« 絶対必要な英単語6000語(106/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(107/365) »

英語力の判断基準

今回は、他の人の例をあげていますが―偉そうなことを言える立場ではありませんので―深い自戒を込めて書きます。

英語の力を判断する基準はいろいろあります。

そのうちのひとつは読解力です。

さらに、その読解力を判断する基準は翻訳力です。英語をどれだけ正確に日本語に翻訳できるかというのが基準になります。英文を精読しながら日本語に正確に訳していく力が、英語の力を判断する明確な基準になります。

正確な構文で高度な内容の文章を日本語で書いている人が、あっと驚くような「英日翻訳」をすることがあります。

なぜ、あっと驚くのか?

翻訳の日本語がむちゃくちゃだからです。まず、SVOCがどうなっているのかわかりません。首と胴体がつながらないような文章を平気で書いてあります。さらに、訳語が実に不適切です。ひとことでいうと、ぜんぜん英文が読めていないわけです。それを平気で書いてある。

なぜ、そんなことになってしまうのか?

文法(構文)・精読・ボキャビルを軽視するからです。私は、怖いから、とてもそんなことはできません。多読だけではなく「精読(仕事)」と「辞書暗記」を励行する所以(ゆえん)です。

さて、やや極端な例にはなりますが、「どこまでも正確に意味をとる」訓練を通じて読解力の向上を期すグループがあります。中央大学名誉教授・木田元氏のグループです。ただし、言語は英語ではなくドイツ語で、読解対象は難解な哲学書です。

その木田氏の発言を ― 『季刊 本とコンピュータ 2000 冬』の「理系の<読む>と文型の<読む>」という討論記事から ― 引用しておきます(太字はk.y.)。

(引用開始)ぼくはもう三十年ぐらい、十五、六人ぐらいで哲学書の読書会をやってきたんですけれども、とにかく馬鹿みたいなトレーニングなんです。二年間か三年間、毎週、ただただ読まされるんですから。これからどうなるかはわからないけれども、いまのところ、あと十年ぐらいの間は、やっぱりぼくのやり方じゃないとね。(笑い)
 それがいちばんはっきりしているのは翻訳です。たとえば哲学の本の翻訳は、ほんと職人芸ですから、ぼくがやっているような修行をさせないと、絶対にダメなんですよ。哲学の本の翻訳なんて八十パーセントは使い物にならない。ぼくが読んでもわからないような翻訳ばっかりなんですから。だいいち訳している本人がよくわかっていない。(笑い)(引用終止)

たいていの人はこの職人トレーニングをいやがります

しかし、この職人芸 ― 木田先生の足元にも及びませんが ― 私は好きですよ。


|

« 絶対必要な英単語6000語(106/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(107/365) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/3783710

Listed below are links to weblogs that reference 英語力の判断基準:

« 絶対必要な英単語6000語(106/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(107/365) »