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英語学習法(20)

愚問はやめて勉強に取り掛かること

外国語の学習は、大目標と小目標を決めてさらに毎日の目標を定め、日々一定量の勉強を実行し、定期的に復習を繰り返し、気乗りのしない時はまずとにかく取り掛かる(そしたらウォーミングアップされて調子が出てくる)ことが大事であるというような話をずーっとしてきています。

すべて、私がしてきたことであり、また、自分を励ますためでもあります。まず、毎日実行する。そうすれば半年~1年すれば確実な効果を実感するようになります。たとえば語彙数が5000語増えれば本を読むときにボコンと実力がアップしたことを実感します。だから、語彙数であれば、現在の語彙数+5000語を当面の目標にする。それを毎日に割り振ってこつこつ「アンチ・バベルの塔」を高めていく。ひたすら、高めていく。今、5000語の人が1万語になったり、1万語の人が1万5000語になったりすれば、それは新たな大地の開拓に匹敵します。2万語を超えてさらに5000語加えれば実力は4万語レヴェルになります。5万語を超えて2万語を加えれば実力は確実に10万語を突破します。

5万語は巨大なターニング・ポイントになります

さて、「目標を決めて毎日の計画を実行すること」の他に自覚しておかなくてはならないことがある。それは、「英語を使って何をするつもりなのか」、あるいは「英語をどの程度理解したいのか」ということである。ちょっとした趣味なのか、通訳や翻訳で食って生きたいと思っているのか、日本語と同レヴェルで理解したいのかで、勉強の仕方はまるで違う

軽い趣味でやるなら、生涯、いわゆる楽しみながら、常に辞書を引きながら、または分かるところだけに満足しながらそれを永遠に続ければよい。英語の勉強に「和訳が必要なのかどうか」ということに悩んでいる人が多い。だいたい分かるのなら英語は英語のまま理解していくのがよりよい方法であっていちいち和訳するなど間違ったやり方なのではないか?という悩みである。趣味でやるなら別に和訳などしなくてもかまわない。自分が分かれば  (正確に言うと分かったつもりであれば) それでOKである。何の問題もない。そんなやりかたでも英検1級ぐらいは合格する。 「分かっているつもり (あるいはそんなことはそもそも意識しない)」 で十分である。趣味の世界になにを気にする必要があろうか? そんな必要はない。「暗記は必要なのか?」。気が進まないならやる必要はない。「すぐ忘れるからやっても意味がない」。その通りだ。趣味なのに何も無理してやる必要はない。「そんなに単語を覚えてどうするの?」。ごもっともである。ゴルフをやっている方がずっと楽しいかもしれない。私はコツコツ何かをするほうがずっと好きですが、これは好みの問題でしょう。とにかく趣味なら好きなことを好きなようにすればよい。それでこそ趣味でしょう!

しかし、① プロになるなら、しかもそれでりっぱに食って生きたいのなら、② 英語を最大限理解したいなら、猛勉強する必要があります。和訳? 必要なことは当然です。必要などころか、それを欠いた勉強など勉強ではありません。徹底して和訳の練習が必要です。ちゃんと訳せないような英文はまったく理解できていないに等しい。理解しているつもりになっているだけです。暗記?言うまでもない。くだらない質問である。①と②に自分があてはまるなら愚問はさっさと捨てて毎日の作業にとりかかること、これしかありません。しかも、己の日本語のレヴェルもしっかり意識して常に向上させる努力も欠かせません。

猛勉強がちっとも苦痛でない人は非常に適性があります。傑出した人はみなさんこのタイプです。漢字文字学の白川静先生・日本学のドナルド・キーン先生など80~90~100歳になっても猛勉強をなさっている。苦痛でないどころかやらないと人生が楽しくないわけです。それで、巨人たちのあとで自分に言及するのは心底恐縮だが、私も勉強が楽しい。それなのに、平凡を極めているのは、それはそれ、才能がないからです。それでも、楽しいから苦にならない。周囲の人が「?????」と思っているのが唯一の悩み(笑い)。

ちなみに、年収が数十億円単位というスティーヴン・キングは、ライター志望者に次のようにアドヴァイスしています(太字k.y.)。

「仕事場のドアを閉じる時はその日の目標が決まっていなくてはならない。肉体の鍛錬と同じで、はじめのうちは目標を低く設定しないと、達成できなかったときに悔いが残る。とりあえずは、一日千語が無難だろう。ついでに、ほんの情け心から言っておくと、先は長いから、週に一日は休んだ方がいい。週に一日。それ以上休むと、発想の気が抜けて、意欲が萎える。目標を定めたら、達成するまでドアは開けないと自身に誓って、あとはひたすら、タイプ用紙なり、フロッピーディスクなりに言葉をならべていく。かつて、あれは確か『キャリー』の売込みだったと記憶しているが、ラジオのトークショーで司会者から、どのようにして書くのか質問されたことがある。「一語一語」と答えると、司会者は絶句した。冗談と受け取ったかもしれないが、私は真面目だった。どうもこうもない。極めて単純な話である。一ページの小品だろうが、『指輪物語』三部作のような雄編であろうが、文章はつまるところ、一語一語の積み重ねである。ドアは外界を遮断すると同時に、作者を閉じ込めて仕事に集中させる」 (『小説作法』より)

キングは、『もののけ姫』などの宮崎駿さんの仕事ぶりとそっくり同じことをアドヴァイスしていると思いました。


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