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記憶(14)

黒田龍之介さんは自著『その他の外国語』で次のように書いています(タイトル以外の太字はk.y.)。

(引用開始)

(19)「繰り返しは退屈

 では、どうやったら暗記ができるのでしょうか
 わたしは繰り返すことがもっとも確実だと考えています。何回も見る、あるいは何回も聴くよう心がければ、だんだんに頭に記憶されていきます。特殊な人は一度で覚えられるかもしれません。そういう人こそ「才能がある」んでしょうね。羨ましいことです。でも、残念ながらわたしには才能がなさそうです。だから単語集でも変化表でも、絶えず眺め続けます。夜寝る前はベッドの中で教科書を睨んだりします。
 同じことを繰り返すのはバカらしいと感じる人がいます。退屈で、しかもクリエイティヴでない。何かを創ること、つまりクリエイティヴなことが好きな人は、同じことの繰り返しがなんだか虚しい作業にしか見えないのでしょう。
 ところがわたしはこの繰り返し作業が嫌いではありません。単語集や変化表をずーっと眺めていることができます。昔やった教科書や問題集を再び引っ張り出して、久しぶりに目を通すのも楽しいと感じます。めまぐるしく変化していくよりも、安定したものが好きなのでしょうか。
 語学だけではありません。映画も気に入ったものは何度でも繰り返して見ます。読書でも同じ話をいろんな言語で読んでいることをお話しました。結末を追っているのではないのです。一度読んで犯人の分かっている推理小説だって、充分に楽しめます。
 筋を知っていてもいいのです。繰り返し読んでいると、新たな発見があります。一度目には気づかなかったことが、二度目でようやく分かることもあります。それに優れた小説や映画は、話の展開がよくできているので、結論ではなく、そこに至るプロセスそのものが楽しめるのです。
 外国語の学習もそうです。多くの人は結論、つまり達成目標ばかりを追いかけています。山登りだったら、頂上に着くことばかりを考えているようなものですね。でも山登りはその途中を楽しむものです。私は山登りはしませんが、外国語では学習過程を大切にし、道に咲くの野の花を楽しんでいます
 ときどき、ヘリコプターでいきなり頂上に着けたらいいなと考える人がいて、困ります。 (引用終止)

「アンチ・バベルの塔」も、『The Lord of the Rings』 のような壮大や物語ですよ

新旧の思い出や新たな発見が尽きない塔なのです

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