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英語学習法(16)

小林薫氏は通訳・翻訳・国際経営論その他の分野で活躍される有名な方である。

小林氏は『苦手な英語に自信がつく本 ( The Japan Times 1998年刊 ) 』という自著のなかで、ご自身の英語学習法(67歳当時)を赤裸々に語っておられる1節があります。

プロの方がこれだけ詳細に正直に自分の勉強法を披瀝してくださるのは稀なことで、非常に貴重なことです。たいへん参考になる話なので、そのまま引用しておきます。タイトル以外の太字はk.y。

(引用開始)

私自身の学習法を振り返る

 ここでやや視点を変えて、私自身が英語力、とくにビジネスやマネジメント関係の英語力の向上に関して、自画自賛のためではなく、過去の勉強法としてどうやってきたか、というよりも現在どう工夫しているかを披露して、今後の学習の参考に供することにしよう。
 毎日、英語に触れ、毎日、辞書を引く。いまでも毎日、最低三十分は英語への接触を忘れないように心がけている。朝、六時四十分のNHK第二ラジオ放送のフランス語放送を聞いたあと、インターFMのニュースやBBC,CNNニュースを必ず一日に一回、五分間は耳にするようにしている。またNHKの夜の七時か九時の二ヶ国語ニュースの英語版も欠かさないように心がけている。
 それから「ジャパンタイムズ」紙を見出しだけパラパラ読み、知らない単語や忘れた言葉はプログレッシブ英和辞典でチェックする。さらに「タイム」「ニューズ・ウィーク」「ビジネス・ウィーク」「エコノミスト」「フォーチュン」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「ファー・イースタン・エコノミック・レビュー」などの英文のビジネス関連雑誌を約三十誌、電車の中などで必要なところを破り、さっと目を通す。
 そのさい、わからない単語はポケットのなかのカードのE ( English の意味 ) のところに書き込み、あとで辞書を引く正直言って「ジャパンタイムズ」紙の毎ページには未知、あるいは忘却した単語が少なくとも10ほどあるので、毎日がしんどい
 また海外ビジネス事情の紹介記事の連載を毎月五本担当し、いま述べたような形でクリップした記事をベースに、リポートやダイジェストやレビューやコメント書きをしている。これは毎月のインプットを自分の言葉と専門知識のフィルターにかけてアウトプットすることで、大変勉強になるからである
 さらに年に三、四回、老骨にムチ打って、公開の場での逐次講演通訳も行っている。ただし、単独ではなく、三十代、四十代のベテラン会議通訳者とペアになって、である。短いもので丸一日、長いものは三日間も、組織開発、サービス・マネジメント、グローバル経営などのテーマについて、米欧の専門家の講演や講義を通訳するのは、まことに重荷だが、自らあえて負荷を課している
 そのためには、関連するデータや内外文献を相当集中的に読みこなすという壮絶な泥縄をしなければならないソロではないのは、若い同時通訳者と切磋琢磨し、こちらのミスを指摘してもらうためである
 また年に少なくとも一、二回、日本内外で外国の人や学生を対象とする本格的なプレゼンテーション草稿を準備し、OHPシート、ハンドアウト(印刷物)を用意し、いかにおもしろく、エンターテイメント性を持たせて話をするかの準備をする。これもかなりの手間と時間がかかる。
 そして翻訳書を、毎年、一、二冊刊行する。翻訳をする意味は、否でも応でも自分が理解しない限り、外部には発表できないという重い責任がある。しかも最新の情報を吸収できるというメリットがあるからに他ならない。
 以上、恥も含めて内幕をお話したのは、何も自分の努力を誇示しようとするためではない。結局のところ、六代目菊五郎の辞世の句ではないが、英語の勉強も、「まだ足らぬ踊りて踊りてあの世まで」と同じであることを、素直にお伝えしたかったからである。(引用終止)

どの分野でも、忙しい人ほどよく勉強している。なぜか? 脳が活性化して元気だからです。なぜ、元気か? 常に脳を使っているからです。

小林氏は、多分、寝床にはいったらストンと熟睡される、いやしてしまうタイプの方だと思う。あれだけの知的活動を脳が整理するためには、熟睡は必須のプロセスでしょう。

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