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「才能」(16)

一般の人たちが、傑出した人たちの「才能」を感じるのはどういうときか?

私は、絵画を見たときやスポーツ選手の動きを見たときあまりの見事さに畏怖の念にさえ打たれることがあります。そんなときに「才能」を感じる。

常人とは別の世界に棲息する至高の存在のように思える。

たとえば、上村家は3代にわたって優れた画家を輩出しているが、最も「才能」を感じるのは初代上村松園の美人画である。彼女の絵は神々(こうごう)しいまでの光芒を放って人を惹きつける。松園独特の「清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」は、反射的に姿勢を正すほど清楚で見事である。その凛(りん)とした気品は、私の日本語ではとても表現できない。

ヨーロッパサッカーの天才プレーヤーたちの姿も美の極致といえる。私でも分かるむだのない流麗な動きはフットボールというよりもクラシックバレーさえほうふつとさせることがある。もちろん、獲物に襲い掛かる豹(ひょう)のようにゴールを決める瞬間の姿も実に美しい。

そんな磨かれつくした才に輝くときの脳はどのような状態になっているのであろうか?

谷川棋士の『集中』にスピードスケートの清水選手を描写した箇所があり、次のように書かれている(太字k.y.)。スポーツ選手が極限のパフォーマンスに至るときの脳の励起(れいき)が見えるような1節である。

(引用開始)最近、長野五輪金メダリスト、清水宏保さんの興味深い話を、新聞記事で読んだ。清水さんは、最高の状態で滑っている時は自分の周りが真っ白になり、外の音は何も聞こえてこないそうだ。視野は三十センチぐらいしかなく、滑るべきラインが光って見えるそうで、「そこは、抑えながら....とか、自分と対話しながら滑っていますね。でも、いい滑りができた時ほど、記憶が飛んでいます。悪い時は全部覚えているけれど。いい時ほど記憶が消える。より本能に近い滑りだからかもしれない。何週間かたって、ふっと記憶が戻ったりすることもある」といっている。(引用終止)

すごい!ですね。

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