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記憶(9)

英語学習と記憶に関する http://ijustat.at.infoseek.co.jp/gaikokugo/04_memory.html は、実際に暗記を実行して効果を実感されたプロたちの体験談を集めたものですから、たいへん参考になります。

松尾さんの記事だけを下記にピックアップしておきますが、ぜひすべて読んで検討されることをお薦めします(太字k.y.)。

● 暗記は語学力を飛躍的に伸ばす。
 しかし異国に憧れたからといって、それだけで英語が上達するわけがない。私の場合には、挫折がきっかけであった。これまた遠い昔の思い出話である。中学での英語の時間に、先生が「松尾起立せよ。おまえの英語の成績では進級できない」と夏休み前に言ったのである。憧れていた英語の世界の、その代理人とも言うべき先生からの宣言である。ショックであった。
 ではどうしたかというと、夏休みに二冊の問題集を丸暗記してしまったのである。特に意味があったわけではないが、何をやったら落第せずにすむか分からなかったので、そのへんの問題集をやみくもに頭から全部覚えてしまえば、テストがあって大抵の問題が出ても大丈夫だろうという幼い判断をしたのであった。しかし、である。秋になってみたら授業の英語が急に楽になった。驚いたことには外国人の言うことさえだいたいは分かるようになってしまっていた。英語の先生はもっと驚かれたに違いない。それ以来、英語についての自己評価は劣等生だが成績はいつも満点に近いという不思議な状態が、今日に至るまで続いているといえる
 その不思議を解明すると次のようになる。
 私は若い時代に英語の文型を八百ぐらい無条件に頭の中にたたき込んでしまったのであった。問題集の丸暗記は、結局はありとあらゆる構文を暗記する機会となった。中学生向きの英語の中に存在するおおよその構文を暗記してしまえば、あとは応用にすぎない。たとえ長い文章が出てきてもすべては基本文型の応用にすぎないと分かる。英語のスピーチも会話も作文も同様に基本文型八百の使いこなしである。つまり私は自分では気づかずに、「パターンプラクティス」という英語上達法を実践していたのである。
 英語の基本文型をとにかく暗記して体に覚え込ませてしまうというパターンプラクティスという方法は、別名「ミシガンメソッド」と呼ばれる有力な方法であることがその後大学に入ってから分かった。そしてそういうやり方はもはや時代遅れといわれているということも最近になって分かった。しかし学説や時代の流行はともかく、私に関してはコレで上達したのであるからそれは仕方がない。
 強い意欲と、単純でバカバカしいまでの暗記。この二つこそは、外国語を習得する上での必須の条件ではなかったろうか。
(松尾弌之「遠い昔のある匂い」現代新書編集部編『外国語をどう学んだか』講談社、1992。p.24~25)

「強い意欲と、単純でバカバカしいまでの暗記」 → やってみれば、習慣化すれば、だんだんうまくなってきて、楽しくなりますよ。実際に効果もてきめんだし、英語で本をよんでも話を聞いても覚えた文型がバンバン出てくるし応用例(変型)も把握できるようになるし、そうなると決してバカバカしいなどと思わなくなります。ただし、500~1000の文例を覚える、つまり臨界量を突破することが必要ですから、それなりの努力は必要です。

学説や流行は無視して己が道をひたすら進めばよい昔からそんなに変わった方法もないし、何の実績もない論者のアイデアばかり追いかけるほど「バカバカしい」ことはありません

だれかが、つまり同じ人間が、すでに成功した方法であれば、「そんなことをしてもほとんどの人は挫折してしまう」というようなことを言う人は無視すべし。その人は、いかに有名な人であっても、自分のことを言っているに過ぎず、たいていは挫折した本人である。挫折しない人も存在したし、存在するし、将来も存在します。

「楽しくなければ続かない」というキャッチフレーズに乗る必要もさらさらありません。楽しいか楽しくないかは他の人に判断してもらうことではない。自分で作り出すものです。

しかも、楽しさはどこにあるのか分からない。つまずいてひっくりかえったときに見つかるときもある。「えっ、こんなことがおもしろかったのか?!」と驚くこともある。

自己発見=楽しさの発見だと思います。

今回は、余談が長くなってしまいました。

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