« 絶対必要な英単語6000語(285/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(286/365) »

コメントにお答えする(35/2005)

T.K さんへ

いつも 「アンチ・バベルの塔」を活用いただきありがとうございます。

> ・・・現在、3分の1程度までノートの作成が終わり、さらにその3分の1程度がだいぶ頭に定着してきたと思います。しかし、まだまだいつ忘れてもおかしくない程度の定着度ですので、今後も焦らず少しずつ暗記を進めていきたいと思います。

私は常に「自分の記憶力を信用しない」ことにしています。私の記憶力は何度も熱い期待を裏切って私を絶望の淵に追い込んできた代物です。だから、もはやまったく信用していません。おかげで、忘れたからといってがっかりすることも今ではありません。

一旦はちゃんと覚えた事項であっても、何度も何度も復習して「これは大事なんだぞ!」という信号を脳に送信し続けない限り、多忙な脳はすぐお蔵入りの判断をして奥深くしまいこんでしまいます。それが証拠に復習を重ねるほど再記憶の速度は高くなっていきます。そうするうちに永久記憶に近い状態の語彙も増加します。これは、母語のように常時接しているわけではない英語では当然の現象だと考えています。

> その語彙数のカウントはどのようになされているのでしょうか?中学で習う基礎単語(dog,
youなど)も含めた数なのでしょうか?

当然含みます。

> 私は、今後仕事で英語を使う必要があるため、漠然と1万語をまずは目標と考えておりますが、悲しいかな、これまで自分の語彙数というものを意識したことがなかったため、現在の自分のレベルを知ることができません。

自分のだいたいの語彙数を計る簡単な方法があります。それは、辞書の50ページ分の見出し語を全部チェックして自分の知らない単語の数をカウントし、「50ページ分の未知語の数」×「チェックした辞書の総ページ数÷50」の計算をすれば、その計算結果がT.K.さんのだいたいの既知語彙数になります。なお、50ページという数字に深い意味はありません。

その場合に適切な辞書は、見出し語の数をはっきり書いてある辞書です。たとえば、『ジーニアス英和辞典(第3版)』 の見出し語総数は ― 「この辞典の使い方 I 見出し語」に明記された各ランクの語彙を総計して ― 約79000語になることがわかります。ジーニアスの語彙数は教養あるネイティヴの認知語彙数におよそ等しいはずですから、この辞書で自分の未知語彙数を把握すれば、自分の語彙レヴェルがネイティヴの語彙レヴェルと比較して「辞書の見出語数の観点からして」どの程度なのかわかります。ただし、そうしたネイティヴの「語彙運用能力」は非ネイティヴとは比較にならない高さです。

>仮に私がこの6000語を全て暗記したとしたら、私の語彙数は大体何語くらいになっているのでしょうか?

きわめてだいたいの数字ですが、6000語~1万語の範囲になると思います。また辞書の見出し語で既知語彙数が2万5000を越えるレヴェルになれば、辞書レヴェルの総語彙数はその2倍、5万語を突破すればその3倍ぐらいになると思います。英語の相対的な能力も語彙の増加につれて伸びるからです。

> どのようにして御自身の語彙数を把握されているのでしょうか?

私は「アンチ・バベルの塔」建設に使用している 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 を基準にして自分の語彙数を把握しています。

---------------------

ご参考のため、「英語ネイティヴの大卒語彙数」という記事に書いたことを以下に転写しておきます。

How many in the language and how many does any one person know?

英語のネイティヴの間でも、「いったい人はどれくらいの語彙を知っているのか?」ということに関心を持つ人が多いようです。

ここ(http://www.worldwidewords.org/articles/howmany.htm)の記事(T.K.さんもぜひお読みください)によると、語彙数=the average size of a person’s vocabulary への関心はけっこう高いらしい。

私は、人の語彙数を推定する場合に、普通の辞書の語彙数を基準にしてきました。

だから、(David Crystal described a simple research project—using random pages from a dictionary—that suggests these figures are severe underestimates. He concludes that a better average for a college graduate might be 60,000 active words and 75,000 passive ones. But this method of assessing vocabulary counts dictionary headwords only; it would be possible to multiply it several-fold to include different senses, inflected forms, and compounds. Another assessment—of a million-word collection of American texts—identified about 38,000 headwords. Bearing in mind this was all general writing, this doesn’t sound so different from David Crystal’s estimates for graduate vocabularies.
) という部分に注目しました。

しっかりした大卒の語彙数は、辞書の見出し語方式で、活用語彙数が6万、認識語彙数が7万5000ということです。

したがって、大人の語彙数は5万~15万程度と見て間違いなさそうです。

つまり、学習用英英辞典の語彙レヴェルは、ごく普通のレヴェルだといういつもの結論になります。

重ねて言いますが、何万語もの語彙を覚えるなんてマニアック(=maniac [mei-] )などという主張は見当はずれです。

見当はずれが常識になっているのが問題です。

Thank you.


|

« 絶対必要な英単語6000語(285/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(286/365) »

Comments

ありがとうございました。さっそく辞書法を使って自分の語彙数を把握してみます。

Posted by: T.K | October 18, 2005 at 09:40 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/6426902

Listed below are links to weblogs that reference コメントにお答えする(35/2005):

« 絶対必要な英単語6000語(285/365) | Main | 絶対必要な英単語6000語(286/365) »