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記憶(2)

休憩に池谷裕二・糸井重里対談集『海馬 脳は疲れない』を読んでいます。そのなかの、話も交えながら記憶のことを書いていきます。

記憶とは何だといわれると ― 感覚的には ― 記憶してやろうと思う対象が、語彙も含めて、カクッとどこかに収まる実感です。記憶できるのは快適ですね。もちろん、あとでだいぶ忘れるのですがその場はとにかくカクッと入る。書架に本を並べるような感覚。

どんな時にその感じが最も強いかというとやっぱり集中している時ですよね。乗っている時です。たとえば、IPO = initial public offering、ipso facto = by reasoning from previously known facts、the IRA = the Irish Republican Army、 irascible = made angry easy というような語彙がリズミカルにワードで打ち込まれていく。脳に格納しているって実感があります。

ところが、途中で来客があったりするともうだめですね。来客がいやなわけではなくて、暗記はその日はおしまいです。脳の別の部分が活性化してしまってどうにもならない。午前8時から11時までの脳内リズムが撹乱されてしまってその日はもう復活しない。時間の経過とか緩やかに変化する外の景色の陰影とかウグイスの声とかが一体となって暗記モードを形成しているのに異物が入ってくるともうダメだ。

それから手の話。キーボードをたたいているわけですから手が動いてます。これが、大事なんですね。手で書くのも同じですね。さらに口で発音したりするのも脳に刺激を与える。

「ホムンクルス」の3次元モデルを見たのですが、驚きました。大脳皮質の口・舌・あごや手を司っている部分が巨大なこと! 口がインド亜大陸、両手がそれぞれアフリカ大陸とアメリカ大陸、その他の部分は細い支柱という感じです。じっと見ているだけより書いたりしゃべったりして覚えるほうがずっと効果的なんだということがよく納得できます。

また、いろいろなやりかたを ― ただ批評しているだけではだけではなくて、実際にやったほうがずっといい。上記の対談集によれば(太字k.y.)、『実際の体験を通してものごとに上達していくことは、想像以上に簡単に達成できます。なぜなら、実践するたびに脳にできていく回路は「二の何乗」というかたちで増えていくからです。経験をすればするほど飛躍的に脳の回路が緊密になるのです。凡人と天才の差よりも、天才どうしの差のほうがずっとおおきいというのは、そのような理由からです』。これは、「アンチ・バベルの塔」建設にもかなりの程度あてはまると思います。

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