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リンカーンの演説(18)

「治者と被治者の自同性」について

「マルタ島の石ころ」さんから次のようなご指摘がありました。

> そこで、1つ疑問が浮かびましたので書込みしますぅ。私は法学が専攻なのですが、民主主義の定義に「治者と被治者の自同性」というものがあります。「『治める者』と『治められる者』が同じであること」という意味です。これを考えると「人民を統治する」でもいい気がしちゃいます。この定義の起源は実は知らないのですが、もしかしたらこの英文の誤訳から生まれたのでしょうか(笑

以下は、新たなアイデアではなく実質上繰り返しになりますが、確認のための記述です。

支配者が人民を統治する」のは非民主主義

人民が人民を統治する」のは民主主義

いずれにしても「被統治者は人」であって、言うまでもなく当然のことです。

他の動物などを統治するわけではありません!

だから、わざわざ被統治者に言及する必要は皆無です。

「被統治者」は全歴史を通じて「人」なのです。あたりまえのことです。

つまり、民主主義であるか否かを決めるのはだれが」統治するかということであって、だれを統治するかということではありません。

大事なことは「人民が人民を統治すること」ではなくて「人民が統治すること」なのです。

そして「治者と被治者の自同性」に意義があるのはそんな歴史的経緯があるからです。

それ自体に固有の意義があるわけではありません

さらに、人民(目的語)に言及する必要がないから、government は自動詞の派生名詞になるのです。

government of the people, by the people, for the people に含まれる動詞 govern に目的語はありません。

以上は私見ですから、みなさんもどんどんコメントを寄せてください。


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