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脳の快楽と英語

『プレジデント』 2005 12.19号のメイン・テーマは「やり抜く力」である。

私は、「何かをやり抜くということ」は、「自分の目標レヴェルに達すること」であると思う。

英語の学習の場合を考えてみよう。

仮に、英語の初歩を仮に「1」としある人が目標とする英語のレヴェルを「10」としてみる。

今その人のレヴェルが「6」の段階で足踏みしているとしたら、その原因は「やり抜く力」がないからということになる。

なぜやり抜く力がなないのか? 原因は2つ考えられる。

① 生来の能力がない
② 努力が持続しない

なるほど ① の場合もあるだろうが、ほとんどの場合 ② だと思われる。

そして、② の原因は「飽きてしまう」からだろう。

飽きてしまわないためには、持続力を高めるには、どうしたらいいのか

上記 『プレジデント』 で脳科学者・茂木健一郎さんは ― 快楽主義が持続力を高める特効薬である ― と主張し、英語学習については ― 英語学習が長続きしないとお嘆きの方も多くいらっしゃると思います。なぜ、進まないのでしょうか。ずばり、脳への快楽が足りないからです。英語の教材内容が無味乾燥なため、脳が十分な快楽を得られず、長続きしないのです。私は学生時代から英語学習に多大な時間を費やしてきて、何年かイギリスに暮らしたこともあります。かくいう私が常々感じているのですが、日本人の英語の能力はまだまだ不十分で、これではビジネスでも研究でも、世界に伍して闘っていくことができません。日本人の英語ネーティブ化計画が必要だと本気で考えています自分の好きな小説をペーパーバックで読むことや、世界一面白いと言われるイギリスのテレビ・コメディーを見るのが私の趣味のひとつです。これらが私の英語力向上に及ぼした影響は計り知れません。好きな俳優が出ている映画を見る、好きな作家の小説を原文で読むという名目で、自分の脳に快楽をもたらす教材を選んでください。そうすれば自ずと身が入るはずです。私は脳のためには、自分の意に反したつまらないことをやるのは時間の無駄だと考えています。仕事でも遊びでも、二十四時間、脳の快楽を追っていく人生が理想です。結局それこそが、一人ひとりにとってかけがいのない、限りある人生を懸命に生き抜くための「やり抜く力」につながるのではないでしょうか(太字k.y.) ― と語っておられる。

茂木さんの英語はというと、たとえば大学院生のころに『The Emperor's New Mind: Concerning Computers, Minds, and the Laws of Physics (皇帝の新しい心)』を(もちろん原文で)読んで衝撃を受け、すっかりあこがれの人となったその本の著者である知的創造の超人・ロジャー・ペンローズ氏とはその後も交流を続け、時に論争もするようなレヴェルである。

その茂木さんをして、「かくいう私が常々感じているのですが、日本人の英語の能力はまだまだ不十分で、これではビジネスでも研究でも、世界に伍して闘っていくことができません。日本人の英語ネーティブ化計画が必要だと本気で考えています」と言わしめるとしたら、その原因は何か?「日本人の英語ネーティブ化」とは何か? 

茂木さんが、英語で大きな脳の快感を得ながら、なお「茂木流で10のレヴェル」に達していないとしたら、その原因は何か? 「茂木流レヴェル10」が「日本人の英語ネーティブ化」を意味するとして、そこに達していないとしたら、その原因は何か?

私は「語彙」だと考える。茂木さんの目標レヴェルであれば総語彙数15万~20万語の水準(あるいはそれに匹敵する英語での思考能力)だと思う。茂木さんの知的レヴェルに英語の語彙がキャッチ・アップしていないのだと考える。

まことに勝手な考えである。私のレヴェルでは知的創造の超人たちの世界はアンタッチャブルなのかも知れない。

しかし、仮に私の想像があたっているとして、ならばノン・ネイティヴはどうすればいいのか?

好きな小説やテレビ・ラジオにプラスしてボキャビルが鍵だと思う。

つまり、辞書を読むことあるいは覚えること」が鍵だと思う。

少なくとも私の場合は、「アンチ・バベルの塔」が英語力向上の強力なツールとなり、『The Emperor's New Mind: Concerning Computers, Minds, and the Laws of Physics 』も十分楽しんで読むことはできる。

「アンチ・バベルの塔」  脳の快楽源になっている。


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