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コメントにお答えする(4/2006)

Liu さんへ

はじめまして、塔主のk.y.です。

まず、 Liu さんの愛情豊かなしかも確固たる原則に基づいた子育て(ブログも拝読しました)に敬意を表します。

こんな若いお母さんもおられるのだと思うとうれしくなります。「母は強し!」とも思います。

>性格に合っているのか、塔の作成も復習も楽しくやっております。なかなか時間が取れないのが悩みですが、この方法は、隙間時間の活用もでき、本当に素晴らしい方法だと感じています。

こんなふうなコメントをくださったかたははじめてですが、「アンチ・バベルの塔」の主要な機能のひとつに「隙間時間の活用」があります。

「アンチ・バベルの塔」方式には、特に復習に関して、どこにでも携帯できてどこからでもはじめられてどこで中断しても支障のない利点があります。

> このやり方で下の子が幼稚園に入るあと3年ぐらいの間には、5万語習得をめざしたいと思っています。それまで、ご教示のほど、よろしくお願いいたします。

これはすごいことです。年数が6年になっても10年になっても充分にすばらしいことです。こちらこそ、いろいろと、よろしくご教示ください。

> さて、本題ですが、私は上の子には生後すぐから(正しくは胎教より)英語育児をしております。

> 多々異論があるのは知っておりますが、私は英語をやること、やらないことを天秤にかけ、やることを選択しました。

> 生半可な知識と方法でやると弊害が出ることも見聞きしておりますが、今のところ、早くから始めておいてよかった、と思っています。

> 以前、こちらのブログで紹介されていた、帰国子女ではないけれど中一で英検に合格された少女とそのお母様は、英語育児をやっている母親の間では有名な親子です。

> このお母様も、早くからやれば子供は努力も苦労もすることなく英語を身につけられる、とおっしゃっています。(お母様は、ご努力なさったことと思いますが)

実績は何にもまして説得力があります。「ことばの習得も含めた精神活動」はまだまだ未解明のままです。今の科学の方法で解明可能だとも思えません。

だから、どんなやりかたがいいのか定説はないと言えます。外国語の習得法も実績だけがものをいう分野でしょう。

たとえば「七田慎」氏の「超右脳学習法」についても諸説紛々です。七田式学習法を今の科学で実証することは不可能ですが、だからと言ってそれがインチキだとも言えません。「七田氏は特殊な能力の持ち主だ」という専門家もいます。私も「特殊な能力説」に加担したい。そしてその特殊な能力は、人間の能力に違いない限り、他の人も習得できる能力かもしれない。七田式学習法で中学1年生が英検1級に合格したとすればそれは確かな実績になる。何の実証もないアイデアに比較すればずっと迫力がある。

Liu さんのやりかたも、既に効果をあげているのであれば、正しい方法でしょう。あるいはお母さんのひたむきな気持ちがお子さんに伝わって効果をあげているのかもしれません。いずれにしても子どもさんの発達にプラスの効果を挙げていることは確かでしょう。

また、Liu さんは日本語の大切さも充分認識したうえでお子さんの英語教育をなさっている。他人任せでもないし英語至上主義でももちろんない。いろいろな方と熱心に情報交換もなさっている。

そんなもろもろのことを考慮すれば liu さんの英語教育法が中島先生が批判されているような英語教育法ではないことは明らかです。

しかも、親子で楽しく熱心に学習を進めるうちに ― その活動自体が親子の交流を深めているという利点もありますが ― どんなさらなる妙案が浮かぶかもしれません。お母さんの英語だって伸びるはずです。

> 母国語の大切さは言うまでもありませんが、英語の必要性もどんどん大きくなっている今、日本人が英語をもう少しラクに習得できる方法として、幼児期の英語教育をもっと重視した方がいいのではないかと思っています。

私も、Liu さんのようなしっかりした認識と方法論と実践に依拠した教育(極めて稀でしょう)であるなら、まったく異論はありません。

私が批判したいのは、そんな認識も方法論も実践も欠く英語至上主義なのです

> 一概に「幼児期の英語=悪」とばかり言えない・・・

おっしゃるとおりだと思います

これからもどうぞよろしくお願いします。

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Comments

本日はお礼を述べに上がりました。
私は元来SSS多読法の影響からペイパーバックを読むことで英語の勉強をしてきました。もちろんそれ以前に文法・和訳・英文解釈をがっちりやりはしましたが。多読は、『David Copperfield』をオリジナル版で読み通すなどと、いささか無謀なことまでやってのけて、結構自信を持っていました。しかし、このサイトを見て気がついたことは、そのような今までの読書が、「視力0.1で」読んでいて、雰囲気を楽しんでいる程度であった、と云うことです。
SSS多読法の一番の問題点は、他の勉強法を排除してしまうことです。ボキャビルダメ、和訳ダメ、辞書引いちゃダメ、分からないところは考えて解読せずにとばせ。これは努力が嫌いな人(つまりほとんどの人だと思いますが)にとってはとても魅力的な言葉であり、これを信じてどんどん霧の中奥深く入り込んでしまいます。どんな勉強法でも、無反省な、その中で完結させようとするようなものはとても危険であり、そのことに開眼させていただき、霧の中から輝かしい朝日の水辺へ導いてくださったことに、実に感謝しております。私も今辞書暗記を行っており、この一ヶ月でCの項目まで終えました。増えてくるにつれ復習がだんだん大変になってきますが、多読をやっていたときとは異なった達成感があります。これからも死ぬ気でがんばりたいです。目覚めさせていただき、本当に有難うございます。

Posted by: ballpark | February 03, 2006 at 08:45 PM

k.y.様

どんなお返事をいただけるか気になって、今日は何度も足を運んでしまいましたが、早速お返事をいただき、ありがとうございます。

雑記帳のようなブログも読んでいただいたとのこと、お恥ずかしい限りです。
お願いにもあがらずに、勝手にリンクを張らせていただいておりました。
事後報告になりましたが、お許しくださいませ。
(ところで、どうして私のブログがお分かりになったのでしょうか? これはどうでもいいことなのですが)

さて、ご賢察の通り、我が家も七田理論で子供の英語をやっております。
これは、「言語を習得する」時期の幼児の脳に英語環境を与えることで、母国語と同じように英語も習得させる、という方法で、「楽しくなくてよい」「分からなくてよい」「教えなくてよい(むしろ、教えるな)」、ただ適切な時期に適切な言語環境を整えてあげる、という方法です。
幼児の右脳に習得させろ、というような言い方がされる場合もあります。

成功哲学の書などを読むと、潜在意識を活用すれば何でも可能ということで、これが、七田氏のいわゆる「右脳学習法」と同じことだと思っています。
潜在意識の効用が古来より言葉を変えて語られているように、「右脳学習法」は誰にでも(大人にも)有効なのでしょうが、大人の場合、「こんなことやっても効果がないんじゃないか?」という気持ちが拭い去れず、それが障壁になって、成果が出ないケースが多いのではないかと思います。
(アンチ・バベルの塔にしても、「これならできる」と思う人もあれば、「こんなことできない」と思う人もあるでしょう。そして、「できる」と思った人にはできるし、「できない」と思った人にはできない所業ではないでしょうか。)

そういう意味で、「きっとできる」と思い込める七田氏のような人は、特殊能力の持ち主なのだと思います。私自身も、七田氏の学習法は「これで成果が上がるとは思えない(=私にはできない)」と思っています。

しかし、幼児にはそういう心理的な障壁がありません。
ですから、右脳または潜在意識が最大限に活用できる幼児のうちに適切な言語環境を整えることにより、人間の子供でさえあれば、誰でも環境にある言葉をマスターできるのだと理解しています。
そして、このやり方で言語を自然に習得できる能力には年齢制限があるので、開始時期の制限があります。
少し年齢が上のお子さんには、自分で努力することが必要なやり方と教材が用意されています。
私が個人的に「英語育児は早い方がいい」と結論するに至ったのも、これらのことがベースになっています。

k.y.さんのおっしゃる「ちぃちぃぱっぱ英語」などを学校でやって欲しくない、というのは、実は私もまったく同意見です。学校でやるならもっと骨のある英語教育をやっていただきたい。その分、他の教科の学習時間が削られるとしたらなおのことです。
が、元来、私はあまり現在の学校教育に期待をしておりませんので、あまり深刻には考えておりません。家庭でフォローするつもりでおります。

それから、「アンチ・バベルの塔」ですが、この方法をご伝授いただき、本当に良かったと思っています。
いろいろ良さを感じている点はあるのですが、一番良かったのは、「この単語を今、覚えなければいけない」と思わずに未知語に取り組めるようになったことです。

それまでは、語彙本をやるにも「覚えてしまわなければ」と思い込んでいたので、短期間で覚えることができずに、挫折していました。
ですが、アンチ・バベルの塔では、復習を定期的に、半永久的に続けることが前提ですので、覚えられそうにない単語でも、気軽に「初めまして、これから長いお付き合い、よろしくね」という気持ちでPCに打ち込んでいけます。
そして、復習の際に何度か目にしているうちに、覚えられなくとも馴染みの単語になっていき、SSSの多読で再開した時にしっかり定着したりしてくれます。

ボキャビルがこんなに楽しく、また挫折もせず続いているのは、本当に初めてです。
実際には、乳児の世話もあり本当に遅々とした進度なのですが、5年かかろうが10年かかろうが、5万語を達成し、いつかは視力2.0の世界を楽しみたいと思います。

私はSSSの多読もやっていますので、それについてもお話させていただきたいのですが、長くなりましたので、今日はこれで失礼します。
ありがとうございました。

Posted by: Liu | February 03, 2006 at 11:10 PM

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