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単語学習(1)

単語の学習について網羅した http://ijustat.at.infoseek.co.jp/gaikokugo/06_vocabulary.html から、各項目をピックアップさせていただいて、「アンチ・バベルの塔」の見地から、コメントしてみました。

例によって「アンチ・バベルの塔」の利点を強調した「我田引水コメント」になっています。しかし、決してありもしないことを言っているのではなく、私が実際に達成したことまたは確実に達成しつつあることを述べています。

みなさんのアイデアもぜひお寄せください。ただし、自分が実際に実行して所定の成果をあげたものをご紹介ください。

● 語彙は多い方がいい。

100%賛成です。ただし、上限は20万語、普通は5万語理解できればOKでしょう。決して無限に覚えなければならないわけではありません

5万語を達成したら洋書売り場に行ってペーパーバックをパラパラめくってください。その効果に瞠目(どうもく)されること請け合いです。

● 単語の学習には時間をかけるべき。

語彙の習得にもっと計画的に時間をかけることが絶対に必要である。(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.64)」というのは、まったくその通りです。

しかし、このことは、ほとんど無視されています

● 単語の学習は何語でも難しい。

意識して覚えない限りどうにもならない(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.50)」。

ほんとうにそうです。

● 単語の学習がうまくいかない根本的な原因がある。

 語彙の習得がうまくいかない理由は、この語彙の習得が面白くないことと、語の数が多く学習に一見終りがないように見えること、どのような語彙を選択するかの自覚がないことに起因している。
(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.49)

「面白くない」 → おもしろくすればいいのです

「アンチ・バベルの塔」は、食わず嫌いで放置せずに真剣にやり始めたら決してそんなに退屈な作業ではありません。

「語の数が多く学習に一見終りがないように見える」 → 明らかに限りがあります。辞書1冊でOKです。ネイティヴでも無限に知っているわけではない。私たちの日本語の語彙も、通常、上限は7万語程度でしょう。

「どのような語彙を選択するかの自覚がない」 → 無用な懸念です。自分が選択した辞書の語彙を全部覚えたらいいだけです。学習用辞書に無駄な語彙はありません

● 希望と信念を持って単語を覚える。

必ず報われます。特に、読書やリスニングに著しい効果があります。

● 最初の1500語はていねいに覚える。

「この千語なり千五百語を覚えるというのは確実に覚えることで、なんとなく霧の中にあるような覚え方は意味がない。確実な五百語は不確実な二千語より、その言語を習得するのに有効である(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.52~53)」

「アンチ・バベルの塔」はこの観点からみても最も適切な方法です。辞書の説明をじっくり読みながら覚えていけばよい。

● 何語覚えたらどんなことができるのかを知っておくべきである。

 小説や詩を楽しみ、会話もでき、その言語で手紙も論文も書けるというようになるには最低四~五千の語が必要になり、その学習には三~四年は必要である。この五千語をさらに六千語、七千語、八千語……にすることは、その道のプロ以外必要ではない。いくら覚えてもきりがない単語の学習には、目安が必要である。使いもしない語を無理して覚えるのは、ナンセンスとしかいいようがない。もし、辞書を引き引きその言語で書かれたテキストを読みたいというのであれば、二~三千語で足りる。ここまで覚えれば、その言語に関しては一応の“上がり”である。
(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.54)

しかし、それではいつまでたっても、辞書なしの英語の力はネイティヴの小学生にも及ばないことをしっかりと自覚しておくことが大事です

● 頻度の高い語から覚えるべきである。

私も、そう思っていましたが、結局は、A~Zまで「順番にすべて」覚えるのが効率がいいと思うようになりました。しかし、これは各自見解が異なると思います。

● 頻度に関する知識をもっているべきである。

「これこれの数の語彙が分かればこれこれのパーセント理解できる」という知識ですが、5万語を超えないと決して満足感は得られません。統計の数字と実感は、例の如く、大きく食い違います

たった1語わからないために一節全体の意味がぼやけてしまうことはめずらしくありません。

● 頻度数を示す資料は単語を覚えるための重要な指針となる。

辞書を1冊覚えるのであれば、まったく気にする必要はありません。

● その外国語の専門家にならない限り、一応三千語で“一件落着”にするのが賢明である。

 もし神様が言語を作り、その言語の語彙がどれも等しい頻度数を持っていたとしたら、その言語の習得は、現存する自然言語の習得よりはるかに困難であるに違いない。仮にその言語に五万の語があるとすれば、五千の語を覚えたところで一〇分の一しか理解できないことになる。ところが、自然言語ではごく少数の絶えず繰り返される語を中心に、三千語でほぼ九〇パーセント近くが理解できるようになっているのであるから、五百、千、千五百、二千、二千五百、三千と単語の数が上がるたびに、理解できるテキストの量はぐんと多くなる。あとの一〇パーセントは喜んで辞書を引こうというのはどうでしょうか、なにしろ全部の語を覚えることは限りなく不可能に近いし、この三千語以上の千語はそれによって理解できるパーセントをそう押しあげるわけではないのだから。ごく普通の外国語習得なら“これにて一件落着”といきたい。もう一度いうが、この三千語は頻度数の高いものでなければならない。
(千野栄一『外国語上達法』岩波書店、1986。p.56~57)

これは、おおいなる「諦観」あるいは「なぐさめのことば」です。とまれ、あきらめるのもひとつの偉大なる達観でしょう。

続く...

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