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ネイティヴの子供と大人の日本人の英語学習 その1

私のブログを全部読んでいただいた方なら、日本人の英語・語彙学習者に向かって「ネイティヴの子供がことばを覚えるように自然に覚えましょう」ということがどれほど無意味なことであるかはもうわかっていただけたと思います。

ネイティヴの子供が母語習得に費やす時間の膨大さを考えたら、非ネイティヴが英語学習に費やすことのできる時間は微々たるものです。

仮に、ネイティヴの子供でも ― そんな微々たる時間しか英語に接する機会を与えられないとしたら ― 大人になっても幼児なみの英語力しか身に付かないでしょう。

さて、日本人が英検1級(日本語力も勘案してネイティヴのローティーンの英語力)に合格するために必要な英語の勉強時間はおよそ4000~6000時間だと思われます。仮に、5000時間だとしましょう。

英検1級の英語力をネイティヴの13歳の英語力だとする(実際はもっと低い場合も多い)。

ネイティヴが、1日8時間英語に接するとして、13年間で英語に接する時間は8×365×13=37960時間です。約 4万時間としましょう。

40000÷5000=8 

つまり、日本人の英語学習の効率はネイティヴの8倍になります!

英検1級の英語力をネイティヴの6歳程度だとする(英語力だけに絞れば極端に低い評価ともいえません)。

それでも、日本人の英語学習効率はネイティヴの3.5倍になります。

日本語をほぼ完成させた日本人であれば、ネイティヴの数倍の速度で学習が可能になる

私は、理由は2つあると考えます。

① 日本語が完成していること。語彙は3~5万語のレヴェル。

② 文法・構文は論理的に理解し習得することができること。

この2つは極めて強力な武器になります。

既に日本語で知っていること(語彙+構文の論理)を多言語で再学習するという作業になるからです。

論理は英語でも日本語でも他のあらゆる言語でも共通でしょう。たとえば、西洋の数学と和算がそれぞれ別の論理に依拠しているわけではありません。

したがって、英語学習既知の語彙を英語に転換し、既知の論理を英語の文法・構文に転換するだけの作業ということになります。

この作業が、まったく未知の「語彙及び文法・構文の論理」をいちから習得していかなければならないネイティヴの作業に比べてはるかに容易なことは明らかでしょう。

この2つの利点を意識していないことあるいは生かしきっていないことが、不要な誤解と混乱を招いていると思います。

大人が母語以外の言語を習得する利点をもっと生かす研究・工夫が必要です。

不利な点に焦点をあてるのではなく、有利な点に注目してブレイク・スルーをさぐるべきです。

続く...


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