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脳科学から見た英語上達法(5)

前回に ― 茂木さんは「子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない。だからこそ、母国語の理解は深く、また豊かなのである」という実に大切な指摘をされている ― と書きました。

なぜ、そんなに大切なのか?

○ この茂木さんの指摘は、私たちの外国語(英語)学習の盲点・弱点をズバリついているからです。

「子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない」という表現になっていますが、これはつまり「普通の言語活動には語彙の制限などない」ということです。

語彙を制限してしまったら、言語の理解は浅く、また貧弱になってしまう」という意味です。

ところがこれに気づいている人がほんとうに少ない!

「○○の数の語彙さえ知っていたら十分である」とか「××の語彙はマニアックで覚える必要はない」とかいう言葉を真に受けている人たちばかりです。

ほとんどの人がまるで暗示にかかっているような感じがします。

「○○の数の語彙さえ知っていたら十分である」とか「××の語彙はマニアックで覚える必要はない」とか、そんなことを誰が証明したのですか? 

「1万2000語の語彙を知っていたら95%の語彙をカヴァーできる」とかよく言いますが、これは、決して、「どんなものを読んでも95%理解できる」という意味ではありません。残り5%の語彙を知らないために「さっぱり書いてあることが理解できない / ノロノロとしか読めない / だいたいしか分からない 」ことが少なくないのです。しかも「だいたい分かる」といってもほんとうに理解しているのかどうか何の保障もありません。

そんな状態で深く理解することなど不可能です。「ごまかしている」だけです。大いに妥協しているだけです。

ごまかしているから、いつまでたっても語彙不足感を払拭できないのです

○ ただし、「普通の言語活動には語彙の制限などない」=「語彙は無限に覚えなければならない」ではありません。

普通の言語活動に使われる語彙数は明らかに有限です。

日本語でも英語でも読みものに使われる語彙数は、「学習用辞書」の上限である総語彙数15万語前後(見出し語数4~5万語)に限られます

特に制限しなくてもその辺の語彙数に収斂する傾向があります。

英語の語彙数が「学習用辞書の上限語彙数」に達していたら、、日本語でたとえば新聞を読んでいてたまに知らない語彙があっても気にならないように、英語で新聞を読んでいても知らない語彙が気にならなくなります。つまり、茂木さんのいう「ネイティヴスピーカー並み」になります。

したがって、語彙不足感も払拭されます。

この事実をはっきり認識することです。

続く...


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