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養老孟司さんの「整理整頓」(2)

養老孟司さんが雑誌 『諸君』 の1994年3月号に「整理整頓」というエッセイを寄稿している。

おもしろいエッセイなのでいくつかに分けて収録しておくことにした。今回は2回目。

(引用開始) 本の並べ方がむずかしい。仕事で必要な本は、もちろん一まとめにしてあるから、これはまあ、問題が少ない。仏教の本とか、日本史の本とか、身体の本とか、そういう具合に分ける。しかし、同じ『日本史』でも、黒鉄ヒロシ著などというのがある。これも日本史に分類してしまう。正しくはこれは、「ひのもと・あや」という女性名で呼ばなくてはならない。とはいえ内容は間違いなく日本史である。『杉田玄白』の章などは、傑作としか言いようがない。
 並べるのが厄介なのは、新書と文庫である。これはもはやどうしようもない。それ用の本棚を作ろうかと思うが、それほど大切にしておくほどのものでもない。文庫本の推理小説なら、壁がいっぱいになりそうなほどある。これは、古いのを忘れた頃に出してきて、また読む。新しいのを読んでいるのと、さして変わらない。自分の記憶がいかにアテにならないか、それがよくわかる。それでも新しいのを懲りずに買ってくる。ハード・カバーで持っているのに、また文庫を買う。スティーブン・キングなどは、英語版のハード・カバーで買って、翻訳の文庫本を買ったりする。英語で読むと、不思議によく覚えていない。よくわかっていないのだという可能性もあるが、そのときは本人は夢中で読んでいる。だから、半分かりなのかもしれない。しかし、ホラーの半わかりというのも、どういうことか、よくわからない。


(k.y.の感想)

「本の整理」の話もまたよくわかる。たいへんな作業である。養老先生に比較したらたいへん少ないであろう私の蔵書でも丹念に整理しだしたら何日かかるか想像できない。今は、そんな時間はない。見かねた妻に1~2年に1度注意されるがダンマリを決め込んでいる。「ちゃんと整理してから死んでくれ」と言われている。しかし、たぶん私はずいぶん長生きしそうな気がする。ここ数年は年を経るごとに元気になっている。まだ数十年は本を買い続けるかもしれない。古本としてネットで売ろうかなどとチラッと思ったりするが当分そんなことは実行しそうにない。

(続く...)

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