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「アンチ・バベルの塔」の建築現場

「アンチ・バベルの塔」は、辞書にある各語彙をみたときに、未知のものはもちろん、少しでもピンとこない語彙や、既知のものであっても説明を読んで興味を持ちちょっと記録しておきたいなと思う語彙、などを情報カードに記録していきます。

たとえば、Cambridge Advanced Learner's Dictionary の883ページは larch という単語ではじまります。

それで、larch の説明を読んでみます。すると、[C] a tall tree which grows in cold northern countries and loses its needle-shaped leaves in winter と書いてあります。私の頭の中ではラーチは「北のほうの木」だという認識はあるのですが日本名が思い浮かびません。それでハードディスクにスタンバイさせてある 『ランダムハウス英和辞典で』 で調べると、【1】カラマツ(唐松):カラマツ属 Larix の針葉樹の総称. 【2】カラマツ材(larchwood):堅くて丈夫なカラマツ属の木材 となっています。そうだ、唐松だったと思い出します。しかし、loses its needle-shaped leaves in winter(針葉を冬に落葉する)という事実は知らなかったので「へー、そうか」と思って北国の背の高い木のイメージを思い浮かべます。「なるほど...」という感じです。

次は lard [U] これは知っています。次は同じ lard ですが今度は動詞です。いきなり lard sth with sth というフレーズがあります。まあ意味はだいたい分かりますが説明を読みます。If speech or a piece of writing is larded with a particular type of language, it has a lot of that type of language と書いてあるので、典型的には、特定の表現をラードを塗るようにたっぷり使って話したり書いたりすることだなということが分かります。例文は、Her speech was larded with literary quotations. です。「そうかあ、彼女は文学的な表現をたっぷり引用してしゃべったのか」となるわけです。これは、おもしろいと思ったので情報カードに定義も例文も書き込みます。それで、もちろん、例文は感情を込めて2~3回音読します。

次は large でかなりいっぱい書いてありますが、( as ) large as life というフレーズをちょっと読んでみます。すると、used as a way of describing a person you see, and are surprised to see, in a particular place という説明があります。この and are surprised to see というニュアンスをはっきり心得ていたとは言えないのでこのフレーズは情報カードに定義も例文も書き込みます。例文は、I looked up from my newspaper and there he was, as large as life, Tim Trotter ! (ふっと新聞から目をあげると何と彼が、本人がいた、ティム・トゥロッターがいたのだ)。思わずその情景が浮かんできます。音読もバッチリ。

以上が「アンチ・バベルの塔」の建築現場のほんのひとこまです。

「辞書を暗記しています」というと「辞書を丸暗記しても仕方ないでしょう」とか「丸暗記はだめだ」とか言われますが上記のような作業は「丸暗記」とはほど遠い作業です。「丸暗記」というのは受験勉強で「英単語⇔日本語がひとつかふたつ」というような形の単語集をしゃかりきになって暗記するイメージでしょうが「アンチ・バベルの塔」はまったく違います。読書の要素を多分に含みいろいろなイメージを構築する楽しみもある多角的な営みで「単語帳丸暗記」とは100パーセント異なります。「覚えていく」ことだけは共通ですが実際の作業の内容はまるで違います。しかし、その違いはやってみたことがない人には想像できないようで、たいていの人が「丸暗記」と勘違いして確かめもせずに拒絶してしまいます。残念なことです

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Comments

k.y.様、

いつも楽しく拝読しています。実は最近、こちらの「記憶(4)」の文末に私のブログへのリンクを見付けまして、大変嬉しい思いでした。ご紹介下さって、有り難うございました。

私のブログは、自分なりの語彙増強術を、「自分のために」まとめる場で、最終的には推敲して製本するつもりでいます。勝手な事ばかりを書いているページですので、k.y.様に読んで頂いて大変恐縮してしまいます。ところで、私のブログからこちらのページへリンクさせて頂いていますが、よろしかったでしょうか。

私は楽器の練習とサイエンス系の勉強にも多くの時間を費やさなければならないので、英語に使える時間は限られてしまいます。ですが、あと数ヶ月でどうにか2万語程度に達しそうです。運用語彙数を上げる努力をしながら、後はいよいよ"Merriam-Webster"英英辞書の暗記に移り、ドンドン「単語を狩って」行こうと思っています。

これから先、英語にくたびれた時は、こちらのアンチ・バベルの塔を読み、inspirationとさせて頂きたいと思います。これからも宜しくお願いします。

最後に一つ質問させて頂きたいのですが、k.y.様は、英作文は頻繁に書かれるのでしょうか?公開される予定はありますでしょうか? 私は週3、4回程英作文か、英語版のブログをアップしていますが、まだまだ自分の思うように表現出来ません。以前、アメリカ人の友人が、ワード5ページのエッセイを20分で書き上げたのを見てショックを受けましたが、私は1000語程度のエッセイを30~40分で書けるように、と努力しています。

PS お気づきかも知れませんが、私は以前、Efharisto ="thank you" (to the tower of antibabel)の名でコメントさせて頂いています。

Posted by: Flatpicker | April 24, 2005 at 10:44 PM

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Tracked on May 25, 2005 at 02:28 AM

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