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記憶(16)劇作家・渡辺保さんの場合を参考にして(3)

特定の場所などと記憶

渡辺さんは、『クロワッサン 2005/7/25』 で次のように語っています(タイトル以外の太字k.y.)

(引用再開)

 「僕らの学生時代は、何でも棒暗記でした。家の裏手に廂間(ひあわい=路地)があって、長さ10メートルくらいでしたか、そこを行ったり来たりしながら歴史や文法を覚えたものです」
 その”行ったり来たり”が、暗記するうえで有効な手段だと知ったのは、大人になってからだ。
 「ルネッサンス時代では、回廊を回りながら聖書や詩を記憶していったそうです。ルネッサンス期の大建築家パラディオに心酔したイギリス人建築家イニゴー・ジョーンズは、グローブ座の設計にルネッサンス記憶術の考え方を取り入れ、円形劇場を作りました。この柱を曲がったときにこの一篇、ここではこの一篇と回廊をぐるぐる回りながら暗唱する。これは僕の棒暗記と同じ方法繰り返し繰り返し、体に叩き込む。これに勝る記憶術はありません
 そうはいっても、年々、もの忘れがひどくなると渡辺さんは嘆く。だから、頭の老化を少しでも遅らせようと、毎日、トランプの数合わせ遊びをすることで脳を鍛えている。
 「トランプに集中すると仕事を忘れる。すると、新しいアイデアが湧くことも。何かに集中することは、脳の柔軟体操にも通じると思います」
 体で覚えたものを、体から出た言葉で書くのがポリシー。忘れたらまた覚える。渡辺さんの勉強は一生、続く

( k.y. 注: 「もの忘れがひどくなると渡辺さんは嘆く」と書いてあります。しかし、これは文字通りにとれない面もあります。なぜなら、渡辺さんの20歳の頃の記憶量を100ユニットとすると現在の記憶量はおそらく50~100倍になっているはずです。50倍の場合、20歳の頃に1ユニット=1/100忘れたとして、今も同じ記憶力だとすると5000×1/100=50ユニットも忘れてしまうことになります。「20歳のころには1しか忘れなかったのに今では50も忘れてしまう!」という印象があっても、忘却比率はまったく変わっていないことになります

(引用終止)

(k.y.談)↓

場所を記憶の補助に使う「この柱を曲がったときにこの一篇、ここではこの一篇と回廊をぐるぐる回りながら暗唱する。これは僕の棒暗記と同じ方法」というような記憶術は、みなさんも、無意識にせよ、利用していると思います。

特定の駅に来ると特定の人と会ったことを思い出したり特定のニオイで特定の場所を思い出したりするのも、記憶術ではありませんが、同様な現象です。

円周率 を6万桁?ほど記憶している友寄英哲さんは、円周率=3.141都市の592黒人65婿むこ)に35サンゴをあげた・・・と覚えています。

実は、私の「アンチ・バベルの塔」でも同様なことが記憶の促進に役立っています

何の変哲もないカードに5~6ユニットの語彙を転写すると、それが独特の場所になるから不思議です。

何回も何回も何回も・・・・・復習しているうちに各カードに到達するごとにほのかななつかしさを感じるようになって、各場所(=各カード)の各語彙の意味がポップ・アップしてくるのです。

いつのまにか、特定の語彙が特定の場所=特定のカードに棲息するようになっているわけです。

各カード自体がこんな形で記憶促進の役割を果たしてくれるとは予期していなかったことです。

だから、各カード前面にうっすら背景映像を転写するとか、将来のハイテクでカードごとに異なる音楽が流れるようにするとかできたら記憶効果もいっそう強くなるはずです。いろいろ思案するのも楽しい。


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