« 絶対必要な英単語6000語(60/365) | Main | リンカーンの演説(15:付録) »

辞書利用について

辞書の利用については関しては、だいたい、下記の4つ(①~④)の見方があります。

5つ目(⑤)に―実行する人は稀(まれ)ですが―極めて大きな威力を発揮する辞書暗記を加えました。

① 辞書を引きながら読むのは有害である。文脈をたどりながら分からない語彙はとばしてどんどん読み進める。ただし、未知語がひんぱんに出てくるものは読まない。絵本からはじめてもよい。

② 同じ未知語がひんぱんに出てきてはじめて辞書を引く。そんな未知語は重要だからである。

③ 自分が気になるときは辞書を引く

④ 未知語はすべて辞書を引く。つまり、徹底した精読をする。

⑤ 辞書を暗記する

私は、①~④まで、状況に応じた利用の仕方として、どれもまちがっていないと思います。

また、③はだれでもしていることでしょう。

しかし、みなさん案外無意識なのは、①~④までの方法を続ける限り生涯それが続いてしまうという点です。いつまでたっても、英語は勉強の対象であって、実用レヴェルには到達しない、あるいは日本語のように違和感なく読めるようにはならないのです。この方法で到達できる語彙レヴェルは5000語までです。

①~③に④を加えれば到達できる語彙レヴェルは1万語前後になってかなり英語力がアップします。英語のレヴェルがここまできて(英検1級程度=ネイティヴの小学校上級)、何か専門分野の知識・経験があれば、たとえば実務翻訳でお金を稼ぐこともできます。

ただし、ペーパーバックや雑誌をスラスラ読むことなど生涯不可能です。英語でリーディングやリスニングを楽しむレヴェルには達しません。

そんな壁を一挙に突破する方法が⑤の辞書暗記です。

他方、ことばのプロ(作家・翻訳家など)ほど辞書を常時利用します。普段から辞書を読み物にしている人もあります。さらには、自分用の辞書を作成している人も珍しくありません。

プロが辞書を多用する理由は、間違いをさけるためでありまた新たなことばを創造するためでもあります。

一般の人がほとんど辞書を利用せず、ことばに詳しい人ほど辞書を多用するというのはおもしろい現象だと思います。

もうひとつ指摘しておきたいのは、語彙レヴェルの低い人と高い人とでは辞書の利用の仕方が ― 同一の単語を調べる場合でも ― まったく異なり、その結果理解の程度も大きく違ってくるという事実です。

いくら辞書を調べてもトンチンカンな解釈を繰り返し、指摘されても気づかないどころか反発さえして頑(かたく)なになる人もいます。

辞書で語彙を調べながらそれでも理解できない人は ― ご本人は気づいていないのですが ― 総合的な語彙レヴェルが低いために辞書さえ十分に利用できない人です。

私も、そんな人たちを反面教師にして、同じ轍(てつ)を踏まないようにがんばっています。

そして、間違いを指摘されたら素直に直すようにしています。

恥ずかしいですが、必要なことです。

|

« 絶対必要な英単語6000語(60/365) | Main | リンカーンの演説(15:付録) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/3178894

Listed below are links to weblogs that reference 辞書利用について:

« 絶対必要な英単語6000語(60/365) | Main | リンカーンの演説(15:付録) »