« 英語の語彙:雑談(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(164/365) »

語彙と思考(2)

以下は、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050608-00000013-mai-soci からの記事です (太字k.y.)。

(引用開始

<日本語の語彙力>私大生の19%「中学生並み」

 大学生の語彙(ごい)力が低下していることが、大学、短大の中堅校を対象にした調査で分かった。独立行政法人メディア教育開発センター(千葉市)が実施し、私立大1年生の19%、短大1年生の35%が「中学生レベル」と判定された。

補習や授業で「日本語技法」「日本語コミュニケーション演習」などを開講する大学が増えているが、調査はこうした大学側の不安を裏付けた。

 同センターの小野博教授らは02年、中・高校生約20万人に予備調査を実施。この結果に基づいて、日本語力を「中1」から「高3以上」までの6レベルに分けた。

 一方、「読む・書く・話す」といういわゆる「日本語力」は、語彙の豊富さから類推できるため、今回の調査用に75の言葉の意味を選択肢から選ぶマークシート方式の「日本語力判定テスト」を作成。19大学、6短大と国立高等専門学校の計26校の昨春の新入生7052人に、このテストを受けてもらい、予備調査結果と照らし合わせてレベルを判定した。

 その結果、「鶴の一声」「露骨に」などの意味が分からない「中3レベル」以下の学生の割合は、国立大(3校)で6%、私立大(16校)で19%に上った。短大では35%と、3人に1人が中学生レベルだった。国立高専は4%にとどまった。

 大学の授業を理解するには、高校レベルの日本語力が必要とされる。98~00年に実施した同様の調査では、中学生レベルの割合は国立0.3%、私立6.8%、短大18.7%。語彙力の低下ぶりが目立つ。

 小野教授は「ゆとり教育、活字離れに加えて、学科試験を課さないAO入試や推薦入学など大学入試が多様化したため、私立大では多様な学生が混在する状況だ。短大も日本語の補習なしでは授業が成り立たなくなる心配がある」と指摘する。【元村有希子】

  ◇各レベルの代表的な例題◇

(正しい意味を五つの選択肢から選ぶ)

<中1>重視 (1)重たいこと(2)大事だと考えること(3)目が疲れること(4)見えにくいこと(5)じっと見ること

<中2>さじを投げる (1)ひどく怒る(2)乱暴な様子(3)非常識(4)あきらめる(5)好き嫌いをする

<中3>一目置く (1)周囲をみわたすうちに目を留める(2)検分していた目を休める(3)大勢で特定の人物を凝視する(4)相手の目をじっと見て真意を確かめる(5)相手を自分より優れたものと認める

<高1>露骨に (1)ためらいがちに(2)おおげさに(3)あらわに(4)下品に(5)ひそかに

<高2>奔走する (1)逃げ出す(2)競争する(3)忙しく立ち回る(4)無駄な努力をする(5)大変な目にあう

<高3以上>嫡流 (1)激しい流れ(2)正当な流れ(3)清らかな流れ(4)よどんだ流れ(5)亜流

<同>憂える (1)うとましく思う(2)たじろぐ(3)喜ぶ(4)心配する(5)進歩する

<同>懐柔する (1)賄賂(わいろ)をもらう(2)気持ちを落ち着ける(3)優しくいたわる(4)手なずける(5)抱きしめる

=答えは上から順に(2)、(4)、(5)、(3)、(3)、(2)、(4)、(4)

(毎日新聞) - 6月8日3時11分更新。(引用終止)

(k.y.の感想)↓

こんな状態の生徒・学生にとって英語の語彙の充実などおよそ不可能なことでしょう。まず、母国語をしっかりさせる必要がある。

さらに心配なのは、そんな語彙の崩壊状況を本人は自覚していないことだと思います。それで不自由も感じないしだから不満もない。将来の不安も感じていない。

一方で、非常に語彙が豊かで深い思考を楽しむことのできる生徒・学生も確実に存在します。2極分化がひどくなっている気がします。

これは、貧富の差(=知識・思考力の差)の拡大に拍車をかける現象で、日本も徐々にUSA型社会に接近しつつある。USAはインテリが権力と富を占有する国

日本は貧富の極端な差を解消できた貴重な先進国なのに、まちがった教育政策によってその基盤を崩壊させつつあるとしたら実に残念なことなのだ。

国民ひとりひとりの語彙の豊かさ(=思考の深さ)が国の安寧(=国民各層の安寧)に寄与することが大きい。

小学生に半端な英語を教える必要などまったくないと考えます。

日本語教育の強化こそ子供の将来(=国の将来)を豊かにする原動力のひとつでしょう。

もちろん、英語の習得にも豊かな日本語は絶対の条件です。

みなさんのコメントを、ぜひ、お寄せください!

追記: 「語彙と思考」(1)の記事は誤って削除してしまいました。

|

« 英語の語彙:雑談(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(164/365) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/4593609

Listed below are links to weblogs that reference 語彙と思考(2):

« 英語の語彙:雑談(6) | Main | 絶対必要な英単語6000語(164/365) »