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脳科学から見た英語上達法(4)

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(引用再開)

 戦前の旧制高校では、原書を読んで外国語を習得したと聞く。現在の教育制度との単純な比較はできないがエピソード記憶を積み重ねる、という意味で”合脳的”な方法であったことは確かである。

 現行の指導要領のように、中学校で覚える英単語はこれだけ、と区切ってしまうことは、エピソード記憶の蓄積という観点から見れば大いに疑問がある。子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない。だからこそ、母国語の理解は深く、また豊かなのである。

 すぐにわかるかどうかにかかわらず、大量の英語体験にさらされること以外に、脳の中に生きた英語を根付かせる方法はない。日本の英語教育を脳のメカニズムに即したものに変える時期に来ているのではないか。

(引用終止)

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「戦前の旧制高校では、原書を読んで外国語を習得した」のは真実ですが、旧制高校生といえば全国同年齢男性人口の1%を超えることがなかった超エリートです。

いろいろな意味で特別に恵まれていたそんな人たちの教育と今の一般の人たちの教育を比較するのは不可能だしあまり意味もありません。

ただ、語彙などに制限を設けないでできるだけ原書を読ませることが「合脳的」であることは確かだし、単語数を制限するべきではないというのも当然のことだし、日本の英語教育がエピソード記憶の蓄積を重要視していないことも事実でしょう。

しかし、茂木さんは、いわば理想を語っておられるだけで、「具体的で実行可能な方法」は何ひとつ提案されていない。

また、「エピソード記憶のネイティヴ式蓄積が可能」だと考えておられるとしたら、それはまったくの見当違いだと思います。何度も言いますが、「エピソード記憶をネイティヴ式に蓄積する時間などない」という現実をまったく無視しておられるからです。

「時間を無視した外国語習得論」は常に空論に終わるのです。

それでも、茂木さんは「子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない。だからこそ、母国語の理解は深く、また豊かなのである」という実に大切な指摘をされている。

続く...


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