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コメントにお答えする(24/2005)

AKさんへ

いつも「アンチ・バベルの塔」を訪ねていただきありがとうございます。

毎日、暑いですが、いかがお過ごしでしょうか?

私は、おかげさまで、夏バテなどまったく無縁で心身ともに快適です。

> 私も今日から、アンチ・バベルの塔を建設すべく、単語の暗記を始めようと思っています。

まず、辞書の選択を充分に楽しんでください

AKさんの英語のレヴェルが分からないので、英検2級前後の人も念頭に書いて見ます。

暗記対象の辞書ですが、中学生用の英和辞典でスタートするのも抵抗がなくていいと考えています。

それでも、見出し語の数が1万語ぐらいで総語彙数は2~3万語になります。説明がそれこそ丁寧で分かりやすくなっていますし、知っている語彙も多いはずですから、途中で挫折してしまう可能性はだいぶ低くなります。活字も大きいしページ数も1000ページ内外ですから圧倒されることもありません。同レヴェルの英英辞典を併行して利用してもおもしろいでしょう。私が最初に暗記したのも総語彙数が3万語程度の英和辞典(高校初級用)でした。ずいぶん役に立った記憶があります。

とにかく、1冊の辞書を自分の頭に格納することは大きな自信になります。私の「アンチ・バベルの塔」もまだ建設中ですが、たとえば 『 ① Longman Dictionary of American English(総語彙数5万2000語・本文1055ページ)』 のような学習辞書であれば丸ごと頭に格納済みです。こうなると大型書店の英英辞典コーナーに立ち寄るのがうれしくなります。たいていの学習用英英辞典は親友だからです。ただし、まだ受容語彙が多くそれを能動語彙にしていくのが来年からの私の課題です。

もう何度も書いてきたことですが、現下の学習用英英辞書はそのCDROM版も含めて目覚しい進化を遂げています。ひと昔前の辞書のように「使われていない語彙まで暗記するのではないか」というような懸念は、特に①レヴェルの辞書に関しては、100%無用です。それどころか、すべて必須の語彙です。また、数年おきに必ず改訂が行われますからリフレッシュが遅れる心配もありません。欠点はいろいろあるでしょうが、相対的には間違いなく最も頼りにできる学習ツールです。また、不備な点は他の教材でいくらでも補足できますが、その逆は不可能です。相対評価で辞書にまさるツールはありません。

さらに、近年は米語の学習用英英辞典も充実してきました。みなさんに人気の 『TIME』 などを読むのであれば 『 ② Longman Advanced American Dictionary』などが最適です。高い確率で必要な語彙情報を入手することができます。

② のひとつの欠点は製本の粗雑なことです。容易にバリッと背が壊れます。製本が最もしっかりしていて激しい使用にも耐えるのは 『③ Cambridge Advanced Learner's Dictionary』です。私は「アンチ・バベルの塔」の第2期工事用に ② を使い始めたのですがすぐ壊れるので ③ にスイッチしました。

内容に関していえば、②はたとえば北米インディアンの部族名が豊富に記載されていますし、③ にはオーストラリアやニュージーランドの英語も多く記載されています。イディオムのエントリーも ② と ③ で異なることがあり、③ はイギリスのイディオムも当然多くなります。総語彙数が10万を超えていることもこうした違いを出す余裕を与えていると思います。③で可算名詞と不可算名詞を徹底して区別していますが、これは私には好都合です。

> はっきり言ってここに書かれているような事実に対して今まで目をそむけて来たような気がします。

私は、子供の母語能力の高さを過小評価し過ぎていると思います。10~12歳で受容語彙は4万語に達します。せいぜい1万語に過ぎない英検1級の語彙を「あえて覚える必要のないマニアックな語彙」だと未だに信じている人が無数にいます。実際は、新聞を読む人なら誰でも知っている語彙ばかりです。

もうひとつ、知っておくべきことがあります。英語に関してですが、日本で普及している「A いわゆる多読(これ自体は ― ボキャビル面を除いて ―有用なアイデアだと考えています )」と「B ネイティヴの多読」とはまったく別の営みだということです。

A と B はなぜまったく違うのか?

Bの場合は、多読を始める前に受容語彙数がすでに1万語に達しているということです。『ハリー・ポッター』を読み始めるころのネイティヴの小学生の受容語彙数は少なくとも2~3万語に達し、文法も大人の水準に接近しています。だから、同じ本を読んでも A と B では理解の度合いが桁違いです。ネイティヴは「わからないところはどんどん飛ばして」読んでいるわけではありません。

A でまがりなりにも達成できる語彙はせいぜい5000語。文法もまことに不全。

そんな状況を無視して、「ネイティヴもどんどん本を読んで語彙力や英語力をつけるのだから、私たちもそうするのが自然なやりかたです。日本語の本を読むときにいちいち辞書を引きますか?引きませんよね」などというのは大変な誤解を招いてしまう。相違点をしっかり認識して A を推進しなければ、英語力を低いレヴェルで固定してしまうことになります。

相違点をちゃんと認識できる人であれば、いろいろな強化策を実行するはずです。

他方、各人に多様な事情がありますから、「極めて不十分でも私はOKだという自覚」があれば、それはまたりっぱな見識です。

悲・喜劇になるのは、「事実ではないことを事実だと思い込むこと」です。

> 長く続くように頑張ります。

私も、がんばります。がんばるというより「生活の1部」になっています。おかげで早起きが身に付きました。

いやになったら、復習だけにしましょう。そして、ヤル気が復活したらまたはじめましょう。

Thank you.


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Comments

丁寧な解説ありがとうございました。私の英語のレベルはToeflのCBTで190程度しかありません。多分英検2級にも達していないと思います。今のところ自分が使っている辞書はCobuild Learner's Dictionaryです。今はこのページであげられている単語をやっていこうかと思っています。さすがに今の段階でAから順を追ってやっていくと自分で成果を感じられず続けていくのが難しいのではと考えるからです。このページの基本とされる6000語をマスターすればそれなりに成果も感じられ、続ける意義と意欲を得られると思っています。習慣化するまで頑張ります。それでは、失礼します。

Posted by: A.K | July 29, 2005 at 11:51 PM

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