所は、リハビリを重視するので、本に尋常でない興味を示す入所者には好意的だった。』

つまり、いくらでも読書が可能だった。

『...読んで理解できる新たな世界を知ったあとの私の読書は、いかなる大学も学生に期待できないほど貪欲なものであった。ますます高度な内容の本を読むようになって、10時の「消灯」がどうしようもなく腹立たしく思えた。必ず、没頭している最中(さなか)に消灯時間になるように思えたからだ。』

ところが、幸いなことに彼の部屋には廊下の電灯から明かりが射し込んでいて、目が慣れたら十分読める明るさがあったので、消灯時間が来ると床に座って読書を続けるようにした。

しかし、夜警の看守が1時間間隔で見回りに来る。

『...私は、足音が聞こえたとたんにベッドに飛び込んで寝たふりをした。看守が去るとすぐに床の明かりに戻って ― 次の見回りまで ― また58分間読み続ける。そうしながら毎朝3~4時まで読書する。睡眠時間は3~4時間で十分だった...』

私は、これだけ読書ができるマルコムがうらやましくなる!

『所長と10人の看守がいたが、私から無理やり本を取り上げようとしても無理だっただろう...』

書物ほど雄弁に白人の魔性を語るものは、尊敬する師を含めて、他にないと彼は語っている。

『私は、ことあるごとに、読書が与えてくれた新たな視野について考える。私の人生は、まさにあの刑務所で、読書によって一変した。今思うと、読書の能力こそ、長く眠っていた私の知的渇望に覚醒をもたらしたのだ...』

マルコムは、15分も時間が合って本を読んでいないことは決してないという。黒人の解放のために学ぶためだ。

『...実際、刑務所ほど集中して学べるところは、違う人生を送って大学に行ったとしても、なかっただろう。大学には、想像のつくことだが、あまりにも娯楽や女子寮襲撃ごっこや交遊やなんやかんやが多い...』

刑務所での読書は1日に15時間に及ぶこともあったという。

そんな独学が3~4年。

社会に復帰してからも猛烈な読書は変わらなかった由。

以上、極端な例だと片づけてしまえばそれまでですが、参考になる点も多々あると、私は、思います。

みなさんは、いかがですか?

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