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英語の語彙:雑談(15)続

Flatpicker さん、情報ありがとうございます

私は、次のように、勝手な推理をしてみました( WTNID = 「Webster's Third New International Dictionary unabridged 」 )。

> 真善美の英訳としては、truth, goodness and beauty がしっくりきますし、yahooで検索しても数多く(4万件以上)出てきました。

一般的・口語的にはその通りだと思いますが、good のほうが哲学的な含みが強いのだと思います。

広辞苑は、「真・善・美」を、「認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値をいう。これに聖を加えることもある」と定義しています。

したがって、「真・善・美」 ということばには、多分に哲学的な響きがあります。現象の背後にある本質を表現した形而上学的な感じがします。

また、「真・善・美」は、おそらく西洋の思弁哲学の概念を輸入したものだと思います。

そして、「善」は ドイツ語の gut あるいは英語の good を翻訳したものであって、goodness を翻訳したものではないと考えます。

なぜかというと、goodness ということばにはあまり思弁的な雰囲気がないからです。「良さ、親切さ」というような日本語に呼応しますが、観念的・思弁的な「善」という概念にはなじみません。WTNID の定義を読んでも(引用しようとしたのですが時間がなくて省略します)当然ながら、同じことが言えます。

だから、私が、「真・善・美」を観念的な概念ととらえて、「truth, good and beauty」 のことだと思い込んでいたのは正しかったと言えます。

そして、good も goodness も quality of being good を意味しているが、good は goodness に比較して高度に観念的だということです。

さらに、「WTNID」 によると、good は、古期英語ではgod ですが、これは形容詞。中期英語は good で、今と同様に形容詞、副詞、名詞の用法があります。

そして、古期英語の名詞形は godnes、中期英語の名詞形は ― good自体 も名詞の意味を含みますが ― goodnesse となっています。

つまり、古期英語の god は形容詞で、中期英語にも普通の名詞形は別にあって、今も含めて good と言えば概して形容詞だと認識される。 だから truth, good and beauty とならべると ― 一般的・口語的には ― ひとつだけ形容詞が混ざっているような感じがして、違和感がある。

だから、いずれも普通の名詞形に統一して truth, goodness and beauty と表現することが多いのではないでしょうか。

> 私の辞書(研究社新英和辞典)には(なぜかgoodnessが最初にきており)、goodness, truth, and beautyとなっています・・・なぜ私の辞書にはgoodnessが一番先にきているのかが気になります。「哲学」での決まった言い回しか何かなのでしょうか。

これは私にも推理できないです。何かわかれば、ぜひ、教えてください。

Thank you.

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