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知的能力は意欲から生まれる(1)

今から25年前の4月、別冊宝島⑰は『知的トレーニングの技術』という特集を編んだ。

その中に、「ヤル気を養う ヤル気術 」という大きなタイトルの下に1~5までの番号を付した5つの記事がある。

その最初の記事が、「1 知的能力は意欲から生まれる」である。

以下に、引用しておきます(省略・太字k.y.)。

(引用開始) 

 知的能力は意欲から生まれる。つまり志だ ― ということは前章で述べた。志は大きいほどよい。大志をいだくことだ。どうせやるなら本格的な仕事を、どうせなるなら一流に、という、たった一回の自分の人生への大きな野心をもつこと。これが結局は、すべての原動力になる。心理学で言う<動機づけ>というやつだ。

(k.y.談: 私は、この記事を初めて読んだ当時、32歳だった。まだまだ若かった。だから、壮大な夢を持っていた。そんな夢はすべて雲散霧消して、今手元にあるささやかな夢が「アンチ・バベルの塔」結局この程度だったという哀感はあるが、今度は実現の可能性が高い。これを完成させたら次のささやかな夢に挑戦するつもりです)

 目標をもったら、意欲を持続させる必要があるのだが、これは力学でいう「慣性の法則」にしたがうといい。つまり、習慣化するということだ。
 フランスの詩人・哲学者であるポール・ヴァレリーは、《ジェノヴァの危機》と呼ばれる(たぶん恋愛事件のからんだ)深刻な精神的衝撃の体験ののち、二十年間完全な沈黙を守り、その間、高等数学や物理学にうちこんで最先端の科学を身につけたひととして有名だが、彼の「朝のみそぎ」と呼ぶ知的習慣は、ヤル気術の典型例だろう。

(k.y.談: 堀辰雄の有名な作品「風立ちぬ」。この「風立ちぬ」は、ヴァレリの詩「Le vent se leve, il faut tenter de vivre(風立ちぬ いざ生きめやも)」からの引用です。そして、堀辰雄に限らず当時 ― 第1次大戦~第2次大戦 ― の日本のインテリにとってヴァレリーは intelligence (アンテリジャンス)の代名詞のような人でした。フランスやフランス語へのあこがれも非常に強かった時代です。今の英語の影響力の強さを思うと、私の若かった頃と比べても、隔世の感があります。当時は、フランス人はフランス語に誇りを持っていて英語はめったに使わないと言われていました。今や、フラン人も英語を無視できないようです。昨年1年間フランスに滞在した芥川賞作家・平野啓一郎さんの話によると、日本人にも英語で話しかけることが多いし、英語を話すことがカッコいい風潮になっているそうです)

 ヴァレリーは毎朝夜明け前に起床し、数時間孤独のうちに思索・瞑想し、想を練り、知性を自由の世界に遊ばせ、その時々の思いつきをノートに書きとめる努力を日課として、二三歳から死ぬまで続けた。『手帖(カイエ)』と呼ばれて刊行されているこのノートは、二五四冊、三万ページに及ぶ。このノートは文学や哲学やもっと広い意味で人間の思考法についての思いがけない発見やアイデアにみちているのだが、彼自身は朝のみそぎの目的は、「自分の精神を読むこと」にあったともらしている。
 ...
 この知的トレーニングの習慣化の方法、もっとはっきり言えば毎日持続する、という方法は、先賢たちの多くが試みている方法であるし、結果として巨大な成果をうみだすことは確実だ。

(k.y.談: 「アンチ・バベルの塔」も、先賢と比較するのは笑止ですが、毎日朝早く起きて持続する方法です。そして、少なくとも私にとっては、目覚しい成果をうみだしています)

(引用中断)

続く...


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