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子供・大人・教育・ヤル気(1)

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私のような門外漢から見ても、日本のサッカーはここ数年で今までにない進歩を遂げつつあると思います。各選手もチーム・プレーもスキルの向上が目覚しい感じがします。ドーバの悲劇のころは、まだ、「ただむやみやたらと走り回っている」という印象もありましたが最近はさすがにそんなことはなくなりました。

サッカー文化が着実に定着してきていると思います。

しかし、やっぱり華麗なのはヨーロッパ・サッカーでしょう。柔道が日本ならサッカーはヨーロッパ。南米もすばらしいがヨーロッパでプレーする選手が多い。

流麗な「個人技とチームプレー」を見ていると、サッカーと言うよりボリショイバレーを観ているような錯覚に陥ることさえあります。

シャープでパワフルなシュート、絶妙の足技・パス、ゴールに向けて見えない糸で操られているような各選手の動き。

輝くスター達の競演です。

そんなスター達に最もあこがれるのはだれでしょう?

なんと言っても男の子たち。

自分達と同じような貧民靴に育ったスターが目の前にいる。

まともな靴もない足でボロボロになったサッカーボールを操って路地裏を駆けずり回っていた子がやがて億単位の年俸をかせぐサッカー選手になる。

万にひとつもない稀有なサクセス物語だが、これほど人に希望を与える例はそんなにない。ヤル気満々の若者達が切磋琢磨してサッカー選手の厚い層が維持される。スター達もそんな若者達を技術面でも金銭面でも真摯にサポートする。そういうシステムが作動している。しっかり根を下ろした文化がある。

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さて、もっと身近な話題にスイッチします。

大人がやらないと子供はやらない。やればできる、やればよくなる、やれば楽しい、ことをだれかが、普通は大人が、示してあげないといけない。

具体的に、どうすればいいのか?

東京都板橋区立新河岸小学校教諭・杉淵鐡良さんは『プレジデント2005.12.17号別冊「Family」』の「集中力を身につける 家のルール」で次のように語っています(太字k.y.)↓

 ほんの一工夫で子供は大変身します。私はいままで何度も教室で驚かされてきました。

 算数が苦手だった子が「家でもやりたいからもっとプリントちょうだい」と言ってくるようになったことがあります。このクラスでは、毎朝、時間を計って、簡単な一桁の足し算を行っていました。何分でできるか、と時間を目標として挑戦させることで、子供たちは夢中になり、二ヶ月でクラス全員が目標時間内に解き終わることができるようになりました。そこで、いよいよ応用となる計算問題のプリントを配ったのです。子供たちは「早く配って」と待ちかねていました。さらに、冒頭のようにもっとほしいと言ってきました。「だって面白いんだもん」と言うのです。基礎を徹底しているから、応用問題が解ける。その面白さを感じているのでしょう。

 掃除の時間に雑巾を投げて遊んでいた子が、自分から手伝いにきたこともあります。そのクラスは誰も掃除ができない状態でした。私はクレンザーを買ってきて、教室の机を磨き始めたのです。子供の机は大抵ひどく汚れていますから、磨くと面白いようにぴかぴかになる。最初は「先生、何してるんだ」と遠巻きに見ていた子どもたちも、そのうちにやってみたくなって、最後には全員が一生懸命掃除をするようになりました。もちろん、その間、一度も「掃除しろ」とはいいません。

 強制されればされるほど、嫌になるものです。「勉強しなさい」という言葉を親が言うほど、子供は勉強が嫌いになり、以下にさぼるかを考えるようになります。

 子供がやる気を出すのは、人に褒められ認められるとき。そして、楽しそう、面白そうなときです。勉強は本来面白いもの。それを辛いものにしてしまうのは、親の態度なのです。最初から勉強嫌いだったり、態度が悪いという子はいません。大人がそうさせてしまっているのです

 「何でできないんだ」と子供を怒る前に、まず、子供が勉強好きになるために自分が何ができるか、と考える。そのためには、言ううだけでなく、親も一緒に取り組むことが必要です。

 家庭はやすらぎの空間のはずです。親子で楽しく勉強する“家庭楽習”をおすすめします。

親がやっていたら子供は絶対しますよ。あたりまえのようにするようになる。それが、広く言えば、文化でしょう。他の大人もするようになる。流行が定着したものも文化でしょう。

みんな「辞書なんか暗記できない、やっても無駄だ、役に立たない」と思ってるんですよ。そういう文化です。逆に言うと、辞書暗記を育てる文化がない。だから、スキルも発達しない。非常に有効な学習法なのに普及しない。

たとえば、イスラムの学問は徹底した暗記です。信仰も暗記。「コーランは神そのもの」だから一時一句変えてもいけないし,間違えてもいけない。そして、イスラムの学者はそれこそ膨大な文典を暗記する。「学習用の辞書暗記」など暗記のうちに入らない。そういう文化です。


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