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学ぶことは創造性と直結している

日経・夕刊の1面 「あすへの話題」に、農科学者の茂木健一郎氏が定期に寄稿しておられる。

2005年8月25日(木)の氏の記事を全文転写しておきます(太字k.y.)。

(転写開始)

ニュートンの「アハ!」体験

 人間の脳の素晴らしい特徴の一つは、ふとしたきっかけで新しいことに気づくことができることである。

 ニュートンが、リンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したエピソードはあまりにも有名である。ニュートンのような天才たちのひらめきが、人類の歴史を創ってきた。
 
 英語では「ああ、そうか!」と気付いたときの感覚を「アハ!」という言葉で表す。このため、一瞬のうちに何かに気付くプロセスは、「アハ!」体験とも呼ばれる。
 
 最近の研究によって、「アハ!」体験のような創造的なプロセスも、広い意味では学習の一部であることが判ってきた。学習と創造性は直接には結びつかないような印象もあるが、実際には両者は深く関係しているのである

 「アハ!」体験を生み出す脳のメカニズムは、「一発学習」とも呼ばれる。一度気付けば、もう二度と忘れることがないので、「一発」で完結する「学習」だとされる。

 一発学習に関する研究によると、「アハ!」と気付いた時、脳の中では0・1秒ほどの短い時間、神経細胞が一斉に活動するらしい。この活動の結果、神経細胞の間の結合が強められ、一瞬で学習が完結するのである。

 学校時代の勉強を振り返ってみても、学んでいることを本当に「納得」する瞬間には、「ああ、そうか」というひらめきがあった。能動的な学習は、ニュートンの「アハ!」体験と共通の脳のメカニズムに支えられている。

 学ぶことは創造性と直結している。一生能動的に学び続けることで、人生を豊かなものにすることができるのである。

(転写終始)

(k.y.談)

「一発学習」の背後にはなみなみならぬ質・量の学習があることも忘れてはならない。「夢中な学習」が、ある瞬間に、「神経細胞の一斉励起(れいき)」をもたらすのだ。

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