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1万時間(4)

私が「アンチ・バベルの塔」で、もっぱら語彙強化の話をしている理由は ― 市販の学習書や語彙学習の専門文献も含めて ― 数万語規模の語彙を確実に獲得する具体的で実証された方法論が皆無だからです。

そして、「アンチ・バベルの塔」建設の主たる目的は、日本語で読めるレヴェルの本なら英語でも無理なく読めるようにすることです。つまり、読解に重点があります。ここでいう読解とはいわゆる英文解釈ではありません。英語で書かれたものを英語の語順で英語であることを特に意識することなく読み進めることです。

さらに、この読解能力はあらゆる場面で英語を使うための基盤にもなります。

三輪裕範さんはその著 『四十歳からの勉強法』 で ― ・・・わたしが会話力重視という最近の風潮に強い違和感を覚えるのは、会話力重視が「錦の御旗」になると、外国語学習にとってより重要な読解力の養成が疎かになる危険性が高まるからです。このような英語教育に関するわたしの考え方は、守旧派と言われかねないことは重々承知しています。ただ、わたしがそうしたリスクを冒してまで、このようなことを言うのは、これまで、わたしが接してきた多くの会社関係の人間や知人・友人を見てきた限りでは、「英会話、英会話」と騒いでいる人で、いわゆる「サロン・イングリッシュ」以上の英語の遣い手になれた人が一人もいなかったからです。英語力が伸びない人の典型として、①留学幻想、②ネイティブ・スピーカー幻想、③英会話幻想を抱いていることがよく挙げられます。実際、わたしが見る限りでも、きちんとした英語を話すことができる人というのは、ほぼ例外なく、英会話よりも、まずきちんと正確に英語を読解できる人です・・・たしかに、英文読解はできるが英会話はあまりできないという人もいます。日本の伝統的な英語教育(k.y.注:今はこうした英語教育さえ崩壊状態)は、こういう人たちばかりを量産してきたとして強い批判にさらされてきたわけです。しかし、このような人は、英会話のテクニカルな面さえ訓練すれば、比較的高度な内容の会話までできるようになります・・・(省略・太字k.y)と述べていますが、私も100%同感です。.

また、優れた書き手が例外なく優れた読み手であることも疑問の余地のない事実です。

それほど重要な読解力の礎(いしずえ)は、豊かな語彙の蓄積です。

だから、語彙の蓄積に3000~5000時間費やすことは、無駄ではないどころかぜひとも必要なことなのです。

1万時間のうち3000~5000時間を語彙強化に充当するということです。

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