« 記憶(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(114/365) »

コメントにお答えする(10/2005)

Kim-N3 さんへ

たぶん、あのKimさんですね。ご無沙汰しています。 おたより、ありがとうございました。

> その発音は全くのイギリス英語でこちらがうらやましくなるくらいでした。

海外居住・教育の有利さは、子どもの発音に関する限り、だれもが認めることですね。

> おもしろいのが、その頃彼は先生からノートを1冊とpicture dictionaryをもらって毎日毎日辞書から絵と単語をノートに写す、という作業をくりかえしていました。これは思えば有効な単語の暗記方法で絵を描くのが大好きだったことも手伝い楽しみながら覚えられたようです。

これはたいへん興味があります。子どもはとにかく集中力があります。記憶力がいいのではなくて何時間でも何日でも熱中して同じようなことを継続できる資質を授かっているのだと思います。覚えようと思わぬ間に覚えてしまう。大人ならすぐ飽きてしまうことでも子どもは飽きない。語彙にしても数千~1万~数万に拡大するにつれて自分の世界がどんどん拡大していくわけですからおもしろくてしかたがない。小学校3年生にもなればもうハリー・ポッターなどを十分楽しんで読むことができます。

もうひとつ注目したいことは、積み木にしても、将棋にしても、絵本にしても、何かに熱中している間に脳の神経細胞のリンクが無限に増殖してその子の能力を高めていくことです。嫌がっている子どもに幼稚園から「お受験」などさせるよりはるかに能力向上に資する。何かにはまって熱中できるものを見つけた子どもは塾など行く必要はまったくない。大学受験も学校と独学で十分対処できます。独自の勉強方法を案出して ―はためには極めて奇妙な方法にみえることもありますが ―クラブ活動などもそれなりに楽しみながら高い学力を維持し続けます。

こんな形で自分の能力を伸ばす子は、スポーツ界では中堅からトップのアスリートに至るまでめずらしくありませんしバイオリンやピアノでもそうですね。最初は半ば強制されてもそのうち自分なりに熱中するコツを身に付けた子はすばらしく伸びていきます。

楽しい刺激といえば家族旅行もいいですね。私も、子どもが小さかった頃、まとまった休日が取れたら決まって車で出かけ2~3泊していました。

話はそれますが、最近、ある仏師の方の話を聞きました。その方は15歳で弟子入りしてから今まで38年間観音様を彫刻なさっているそうです。だいたいの基礎を身に付けるのに10年間、本格的に彫れるようになるのは30年間とおっしゃっていました。私は、その話を聞きながら、各自の言語の成熟過程とそっくりだなと思いました。自分の言葉が完成するのは、個人差はさておき、だいたい30歳ぐらいではないかと考えているからです。

> イギリスの子供たちは日本と同じように小学校が6年生まであるところがほとんどです。(私立などは違ったりもしますが)中学は日本のように地元の中学校に行く選択もありますが、公立でもGrammar Schoolと呼ばれる試験のある学校があります。やはり選抜試験があるのでそれなりの準備が必要なのですが、そこでも語彙力は大きな比重を占めると思います。英語の試験はもちろん別に語彙力を試す試験もあり、あらゆる手段で語彙の増強が必要となるようなのです。そこで習得した語彙力は中学入学以降次々に課せられるEssay /Writingに使われ、添削されてまたいいものを書くよう指導されるというようです。

私は、こうした実情をだれにも知っていただきたいと思います。英語=英会話だと勘違いしている人がたくさんおられます。びっくりするようなことですがほんとうの話です。

> 今次男が受験準備でやはり語彙を増やすのに苦労しています。先日oldの同義語で antiquated obsolete dilapidatedなどとでてきてこちらがあせってしまいました。1ヶ月ほど前にやっとカードを購入して私もやるぞ!と思っていたところだったので彼の参考書からも採ってきてみようと思います。

そうですか、楽しみですね! 親が楽しそうにがんばっていると子どもも「勉強って楽しいんだなあ」と感じるようですよ。

またおたよりください。

Thank you, Kim N3-san.

|

« 記憶(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(114/365) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/3894565

Listed below are links to weblogs that reference コメントにお答えする(10/2005):

« 記憶(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(114/365) »