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1万時間 (1)

1万時間は何かの道でプロになるための基準

中谷巌さんは ― いかにして、自らのより所となる専門分野を確立できるのでしょうか。私はよく「コアスキルに1万時間を注ぎ込め」と言っています。あちこちに手をつけるのではなく、1つのことに1万時間、死に物狂いで没頭すれば、その分野で必ずひとかどの人物になることができる。この1万時間は大学院で博士号を取得する時間に相当します。土日は休息するとして、1日8時間勉強すると1年で約2000時間、5年で1万時間になる。つまり、普通の能力を持った人が1つのことに1万時間、禁欲的に自己投資すれば、スペシャリストになれるという考えです (http://www.utobrain.co.jp/review/2004/020200/ より 太字k.y.) ― と述べています。

私は、(「才能」(12)https://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=3877017&blog_id=48616)の記事で次のように記述しました。

谷川棋士の『集中力』を取り上げて引用してみます。「少年時代の集中がたいへん有効である」という文脈の中での話ですが、大人の学習にもかなり活かせる考え方だと思います。省略及び太字の一部はk.y.。

(引用開始)

集中力持続の目標は一万時間   ...子どもの頃から目標にしてきた米長邦雄先生は『人間における勝負の研究』(祥伝社)という著書の中で、中学から高校までの6年間に、将棋の勉強を毎日5時間、延べ一万時間したと書かれている。米長先生のお兄さんは東大に入学されたが、受験勉強に高一から卒業までに6千時間かけたそうだ。私の場合も将棋を始めて、中学2年生でプロになるまでの約十年間に一万時間はその勉強に費やしたことになる。学校から帰って毎日、必ず、三時間は将棋に取り組んでいた。そのあとの中学から高校までも同様だったが、今、その頃と同じように将棋の研究に没頭しろといわれても、とてもできないだろう。
 よく伝統工芸の職人さんが「十年やって一人前」というが、どんなものでも、一朝一夕でものにすることはできない。一万時間と聞くとしりごみしそうだが、十年間かけてと考えれば、三時間というのは、プロ野球のTV中継のあとニュースでも観たら、あっというまに過ぎてしまう。問題は、毎日、継続して続けられるかということ。そのためには、好きになることだ。大人になると、目先の結果や理屈にあわないと好きにならないが、子どもは、大人が「どうして......」といぶかるようなことにも熱中する。そして、好きなことをやっている場合は、ちょっとした苦労もつらいと思わなくなるものだ。
 子どもたちが一日にTVゲームに費やす時間は、五人に一人は二時間以上なのだそうで、夢中になれることを見つけだせれば、誰にでも集中力を養う時間はあるのだ。それが子どもの頃であればなお良いだろう。

(引用終止)

枝廣淳子さんやマルコムXさんが英語に集中した時間は約一万時間。サイデンステッカーさんが『源氏物語』に費やした時間も約一万時間

○ 天才、達人、偉才だと驚嘆すると同時に集中して費やされている時間にも注目したほうが参考になると考えます。

横綱・朝青竜は ― 僕は眠ってしまう寸前まで頭で相撲を取っています。今まさに寝入る、という状態でも体が自然に動いている。そこまで相撲のことを考えているのが、他の人との差なのかもしれません。朝起きるとうつぶせで寝たまま左手でまわしを取った格好をしているときもあります。その時は「よしっ、左上手だ!」と思ったんでしょうね。「オイオイ、オレ何してんだよ」って、自分でも笑っちゃいますけどね。そのくらい、今、相撲が楽しくてしょうがありません。もう、相撲いいっスよ。最高ですよ(文芸春秋2005年12月号) ― と語っています。

Amir D. Aczel は 『 Fermat's Last Theorem』 で ― The 40-year-old Wiles looked the typical mathematician when he arrived in Cambridge: white dress shirt with sleeves rolled up carelessly, thick horn-rimmed glasses, unruly strands of thinning light hair. Born in Cambridge, his return was a very special kind of homecoimg - it was the realization of a childhood dream. In pursuit of this dream,Andrew Wiles had spent the last seven years of his life a virtual prisoner in his own attic. But he hoped that soon the sacrifice, the years of struggle and the long hours of solitude would end. Soon he might be able to spend more time with his wife and daughters, of whom he had seen so little for seven years. He had often failed to show up for lunch with his family, missed afternoon tea, barely made it to dinner. But now the accolades would be his alone.(太字k.y.) (この Amir D. Aczel の英文もすばらしい!)

これは、幾多の俊秀・天才数学者が358年間失敗の山を築いていた「フェルマーの最終定理の証明」を成し遂げたアンドリュー・ワイルズさんの話しですが、その証明に要した時間が約8年間(7年間+その後の修正に要した時間)。

「いわば囚人」のような缶詰状態だったということからして1日の研究時間はおそらく10~15時間。12時間だとして8年間で12時間×365日×8年間 = 3万5040時間。

超級の知性を持った数学者ではあっても3万時間強の集中時間数です。

私達はややもすると「そんな時間はないから私には向かない勉強法だ」とかいいます。 

しかし、その一方で「~できるようになりたい」とか「~のようなひとになりたい」とも言うし、実際そういう希望も抱いて結構出費もかさんでいたりする。ところが、集中してどれだけの時間勉強しているかとなると、「希望の割には非常に少ない時間」しか費やしていない。

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英語を学ぶ人へ贈る言葉


You will never find time for anything. If you want time, you must make it.

 なにかをする時間は見つけるものではない、作り出すものである。 Charles Buxton (チャールズ・バクストン)


 Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.

 失敗したことのない人は、新しいことに1つも挑戦しなかった人である。 Albert Einstein (アルバート・アインシュタイン)


 Diligence is the mother of good luck.

 勤勉は幸運の母である。 Benjamin Franklin (ベンジャミン・フランクリン)
 
 ( 『知らないと恥ずかしい 常識な英語500問(河出書房新社)』 より )

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Tracked on November 25, 2005 at 04:41 AM

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