英語学習法(12)
語彙暗記・宇宙の旅
まず、語彙暗記が安定した軌道に乗るまでがたいへんです。
以下でいう「軌道修正」とは「総復習」のことで、分割して常時繰り返す「定期復習」ではありません。
1 本格的に始めることの難しさ (打ち上げの失敗)
2 第1次忘却ショック(初期・軌道脱落)
3 長期に継続することの難しさ(第2次忘却ショックその他の障害による中期・軌道脱落)
どれも困難なことばかりです:
1については、先延ばしにしてしまうことが多くて、明日やろう、いや来週からにしよう、やっぱり来月からにしようか、今年中は忙しいからしっかり計画を立てて来年からにしよう、と思っているうちにどんどん月日が過ぎてしまう。あるいは、ちょっとはじめてはみてもすぐやめたり、他のやり方に目移りしていろいろかじってみたり、結局は学習がちゃんと軌道に乗るに至らない。これを「打ち上げの失敗」と名付けましょう。
2について、打ち上げに成功してたとえば1ヶ月ぐらいは順調に軌道上を飛行して様々な実験も行いながら楽しく進むがちょっと振り向いてみるとボロボロ忘れている!というショック。結局、軌道を外れて計画が挫折。これを「初期軌道脱落」と名付けましょう。
3について、2の忘却ショックも乗り越えて軌道修正にも成功し3ヶ月ほどは大きな障害もなく順調に飛行を続けます。復習作業もなめらかに進み忘却ショックからも立ち直って確かな手ごたえを感じ始めます。ところが、ここで安心してしまいます。覚えた部分のカードの復習をやめてしまうのです。それで、5ヶ月ほど経て最初の頃のカードを見直してまた忘却ショックを受けます。ほとんど忘れています。おまけに、うっかり風邪をひいたりします。急な用事が重なったりします。やる気が失せてしまいます。これを、「中期軌道脱落」と名付けましょう。
ところが、「初期軌道脱落」の場合はすぐに軌道修正すれば、つまり前進をやめてしっかり復習しなおせば、1ヶ月ほどで立派に軌道復帰が可能です。
「中期軌道脱落」の場合も前進をすっかりやめて軌道修正に専心します。つまり、再度復習を徹底してやり直すわけです。2~3か月ほど要するかもしれませんがちゃんと立ち直ることができます。さらに、いったん覚えた部分ですから大量にある割には記憶も比較的容易によみがえりほっとすることもあります。あらたな意欲がわいてきます。
その後は定期的な復習を欠かさずに繰り返すだけで飛行を続けるこつも分かってきます。そうして、4分の3を通過する頃には目標の惑星がいよいよ大きく見えてきます。正確な着陸の予定日(栄光の日)をカレンダーに書き込んだりできるようになります!
そして、完成!!
移住した惑星はすばらしい別世界です。前に住んでいた惑星はモノリングアルの世界でしたが新たな惑星はバイリングアルの相乗効果で何倍にもなった希望の新天地です。
また、日本語が充実している人ほど新たな世界の生活も楽しいものになります。
バイリングアルで創作することも夢ではなくなってくるかもしれません。
本格的な語彙暗記プロジェクト(数万語)は、地上の旅ではなく、宇宙の広がりを持つ旅でしょう。
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