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「アンチ・バベルの塔」検証(6) その4

検証(6)は 「アンチ・バベルの塔」を勉強法という切り口から、再度、検証している。今回はその4回目である。

雑誌 『プレジデント PRESIDENT 2005.8.29号』の特集は 「最新→学び方」である。

この記事を参考にしながら、また””内に引用しながら、検討を進めることにする。太字は一部原文通り、一部はk.y.の処理である。

巻頭の記事は ”1000人分析!これが「結果が出る勉強法」だ ”

前回(その3)で、次のように書いた。

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「英語に興味のある人は、いろいろな教材を選択できる。いやになれば、また別のを買えばよい。次々と映画を見て楽しむのに似ている。

そうしているうちに英語の力も伸びてくる。TOEIC も 800点を突破し、外人ハントや外人とのパーティーも楽しい。発音もきれいだし、いわゆるペラペラになる人も出てくる。

一見何の問題も内容に見える勉強法だが、ひとつ致命的な欠陥がある。

ある程度以上になると実力が頭打ちになることだ。① 以外の到達レヴェルをすべて「上限~」としたのはそのためである」

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英語は、市販の教材を利用して勉強していると、実力が頭打ちになる。

この傾向が最も顕著に現れるのは語彙の学習である。

文法・構文・リスニング・スピーキングに関しては、市販の教材(書籍・音声素材・英会話学校・留学等を含む)でほぼ充分に間に合う。不足だと思っている人は、自らの理解不足・練習不足・誤解等を認識していないからに過ぎない。教材が直接の原因ではない。

しかし、語彙に関する限り、市販の教材で満足できることは絶対にない。無数にある教材のレヴェルが2000語ぐらいから1万数千語未満に限られていて、その殆どが1万語以下である。

だから、どれだけ市販の単語帳をこなしても満足な語彙を学習できない。「楽しく」語彙を覚える市販教材のレヴェルは、ネイティヴのせいぜい中学生レヴェルでストップすることになる。

そして、語彙のレヴェルが頭打ちになることは英語の実力が頭打ちになることに直結する

1万2000語の語彙で英語の読み物の95%をカヴァーするという説がある。なるほど、この数字だけみればそれ以上の語彙を覚えなくても充分ペーパーバックが読めそうな気がする。

ところが、そうではない。

それなりの大人が読むペーパーバックの場合およそ5万語レヴェルの語彙が使われる。全体で500頁の本だとすると1ページ平均100語。

既知語彙は、その95%として、95語。だから、未知語彙は5語。

1ページに5万語レヴェルの未知語彙が5つもあったら、もう読書を楽しめない。類推なんて無理だ。それでも「とにかく読む」人がいるが、理解しているとはまったく言えない。ただし、理解しているつもりのひとはいる。

1万2000語レヴェルの語彙にしても、特に多義語などの場合、知っている意味が限られている。おまけに、見て瞬間に理解できるわけでもない。そのうえ、このレヴェルでは構文の理解も浅い人が多い。それでも分かる気になって読み続けたら誤解が500ページ分蓄積する。

(試しに、図書館へ行ってでも、Daniel J. Boorstin 著 『The Discoverers』 を読んで、即席で日本語に訳してみよう。その後で 鈴木主悦・田中邦子訳 『大発見』 をみて自分の訳と比べてみる。そうしたら、自分の冒険家ぶりに改めて感嘆する人が多いと思う)

こんな状態で多読だけしても、その人の英語のレヴェルは、生涯、平行線をたどる。

私はそんな状態で生涯を過ごすのがいやだった。

自分の語彙不足からくる非力を痛感していた。今だって、痛感することがある。

先日、Reader's Digest の語彙クイズ「word power」をやってみて痛感した。

そのクイズに出ていた語彙は次の15個:

1 mores 2 snarf 3 hinky 4 jiggy 5 haimish 6 scrunchy 7 trog 8 bilby 9 delish 10 cred 11 magalog 12 linguica 13 echt 14 doula 15 barista

評価は、8-10点で Good 11-13点で Excellent 14-15点で Exceptional

私は、8つで、Good に過ぎなかった。

ちなみに、それなりのネイティヴでも、Charles Dickens 著 『David Copperfield 』 などを、ちゃんと読むときは、辞書を引く。

続く...

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