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英語学習法(3)

「必要な学習時間」が、英語学習法を議論する時に、無視されているという話をしています。

学習時間を無視した議論がとんでもない誤解を生んでいる事実を無視できません。

それでは、いったい、どれくらいの時間がレヴェルごとに必要なのでしょうか

興味ある調査結果がありますので下記に引用します。

出所: http://www.nullarbor.co.jp/tg/

(引用開始) どれくらいの学習時間が必要なのか

 それでは,英語能力を実用レベルにまで伸ばすためには,具体的にどれくらいの学習時間が必要なのであろうか。アメリカ国務省の付属機関で,外国語研修を行っている Foreign Service Institute(以下 FSI と省略)という組織がある。この FSI が1973年に発表した外国語の研修成果と,それに要した研修時間に関する資料は,日本人が英語学習に必要な学習時間を推定するためにきわめて示唆に富む事実を提供している。

 FSI はアメリカ人の国務省研修生に教える外国語を,その難易度によって4つのグループに分類している。

 第1グループはフランス語,ドイツ語,スペイン語などで,英語と言語系統が最も近いので,英語国民であるアメリカ人にとっては最もやさしい言語である。

 第2グループはこれよりも言語系統が異なった言語,つまりアメリカ人にとっては第1グループより難しい言語で,ギリシャ語,ヒンズー語,インドネシア語などがその中に含まれる。

 第3グループはさらに難しい言語で,ロシア語,ヘブライ語,トルコ語などが含まれる。

 第4グループはアメリカ人にとって最も難しい言語で,日本語,中国語,朝鮮語,アラビア語の四つの言語がこのグループに属している。

 これらの諸言語の speaking 能力達成度と,それに要した研修時間を見ると,当然のことながら,アメリカ人にとってやさしい言語は必要研修時間が短く,難しい言語の研修時間は長い。

 次に示した表は,各グループがレベル2+またはレベル3の speaking 能力に達するまでに要した研修時間の平均値である。

 レベル2+またはレベル3の speaking 能力というのは,日常生活にはほとんど差し支えないレベルを示す。もちろん listening 能力にも問題はない。また,この研修は普通の研修とは違って,インテンシブ・コース(集中訓練)と呼ばれるものである。

 1日6時間の研修は,月曜から金曜まで連続5日間続き,週当り30時間の猛特訓である。インテンシブ・コースは普通の研修より30%程度は効率がよいとされているが,それだけに厳しく,だれでも気楽に参加できるといったものではない。しかも,FSI の研修生は,数多くの就職希望者の中から,難関を突破して国務省に採用されたエリート官僚の卵,将来の外交官である。したがって,一般の学習者の場合には,これよりもかなり多くの学習時間がかかることが予想される。

第1グループ レベル2+  720時間 (24週)
第2グループ レベル2+/3 1320時間 (44週)
第3グループ レベル2+  1320時間 (44週)
第4グループ レベル3  2400 - 2760時間 (80-92週)

 ここでわれわれの英語学習に直接関係するのは,最後の第4グループである。時間的には2400時間から2760時間であるが,期間としては80週(1年7か月)から92週(1年10か月)もかかっている。普通の研修ならともかく,2年近くもインテンシブ・コースを受けるということは,その期間中はほかのことはほとんど何もできないということを意味するので,並大抵の努力でできるものではない

 もちろんこれはアメリカ人が日本語を学習する場合の例であり,日本人が英語を学習するものではないので,ここで示された数字はそのままでは通用しない。しかし,大きな意味では学習時間の目安にはなるはずである。これで見ると,日本人が英語のレベル2+以上の speaking 能力に達するためには少なくとも3000時間の学習時間が必要であろうと推測できる。10年間の中学,高校,大学で受けた英語教育の3倍の学習時間である。これからしても,従来の学校英語の学習時間ではまったく足りないことが分かる。これほどの格差がついてしまうと,なまじっかな対策ではまったく通用しない。(引用終止)

また、英語の英検・TOEICレヴェル別学習必要時間は、安井京子著『女は英語でよみがえる(勉強編)』を参考に、私の実感も加味して、次のようになります。

だいたいの数字ですから、多少の誤差及び個人差はあります。

英検2級    1500時間   TOEIC470

英検準1級   2500時間   TOEIC730

英検1級     4000時間  TOEIC930

したがって、中高大(学校の英語接触時間 800時間)とほどほどにしか勉強してこなかった人は、2級合格に+700時間、準1級合格に+1700時間、英検1級合格に+3200時間の学習が必要です。

毎日5時間勉強すると、英検2級で140日(4~5ヶ月)、準1級で340日(約1年)、1級で640日(約1年8ヶ月)かかる計算です。

こんな計算こそ必要なことなのです!

そうして初めて具体的な学習法やスケジュールが立てられるのです。

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Comments

 こちらを訪れるのが毎晩の楽しみとなっています。そしていつもたいへん興味深く拝見しております。

 以前、k.y.さんが「各人の言語能力がほぼ完成する20歳までに英語に触れる時間をネイティヴと日本人で比較すると、だいたい100対1になります。 」と書かれた記事を読んだ直後に、英語にふれる時間数について私も今回のk.y.と同じように実際に計算してみました。そしてその段違いの差に驚いていました。

 私自身、ほんの少し前までは学習時間に関する自覚が全くといっていいほどありませんでした。それまでは方法論ばかりに目がいきがちで、自分に合った方法の模索にばかり時間を費やしていて、はっきり言って英語学習自体がおろそかになっていました。

 そんなとき、あるセミナーに参加した際に、「(国際ビジネスで通用する英語力に達するには)2000時間のインプットが必要」と聞き、それから時間数について意識するようになりました。さらにk.y.のお考えを読んで、自身の語彙不足、学習時間の不足を痛切に感じました。それからは、漠然としていた英語力の到達目標を明確にさせ、そしてそれに向けて動き出すことが出来たと思います。なんと言っても、k.y.さんのこのblogがきっかけです。

 ちなみに私の現在の英語レヴェルはTOEIC840です。当面の目標レヴェルは英検1級またはTOEIC900。その次は見出し4万語の英和辞典暗記達成。その後を考える楽しみはまだとっておきたいなあと思います。

Posted by: cosa | March 08, 2005 03:41 AM

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