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コメントにお答えする(1/2006)

sd さんへ。

私は、英語は「具体的な語彙数と実質的な学習時間」を意識して勉強しないと意味がないことを「アンチ・バベルの塔」で常に強調してきました。

そして英語の各作品を鑑賞(ただの類推読みではない)するのに必要な語彙数を、具体的な数字で、表示するという sd さんの発想がたいへん新鮮で「おもしろいなあ!」と思いました。

語彙数を意識せざるを得ない「分かりやすい根拠」を提示できると考えるからです。

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「① 読書を楽しむにためは ― 95%の語彙把握ではまったく不十分で ― 98%の語彙把握が必要である」という事実さえあまり知られていないのが現実です。

さらに、その「② 95%や98%の認識率が各テキストに即してどれくらいの語彙数に相当するのかを計る客観的な基準・ツール」は未だ公表されていないはずです。

だから、① を念頭において ② を提示された sd さんの取り組みは、今までになくユニークな英文語彙評価の方法でしょう。

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他方、sd さんのツールが完成すれば、たとえば、児童書や各分野の入門書や専門書や文学書や文芸批評や大衆紙や高級紙など、各ジャンル別のテクストを読むのに必要な語彙数も具体的に把握できるようになりますから、各自の必要に応じた語彙数がはっきりわかります。

「アンチ・バベルの塔」を読んで「私は今の語彙力で十分満足していて不便はほとんど感じていない。そんなに語彙ばかり増やして何の意味があるのか?」と感じておられる方も少なくないでしょう。そんな方に対しても「sd 式語彙カウンター」は説得力のある必要語彙数をはじき出せるはずです。また、「あなたの場合はもっぱらこんなジャンルを読んでおられるから○○数以上の語彙の必要性を痛感しないんですよ」 と説明することもできるし、ご自身で納得することもできます。実際、1万未満の語彙数でほとんど不足を感じないジャンルも、児童書に限らず、あります。

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いずれにしても、具体的な「目標語彙水準」を、各自の必要度に応じて、意識して勉強に励むことが肝要です

「sd 式語彙カウンター」は、そんな「目標語彙水準」を示すことのできる楽しいツールになるはずです。

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sd さんは、『赤毛のアン』 についても見事な指摘をされました。

『赤毛のアン』 を鑑賞するためには、随所にちりばめられた「文学作品からの引用」や惜しみなくはめ込まれた「言葉の遊戯」 に通じている必要があります。だから、潤沢な語彙力がなければ、実は、味読できない作品であることは確かですね。

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これからもよろしくお願いします。

Thank you.

k.y.


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Comments

sdです。 丁寧な発言ありがとうございます。

ホームページのプロフィールにも書きましたが 「技術屋」です。 100%とは行かないまでも、それなりに客観的データが無いと納得できないし、おもしろくないのです。 自分の語彙水準も かなりのものとはわかっていましたが、ネットで調べても納得できるものはありませんでした。そこで自分で作って 1000語毎、1/20ランダム抜き取りテスト、を実施したわけです。
赤毛のアンについては白状する必要があります。ホームページではごまかしたのですが、実はあまり楽しめませんでした。(語彙力が示すとおり)。 200冊以上ペーパーバックを読んできて大衆小説(Sydney Sheldonなど)なら日本語と同じレベルで感動できるのですが。

さて、今後は ボキャビルと記憶時間(&忘却)の関係に関して自分なりに客観データを取って行こうと思っています。 かなり時間がかかりますが。

それとホームページで 英英辞典 vs 英和辞典について私見をアップしましたのでご笑覧ください。

今後ともよろしくお願いします。

Posted by: sd | January 08, 2006 at 10:38 PM

sdです。
ホームページで「Ebbinghausの記憶実験と英単語ボキャビルの考察」 をアップしました。

でも肝心の後半部分はやっとデータを取り始めたばかりで たいした内容はありませんが、
ご笑覧ください。

Posted by: sd | January 15, 2006 at 01:48 PM

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