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記憶(8)「情報カードのサイズと記憶」

「アンチ・バベルの塔」検証(1)で次のように書きました。

『 3.カードを使用すること

カードだから、携帯・着脱・その他の取り扱いが自在で容易です。数十枚~100枚単位でパンチ穴をあけてリングに通し付箋を利用して復習した部分を区切っていけばたいへん効率よく繰り返し学習が可能になります。その他自分なりにいろいろな利用法を考案して能率アップを図れるはずです。ノートやルーズリーフよりずっと優れていますからぜひカードを使いましょう。必ずそのよさを実感できます。実際に使って見なければ分からないでしょうが、あらゆる方法を試してきた私の証言ですから確かですよ。』

このカードにはさらにもう一つの特徴があります。大きさです。182×128ミリの規格でいわゆる「単語カード」とはまったく異なるカードです。個々の語彙を個別に書き込む「単語カード」と違って4~5つの語彙の定義やら例文やらを表に書き込めるし裏面いっぱいが空いているので図その他の追加情報を後で追加することができます。前にも述べましたが、1枚に数個の語彙を書き込む方式の方が「単語カード」方式よりはるかに覚えやすいのです。前後の語彙の関連も分かりやすいしその分イメージも定着しやすいからです。

故・品川嘉也(生理学者)著 『右脳理論によるスーパー記憶術(ごま書房)』のなかで次のように書いておられます(タイトル以外の太字はk.y.)。

(引用開始)

18 記憶カードは表にキーワードを書き、裏に関連情報をたくさん書き込むと効果的

(k.y.注: 「アンチ・バベル」のカードは表・裏ではなく左に各語彙と例文・右にその定義を書いて、裏面は、将来に関連情報を追加して塔を充実させるために空けてあります。同じ面に定義を書いたほうが忘れた時に早くチェックできる利点もあります)

 メモやノートのほかに、情報を書き付ける道具として私たちはカードをよく使う。もっとも代表的なのが、いわゆる単語カードと呼ばれる、短冊状のもの。表に英単語、裏にその意味を書き込んで、何度も繰り返し眺めた経験のある人も多いことだろう。
 カードといえばこれしか思いつかない人もあるかもしれないが、記憶の効率を考えると、じつはこうした小さなカードは、不適当なのである
 表に英単語、裏にその意味というのは、いかにも簡潔で、覚えやすいように思われるかもしれないが、これが間違い。その上何度も言ってきたが、そもそも情報というのはあるまとまりがなければ頭にはいらないし、定着しない。だからカード学習でも語とその意味だけのいわばバラバラの小さな用語・単語帳では、記憶を増やす助けには、ほとんどなりえないと考えた方がいい。(k.y.注: みなさんが「丸暗記はダメ」という理由のひとつは、この「バラバラの単語集」のイメージかもしれません
 したがって記憶のためのカード術を考えたら、もっともいいのは、まず、ある程度の書き込みができる最低ハガキ大の大きさのものを使うこと。学生の単語カードでは、表は一語でもいいが、裏には、意味のほか、その語を使った構文や用例を書けるくらいのカードを使うのだ。
 これは当然ビジネスマンにも応用はきく。ふつう、メインのキーワードがあればそれに関連するキーワードがあるはずで、それを拾い上げる。そして、それらをイラストや記号で結ぶ。あるいは、裏には、また後ででも、雑誌や本で気になる内容が見つかったら、それをコピーして適当なキーワードの項に貼り込んでいく。もちろん盛り込む情報が多すぎては、本と同じでカードの意味もなくなるが、その点ではハガキ大のスペースが、はいる量もしれていて、まさに左脳の整理速度に合ったものということができる
 左脳の整理速度がスロー過ぎては、雑念がはいって脳が道草をくってしまうが、今いったように、記憶のためには、カードも、ある情報のまとまりがあったほうが、左脳の最高速度を維持でき効率的なのである。 (引用終止)

私は、経験を通じて、品川先生とまったく同じ結論に達していたことになります。

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