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英語学習法(14)

英語学習法の本が無数にありネットでも英語学習法のサイトが無数にあり、最近では、私もそのひとりですが、ブログで英語学習関連の主張をする人がどんどん増えています。

昔はほとんど一部の専門家に限られていた英語学習論が今はごく普通の人たちにまで浸透してありとあらゆるアイデアが開陳されています。

海外で仕事をしているまたは暮しているあるいは学んでいる人たちからの経験談や提案の類も非常に多彩です。

互いにまったく異なった主張もめずらしくなく、独自の見解を持たない人にとっては、どれが正しいのやら見当もつかないこともあるはずです。

いろいろな異見を展開する人々の英語のレヴェルあるいは英語の要求レヴェルがこれまた実に多様であることも混乱に拍車をかけている大きな原因です。

私のように辞書暗記を薦めるごくごく少数派から、多読を薦める多数派、あるいはたとえば映画『トップガン』を200回聞いてすべて理解できるようにしたらリスニングが飛躍的に向上したというような人たちまでいて、いったいどれが最適の方法なのかだれも見定めがつきにくい現状でしょう。

ただ、ひとつ確信を持って言えることは、構文と標準的な音声をマスターした人にとって自分の英語能力の伸長を最も顕著に実感させてくれるものは「語彙力」だということです。

語彙は読・書・話・聞のすべての側面にわたって決定的な役割を演じる要素です。いくら英語の音を聞き取れてもそれが何を意味するのか分からなければせっかくの高度な聞き取り能力も空回りになります。話す場合はさらに幼稚なレヴェルになります。読んで理解できるものも限られ書く場合はもうたいへんです。

そして、語彙の不足はレヴェルがあがればあがるほど痛感するようになるはずです。いつまでも続く万里の長城のような壁といってもいいでしょう。

したがって、私の英語学習法の基軸はボキャビル。

話は突然飛びますが、『文芸春秋』の5月号に松下電器産業社長の中村邦雄さんが『立国の基は「ものづくり」にあり』という記事を寄稿されています。私は、各企業の盛衰や新たな企業の誕生進化にもたいへん興味があるので中村さんの記事は非常におもしろかった。

とまれ、今回は「英語学習法のボキャビル」をテーマにしたい。

その記事の中に『プラン・ドゥ・チェック・アクション」(発想せよ、行動せよ、検証せよ、実現せよ)を任されれば、人は総じて意欲的になるものである。勉強にしろ仕事にしろ、親や上司に強制されてやっているうちは本ものではない。本来は誰でも好きなジャンル、得意の分野を持っているはずだ。一部の若者が仕事に就かないのは、やり甲斐を感じる会社が見つからないのも理由の一つであろう。個々の社員が得意分野で才能を発揮できるような起業が多くなれば、ニートやフリーターも前向きに働ける社会になるのではないだろうか。私はその点で、日本の若い人々の力を信じている』という発言があります。

英語学習には無関係のようでいて実はそうでもない発言だと思います。

英語学習者は従業員ではありませんから上司に従う必要はありません。だから、「任せるから自分でやってみろ」という人はいません。英語力をつけたいという強い意欲は最初からあります。

そこで、「本来は誰でも好きなジャンル、得意の分野を持っているはずだ」という部分に注目です。『トップガン』を200回見た人は映画かトム・クルーズに、たぶん、夢中だったのかもしれません。その結果、リスニング力のまったく予期しなかったほどの向上に結びついた。

谷川棋士は、「才能とは続けられること」あるいは「継続的な努力によってのみ上達や向上がある」と述べ、「継続的な努力を可能にするのは集中力」であり、『集中力の基本は「好き」であることの持続』だと語っている。

英語の全般的な能力をある程度以上に高めるための必須の手段はボキャビルです。集中してボキャビルを継続しなければならない。そのためには、ボキャビルが好き・夢中になることが必要です。

「好きなジャンル」とか「好きであることの持続」とか言っても、何かを好きになるにはそもそもどうしたらいいのか? 谷川棋士も中村社長もそれについては何も語っておられない。

「ボキャビルが好き」になるためには、どうしたらいいのか?

とにかく、ボキャビルが好きになってそれをかなりの期間継続しないと英語は各レヴェルで行き詰まります。

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