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学習時間をもっと意識しよう(2)

志村史夫著 『理科系のための英語力強化法』 からの引用を再開します↓。

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(引用再開)

 さらに、子どもは2~3年間、日本語を”聞き流”しているわけではない。周囲の事情を観察し、周囲の人物(特に母親であろう)から日本語の使い方を、文字通り、手取り足取り教わるのである。そのような”実践”を通して母国語である日本語を身体で習得していくのである。そのように誠に充実した、実践的な習得法ですら、comminication ができるようになるまでに2~3年を要するということである。しかも、その communication の内容は、社会的人間として最低限の level のものであり、とても”仕事”に使えるほどのもではないだろう。

 結論として、私自身の経験からも、常識的にも、誠に残念ながら、「1日30分聞き流すだけ」で実用的な英語を習得できるとは断じて思えない。もし、それが可能だというのならば、それは正真正銘、”画期的”だし、そのような人は”天才”であることを疑わない。

 まあ、「1日30分、教材を聞き流すだけで英語が習得できる」は、悪い”冗談”として忘れることにしよう。

(引用中断)

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「子どもは2~3年間、日本語を” ① 聞き流”しているわけではない・・・ ② 周囲の事情を観察し、周囲の人物(特に母親であろう)から日本語の使い方を、文字通り、③ 手取り足取り教わる・・・そのように誠に充実した、実践的な習得法ですら・・・2~3年を要する・・・しかも・・・最低限の level のもので・・・とても”仕事”に使えるほどのもではない」

何とか最低限の communication が可能になるまでに ① 聞き流し ② 周囲の観察  ③ 手取り足取りの指導 をセットにして5000時間は必要。

必要時間数は、個人差が大きいので(たとえば私の次男は何とかしゃべりだすまでに4年以上かかっていました)、5000~6000時間としましょう。

それで ① の聞き取り部分を教材にして CD に記録すると仮定する。実におもしろいリスニング教材になる可能性がありますが、そのことは今は無視して、CDの総時間数に注目します。

すると CD4000~5000枚! ほどになります。

これを教材として売り出したらいくらになるでしょう? 市販の相場を当てはめると 2000万円! ぐらいになる。

さらに、③ の手取り足取りの個人授業料を時間5000円で換算すると、2500万円! を超える。

総計4000~5000万円!。大量生産ではなく各人の個性や進度を充分考慮した教材を作成したり、特に優れた個人教師を雇ったりしたら、1億円超になっても不思議ではない。

まあ、冗談ですが、そんなに荒唐無稽な計算でもありません。

いずれにしても、学習に必要な時間数を無視すると、ほんとうにとんでもない錯覚を醸成してしまいます。

必要時間数を意識しない学習は、結局は時間の浪費であり成果もパッとせず、生涯にわたって霧中を彷徨する結果に終わります

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