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雑談(1)続

マーク・ピーターセン著 『ニホン語、話せますか?』 に「駐車場のおじさんの仮定法」という章がある。

(引用再開 )

 しかし、私の場合、あの体験は、とてもよい教訓になった。当時は、どこかの街で初めて入った小さな店で、店員に不安そうな顔をされ、不愉快に感じることが頻繁にあった。ところが伊勢丹での体験で、その人たちの気持ちが多少、理解できたような気がしたのだ。逆に、外国からの観光客がよく訪れる店、たとえば、銀座の三越百貨店などに行くと、たまにではあるが、店員が唐突に、しかも妙に元気よく英語で話しかけてくることがある。日常生活で、英語で話しかけられることなど、ほとんどないので、いささか驚き、一瞬返事が出てこない。母語だというのに言葉に詰まってしまうのだ。以前はそんな奇妙な現象も起こっていたが、今では、すっかり落ち着き払って英語で答え、店員と楽しく話をする余裕すら出てきた。
 日本語の勉強に一番熱心だった頃は、英語で話しかけてきた相手には、絶対に英語では答えまい、と少々、意固地になっていた。僕は外人専用のはとバスで浅草見物をしている観光客じゃありません、ちゃんと日本語ができます、あなた方にはそれが分からないんですか、と声高に言いつのりたくなるほど、度量が小さかったのだ。日本での生活と日本語学習が思い通りにならないフラストレーションから、ゆとりがなくなっていたのである。日本の英字新聞の投書欄には同じようなフラストレーションがしばしば見受けられる。

(引用中断)

k.y.談↓

ピーターセンさんの、日本語を懸命に勉強中だった頃の気持ちはほんとうによく分かります。ドナルド・キーんさんは、「京都大学に留学しにきたとき、予定している下宿でとなりに住んでいる人がハーヴァード大学へ留学して帰ってきたばかりだと聞いて、英語の相手をさせられるのではないかと思っていやになった(この話の細部については私の記憶違いがあるかもしれません)」と何かの本で語っていました。

他方、日本で見かける外人さんは、日本人にとっては、英会話の練習相手になってしまうことがある。その場合、上手な日本語で受け答えされると外人さんの存在価値がなくなってしまう。こうした事情もよく分かる。

それにしても、そんな相手をするがたまらなくいやな外人さんもいるでしょう。おまけに聞かれることは判で押したように決まりきったことばかり。

「ハロハロ・グッドバイ」だけ立て続けに言って去る中高生が多いといってムスッとしている外人さんもいました。

おまけに、長い間たとえば英会話学校で働いていたりすると、自分の英語が Japanese English に近づいてくる。お国に帰ると「おまえの英語は変だぞ」と言われることもある。

政府間交渉で締結文書のすりあわせをする場合でも同じようなことがあるそうです。日米で何度も話し合いをして文書を仕上げていく。日本側の意向も取り入れて文章を推敲していくうちに英文が徐々に玉虫色になってくる。文意がはっきりしなくなってくる。それで、日米どちらが有利になるかというと案外日本が有利になるらしい。なるほど文章は英文だが日本語英語に接近して変な英文になっている。

さて、ピーターセンさんの「以前はそんな奇妙な現象も起こっていたが」という文章、私には何か変な感じがします。みなさんは、どうですか? 

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