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学習の量と集中力

私は前に、英語のネイティヴの英語に接する時間(学習量)は日本人が英語に接する時間の100倍だという話をしました。

この計算は、日本人が学校で英語を習っている期間だけを念頭に置いたものです。

学校を卒業して英語との接点がなくなればその差は100倍どころか無限大になります。

しかも、英語のネイティヴが5~6万語以上の語彙を獲得する20歳ぐらいまでの期間は最も集中してことばを覚える(集中力)時期です。

この学習量と集中力を無視して、日本人の大人に対して「ネイティヴの子どものように自然に英語をマスターしましょう」などというのは見当違いもはなはだしい。それを承知でしているとしたらコマーシャリズムの度が過ぎるということでしょう。
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女流棋士(女流6段)の中井広恵さんいわく(『クロワッサン 2005 / 7/ 25』 より):

「私たちプロは、それこそアマチュアのかたとは指す局数が桁違いです。研究や稽古で一日に何十局も指しますから。それを何十年と続けています

一手一手の意味を考え抜きます。相手がこう来たら、こう攻める。こう受ける。なぜ相手はこう指したのか。頭の中に盤がありますから一日中、どこでも考えられます脳みそに汗をかくという棋士もいます。たくさんの手を頭にインプットさせています」

「私たちは将棋を指して暮らしているのですから必死です。研究は毎日しています。勝たないと収入が下がるんです。アマチュアのかたとは真剣さの度合いが違います。執念でしょうか。対極では相手を睨みつけますよ(笑い)」

将棋以外の記憶はだめですね。プロの歌手があれだけよく歌詞を覚えていられるなあと感心していますから」

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プロ棋士とアマチュア棋士の対比」は、「ネイティヴの英語と普通の日本人の英語の対比」にたいへん似ていると思います。「オタクと楽しいアマチュア」の対比とも言えます。

ちなみに、オタクが味わう歓喜は、楽しいアマチュアの味わう歓喜とはまったく異質のものです。

また、オタクとアマチュアの価値は比較の対象にならないし、大事なことは、各自が自分の目標レヴェルを自覚することです。

さて、着眼点は、集中力を伴う量

集中力を伴う学習量がある臨界点に達すると、質に大きな変化が起こる。

追記: 「一手一手の意味を考え抜きます」ということばが好きです。「神は細部に宿る」と思うからです。「アンチ・バベルの塔」を築くのは、そんな細部の神に遭いたいからでもあります。

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