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「アンチ・バベルの塔」検証(6) その5

私は、30年前に、渡辺照宏著 『 外国語の学び方(岩波新書)』 という本を読みました。

今、手元にありますが、セピア色に変色して既に古書のニオイがし、今の本よりずっと細かい活字がびっしり詰まっています。

この本は、少なくとも私にとっては、外国語学習法の古典だと思っています。私の英語の勉強の軌跡はすべてこの本に沿っています。憲法みたいな存在です。

カトー・ロンブ著 『わたしの外国語学習法』 も忘れられない名著(翻訳)ですが、私の英語学習の基調は 『 外国語の学び方(岩波新書)』 によって決定されました。

みなさんにもぜひお勧めしたい本です。

さて、渡辺照宏先生は 『わたしの外国語学習法』 で、単語の学習については次のように述べておられます(タイトル以外の太字k.y.)。

(引用開始)

単語について

 外国語にしても自国語にしても、単語はすべて国語の骨組みです。単語を必要な数だけ知らなければ手も足も出ません。ところが、単語はひとつひとつを覚えるほかに方法がないのです。自国語の単語にしても、私たちはみな永いあいだかかってひとつずつ覚えてきたのです。赤ちゃんをごらんなさい。小学校や中学校で文字をならべて新しい言葉を覚えてきた経験をふりかえってごらんなさい。日本語の単語にしても、一つずつ覚えてきたのです
 外国語の場合もそれと同じように、単語をひとつずつ覚える以外に手はありません。日本語の場合には、自然のなりゆきにまかせておいても、耳や口で、目や手で、くりかえし練習する機会が多いので、あまり意識的な努力をしないようにも見えますが、正しい日本語をりっぱに使いこなすためには、誰でも知らず知らずのあいだに、かなりたくさんの勉強をしているのです。
 外国語の場合には自然のなりゆきにまかせておくと、くりかえして練習する機会が少ないために、一度覚えた単語でも忘れてしまうのです。何度も使ううちには確実に覚えてしまいます。記憶力や記憶の方法に多少の個人差がないことはありませんが、最初に習うとき強く印象づけ、あとはなるべく多くの回数の練習を重ねるほかはありません
 一度引いた単語は辞書にしるしをつけると、同じ単語を何回でも引きなおすことに気がつきます。多くの人はたいていこれで勉強がいやになります。「自分には語学の才能がないのだ」と言ってほうりだしてしまいます。ところが100人のうちの99人までが(私自身もその仲間です)同じ悩みを持ちながら、覚えては忘れ、忘れては覚える、ということを何度もくりかえしているのです。あなたひとりのことではないのです。すべってころぶのがいやなやスケートやスキーはおやめなさい。覚えた単語を忘れるのがいやなら外国語には手を出さないことです。 
 日常の簡単な会話ならば、単語をならべただけでもけっこう用はたりますし、少しカンを働かせれば本も読めます。単語をひとつずつ覚えないで外国語ができるようになりたいというのは、資本なしに商売を始めるようなもの、材料なしに料理をしようとするようなもので、始めからむりな相談です。資本なら借金という手もあるでしょうが、単語は自分で覚えるほかに手はありません

(引用終止)

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