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英語学習法(24)その1

英語学習方(3) ( https://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=3612724&blog_id=48616 ) で、日本人の英語学習者は「どれだけの時間をかけたらどれくらいのレヴェルに達する可能性があるのか」という視点を無視して学習するために混乱・誤解が生じているという趣旨の話をしました。

今回は、もうひとつの無視されがちな視点について考えてみます。

それは、「第2言語環境に置かれた子どもは、第2言語を習得する過程で 「日常会話言語」 と 「教科理解言語」 の2つを経験する」という視点です。

日本にいる日本人が英語を学習する場合にはあまり関係がなさそうな視点ですが、実は大いに関係があり、この視点を意識しないことが、英語学習上のさらなる混乱・誤解を引き起こしています。

まず、参考になる記述を 『英語を子どもに教えるな(市川力著 中公新書ラクレ)』 から引用します(本文中の太字k.y.)。

(引用開始)

3 日常会話言語と教科理解言語

 ウォン・フィルモアは、第二言語環境に置かれたこどもが、さまざまな方略を用いて言語を学習していく過程を分析した(無藤隆 『早期教育を考える』 NHKブックス、1998年)。

 まず、子どもは 「社会的方略」 を用いて、アメリカ人の仲間に入ってやりとりするチャンスを得ようとする。その方略とは、とりあえず、アメリカ人たちのグループに加わり、そこで起こっていることが、よくわかっていなくても、わかっているようにふるまうことである。そのためには、とりあえずうなずいたり、自分が身につけた数少ない表現をうまく使い分けたりして、ことばを話せるという印象を相手に与える。そうすれば、相手から話しかけてもらえて、同じ活動に参加することができるだろう。

 次に社会的方略」 と同時に 「認知的方略」 を用いて、表現の仕方を学び、洗練させていく

 第一の認知的方略は、相手の言っていることを理解するために、周囲の状況をよく観察し、何が話題になっていて、どういうことをいおうとしているのか推測することである。たとえば、先生が何かをいった後、教室中の子どもが、今やっていた算数の問題用紙を先生のところへ持っていくのを見れば、「ああ、用紙を提出しろと言ったんだな」 と推測できる。

 第二の認知的方略として、繰り返し聞く定型表現を丸覚えして、なんとなく使えそうな場面だなと思ったら、思い切って使う。

 そして第三の認知的方略として、よく聞く定型表現の中に繰り返し出てくる要素に注目し、それを用いて自分で文を作ってみる。たとえば、「Where are you ?」 「Where did you go ?」 「Where is your point ?」 という表現を繰り返し聞くうちに、「Where」 が 「どこにあるのか」 を尋ねる時に用いる語だとわかる。すると、自分の 本が見当たらない時に 「Where my book ?」 という言い方を自分で組み立てる。この表現は、文法的に誤っているが、相手には十分通じる。この段階では、相手に意図が通じればいいのであり、正しい言い方であるかどうかは気にしないのである。

(引用中断)

続く...


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