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文法(1)

英語の文法について

何度か言及したことだが、「文法など必要ではない」とほんとうに思っている人たちがいる。

「文法など教えるから話せないのだ」とまことしやかに主張する人もいて、そんな無茶苦茶な議論に便乗して浅薄な「英会話」教材を売り込むビジネスも後を絶たない。

ところが、最近はだいぶ風向きが変わってきた。「文法は必要だ」とする人が増えてきて、上記のような無茶なことを言うひとは少なくなった。

日本人全体の英語に対する認識レヴェルがあがってきた証拠だと思う。

どんな言語の場合でも、子供は基本文法をしっかり意識しながら母語を身につけていく。無意識にではない。

もちろん、子供は、母語の場合、基本文法を学校で習うわけではない。日々の言葉のやりとりを通じて、鋭敏に察知していく。

Steven Pinker は その著書 『 Words and Rules 』 で、” Children are overzealous grammarians not only in applying inflections in their own speech but also in analyzing them in the speech of others. They have little choice. Children are never given grammar lessons presenting -ed or -s with list of stems to conjugate or decline; they must mentally snip the suffixes out of the full, inflected words they hear in conversation. As they figuring it out, they occasionally snip too eagerly and come out with strange back-formation:” と述べて、子供の文法体験をうまく記述している。

「子供は熱烈な文法家で、その熱心さのあまり、奇妙な新語を創ってしまうこともある」というわけだ。 『 Words and Rules 』 には、葉っぱ1枚を 「gra」 つまり 「 grass」 の単数形だと主張する子供(すべて音声のやり取り)を描いた漫画を筆頭に、その他、 eats を eat の複数形と考える子供などいろいろな実例も紹介されている。

私たちも、本屋などで幼児に同じような質問をしつこくされて困っている親をときどき見かける。その幼時は、質問 + 基本文型を執拗に繰り返して学習しているわけだ。

ところで、人間は、成人しても、語彙数はせいぜい20万語ぐらいである。普通は5~10万語。それで不自由することはほとんどない。だから、「アンチ・バベルの塔」で必要語彙を全部覚えてしまおうというプロジェクトも成立する。10万語程度であれば充分暗記可能なのだ。

さて、なぜ、限られた語彙数で無限の表現が可能なのか?

文法があるからである。

続く...


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