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英語学習法(19)

岐阜大学の寺島隆吉先生は英語教育の大ベテランであり研究者でもある。アカデミックな世界に閉じこもっている学者ではなく、長年にわたって中高で英語の授業を担当し、学力が底辺レヴェルの生徒に対しても有効な指導法を開発して実践されてきました。独自の指導法はTMメソッドと呼ばれ、寺島研究室のサイトでも解説されていて、ご存知の方もあるはずです。

今回は、英作文のTMメソッドを紹介したいと思います。詳細は http://www.gifu-u.ac.jp/~terasima/article1writing2quantity3evaluation.pdf をご覧ください。

寺島先生の「英語で自己表現する指導法」を、上記サイトの 『「量」の教育哲学 作文教育をひとつの例として』 という論文に沿って、列挙します。

1 添削指導は有益ではない。

従来の作文指導は、まず「①文法の誤り・文章形式(序論・本論・結論)をなおすこと」である。

次に、「② この表現は英語らしくないという指摘をすること」である。

さらに、「③ 書かれた中身についての批評がないに等しいこと」である。

その結果、学習者は、欠点の指摘ばかりされて、意欲・自信を失い、英語で自己表現する楽しさも味わえないし表現力もつかない。

2 日本語の作文指導でも同様なことが行われている。だから、大多数の人は日本語ですら書くことがきらいで苦手で、恐怖感さえ持つ人もいる。

3 だから、文法や形式を気にせず「内容」と「量」に専念させるべきである。

そこで、寺島先生はまず日本語を大量に書かせる訓練をした。国語教師にも頼んだ。おもしろいものは誤字・脱字は訂正して機関誌に載せたり教材に使ったりして関心を高めた結果、生徒たちはどんどん書くようになった。原則として「量」だけを強調しても、生徒自身はそれなりに正しい書き方を気にしていた。

4 大学生にも書きやすい題でどんどん書かせおもしろいものをピックアップして示すとさらにみんなの意欲も高まった。

5 「量」が「質」に転化する。

生徒にいい作品を印刷・配布して紹介さえしてやれば、あとは生徒が自分で走り出す。初歩的な誤りは自分たちで相互に判断して訂正しながら作品を読み比べてさらに自他を発見していく。内容的に新たな「質」が生み出されていく。

まず「量」が大事である。

6 先生は大量の作文をチェックするのは実に大変であるが、手抜きをしなければ「質」は確実に高まる。

7 だから、まず「量」が大事で、最初から「質」ばかりを追求すると学習者は「絶望」してしまう。「量」は自分のがんばりだけで到達可能だから救いがある。

先生は、同様な「量重視」の方法で、英語も学生に書かせています。

私は、寺島先生の指摘に少なからず感動しました

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